パチンコなどのギャンブルによってできた借金を完済することが依存症克服への近道。自分の手で未来を切り開け!
ギャンブル依存症になってしまうとほぼ例外なく借金に手を出してしまうと思うのですが、この借金こそが依存症の克服を妨げ、依存症を加速させるトリガーとなっていることはもはや明白な事実でしょう。
そしてパチンコへの依存を断ち切り、泥沼の借金地獄から抜け出すには当然借金を完済するしかないのですが、とにかくこれが本当に難しい。
そこで今回は、パチンコなどのギャンブルによってできた借金を返済する方法について、独自の観点から決定づけた返済難易度別でご紹介したいと思います。
目次
返済難易度の決定基準
まず今回、借金返済の難易度を決めるに当たっては、純粋にギャンブルによってできた借金の総額と、特に平均年収から算出した毎月の返済額を指標とすることにしました。
というのも返済の難易度は人それぞれの収入状況などによって大きく変わるため、当然ながら収入が多ければその分返済は楽になりますし、収入が少なければその分返済は厳しくなるからです。
平均年収に関しては国税庁によって発表された「平成30年分民間給与実態調査結果について」を参考に算出しました。
月々の返済額の基準
国税庁によると、平成30年の平均給与は以下の通りとなっています。
人数 | 給与 | 賞与 | |
正規 | 3,322万人 | 406万円 | 97万円 |
非正規 | 1,167万人 | 170万円 | 9万円 |
ここから賞与を含まない一人当たりの年収を算出すると344万6千円となり、これを350万円として考えると、保険料や税金を引いて残る金額、つまり手取りの年収は約274万円。
それを月収にすると22万8千円となり、これだけあれば(私の経験上切り詰めれば)月7万円以上は返済に回すことができるため、メインの指標となる月々の返済額は7万円ということにします。
……が、私の経験上、順調に返済だけを続けるというのは不可能に近く、毎月利息だけしか払えていないということも至って普通に起こり得るため、実際はいいところでその半分、3万5千円としました。これだけ毎月進めば大したものだと思います。
ちなみに賞与を抜いたのは、私がボーナスなんぞ貰ったことがないというのも勿論あるのですが、ギャンブル依存症の方には「基本的にお金に余裕がない」という共通点があると思うからです。
なぜなら、楽して金が欲しい、遊ぶ金が欲しい、現在の収入に不満があるといった慢性的なお金に対する不足感があり、その欠乏感を満たしてくれるものがパチンコなどのギャンブルであったりするからです。
そう考えると、お金がないほどギャンブル依存症になりやすいと言うこともできるので、賞与(ボーナス)は無しとして計算するくらいが丁度良いと判断しました。
借金の総額の基準
借金の総額に関しては、総量規制といって、消費者金融などからのキャッシングは年収の3分1までしか借りられないことになっています。なので、先ほど算出した年収350万円から考えると116万円、約120万円までは借りることができると計算することができます。
さらに言うと、これはあまり言いたくないのですが、消費者金融は50万円以下であれば収入証明書が不要で借りられます。なので100万円くらいであれば実は収入状況が不透明でも借りることができるんですよね。
よって、それらを考慮し、返済難易度の総額ボーダーは120万円とします。
また、これもそうですが、クレジットカードのショッピング枠や銀行系のカードローンは総量規制の対象外となるため、それ以上に借金をすることができます。なので120万円以上の返済難易度はそういった借金も含まれるものと考えることにしました。

そろそろキメてもらおうか。華麗に借金の返済を
難易度B:借金総額70万円以下
まずは最低ランクのB難度、借金総額70万円以下ですが、この程度だったらまだ大丈夫、と思っていると後で地獄を見ます。
このラインは私の経験上、借金を無事に返済するまで一直線となるか、借金を増やして泥沼となるかの分かれ道。まだ自分一人の力で何とかなるレベルなので、気を緩めずにさっさと借金は返済して金融業者とはオサラバした方が身のためです。
70万円完済までにかかる時間と費用
借入 | 金利 | 月返済額 | 返済回数 | 利息合計 |
70万円 | 18% | 35,000円 | 24回 | 138,462円 |
ちなみに70万円の借金でも、完済するまでには2年間もの歳月と約14万円もの利息が必要となります。それだけ借金を返済するというのは辛く険しい道のりなのです。
