生活費を稼ぎにきた韓国カジノ旅行2日目。
気分転換もかねてCOEX周辺を観光した私は、セブンラックカジノ江南COEX店にもどってきていました。
ここからは勝ちに行く……。
ところが、このあたりから、雲行きはあやしくなりはじめたのです。
しのびよる破滅への足音。
負けを取り返すので精一杯な「魔境」に足を踏み入れたのは、この日のことでした。
ミナト
海外旅行が趣味の兼業ブロガー。以前はカジノにハマるもギャンブルにはもう懲りて……? 現在は観光メインで旅行を楽しみながら、現地での体験や旅行に役立つ情報も発信中。いずれは海外を放浪する旅にも出たいと思っています。>> プロフィール詳細はこちら
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韓国カジノ旅行2nd(2日目・前編2)
カジノ旅行初日は奇跡的な展開にも助けられてほぼプラマイゼロ。
なんとか即死は回避できましたが、まだ収支はプラスにはなっていませんでした。
今旅の目的は「生活費を稼ぐ」ことです。
とはいえ、せっかくなので、以下のような観光スポットにも行きたいと私は思っていました。
- ソウルにある射撃場(実弾が打てる)
- パラダイスシティの遊園地(ワンダーボックス)
- COEX水族館(入場料が微妙に高い)
だからこそ、このへんで、いちど遊ぶ資金も確保しておきたい。
収支がプラスになれば、精神的な余裕もでてくるので、勝負を有利に進めることもできます。
負けを取り返す勝負をしていたのでは、いつまでたっても話になりません。
ギャンブルは勝っているときにこそ、さらなる「勝ちへの領域」がひらかれるものなのです!
観光のためにも、まずはここで一勝を!
観光するお金もカジノでかせぐスタイルです。
私はこの日、調子がよかったバカラで勝負を開始することにしました。
セブンラックカジノでの苦戦
(おそらく「ペア」のこと。最初の2枚が同じペア賭けで中国人客は盛り上がっていました)
セブンラックカジノに入ると、初日にいた中国人客もちらほらいました。
なかにはほんとうにカジノに入り浸っていて、ほとんどそれだけのために韓国に来ている人もいるようでした。
バカラが大好きな中国人たち。
時刻は16時ごろでしたが、テーブルはけっこう埋まっていて、比較的すくない額でみんなでワイワイ遊んでいます。
しかし私は、ここに遊びに来たのではありません。
今後の人生を賭けて、未来を勝ち取りに来ているのです!
「覚悟して来てる人」なんですよ
とはいえ、初日のようなギリギリの戦いはしたくなかったので、私も少額で勝負することにしました。
バカラのミニマムベットは10万ウォン(約9000円)。
ベット額はミニマムか、15万ウォン程度におさえ、刻んで勝つ戦法でいきます。
途中までは確率どおりの勝った負けたがつづきますが、途中、いきおいがついての4連勝。
このままいけるか……!?
と思うも、その後はまた五分五分にもどり、勝負が動く気配は感じられませんでした。
罫線(勝敗を記録したデータ)でいうとこんな感じ。
(赤はBANKERウィン、青はPLAYERウィン)
バカラは片側の連勝が発生しないと、大きく勝つのはむずかしいです。
PLAYER、BANKERと交互にくるのを当てつづけるなんてのは、よほど運がいいか、エスパーでもないかぎりは不可能でしょう。
むずかしいなこれ……
バカラはこの展開になると、なかなか勝負にいく気にはなれません。
一時的に増えたチップは、やや削られてきてもいました。
そこで私は、いったんバカラは切り上げることにし、ブラックジャックに移動することにしたのです。
テーブル数が少ないのがきつかった
バカラでプラスになった50万ウォン(約4万5000円)ほどを持って、私はブラックジャックのテーブルへ。
セブンラックのBJは2台が稼働していて、ミニマムベットは5万ウォン(約4500円)~です。
夜になると1台増えて、ミニマム3万~1万がでてくることもありましたが、基本は2台となっていました。
それで、私は安いほうのテーブルに着き、勝ち分を増やそうと意気込んだのですが……まあこれがキツイ。
ブラックジャックには、明確な勝てる流れが存在します。
ところが、このときの戦況は、ディーラーに強いカードが入ってのプレイヤーバースト連でした。
ノーモアベット
ヒット(カードを引く)&バースト(手とチップは没収)。
勝負のまえに負けが確定してしまい、ディーラーとの決戦にまでたどり着けません。
おまけにこのとき、つぎの問題も起きていました。
「テーブル台数からして移動がしにくく、わるい流れのままゲームを続行しなくてはならない」問題です。
感覚的には、スロットの設定1を打っているような感じ。
そのままやっても負ける気しかしないのに、空いている台はそれしかないので、しかたなく打つ……みたいな。
パラダイスシティをメインにすべきだったのか?
このあたりから私は、セブンラックを主戦場にしたのは、失敗だったんじゃないかと思いはじめました。
いい流れ・勝つ流れは、テーブルが多ければ多いだけ発生する率も上がるというものです。
だれかがお金を使ってゲームを進行させ、わるい流れが消化されるからこそ、どこかで勝てる波が出現する
そこで選択肢がすくないとどうなるか?
