パチンコに行きたい衝動を他のギャンブル(公営)で制するという荒療治

まさに楔(くさび)を以て楔を抜く。パチンコ以外のギャンブルでパチンコへの依存を弱らせ、余裕が生まれた所で完全に抜き去るという荒療治。

パチンコに行きたい衝動がどうしても抑えられなくなり、もう禁パチンコなんてやめた、やりたい事ができない人生に意味などない、これからパチンコに行くぞ、などと奮い立ってしまうと禁パチンコを継続させるのはかなり難しい、というよりも、そこでほぼ失敗すると思います。

その状態にならないように日頃から対策を打っておくべきなのですが、もうどうにもならないという場合、他のギャンブルでパチンコの衝動を抑えるという方法があります。

もはやこの方法は荒療治なので全ての方にお勧めできるものでもないのですが、実際にパチンコから公営のギャンブルに移行している人も多いと聞きますし、知っておくと役に立つ場合もあるので、少しだけご紹介したいと思います。

(注:パチンコ以外のギャンブルに対しても依存症状がある方はご注意下さい)

パチンコの売上と遊技人口の推移

パチンコ店は街中の至る所にあるのですぐに行けますが、もはやパチンコやスロットは洒落にもならないほど勝てないですし、今やネットで投票できる健全な公営競技も沢山あるのでそちらに移行している人も多いと聞きます。

このパチンコから公営ギャンブルへの移行は、パチンコの売上や遊技人口、その他の公営ギャンブルの売上など、公表されている推移を見るとわかりやすいので、まずはパチンコ関連の統計から見ていきます。

パチンコの売上推移

(「レジャー白書2018」を元に作成)

これはパチンコの売上(市場規模)推移のグラフです。

かつては30兆円規模と呼ばれていたパチンコ業界はここ10年ほどで見事に衰退の一途を辿り、遂に2017年には大台の20兆円を割り込みました。

パチンコ遊技人口の推移

(「レジャー白書2018」を元に作成)

続いてこれがパチンコの遊技人口推移のグラフです。

市場規模同様に遊技人口も減りに減り、2017年には1000万人を割り込んで900万人と過去最低を記録しました。しかし本当に恐ろしい所は、遊技人口の減少率は深刻であるのに対し、売上はそこまで減っているわけではないという部分にあります。

遊技人口はグラフの通りで、2008年~2017年の間ではピークの1,720万人から900万人と、実に47.7%も減少しました。しかし売上はピークの28兆8千億円から19兆5千億円と32.2%しか減っていないのです。

これが何を表しているのかと言うと、パチンコ産業を支えるために一人当たりの負担する金額が増えているということです。

「レジャー白書2018」によると2017年の一人当たりの年間平均費用は8万5100円という結果を得ることができたそうですが、これは18~79歳までの3,214人からの有効回答のみから算出したものなので、実際にはこの程度では済みません。

グラフから計算すると2017年の一人当たりの消費した金額は217万1000円です。この売上とは基本的に貸し玉料で計上されたものなので、パチンコ業界の還元率(一応言われている85%とします)を踏まえると、一人当たりの負担額は年間で32万5500円になります。

しかしこの数字は勝ち越している人も含まれた平均ですし、パチンコ業界の還元率85%というのも実に怪しい数字なのでやはりこれでも済まないでしょう。さらに言えばパチンコ依存症の方は大半が負け越していると思うので、年間30万そこらで済むわけがないと思います。

ちなみに厚労省が2017年度に行った調査では、ギャンブル依存症が疑われる方の月平均の賭け額は5万8000円だったという結果が得られています。

公営ギャンブル(公営競技)の売上推移

公営ギャンブル(公営競技)とは、公の機関が賭博として開催する競技のことで、近年の公営競技の売上推移は以下の通りです。

公営ギャンブル(レース)の売上推移

(各省庁等資料を基に作成)

競輪とオートレースはほぼ横ばいですが、競馬・ボートレース・地方競馬は増加傾向にあり、全体的に公営競技の売上は右肩上がりになってきています。

パチンコユーザーが公営競技に移行しているという話も聞きますが、最近では競馬場に訪れる女性の方も増えてきているようですし、テレビCMや、競艇の正式名称をボートレースに変更するなどのイメージアップ戦略が売上を後押ししている部分もあると思います。

競馬に関して言えば2017年の売得金(投票売上から返還金を引いたもの)は約2兆7500憶円ですが、競馬場の来場者数は約620万人で、実際にネット投票などもあるので参加ユーザーはさらに増え、競馬の総参加数は約1.8憶人でした。(JRA公表値)

それだけの参加数があってもパチンコより売上が低いということは、パチンコと比べて公営競技の方が良心的であると言える一つの根拠にもなるでしょう。

公営競技の控除率(胴元の取り分)は20~30%と言われていますが、実質的な控除率がもはや不明なパチンコ店に行くより、上記のデータから見ても、公営競技で遊んでいた方が遥かにましであることは明らかだと思われます。

公営競技のやり方

公営競技はほぼ毎日何かしらのレースが開催されています。

休日なんかも朝からパチンコ店に行くよりは、パチンコ店の開店と同時に投票券をまとめて買うなどして、テレビやパソコンなどでレースの映像を見ながらビールでも飲んでいた方が、充実した時間を過ごせるに違いない!