パチンコで勝てば70万円くらいなら……といった甘い考えは捨てて、現実に目を向け、少しずつ借金を返済していこう!このレベルなら必ず完済できますよ。
難易度A:借金総額70~120万円
A難度は70~120万円。この辺りから返済はかなりきつくなってきます。
体感的には第一段階の90万円オーバー、第二段階の3桁オーバー、そして第三段階のボーダーライン120万円と、段階を踏んで返済が一気に辛くなっていきます。
長い目を見ればの話、まだギリギリのところで一人の力だけでもどうにかなることはなるのですが、できることなら理解者の協力を得た方がいいと思います。
ただ、勘違いをしてはいけないのが、その協力というのは借金を肩代わりしてもらうことではなく、例えば給料日に全ての振込をきちんと行っているかをその場で確認してもらうとか、そういった協力です。
借金の肩代わりは単純に現時点での借金が倍になると思っていた方がいいです。絶対にこれだけはやってはいけない。
借金を肩代わりしてもらうことが危険な理由についてはこちら
→ ギャンブル依存症による借金でも家族や恋人に肩代わりさせるのは絶対NG
120万円完済までにかかる時間と費用
借入 | 金利 | 月返済額 | 返済回数 | 利息合計 |
120万円 | 18% | 35,000円 | 49回 | 497,620円 |
ボーダーラインの120万円を月々3万5千円の返済でいくと、約4年間と約50万円の利息が必要になってきます。
ちなみに私の場合、消費者金融3社から借りていた借金がマックスで120万円だったのですが、マックス到達から完済するまでには最低でも7年以上はかかり、支払ってきた利息も恐らく100万円を超えました。
それだけボーダーラインの120万円を完済するのは難しい。
ただ、これは不可能な数字ではないですし、はっきり言ってパチンコに行かなければもっと早く完済することができる金額です。
給料日に決まった金額を必ず返済に回し、地道に返済していけば必ず完済できます。ここが踏ん張りどころだ!
消費者金融に支払ってきた利息の合計はこちらから算出
→【過払い金調査】利息確認のためプロミスに取引履歴を開示請求してみた
難易度S:借金総額120~200万円
S難度は120~200万円。この辺りから本当に厳しいレベルに突入します。
正直言うとボーダーラインの120万円を超えてしまうと(もちろん収入状況にもよりますが)自力での返済がかなり厳しくなることは、これまでの難易度を見てきた通りで言うまでもありません。
私の場合ギャンブルでの借金はマックスが120万円でしたが、実はギャンブルではない借金もあり、そちらも合わせると軽く数百万円になっていたのですが、そっちの返済はストップさせていました。なぜなら120万円で既に限界に近かったからです。
ちなみにその別の借金というのは奨学金という名の借金です。
200万円完済までにかかる時間と費用
借入 | 金利 | 月返済額 | 返済回数 | 利息合計 |
200万円 | 15% | 35,000円 | 101回 | 1,529,553円 |
200万円の借金を月々3万5千円で完済しようとすると、約8年間と約150万円の利息が必要となります。
それではなぜここまで長引くのかというと、ある程度借金がまとまった金額になると利息もえげつない金額になるからです。
200万円を15%の金利で借りるとすると、1か月に発生する利息は「200万円×0.15÷365日×30日=24,657円」で、毎月約2万5千円が借金をしているだけで消えていきます。
正直、このレベルは自力での返済はあまりにも無駄が多くなってくるので、利息を安く抑えることができる「おまとめローン」を検討したほうがいいと思います。
おまとめローン
おまとめローンは複数社の借金を一本化して利息を安く抑え、返済専用にすることなどもできる、その名の通りローンのおまとめサービスのことをいいます。ただ、実際申し込んでみるとすぐにわかるのですが、大半の(特に大手の)おまとめローンは全て審査落ちします。
なぜなら、このレベルまでくると多重債務状態に陥っていることが多いため、信用情報から見て信用できないと判断されるからです。
そこで、東京にお住まいの方は特に、おまとめローンの中でも柔軟な審査で知られ、最後の砦と呼ばれている「中央リテール 」を一度検討してみることをお勧めします。
なぜ東京なのかというと、契約時に東京渋谷にある店舗まで行かなければならないからなのですが、高額な利息付きの多重債務を安い金利で1本にまとめられるというのはかなり大きいので、県外の方も是非利用を検討してみて下さい。
申し込みだけでもしてみる価値はあるはずだ!
