ギャンブル依存症を克服するまでの経緯(体験談その2)

ギャンブル依存症になってしまった人の脳は変化し、ギャンブル以外の楽しみや趣味、遊びといった刺激には脳はあまり反応を示さなくなってしまいます。

前回に続き、私がギャンブル依存症を克服するまでの経緯です。
対人恐怖症・うつ病を克服した私には借金が残り、借金の返済生活が始まりました。

前回の記事はこちら→ギャンブル依存症を克服するまでの経緯(体験談その1)

ギャンブルをやめるまでの経緯(その2)

ギャンブルによってできた借金を返済する生活が始まりました。
私は3社からお金を借りていて3社とも限度額いっぱいになるまで借りていたため、初めの頃は働いて稼いだ分から必要最低限の生活資金などを残し、残りは全て借金の返済に充てていました。しかし、その生活は2~3か月と持ちませんでした。

遊びに行きたくても遊ぶお金があるのなら借金の返済に回さなければならない、何か欲しい物があっても、何か食べたい物があっても、何かしたい事があっても、それをするだけのお金があるのであれば全て借金の返済に回さなければなりません。
返済生活の初めの頃はそもそもお金をこれ以上借りる事ができなかったので、ギャンブルをしたくてもできないといった状態が続いていたのですが、そんな息が詰まりそうな生活に嫌気が差してきたこともあり、私はこう考えるようになりました。

ギャンブルでできた借金はギャンブルで返そう。
遊びたいお金がないのならギャンブルで勝てばいい。

もはや幻想としか思えない思考ですが、私は生活資金の余りを一旦借金の返済に回し、そこから再び借金をして生活を賭けてパチンコ店へ行くようになります。
借金の返済生活が泥沼化することになる瞬間でした。

ギャンブル依存症による脳の変化

ギャンブル依存症者は、ギャンブルに関連した刺激に対しては脳が過剰に反応するようになりますが、その反面、ギャンブルに関係のない刺激には脳があまり反応しなくなってしまうと言います。
まさに私もその状態に陥っており、日々の生活はできる限り切り詰め、残りの全てはギャンブルに費やしていました。それはギャンブルがこの世の中で一番楽しいものだと思い込み、それ以外の事に対してはあまり興味を示さなくなっていたからです。

そしてこの大きな「脳の勘違い」は生活を圧迫し始めます。
はじめこそ家賃や公共料金などの必要最低限の支払いは期限までに支払っていましたが、次第にそれらの絶対に手を付けてはいけないお金にまで手をつけギャンブルに興じるようになっていってしまいました。
勿論自分では分かっていました。このお金に手を付けたらどうなるか、もし負けたらどうなってしまうのか。しかし欲求が自制心を遥かに上回ってしまっていたため、自分自身ではこの時既に止める事ができなくなってしまっていたのです。
その結果、電気が止まったこともありますし、家賃を滞納し不動産会社からお金を借りてでも払えと言われたり、給料日まで2~3週間もあるのに所持金が数千円しかないといったことが多々起こるようになっていきました。

もうギャンブルはやめよう。ギャンブルはもうやめる。何度心に誓った事でしょうか。
しかし3日も経てばギャンブルへの欲求は再び目覚め出し、お金が手に入る度私は同じことを繰り返すのでした。

ひとりの力の限界

私は思い知りました。ギャンブル依存症の前では一人の力はあまりに無力で、あまりに脆弱であることを。もはや自分一人の力ではどうしようもできないと判断した私は他者に頼らざるを得ませんでした。それは当時交際していた方であったり、家族であったり、あるいは専門機関であったりと。

他者の助けを借り、借金の返済が少しうまくいっては再びギャンブルに手を出し、それでも諦めずに借金の返済とギャンブルをやめることに何度も何度も失敗する度に挑戦し続け、借金を完済できたのは返済生活を始めてから実に約5年後の事でした。

借金を完済後、消費者金融との契約は全て解約し、終わったかに思えたギャンブル依存症でしたが、しかし今度はクレジットカードでキャッシングをして私はギャンブルをするようになってしまいました。

一度ギャンブル依存症になった人間の脳には、ギャンブル依存を発生させる回路が一生残ると言われています。
私はギャンブルを人生から完全に断ち切らなければならない、借金がなくなっただけではギャンブルをやめることはできないと悟り、そのためにさらなる行動を起こしました。
中には生き恥を晒し、それを忍ばなければならないこともありました。しかし苦汁をなめてでもギャンブルを人生から排除しなければ未来は切り開けない、自分が思い描く夢に触れることすらできないと確信したのです。
そして私はついにギャンブルそのものを断ち切ることに成功しました。

ギャンブルを始めてから約10年間の長い苦しみから、ついに私は解放されたのでした。

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