パチンコ・スロットをすると「消費するもの」はなんでしょうか?

まずはお金だろ。そのつぎに時間だな。……意外とそれくらいか?
でもそれは初期の話で、のめり込みが進行すると、消費なんてものではなくなっていきます。
この記事では、時間の無駄どころか損をするだけと題して、パチンコをすると失うものを紹介していきます。
- パチンコは時間の無駄で損だとする理由
- パチンコをすると失う5つのもの
- パチンコで失ったものを取り返す方法は?



結論からいうと、時間の無駄ですめばまだいいほうで、パチンコは多くのものを失わせます
いまは「遊び」で付き合えていたとしても、大切なものを失うのは時間の問題かもしれません。
その具体例をあげていくので、パチンコをすればするだけそれらを損する、と思ってこの記事を読んでみてください。



すでに多くを失ってしまいました
と、後悔の感情があっても、そのように悲観することはないですよ。
パチンコで失ったものをカバーする方法も紹介するので、こちらとあわせてどうぞ!


ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
パチンコは時間の無駄どころか損をするだけ


まずは大前提として、
パチンコは時間の無駄どころか損をするだけ
とする理由からお話しします。



これは、多くの人はもはや「パチンコを趣味として楽しめていない」と思われるからです
趣味・娯楽は、あくまで本人の楽しみで、すべてが人生に役立つかというとそうでもありません。
たとえば私は、パチンコをやめられたあとで、本をよく読むようになりました。
でも、読む本のなかには、単純に時間を消費している(時間つぶしのような感じで読んでいる)ものもあります。
- スマホゲーム
- カードゲーム
などのゲーム関係も、ものによっては、時間とお金のムダだといわれることもあります。
それでも、本人がその時間を楽しいと感じているのなら、それはそれでいいのではないかと。
趣味・娯楽は、突き詰めれば、人になんといわれようが「本人が楽しければそれでいい」ものだからです。



では、パチンコの場合はどうだろうか?
いまもパチンコをしている人は、つぎの2パターンになっていることが多いのではないでしょうか。
- お金がほしい(勝ってお金を増やしたい)
- やめたくてもやめられないからやっている
遊びに使えるお金がほしいけれど、稼ぐ手段がなくて、パチンコで勝って稼ごうと考えてしまう。
楽しいと感じる時間はあっても、基本は負けるので、やめたいと思うときのほうが圧倒的に多い。
それでも、やめようとしてもやめられないから、そのままパチンコをやりつづけている……。



これは……どうなのでしょうか?
- パチンコしかやることがないから打っている
もあると思いますが、それもふくめて、これはもう純粋に遊技を楽しめていないですよね?
目的がいつのまにか「お金がほしい」とかにすり替わっていて、依存症状もでていてやめられません。
家に帰るときに思うのは、



また負けた。やっぱり行かなければよかった……
など、イライラ・ストレスがたまるばかりです。
また、これはあとで解説しますが、依存が進行すると「楽しくなくても楽しいと感じる」ようにもなってしまいます。



ということは、だ
「純粋に趣味として楽しめないものに、時間・お金を消費して、精神まですり減らしている」
そうなると、これはもう、時間の無駄どころか損をするだけといえないでしょうか?
パチンコで得るものはなく、時間やお金、それ以外のものまで失うようになってしまっているからです。
パチンコ・スロットで失うもの5選


パチンコは時間を無駄にするだけでなく、損までしてしまうものです。



では、パチンコでの損失(=失うもの)には、ほかにはどんなものがあるのでしょうか?
ということで、ここからは、以下のパチンコをすると失っていく5つのものを見ていきます。
- 時間
- お金
- 趣味・興味関心
- 信用
- 仕事の挑戦・機会
私の実体験や、ものによっては将来的なリスクも紹介していきます。
それらとあわせてごらんください。
1. 時間





まずは「時間」です
パチンコは多くの時間を私たちから奪っていきます。
たとえば、開店ダッシュをきめて閉店あたりまで粘るとしましょう。
この場合だと、午前10時~午後10時までの「1回12時間」なので……
- 週2で行けば月間96時間
- 年間にすると1152時間
- 1152時間=48日間ぶっ通し
こういうレベルで時間が消えていきます。



年間で2か月近くパチ屋に入りびたっている計算になるな
もちろん、「パチンコは趣味だ」という考え方なら、それもありかもしれません。
ただ、これは最初にお話ししたとおりです。
多くの人は、やめられないのを、やりたいことだと思い込んでいるだけのような気がするのです。
ほんとうにやりたいことだったら、毎回のように「もうやめよう」なんて思うでしょうか?