難易度SS:借金総額200~300万円
SS難度は200~300万円。この辺りから不可能に近いレベルに突入します。
まず、このレベルになってくると先ほどと同様利息が尋常ではない金額になるため、高額な金利、少ない月々の返済額ではまともに返済が進まず、毎月利息を払うだけになってしまいます。
参考までに300万円を15%の金利で借りていると、1か月にかかる利息は36,986円と、約3万7千円が利息として発生することになり、この状態では返済が進まないどころか利息分で足りないという事態に陥ってしまうのです。
要するに、返済が永遠に終わらない。
このような状態であれば、高額な利息を全てカットすることができる「債務整理」を検討した方がいいと思います。
債務整理
債務整理は法律で認められた借金地獄からの救済措置のことを言い、最もデメリットが少ない「任意整理」であれば、利息を全てカットすることができ、借金の元本だけの返済にしてもらうことができます。
例えば300万円の借り入れがあった場合、任意整理は最長で5年(60回)に分割して返済することができるので、月々5万円を返済することにすると、任意整理の利用前後では以下のように返済状況が変化します。
借入 | 金利 | 月返済額 | 返済回数 | 利息合計 | |
任意整理前 | 300万円 | 15% | 50,000円 | 112回 | 2,597,717円 |
任意整理後 | 300万円 | ー | 50,000円 | 60回 | ー |
単純に考えて返済期間が約半分になり、約260万円もの利息を払わなくて済んだということです。
借金の総額がここまで行っていないにしても、ゴールがまるで見えないという場合は問い合わせだけでもしてみた方が良いと思いますよ。
任意整理であれば全国から利用することができ、24時間365日受け付けている「司法書士法人みつ葉グループ」がオススメ。問い合わせに不安を感じる方は借金減額シミュレーターで、いくら無駄なお金を払わないで済むのかを試してみてほしい!
難易度SSS:借金総額300万円以上
SSS難度は借金総額300万円オーバー。高額な利息付きではほぼ不可能なレベルになってきます。
300万円であればそれなりの収入があればまだ何とかなるかもしれません。ただ、それが400万円、500万円というレベルになってくると、もはや返済は限りなく不可能に近くなってきます。
そうなってしまった場合は、債務整理の中でも最も強力な効果を持つ「自己破産」を検討する必要が出てきます。
自己破産
自己破産は借金の返済が不可能であることを裁判所に認めてもらい、借金を全て帳消しにしてもらうことができる救済措置のことで、特に残したい財産がなければそこまで大きなデメリットもなく借金をゼロにすることができます。
自己破産を利用する場合は裁判所に行く必要があるため、必ず弁護士に依頼した方がいいです。弁護士事務所であれば、こちらも全国に対応し、休日も対応可能の「東京ロータス法律事務所」が価格も良心的で、自己破産だけでなく債務整理全般にオススメ。
相談料は無料なので、借金問題で困っている場合、まずは相談だけでもしてみる価値はあるでしょう!
今回のまとめ
・とにかく給料が入った瞬間に必ず返済はしよう
・自力での返済が不可能な場合はおまとめローン、債務整理を検討
借金地獄から抜け出し、完済のゴールを目指すために徹底しなければならないことは、まず給料が入った時点で家賃などの必要な経費と返済額を振り込むことです。そこでお金を増やしてから払おうなどと考えていると、返済が進まないどころか、自分の首を絞めるだけとなってしまいます。
まずは1秒でも早く振り込むこと。これは徹底した方がいいと思いますよ。
そして自力での返済が困難となった場合は、家族や恋人に立て替えてもらうのではなく、何が何でも自分の力で返済するため、おまとめローンや債務整理などを利用した方が良いです。それが今後の人生を変えていくことに必ず繋がっていきます。
自分のケツは自分で拭う。これがギャンブルにおける借金返済の鉄則だ!
おまとめローン「中央リテール」詳細
→【一本化】おまとめローンは「最後の砦」で借金問題に終止符を打て!
債務整理(任意整理)詳細
→【債務整理】ギャンブルでの借金返済が難しければ任意整理を検討しよう
自力だけで完済を目指す時のコツはこちら
→【目指せ完済】パチンコによる借金を自力で返済する時のコツを伝授!
日本語が含まれない投稿は反映されませんのでご注意ください。なお、コメントは承認制となっているため、反映までにお時間をいただく場合などがございます。