ブログ記事のパクリ対策で失敗した「これはしたらダメ!」な方法【SNS編】

ブログ記事のパクリ対策で失敗した「これはしたらダメ」な方法

ブログはある程度人目につくようになると、パクられるときが残念ながら来ます。

そしてパクリ被害にあった(と思う)からこその「この話」なのですが、このたび私は対策で失敗しました。

そこで、私のような失敗がどこかでくりかえされないことを願って、本記事ではつぎのことをお話しします。

この記事の内容
  • ブログ記事がパクられたいきさつ
  • ブログのパクリ対策で失敗したやり方
  • パクリ被害を解決するにはどうすればよかったか?

本記事でお話しするパクリ被害の内容は、「ほぼ全文コピペ」のようなわかりやすいものではなく、「一部をパクった」ようなものです。

著作権的にも実証がむずかしく、そもそも偶然の一致で、パクリではない可能性もあることはあります。

そういったことから、

ミナト

これはあくまで私がそう思った話です

ということで、聞いてもらえればと思います。

とはいえ、私がとった対策(SNSでのやりとり)がどう失敗したのか? は知っておいて損はないはず。

ブログ記事がパクられた怒りに身をまかせて動くと、「こちらが負ける」可能性もあります。

正しいパクリ被害への対策もあわせて解説するので、まずは私の失敗談でも聞いていってください。

目次

ブログがパクられたいきさつ

まずはパクリ被害にあったいきさつからお話ししましょう。

簡単にまとめると、以下のようなものでした。

パクリ被害の経緯
  1. SNS(Twitter)のフォロワーがブログを開設する
  2. 問題の「記事Aと記事B」が公開される
  3. 記事Aと記事Bは他より品質が高く感じられるも、当ブログとの類似点が多数ある
  4. 記事Aと記事Bはタイムラインには流されず、それ以外は流されている

このフォロワーは、「当ブログを見た」ということで、つながりができた人です。

お祝いもかね、開設に気づいてから見に行ってみると、記事のクオリティがなかなか高くて感心しました。

ミナト

でも、どこかで見たことがあるような……

そう、それが記事Aです。

よく見ると、1年以上まえに書いた当ブログ記事との類似点が多数見つかりました。

つづいて、記事Bが公開されます。

こちらも、2年以上まえに書いた当ブログ記事を、(私から見て)あきらかにパクったような内容となっていました。

記事の類似点と問題点

記事Aは(のちに修正が入ったので)まだ黙っていられたのですが、記事Bは参考のレベルを超えていました。

両記事の類似点を一覧にすると、以下のとおりとなります。

記事A・記事B
タイトル・見出し問題なし
構成全体の流れは同じ。一部はオリジナルに差し替え。あくまで参考程度
アイデア・表現一部の表現が完全に一致。問題の解決案(アイデア・表現)も一致するなど、途中から同じものを見ている感
問題点記事の肝の部分(独自の問題解決案)とその案によるメリットが、アイデア・表現ともに(ものによっては完全に)一致している

「偶然の一致」の可能性もゼロではありません。

ですから、あえて魚拓など(後述します)は張りませんが、記事Bなんかは10人中9人が「これは同じことを言っているな」と感じる内容だと思います。

ものすごく簡単なものでたとえると、つぎのような感じです。

  1. アイスは冷凍庫から出してすぐはかたい
  2. ではどうする?
  3. 冷凍庫から出して数分待つ(ココが完全に一致)
  4. 数分待つことでこのようなメリットが得られる(ココも部分ぶぶんが一致)
ミナト

ただ、そんな単純な話ではないので、

私はモヤモヤしていたわけですよね。

その問題解決策は、(十数年かけてたどりついた)完全なオリジナルでもあったので。

また、著作権法で保護されるのは、思想または感情を「表現したもの」である(ただしアイデア等はのぞく)とされています。

記事Aは、“なぜか”表現が完全に一致している部分は、のちに修正・削除されました。

しかし記事Bでは、表現がモロそのままとなっていたので、これは「ちょっとどうかな……」と私は感じたのです。

その他の疑わしい点

それ以外にも、疑わしい点はありました。

ブログ開設初期は、すこしでも多くの人に見てもらいたいと思うものです。

しかし“記事Aと記事Bだけは”相手のタイムラインには流されていませんでした。

それ以外の記事は流されているのに。

そうなると、私からすれば、このように思えてきてしまうわけです。

ミナト

なにかやましいことでもあるのかな?