負け戦の消化作業が自分にまわってきやすくなる……そのように感じられたのです。
テーブル数が多くはないセブンラックは、「ダメそうだけどやるしかない」が起きやすい。
ようは、それだけ負けやすくなる気がしてならなかったのです。
これは勝つまえに資金がショートするな……
近場のウォーカーヒルに移動するにしても、あそこも似たようなものなので、意味があるとは思えません。
となるとやっぱりバカラです。
収支がマイナスになったこともあり、私はここで、バカラのテーブルにもどることを決めました。
カジノの魔境(勝てない&負けを取り返すだけ)
途中までは勝っていたものの、BJでやられてしまい、収支は-20万ウォンに。
このくらいならまだバカラで……
ところが、あれよあれよと、負けは-80万ウォン(約7.2万円)にまでふくらんでしまいました。
ひと言でいって、勝てない。
勝負の展開は「勝つ」ではなく、またしても「負けを取り返す」です。
プラマイゼロを目指すので精一杯で、プラス域に転じられる気配はまるで感じられません。
フォッフォッフォッ
「魔境」だ……。
マイナスのすぐ上にあるボーダーラインを越えるのがむずかしすぎる。
目を覚ましたカジノの魔物が、私の足をつかみ、プラスに浮上するのを断固として阻止しているかのようでした。
今後の生活を賭けているそもそものビハインドが、重荷となってのしかかってくるのを感じます。
こうなったら、やるか、アレ……
追いつめられた私は、アレを抜くことにします。
伝家の宝刀、一撃での「50%一点突破」でした。
バカラで50%の一撃必殺は決まるか
すでに負けは80万ウォン。いまさら必勝法にたよったところで、状況が好転するとは思えません。
それに私は「カジノに必勝法はない」と思っています。
だったら、一発が決まりやすいバカラで、まずはこの負けを取り返すしかない……。
ベット額は負けと同額の80万ウォン(約7.2万円)。
これをしくじると、つぎからのゲームの賭け金は「最低でも80万ウォン以上」になるリスクがあります。
しかし、そのリスクを覚悟してでも、私は大きな勝負にでざるをえませんでした。
どうも今旅の勝負は、こまかくやると負ける傾向にあって、このままつづけてもジワジワ負けるとしか思えなかったからです。
「チン!」
ノーモアベット
私はPLAYERに、10万ウォンチップを8枚重ねてベットします。
カードを絞る権利は私にあたえられ、PLAYERのカードが2枚、手もとにすべってきました。
もしもミスれば、急転直下で全敗はじゅうぶんにありうる……。
- 80万ウォンMISS(計-160万ウォン)
- 160万ウォンMISS(計-320万ウォン)
たったのこの2ステップで、私はまたしても瀕死状態になってしまうのです。
だからたのむ……!
一撃必殺を賭けた1枚目……これはツーサイドで「4」でした。
そして運命を決する2枚目は…………
これは「2」で、PLAYERの合計は「6」という数字に!
PLAYERの合計「6」はスタンドなので、すべてはBANKERしだいです。
けっこういい数字だし、これはもらったか……!?
BANKERはディーラーがオープン!
つづいてBANKERのターンです。
このときBANKERにベットしている人はいなかったので、カードはディーラーがオープンします。
……(ペラッ)
最初の2枚の合計は「4」。
ということは、勝負は3枚目で決することになります。
「2」がでれば引き分け。「3~5」がでれば私の負けです。
つまり、それ以外の13分の9(69%)で勝てる。
ゲキアツといってもいいこの勝負、これは、さすがにもらっただろう……!?
……
ディーラーがカードを1枚引いて、
……(ペラッ)
そのまま3枚目をめくりました。
…………。
と、ここはピクチャーで、BANKERの合計は「4」のまま!
PLAYERウィン! 一撃必殺はみごとに成功です!!
カジノでの確率は、けっこうあてにならない部分もあるので肝を冷やしましたが、やはり70%はダテじゃない。
私の頭のなかで、試合終了のゴング音が鳴りひびきました。
これ以上の勝負をする気はしなかった
50%を突破し、なんとか私は、またもや窮地をしのぐことができました。
チップが清算され、この時点で収支はプラマイゼロに。
ただ、これ以上の勝負をする気は、もう私にはのこっていませんでした。
負けを取り返せただけでもじゅうぶんすぎる……
プラマイゼロにもどれたなら、そこからプラスを目指さなければ、生活費をかせぐ目的は達成できません。
しかしこれ以上の勝負をつづけても、勝てる気がしなかったのです。
……まったくといっていいほどに。
というか、むしろ勝ったよ、いま。
負けを取り返せたことで、勝ってもいないのに、勝った気分になってしまった私。
それなら、あそこに行こう。
カジノで勝ったら行こうと思っていた「あの場所」に……。
こうして私は、勝負はいったん切り上げることにし、あそこに向かったのです。
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