ギャンブル依存症になると、どこからもお金を借りられなくなることがあります。

すべてが限度額になるからですよね
そんなときに出てくるのが、それでも貸してくれる「闇金」です。
かくいう私も、パチンコをしたいがために、このヤミ金に手を出そうとしてしまったことがありました……。
- 個人間融資とは何か?
- ヤミ金に手を出すことの危険性
- ギャンブル依存者が闇金から借金をしようとした結果



お金貸します、即日可、ブラックOK……?
私がお金を借りようとしたのは、「個人間融資」という、実態はほぼヤミ金融業者のところです。
- パチンコのため
- 返済にあてるため
- 生活費のため
ギャンブル依存症になると、このようにお金で困るようになりますが、私はパチンコをするお金欲しさからでした。
そこで本記事では、その個人間融資をおこなっているという人物に、じっさいに私が連絡したときのことをお話しします。
個人間融資や闇金に手を出すことの危険性もあわせて解説するので、どうぞごらんください。


個人間融資は成功する?その危険性とは
近年では名前を聞くことも増えてきた「個人間融資」。
そもそも個人間融資とはなんなのかというと、つぎのことをいいます。
見知らぬ個人同士で金銭の貸し借りをおこなうこと、見知らぬ個人から金銭を借りること。
以前はおもに、インターネット上の掲示板やウェブサイトで取引がおこなわれていたものです。
しかし近年は、SNSの普及によって、「Twitter・LINE」などのアプリを介した取引が急増。
それにともなってトラブルも多発している、建前はグレー、実態はほぼブラックな金貸し(業者)です。



でも、なかには安全な人もいるいんじゃないの?
ネット上では成功例なども見かけるため、そう思われるかもしれません。
たしかに、個人間でのお金の貸し借り、たとえばつぎのような人からお金を借りる場合、
- 知り合い
- 友人
- 親戚
これはまったく問題ないですし、じつはそこに法定内の利息をつけることにも違法性はありません。
ですから、一見すると、個人間融資も「問題はなく安全」なようにも見えます。
ただ、じっさいのところ個人間融資で貸主がやっているのは、つぎのことのわけです。
くりかえしおこなう意思を持って金銭の貸付をしている。
そうすると、これは「貸金業」に該当することになります。
国または都道府県の登録を受けていない場合、この貸付は、貸金業法違反(無登録営業)で刑事罰の対象となるのです。



個人というか業者ってことだな
さらに無登録の場合だと、掲示板・SNSなどで「お金を貸します」と、契約をすすめるのも勧誘行為に該当するのでアウト。
つまり、大半がモグリの無登録営業と思われる個人間融資は、安全そうに見えてかなりきな臭いものなのです。
貸金業法違反:無登録営業は10年以下の懲役もしくは3000万円以下の罰金。広告・勧誘行為は2年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金。
そんなあやしい商売ですから、当然のことのように、以下のような行為も横行。
- 法外な利息をふっかけられる法定利息の無視
- 保証金をさきに振り込んでほしいという保証金詐欺
近年では「ひととき融資」といって、借り手が女性の場合、体の関係(性交渉)を見返りにお金を貸すという事件で逮捕者も出る始末となっているのです。
個人間融資には闇金業者も参入している
- 個人間融資がやっているのは個人というより業者のレベル
- 業者なら無登録で営業するのは法律違反で問題も多発している
ここまでで、以上のことがわかりましたが、この「個人間融資」にはさらなる問題があります。
なかには「個人」と偽った、ヤミ金業者もまぎれ込んでいるということです。



これが本当にやばいやつですね
さきのとおり、個人間融資はかぎりなくブラックに近いものといえます。
よって、そこにヤミ金業者がひそんでいてもおかしくはなく、これによっても同様の被害が多発しているそう。
とくにヤミ金業者の場合は、モグリの個人よりもたちがわるく、おもに以下のような被害が出ているといいます。
- ウン百万円という法外な利息の請求
- 勤務先や自宅への電話や訪問などの法外な取り立て
- 無理やりお金を貸し付けられ、あとから高額な利息を請求される「押し貸し」
- 審査のさいに送った銀行口座などの個人情報の悪用
- 融資のまえにいくらかお金を振り込んでほしいという「保証金詐欺」
個人間融資の利用を検討するのは、もうどこもお金を貸してくれない状態だからですよね?
そこでなんとかお金を工面しようと、安易に手を出してしまえばもう最後。
通常では考えられないような、シャレにならないことにもなったりするわけです。



ですから、絶対にヤミ金には手を出してはいけません
冗談抜きに、これに手を出してしまうと、人生がおわってしまいかねないですよ。
ギャンブル依存症者が闇金から借金しようとした結果
では、ここからは、当時ギャンブル依存症だった私が、個人間融資でお金を借りようとしたときの話をしましょう。
- パチンコのために借金をするのはあたりまえ
- 複数の消費者金融からお金を借りている状態が何年もつづいていた
そんな私はある段階で、すべてが限度額に達してしまい、どこからもお金が借りられない状態となっていました。
しかしそれでも、パチンコに行きたい衝動はどうしてもおさえられません。



どこかお金を貸してくれるところは……
そんなときに見つけたのが、この「個人間融資」だったのです。
個人としてお金を融資するので、借り入れブラックでもOK!
その言葉を見た瞬間、私は救われたと思いました。
「まだ僕にはお金を貸してくれるところがあるんだ。こんなにうれしいことはない……」
そう感じた私の頭は、すでにギャンブル依存症によって破壊されていて、パチンコに行くことしか考えられなくなっていたのです。
ただ、万が一なにかがあった場合、その影響が家族にまでおよんでしまうこともあるのではないか?