ただの楽しめる趣味だったら、ふつうはそうは思いませんよね
そう、やめようと思いながらつづけている娯楽なんて、じつはギャンブルくらいのものなんですよ。
そんなわけですから、パチンコに行く時間は無駄で、人生にとっての損失です。
パチンコに行っても、なにかが身につくわけでもなければ、その経験がなにかの役に立つことも基本はない
そしてなによりも、たいていはやっていてイヤな気分になるなど、趣味として機能していないのが問題です。
私はこれまで、以下のようにパチンコで時間を浪費してきました。
- ひどいときは週5~6でパチンコ・スロット
- トータルでは14~15年ほどはパチンコ店に行っていた



もちろん、こういった話ができるなど、すべての経験がムダになったとは思いません
それでも、できることなら、もっとほかのことをしていたかったですね。
ですから、基本的にはやっぱり、パチンコは時間の無駄だったと思っています。
途中からは「やめたくてもやめられなくなっていた」からこそ、そんなことになってしまったのですが……。
2. お金





つづいて「お金」だな
パチンコは負けるようにできているので、行けば行くだけお金がなくなっていきます。
もちろん、「プロ」もいるなど、勝ちつづけている人がいないわけではありません。
でも、ああいった人たちは、つぎのようなことを徹底しているからこそ勝っていられるのです。
- 閉店時のデータチェック
- 複数の店舗を巡回(県外にも遠征する)
- 期待値を追う、アツくなった勝負はしない
- やりたい台ではなく勝てる台しかやらない



これは「楽しみたい、趣味として遊びたい」人にはムリがあります
ギャンブルに依存症状がでてくるとなれば、なおさらそんなことは不可能です。
私は年間100万円以上のペースで10年以上負けつづけてきました。
パチンコの負け額は1000万円を超え、借金に手を出して返せなくなり、支払ってきた利息も100万円を超えました。
パチンコをつづけていれば、こういうレベルでお金を失うことになってしまうのです。



そのお金があれば、やりたいことは全部できただろう
でも気づいたころには、やりたいことをするためのお金はなくなっている。
いずれは、そういう話になってしまうのが、パチンコ(ギャンブル)というものなのです。
3. 本当の趣味や興味関心


パチンコは、私たちから「ほんとうの趣味」を取り上げていきます。
- もともと好きだったこと
- 今後やりたかったこと
- 興味がある・あったこと
こういったものが、しだいに「パチンコに置き換わっていった」経験はないでしょうか?



ゲーム・映画・音楽とか、お金を賭けない遊びがつまらないと感じるようになりませんでしたか?
この現象は、ギャンブルの影響で、脳が「パチンコ脳」へと変化するのが原因だと考えられています。
- 脳が変化することで、パチンコ以外のことを楽しめなくなる
- その一方で、パチンコへの関心は強くなり、それだけが楽しいと感じるようになる
つまり、パチンコをつづけていれば、ほんとうにやりたかったことへの興味関心は失われていく、ということなのです。



「ギャンブルが世の中で一番楽しい」と感じるようになる原因だな
私はもともとゲームや読書が好きで、その後は異文化交流の楽しさにも気づいたことから、かつてはこのように考えていました。
「将来は世界各国を旅して、現地の人とコミュニケーションをしてみたい」
ところがどうでしょう、いつのまにか、すべてはパチンコ・パチスロに喰われていたのです!



週5~6でパチンコをしていたのは学生のころの話ですが、
このときは、いくらでも時間はあったので、行こうと思えばいつでも海外旅行に行けました。
パチンコで負けるお金はあったので、行けるだけのお金もじゅうぶんにありました。
それでも行かなかったのは、結局、本来の「趣味・興味関心」が、すべてパチンコに変換されていたからでしょう。



パチンコ以上に楽しいことなんてこの世にないですよ!
そう思っているのなら、この「興味が全変換されている」事実に、早めに気づきましょう。
あとで後悔しても遅いです。
私はいまだに、このように考えることがあります。



あのときにもっと海外旅行をしておけばよかった……
若いときにしかできないこととか、その時期だからこそ、というのは、やっぱりありますからね。
4. 人の信用


パチンコをつづけていれば、「人の信用」を失うのも時間の問題でしょう。
- 家族・友人
- 恋人・結婚相手
- 仕事の上司・同僚・後輩
こういった、自分と関係のある、あらゆる人からの信用を失っていきます。
もちろん、最初はまだ問題は起きません。



じゃあどうして問題が起きるんだ?
それは、のめり込みが進行すると、私たちは「ウソをついて」パチンコに行くようになるから。
以下のようなウソを、平気でつくようになるからこそ、人の信用を失うのです。
- 「どうしてもお金が必要で、ちょっと貸してもらえない?」(家族・友人への嘘)
- 「仕事が残業で今日の帰りは遅くなりそう。あと、今週末は出張だから……」(恋人・パートナーへの嘘)
- 「すみません、本日体調がわるいので、仕事を休ませてください」(仕事関係者への嘘)
私はほぼ全部やりました。