問題記事のクオリティがほかとくらべて高く感じるのも、人の記事を参考にしたのなら説明がつきます。

というわけで、これは話だけでも聞いておこうかなと、私も動くことにしたのです。

ブログのパクリ対策で失敗した方法・手順

  • 当ブログを見てもいたフォロワーがブログを開設した
  • 不自然な該当部分の削除や、表現の完全一致などのパクリ疑惑がある
  • 疑惑の2記事はクオリティは高めだが、なぜかタイムラインには流されていない

これらの理由から、話だけでも聞いてみようかなと私は思ったわけです。

ただ、こういうやりとりって、

ミナト

けっこう面倒くさいんですよね

そこで、自覚があるなら記事Aのように修正してくれるかなと、私はつぎの内容を全体に(本心では相手に)向けてTwitter上で発信しました。

  • ブログのパクリは個人の信用にかかわる
  • 著作権的にアウトにならなくても、やっているのはよくないこと
  • だからブログ初心者は気をつけよう

ただ、それでもダメだったわけです。

ミナト

そもそも見ているかどうかもわかりませんからね

ではどうするか?

これがまちがいだったと思うのですが、私はDMで話をすることにしてしまったのです。

DMで参考にしたかどうかを聞いた

TwitterのDM(ダイレクトメッセージ)は、個人間のやりとりです。

それ以外の人は、そのやりとりを見ることはできません。

相手の名誉もあるので、この方法を私はとることにしました。

ブログを見てくれてもいたフォロワーさんだったので、

ふつうに「参考にしました」

と、正直に認めてくれるものと、私は安易に考えていたのです。

そこで、捕って食うようなつもりはありません、と前置きをしたうえで、

ミナト

記事Aと記事Bは当ブログを参考にされましたか?

ひとまずそれだけ教えていただけますか? というメッセージを送りました。

しかしその回答は、つぎのようなものだったのです。

たしかに以前、貴ブログは問題解決の参考にはしました。しかし記事を書くにあたっては私自身の考えを文章にしています。参考・コピーなどをしたつもりは一切ございません。

ミナト

あー、なるほど

こういうパターンもあるのかと。

私はてっきり白状してくれるものと思っていたので、「それじゃあこうしてもらえませんか?」といったアドバイスも全部用意していました。

でもダメなわけです。「やっていない」というのですから。

では、いくつかの疑問点はどういうことなのか? と、つぎのことを私は質問しました。

  • それでは(私が)問題だと感じた部分が修正されていたのはなぜか?
  • 表現が一致している箇所が多数あるが、これらはすべて無関係ということか?

以下は、それへの回答です。

記事の修正は、初めてのことのため、随時加筆・修正をしています。 「参考にしていない」証拠を提示するのは難しいので、この件は収めてください。

「参考にしていない」証拠を提示するのはむずかしい……。

これをいわれたら、もうこちらには打つ手はありません。

すべては「偶然の一致」。

これで片づけられてしまうからです。

よって、これ以上話していてもしかたがないので、「勝手な思い込みでの質問、失礼いたしました」と、私が謝罪して終了です。

完全に私の負けです。

正直、納得はできていませんが、

ミナト

ここでは負けました!

私の甘さがまねいた結果だったのかもしれません。

ひじょうに残念な結末をむかえることになってしまいました。

もっと突っ込んでもよかったのですが、いくらでもかわしようはあるのでやめておきました。

ブログのパクリ問題はどうすればよかったか

  • アナタの記事はたしかに以前参考にした
  • しかし記事を書くにあたっては一切参考にはしていない
  • 証拠を提示することはできない。すべては偶然の一致だ

もちろん、何度もいうように「偶然の一致」はありえます。

しかし私は、さきほどお話ししたとおりで、やはり納得がいかない部分があります。

では、このパクリ問題を解決させるにはどうすべきだったのか?

