バーテンダーのお仕事

自分のような人間に夢を追う資格はあるのか、また迷惑をかけてしまうのではないだろうか。しかし挑戦してみたい感情がそれを上回りました。

こんにちは、現役バーテンダーの湊です。
お節介な先輩がバーで働くためのお膳立てをしてくれ、復帰への準備を整えてくれました。
残すは自分次第となったのですが、私は腹を決められずにいました。
自分のような人間にバーテンダーとして働く資格はあるのだろうか。
決断の時が迫ります。

バーテンダー入門

派遣の仕事も契約の満期が近づいていた頃、私は決断を迫られていました。派遣会社から別の案件もすぐに紹介できると言われていたため、続けたければコールセンターの仕事を続けることもできます。
一方職場で出会った先輩が見つけてきてくれたバーは従業員の退職により、急遽求人をかけていたそうでした。(個人経営のバーの求人がネットや情報誌に出ることは稀です)
私は悩んだ末、求人に応募することにしました。

面接の希望日を伝え、履歴書を用意し、再度足を踏み入れます。先輩が連れて行ってくれたあのバーへ。
面接の結果は、採用となりました。

見習いバーテンダー

派遣の仕事は契約期間満了となり、私は再びバーの世界へ。とはいえ前回はバーテンダーとしての仕事を覚える前に辞めてしまっていたので、未経験に近い状態でした。
バーテンダーの仕事は多岐にわたります。掃除や洗い物などの雑用はもちろんのこと、仕込みや、カクテルなどを作る調合、調理。
ウイスキーなどは量って注ぐだけですが、それを売るための商品情報、歴史的背景や製法など、酒に関する膨大な知識の修得。またメジャーカップの切り方一つとっても使いこなす技術を要します。
そしてこれも重要な仕事である「会話」。
自分より一回り、二回り、もしくはそれ以上年上の大人の話し相手になること。自分が一方的に話すのは会話ではありません。共通の話題、共通の時間を共有し、話のキャッチボールをすることが会話です。その会話を成立させるためには相手に自分から話したいと思ってもらわなければなりません。相手から話を引き出す技術を用いて会話をすること、これもバーテンダーの大事な仕事の一つです。

もちろん未経験の私はそれらの技術や知識を持ち合わせていなかったので、一から学んでいくことになるのですが、私が勤務することになった職場は手取り足取り教えてくれるというような生易しい所ではありませんでした。

仕事は目で見て盗め

私が勤務することになったバーは小~中規模のお店で、経営者は他にも事業をやっていてお店にはあまり来ず、先輩バーテンダーが2人いました。私はこの先輩から仕事を教えてもらうことになるのですが・・・

「一度しかやらないからしっかり見てろ、同じ事聞いても教えないから」

仕事は目で見て盗め、これが基本でした。先輩が実際に調理したりするところは見せてはくれますが、詳しくは教えてくれません。
また今でこそこういった話は少なくなってきましたが、例えば見習いの料理人が何年間も掃除や洗い物などの雑用しかやらせてもらえず、フライパンを触らせてもらえないとか、包丁を握らせてもらえないといった事と一緒で、シェーカーなどの調理器具も触らせてはもらえません。
では何をするのかというと暫くの間は洗い物や片付けだったりの雑用や、お客さんへの接客が中心となります。

右も左も分からないけれども、前向きにこれから頑張っていこう。
そう思っていた私でしたが、この時はまだバーテンダーになるための洗礼を受けることになるなど、知る由もありませんでした。

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