まあ当時は、オオカミ少年もびっくりするほどのウソつきヤローでしたね
仕事関係の人には、迷惑をかけた後ろめたさもあって、辞めたあとは「人間関係をすべてリセット」する生き方をしてきました。
そんなわけで、パチンコは、人を孤独にします。
相手をしてくれるのは、「目の前のパチンコ・スロットだけ」になるのは、これも時間の問題でしょう。
そしてそのパチンコにも、行くお金がなくなれば見放されるので、だれも相手をしてくれなくなります。
5. 仕事の挑戦とあらゆる機会


パチンコばかりしていると、仕事の選択肢がせばまり、それによってあらゆる機会が失われていきます。
私の場合でいうと、以下のような半生を歩んできました。
- 大学に進学するもパチンコ漬けで中退。もちろん就活経験なんてなし
- 中退後はフリーター生活を送り、縁のあった飲食店で正社員として働く
- 飲食店を退職後はフリーターにもどり、その後はバーテンダーをめざす
- バーの仕事をやめてふたたびフリーター(現在は+α)
子どものころは、スーツを着て働くサラリーマンにあこがれを持っていました。



でも、こうなってくると、それもむずかしい話になってくるわけです
これまでフリーターしかしてこなかったからですよね。
就活経験がないことからも、一般企業で正社員として働くのが不可能に思えてくる。
そして、以下のような負のスパイラルが生まれるのです。
- 仕事はフリーター・アルバイトなどの非正規雇用
- 収入は高くなく、ギャンブルのせいもあってつねにお金がない
- 借金の返済などから働くしかなく、しかし給料はよくないので時間もなくなる
- お金が欲しいのもあって趣味は完全にパチンコ
- 収入・スキルアップなど、仕事で挑戦する機会がなくなって現状維持
つまり、パチンコをつづけて仕事の機会を失ってしまえば、
お金がほしい → パチンコに行く → のめり込む →「時間・お金・趣味・信用」など、これまで見てきたものすべてを失っていく
なんてことにもなってしまうわけです。
ギャンブル依存症の方は、私の例からみても、低所得の傾向が強いような気がします。



それはやはり、この「仕事」が大きく関係しているのではないでしょうか?
- 給料(年収)
- 休日(時間)
- 働きやすさ
こういった、よりよい待遇の仕事につける「挑戦」の機会を失いやすい(=お金のない生活から抜け出せなくなる)からですね。
そして、この仕事問題は、ギャンブル依存症を克服できたあともつづきます。
パチンコによって、
- 「経験・スキル・能力」などを得ることができなかったせいで、仕事はそのままの現状維持



となってしまう可能性が低くはないからだな
パチンコをつづけていれば、冗談抜きに、人生そのものを失ってしまいかねません。
時間の無駄ですめばまだいいほうで、取りかえしのつかない損をしていくものなのです。
パチンコで失ったものを取り戻す方法はあるか?


パチンコをつづけていると、もはや損を超えて、人生そのものを失ってしまいかねません。



でも、これまで失ってきたとしても、取りもどす方法はありますよ
ということで最後に、今後のためのリカバー策を紹介しましょう。
今後の対策としてとくにおすすめなのは、以下の3つです。
- 借金問題を片づける
- 新しい趣味をつくる
- 仕事問題を解決させる
それぞれを具体的に補足していきます。
1. 借金問題を片づける


ここまでのとおり、借金はあるだけで、以下の問題が発生するようになります。
- 借金返済のためにせっせと働く
- 無理に働くからこそ時間がなくなる
- お金がない・ほしいからこそパチンコに行きたくなる



なので、借金があるのなら、この問題の解決を最優先させましょう
借金がなくなれば、「お金・時間・パチンコに行きたい」など、多くの問題が改善されるからです。
その方法として、まずは「パチンコの借金を自力で返済する6つのコツ」を参考にしてください。
- パチンコに行かないためにはどうすればいいか
- 返したお金をまた借りてしまうのをふせぐにはどうするか
こういった、返済をうまく進める手段を解説してあります。
パチンコでの借金は、ふつうに返済していても高確率で失敗してしまうことが多いと感じます。



でも、そこをなんとかうまくいかせるコツがあるわけだな
自力でいければそれに越したことはないので、チェックしておきましょう。
もっとも、借入額によっては、完全な自力はむずかしいことも多々あります。
そんなときは、パチンコの借金平均はいくら?(依存症者が完済を目指す方法)を見てみてください。
借金自体を減らす手段もまじえて、金額別での対策をまとめてあります。
パチンコでの借金問題は、依存症状もあると、解決するのは不可能に感じてきます。