競馬・競輪・オートレース

(出典:オッズパーク公式サイト)

公営競技のやり方は「オッズパーク」に登録しておけば、競馬・競輪・オートレースの3種類の投票券は全てネットから購入することができます。

テレビCMも放映されているので知っている方も多いと思いますが、オッズ(倍率)やレースのスケジュール、予想情報、レース映像(LIVE映像)も全て無料で利用することができますし、年会費や入会費なども無料です。

パチンコと違って投票券も100円から購入できますし、1番人気や2番人気などの上位の投票券をちょこっとだけ購入して自宅でレースを観戦していた方が、断然平和な1日になることは間違いないと思います。

慣れてきたら少し足を伸ばして競馬場に馬を見に行ったりするのもいいですね。競馬場は馬券を買わなくても平和に過ごせるいい所ですよ。

まずはやってみないとよくわからないと思うので、競馬などの投票券を購入したい場合はオッズパークに登録しておけば間違いはありません。オッズパークは以下の公式サイトから登録することができます。

ボートレース

(出典:テレボート公式サイト)

水上の格闘技とも呼ばれるボートレースは6艇による競技なので、初心者でも比較的的中しやすいのが魅力の一つ。

投票するにはTELEBOAT(テレボート)というボートレース公式のインターネット投票サービスに登録することで、舟券の購入や、情報を見たり、レースの結果などを見ることができます。

こちらも年会費や入会費は無料で、舟券は100円から購入することができるので良心的。レースのLIVE映像はインターネット中継を利用すればパソコンから観戦することができます。

私も実際にボートレース場に観戦しに行ったことがありますが、迫力があってカッコいいですし、実際当たりやすいですよ。

テレボートを利用する場合は、テレボートへの入金や、各種キャンペーンなどで楽天スーパーポイントが貯まる楽天銀行がお勧めです。楽天銀行の口座があればその他の公営競技にも利用できるので、口座を持っていない場合は開設しておくと便利です。

公営競技がよくわからない場合

公営競技がよくわからない場合は、射幸性がかなり高いのであまりお勧めはできないのですが、当たるんですという高確率の重賞式投票券(ロトくじのようなもの)があります。

当たるんですは公営競技であるオートレースの1着を4連続で当てるものですが、予想して投票券を購入するのではなくランダムで番号が割り振られるので、オートレースの知識がなくても気軽に投票することができるのが特徴です。

オートレースは1レース8車が出走するので、1着が4連続で当たる確率は8×8×8×8で4,096分の1となり、1セット4,096口の中から必ず誰か一人は当たるという仕組みになっているのですが、投票口数を買えば買うほど当選確率が上がるようになっています。

具体的には以下のようになっています。

(出典:当たるんです公式サイト)

当たるんですにはミニ・メガ・ギガの3種類があり、種類によって1口の値段や当選金が変わってきますが、このように買えば買うだけ当選確率が目に見えて上がっていき、さらに1口の金額も高いため射幸性が非常に高いです。

さらに言うと当選確率もパチンコやスロットをする人には馴染みのある数字のため、深みにはまってしまう危険性もあります。

しかしミニに限って言えば、10口の5千円であれば410分の1で143万円が当たります。40口の2万円分購入すれば103分の1で143万円が当たります。

正直私からすると、パチンコで勝つよりもこっちの方が遥かに現実的に思えてしまうんですよね……

ミニの場合4,096口購入にかかる金額は204万8000円です。当たりは143万円のため、控除率(胴元の取り分など)は30.2%

そこから税金がかかるので実際にはもう少し控除率は上がりますが、パチンコ店で1日に5~6万円ほど失うのであれば、このオートレースくじに5千円程度使って、5千円で410分の1を引く方に賭けたほうがまだましなように私には思えます。

1セットが完売しなければ抽選は次回に持ち越しになるため、ピンポイントでパチンコの衝動を抑えるのは難しい場合もありますが、パチンコに行きたくなったらこのオートレースくじを購入したほうがまだ可能性はあるでしょう。

ただし、何度も言っていますが、このくじは射幸性が高いので、使った負け分を取り返そうとか、当たるまでやるとか、のめりこんでしまいそうだと少しでも危険を感じたのであれば手を出さない方がいいです。

試してみる場合は当たるんですの公式サイトから登録すれば投票券を購入することができます。

また、当たるんですの抽選が行われるレースは第9~第12レースの4レースです。このレースを見ながら楽しみたい場合は先ほどと同様、オッズパークでLIVE映像を見ることができるので、試してみたい方は奥の手ということで頭の片隅にでも置いておいてみて下さい。

今回のまとめ

パチンコ依存症になってしまうとパチンコしかしないという方も多いと思います。一方的に搾取され続けるのに慣れてしまい、感覚も麻痺してきます。

しかし実際に他の健全なギャンブルに触れてみると、いかにパチンコが凶悪な物かすぐにわかると思います。

私の経験上、全てのギャンブルがパチンコの衝動を呼び覚ますかというと、実際にそういうわけでもなかったので、最初の3か月間ほどパチンコに行きたい衝動を公営競技などで抑えることができれば、あとは割とすんなりとパチンコから遠ざかることは可能だと思います。

「楔(くさび)を以て楔を抜く」とは、固く打ち込まれた楔はちょっとやそっとじゃ抜くことはできないため、他の楔を打ち込んで緩めてから抜くということです。荒療治と言えば荒療治ですが、パチンコの依存は根が深いため、行き詰まっているのであればこの方法を試してみる価値はあるでしょう。

ただし、パチンコ以外のギャンブルにもどんどんのめり込んでしまうようなタイプの方は手を出さない方がいい場合もあるので、試してみる際は気を付けるようにして下さい。

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