ここでは私の失敗から、このようになってしまわないようにする方法をお話しします。

1. 証拠を確保しておく

問題の該当部分が修正・削除されたように、ブログのパクリは証拠の隠滅ができます。

ですから、「気づいた時点で」証拠の確保はしておいたほうがいいでしょう。

パクられた記事をそのままの状態で確保するには「Web魚拓」が使えます。

使い方は簡単で、

問題記事のURLを打ち込んで魚拓を取得するだけ。

これで、保存された時点での内容を「いつでも、だれでも」確認できるようになります。

私は問題がこじれるとは思っていなかったのもあって、確認時点での魚拓は取っておきませんでした。

このあとのやりとりで重要になってくるので、これは絶対にやっておいたほうがいいでしょう。

2. やりとりは衆人環視下でおこなう

相手に参考にしたかどうかを聞くときは、衆人環視下、つまり多くの人が見られる環境でしたほうがいいです。

Twitterでいえば、DMではなくTL(タイムライン)上でおこなう、という話です。

私は相手の名誉も考えて、あえてDMでのやりとりをえらびました。

しかし私が経験したように、二者間でのやりとりでは、「やった証拠はない」で片づけられてしまう可能性がでてきます。

一方、衆人環視下では、魚拓とあわせて根拠を提示すれば、

  • 多くの人がジャッジできる
  • 多くの人に見られているので言い逃れをしにくくなる

と、パクっていたのなら、しらばっくれるという対応はされにくくなります。

じっさいに著作権関係で被害をうったえる人は、この方法を選択していることが多いです。

相手のことを……とかいっている甘さは命取りになります。

SNSを利用して被害をうったえるなら、確実に公衆の面前でのやりとりにすべきでしょう。

あとは「回答は何日までにお願いします」と、回答期限(日付)も指定したほうがいいと思います。これもされている人を多く見かけます。

3. その他のパクリ対策

その他のパクリ対策としては、つぎようなものがあります。

  • Googleに「著作権侵害による削除」を依頼する
  • 相手のレンタルサーバー会社に盗作被害を訴える
  • ASPに違反行為として通報する
  • 裁判でケリをつける

相手から連絡を返してもらえないときなどに重宝すると思います。

なお裁判以外の方法は、

ミナト

今回の私のように、

「あからさまなパクリではない(すべてが一致しているわけではない)」となると、対応してもらうのはむずかしい場合もあるかもしれません。

ただ、まるコピペなどの被害には使える方法です。

役に立つこともあると思うので、それぞれ簡単に見ておきましょう。

Googleに依頼する

ブログのパクリ記事が検索結果にのっている場合、GoogleにDMCA(Web上の著作権)侵害をうったえることで、該当記事を削除してもらえます。

これは「著作権侵害による削除」のページからおこなえます。

著作権侵害がGoogleに認められれば、該当記事は検索結果からなくなりますよ。

相手のサーバー会社に被害を訴える

相手が使用しているレンタルサーバー会社に著作権侵害をうったえることで、記事削除などの対応をしてもらえる場合があります。

相手が使用しているレンタルサーバーは、有名なところだと、つぎの2つでしらべられます。

どちらも相手のドメインを打ち込むだけで利用できます。

権利侵害をうったえるページが用意されているかは会社によっても異なりますが、なければ「問い合わせ」からでも対応してもらえるはずです。

ASPに違反を通報する

著作権を侵害してきた記事がアフィリエイトを利用している場合、相手が利用しているASP会社に被害をうったえる方法もあります。

しらべ方はこちらも簡単で、ブラウザがChromeなら、「右クリック → 検証」でだいたいわかるはずです。

ただし、該当記事がアフィリエイト記事ではない場合、この方法は使えないかもしれません。

裁判でケリをつける

これはもう最終手段ですね。裁判でケリをつける方法です。

とくに今回の私のように、

  • おたがいが権利を主張していて、
  • やった、やっていないは本人にしかわからず、
  • 公正なジャッジをできる人もいない

となると、もう裁判しかのこされていないと思います。

費用や手間もかかるので面倒ですが、どうしても納得がいかないのなら、最後はこれしかないでしょう。

また「コイツはここまでやるんだな」と相手に思わせることで、今後の抑止力にもなると思います。

そんなわけですから、この方法も頭に入れておいて損はないと思いますよ。

今回のまとめ

  • パクリ被害はすぐに証拠を残しておくこと
  • 相手に回答を求めるときは衆人環視下でおこなうこと
  • ダメなら第三者に報告、通報、依頼すること

今回の件は、すべてが偶然だった可能性もたしかにあります。

問題箇所が修正・削除されたのは、以前当ブログ記事を見たのを思い出して、「かぶっていた部分があったから消した」というケースも考えられます。

ミナト

そうなると、参考にした部分もでてくる気がしますが……

しかしいずれにせよ、回答は「証拠は提示できない」なので、結局どうなのかは本人にしかわかりません。

ほんとうに参考にしていなかったのなら、

  • どうしてこんなことを言われないといけないんだ
  • 根も葉もない言いがかりだ、いい加減にしてくれ!

と、相手も感情的にはなるでしょう。

身に覚えのない言いがかりは腹が立つものですから。

だからこそ、おたがいが納得するためにも、やりとりは衆人環視のもとですべきだったと私は思っています。

今後どうするかはいまのところ未定ですが、実害が出るなら、さらなる対策は考えようと思います。

ということで、パクリ被害にあったときは、私のような失敗はしないでください。

当事者間でのやりとりだけでは、「やった、やっていない」もわからず、なにも解決しない可能性があります。

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