それでも、パチンコをやめるのと一緒で、不可能を可能にする手段はあります
ですから、放置せず、あきらめずに、場合によっては人の力も借りて、完済を目指してください。
借金問題から解放された未来は、かならず手にすることができますよ。


2. パチンコ以外の趣味を見つける


パチンコ以外の趣味を失ってきたのなら、これからそれを取り返していきましょう。



これも途中でお話ししたように、たしかに脳の変化で、ギャンブル以外への興味は失せます
しかしそれは、なにも永遠につづくわけではありません。
パチンコと距離を置き、ほかの遊びをしていれば、いずれは賭けごと以外の楽しさも感じられるようになるのです。
現に私は、
- 読書、海外旅行、運動、音楽
など、いろんな興味関心を取りもどせています。
時間があるなら、映画・アニメなんかの動画もまたゆっくり見たいなと思っています。



ようは、変化した脳は回復するってことだな
最初は暇つぶしで大丈夫です。
つづけていれば、パチンコ以外の楽しさに気づけるようになっていきますよ。
パチンコ以外の趣味は、以下の関連記事でまとめてあるので、こちらもあわせてどうぞ。


3. 仕事問題を解決させる





最後に、仕事問題を解決させる方法だな
これは、副業をはじめるのがおすすめです。
いちど社会のレールからはずれてしまうと、もとに戻るのはむずかしい……



正直いうと、仕事・社会に関して、私はそのように思っています
では、ギャンブル依存症で、レールから外れてしまった場合はどうすればいいのか?
この仕事問題を解決させる策として、「自力で稼ぐ方法を身につける」手段を私はとりました。
「いまさら就活したところで、フリーターのほうがまだマシ……なんて、条件のわるいところしかのこっていないのでは?」
就活・社会人(一般企業)経験がない私からすれば、そのようにしか考えられなかったからです。
ブログはだれでも簡単に挑戦できる


では、私がとった自力で稼ぐ方法はなにかというと、「ブログ」でした。
- だれでも簡単にはじめられる(中高生でもやっている人はいる)
- 初期費用は数千円で済ますこともできるなど、リスクはかなり低い
- 月100万円以上かせいでいる人もいるなど、可能性は無限にある
など、いわゆる「社畜」になるくらいなら、こっちのほうがいいと思ったからです。



ブログは最初は大変ですが、だれにでも平等にチャンスがあります
一般企業では見向きもされない「失ってきた経験」が、逆に武器になることもあるからです。
そんなわけですから、ブログをはじめるのもおすすめですよ。
自力で稼ごうとがんばることで、ギャンブル依存症の再発防止にもなります!
もちろんブログでなくてもOKです。ようは自力でお金を稼ぐ手段を身につけるのが大事という話ですね。なお副業は、ブログもふくめてパチンコよりも稼げる副業でまとめてあります。
今回のまとめ
- パチンコは時間の無駄どころか損をするだけ
- パチンコをつづけていると多くのものを失っていく
- パチンコで失ったものはこれから取り返していこう!
パチンコは時間の無駄で損をするだけのものですが、真の問題はそのさきにあります。
あのお金があれば、この時間があれば、なにができただろう……
こういった、失ってきたもの、今後失うものが、すべてわからなくなっていくようにもなるからです。
- のめり込みが加速すると、失うものを正常に認識できなくなっていく
- すべてがどうでもよくなって、パチンコができれば「それでいい」になっていく



そうやって、現実すらも見失ってしまうんだな
だからこそ、失ってきたものや今後のことは、これからは直視していくようにしましょう。



そうすることで、はじめて、ギャンブル問題は進行をふせぐことができますよ
またギャンブル問題は、気づいたときには手遅れのような状態となっていることも多いです。
「自分はギャンブル依存症という精神的な病気になっている」
と、だれもが認識できず、その状態が長年にわたってつづいてしまうこともあるからですね。
でも、人生に「遅い」なんてことはありません。
取り返そうと思えたときが「最速のスタート地点」となる、と私は思っています。



なので、これから取り返していきましょう!
失ってきたものはもうしかたがないですが、これから取り返していくことはできます。



ほんとうに手遅れになるのは、「すべてをあきらめた瞬間」だ
ですから、そうならないように、本来の人生を取りもどすためにも、いっしょにがんばりましょう。
過去がくらくても、未来があかるければ、それでいいのではないでしょうか!
パチンコをやめる方法はこちら
パチンコをやめたらどうなる!?
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