取り立てとか来たらシャレにならないぞ
自分だけの問題ならまだしも、それが関係のない人にまで……となると話は変わってきます。
パチンコ依存によって頭がやられていても、「さすがにこれに手を出したらやばい」という危機感は持ち合わせていました。
が、結局パチンコへの衝動にはあらがえず、私は、記載されていた番号に電話をかけてしまったのです!



とぅおるるるる……
呼び出し音がしばらく鳴ります。
けれども、電話をかけた相手は、その場で受話器を取ることはありませんでした。
いまとなってみれば、ほんとうに運がよかったとしか思えません。
パチンコに行くためならヤミ金にも手を出そう



これは……なんという怠慢だ!
意を決して電話をしたのに相手が出ない。
すぐにお金を借りられると思っていた私は、強いいきどおりを感じていました。
いちど資金を調達するスイッチが入ってしまったことで、「なんとしてでもパチンコに行こう」となっていたからです。
もうこのままでは引き下がれない。
そこで私は、貸主の個人情報として記載されていたメールアドレスに、つぎの情報をそえて送信。
- 電話番号とメールアドレス
- 自宅の住所
- 希望する借入金額
その後は、相手からの返事を待つことにしました。
連絡が返ってきたのは、翌日の昼すぎ。
私の携帯には、例の個人間融資(貸主)の電話番号が表示されていました。
ヤミ金業者は怠慢によりカモを逃がす



とぅおるるるる……



…………
私はこれを……取りませんでした。
- どう考えてもこんなところからお金を借りるのはまずい
- 自分だけならまだしも、家族にまで迷惑がいくのは避けたい
このときになると、その考えを優先できるようになっていたからです。
自分のしようとしていたことが、なんだかとてもバカらしいことのように思えてきていました。
よって貸主からの電話は無視。
なんとか私は、ギリギリのところで、ことなきを得ることができたのです!
……と思いきや、この件は、それだけではおわりませんでした。
まさかの個人情報を悪用される被害に
ヤミ金にはすんでのところで手を出さずにすんだ。
ところが、この一件以降、みょうなことが起きはじめるようになります。



配達です!



ご融資いかがですか?
自宅のポストには、ヤミ金業者からと思われる融資の手紙が、ひんぱんに投函されるようになりました。
加えて、あやしげな融資を持ちかける電話までもが、やたらと携帯にかかってくるようになったのです。



なんかおかしいな……
希望さえすれば、のどから手が出るほどほしかったお金はすぐ手に入る。
とはいえ、そういったところからお金を借りるのは危険すぎました。
そんなわけで、手紙・電話の猛攻に耐えること数か月。
だんだんと、これらがうっとうしくなってきたので、ちょうど電話してきた業者を取っ捕まえ、私は逆に聞いてみることにしたのです。



こんにちは。ご融資どうでしょう?



いえ、けっこうです。ところで、ちょっと教えてほしいんですけど……



この手の電話が最近やたらとかかってくるんですが、どうして番号を知ってるんですか?



いや、これはですね……。まあ、もういっちゃいますか……



じつはお客さんの電話番号って「裏」で出回ってて、その人たちの番号がプリントされた紙の上から、ボクらは順番に電話をかけてるんですよ



ようは、お客さんの電話番号って、売りに出されてたってことですよね
なんと、電話に出なかった怠慢業者(個人間融資)は、あろうことか、私が食い物にならないと見るや、電話番号と住所を売りに出していたのです!
あのできごと以降、やたらとあやしい業者から連絡がくるようになったかと思ったら、そういうことだったのか……。
と、合点がいった私はやはり、なにがあっても闇金だけには手を出してはならないと確信。
一歩まちがえていれば、ほんとうに危ないことになっていた可能性はじゅうぶんにありました。



最初にお金を借りていたらアウトだったかもしれません
そんなわけで、こんなことは二度とするまいと心の底から思ったのです。
まあ、その後も消費者金融から借金をしながらパチンコには行きつづけていたのですが……。
この件の個人間融資がヤミ金だった確証はありませんが、裏に個人情報を売る(悪用する)ルートを持っていた時点でただの個人ではないと思われます。よって私は「あれもヤミ金だったのでは」と考えています。
今回のまとめ
- ヤミ金だけには手を出してはいけない
- 個人間融資も似たようなもの(またはヤミ金そのもの)なので注意!
- すでにヤミ金被害に遭っている場合はしかるべき場所に相談を
パチンコなどを自分で制御できなくなるギャンブル依存症。
これになってしまうと、ほぼ例外なく借金に手を出してしまうようになります。
そして私の例からも、それを放っておけば、多重債務からの闇金ルートに乗ってしまってもおかしくはありません。
- 多重債務で利息しか払えていない
- 自転車操業をしている、取り立てを受けている
- 返済がきつくて生活できない



こういった時もヤミ金を考えてしまいますよね
ただ、そんなことをしなくても、お金の問題を根本から解決する方法はあります。
場合によっては借金自体が減るケースもあるので、この問題に直面しているのなら、どうぞ関連記事からその解決方法をごらんください。
また、すでにヤミ金に手を出してしまっている場合も、対策・対処法はあります。
とにかく、借金がある場合は、それをさっさと片づけてしまうこと。
これをできるかどうかが、ギャンブル問題の解決にも大きくかかわってくると元依存者の私は感じています。
借金問題がなくなり、ギャンブル依存症からも解放される。
そうなれば、わけのわからないところから借金をしようなんて、二度と考えないようになりますよ。
ヤミ金被害の対処法まとめ
借金を自力で返済するコツ
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