
今のパチンコはひどいなんてものじゃないです。あれはまさに……「死亡遊戯」です
「今のパチンコはおかしい、つまらない!」
だれもが口をそろえていう言葉ですが、なぜこうも、ひっくるめて「面白くない」のでしょうか?
この記事では、今のパチンコがひどいといわれる(そう感じる)理由を解説していきます。
- 昨今のパチンコ業界の経営事情
- 今のパチンコはひどい! といわれる代表的な7つの理由



今のパチンコがひどいのは、突き詰めると、「パチンコ業界全体が危うくなってきている」からです
経営不振的な話で、来たお客さんから(お金を)本気で取ろうとしてくるので、だからみんな負けて「ひどい」と感じるわけですね。



でもって、負ける以外にも、やってられないポイントは山ほどあるわけだ
そういった打っていて感じる「ひどい!」を、その原因・理由とあわせて見ていきます。
今のパチンコをこれからも打ちつづける価値はあるのか?
最後まで読んでもらえれば、きっと、この疑問への答えもでるはずですよ。


ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
昨今のパチンコ業界の経営が危ういワケ


本題に入るまえに、以下のことが起きている根本的な原因から解説しておきます。
今のパチンコは勝てない → つまらない →「ひどい」



冒頭のとおり、これは「パチンコ業界の経営が危うくなってきているから」です
それで、今のパチンコ業界の不振ですが、大きくはつぎの理由が関係しています。
- コロナ期でお客さんが飛んだ
- 経費の値上がりなどでピンチに
- 若者がパチンコ・スロットを打たない
本題がひかえているので、ここは簡単に見ておくことにしましょう。
コロナ期でお客さんが飛んだ


2019年末ごろからはじまった新型コロナによって、お客さんは飛びました。
「お客さんが減る=売上(収入)も減る」
ですから、今のパチンコがやばいことになりはじめた原因ともいえることです。
「パチンコ店の収入が減る→お客さん1人あたりの負担が増える」なので、勝てなくなった原因はまずここにあります。



それで、どれくらいお客さんが減ったのかというと、つぎのとおりだ


(「レジャー白書」をもとに作成)
最盛期は3000万人近くもいた遊技人口は、新型コロナでさらなる打撃を受けて700万人台前半に。
コロナの収束もあって、その後は800万人(※)くらいに回復しましたが、それでもお客さんは足りていません。
経費の値上がりなどで、このくらいではパチンコ店はやっていけなくなっているからです。
※「レジャー白書」では2022年の遊技人口はまだ確定していません。なお「パチンコ・パチスロプレイヤー調査」によると、2023年の遊技参加人口は809万人とのことです。
経費の値上がりなどでピンチに


遊技人口は多少は回復したのに、今のパチンコ業界がまだやばいのはなぜなのか?



それは「経費の値上がりなどで経営をつづけられない」問題が起きているからです
- 人件費の値上げ
- 電気代の値上げ(パチンコ店にとってはかなりキツイ)
など、近年はなんでも値上がりしています。
なかでも深刻なのが、スマート機器に対応するための専用ユニットの設備投資。
じつはこれに対応できずに、閉店をよぎなくされているホールはかなりあるのですね。



昨今のホールの減少数も確認しておこう


(矢野経済研究所の調査結果をもとに作成)
毎年600~700店舗が閉店していますが、この閉店ラッシュは、コロナ収束後もおさまっていません。
2023年の営業店舗数は、8月末時点ですでに6500店舗を下まわっています。
資金力があるホールは生きのこれているいるけれど、そうではない街のホールはどんどん閉店していっている
多くのパチンコ店が「ひどい」ことになっている理由。
それは、閉店ラッシュが止まらないほどに、どこもカツカツだからです。
若者がパチンコ・スロットを打たない





う~ん、それなら、新規のお客さんを増やせばいいんじゃないんですか?
お客さんが減っていてやばいなら、お客さんを増やせばいいんじゃないのか?
これはまったくその通りなのですが、それもなかなかうまくいっていないようです。



18~19歳男女を対象におこなわれた、パチンコ・スロットに関するアンケート調査があります
その結果はどうだったのかというと……、
- 行ったこともないし、興味もない(73%)
- 行ったことはないが、興味はある(7%)
- 日常的に一人で行っている(5%)
など、7割以上の若者がまるでパチンコ・スロットに興味を持っていないことがわかりました。
以前からいわれていたことですが、パチンコ業界はあまり新規を取り込めていないのです。
じっさい、近年でヒットしている台は、過去作のリメイクくらいです。
- 昔からパチンコ・スロットを打っていた30代、40代……がメインのターゲット
と、コロナなどでいちど離れたお客さんを、なんとか呼びもどすので精一杯のように思われます。
今のパチンコはひどい!といわれる7つの理由


ここまでの話で、今のパチンコがひどいことになっている根本的な原因(店が経営難で還元できなくなっている)がわかりました。



それをふまえて、ここからが本題です
じっさいにパチンコを打っていて感じる「ひどい!」の、代表的なものを見ていきましょう。



ここで見ていくのは以下の7つだ
- 換金率が悪い
- 店が突然閉店する
- 回らない
- 勝てない
- 演出がムダに長い
- 装飾がムダに豪華
- ひっくるめて面白くない
とくに「②店が突然閉店する、③回らない」あたりは……かなりひどいです。
もちろん、全部それなりの理由があるので、それぞれくわしく見ていきましょう。
1. 換金率が悪い


地域にもよりますが、多くは換金率が「等価交換ではなくなって」います。



前は等価だったから、本来ならもっと換金できたのに……
と、以前から打っている人からすれば、等価との差額は換金するたびに考えてしまったりします。
- 本来ならもっと勝てた
- 非等価の差額で負けた
など、等価交換ではなくなったのは、何年たっても引きずるほどのひどさがあるのです。



貸玉に消費税がかかるのも、非等価のダメージをアップさせているでしょう
スロットで47枚貸し(46枚貸し)ってのがありますよね。
消費税のぶん、借りられる枚数を減らされているわけですが、これももとは50枚貸しでした。
借りる枚数も減らされて、換金するお金も減らされる
となれば、以前とくらべてどれだけ損をしているのか? という話にもなるものです。



それなら、「貯玉」を利用すればいいんじゃないのか?
貯玉を使えば、ある程度は再プレイできますし、換金せずにそのまま貯めておくこともできます。
でも、この貯玉システムには、じつはとんでもない落とし穴があるんですよね。
2. 店が突然閉店する





換金率の悪さなどは、貯玉を利用することである程度はカバーできます
しかし貯玉には致命的な危険性があって……それこそが「店が突然閉店する」ケースがあること。
パチンコ店が閉店すると、貯玉を換金できなくなって、場合によっては大損をぶっこくことにもなってしまうのです。



パチンコ店は閉店するまえ、貯玉をしているお客さんのためにも告知をするよな
良心的なホールなら、1か月まえくらいから告知をしてくれます。
が、なかには「3日後に閉店します」とか、もはや夜逃げのようなことをする店もじっさいにあるんですよね。
ある程度の期間があれば、ふだんからかよっているお客さんなら気づけるでしょう。
でも、さすがに数日後とかは、常連客ですら気づけないレベルです。
そして閉店(交換期限)を過ぎてしまえば……その貯玉はもう現金には交換できなくなってしまう、と。



いちおう「貯玉を補償してくれる組合」みたいなのはありますが、交換できるのはカタログギフトです
換金は不可能で、商品券・ギフト券なんかにも変えられません。
しかもカタログギフト(※)の内容は、若干ボッタクリで、交換したいと思える魅力的なものがないのも残念なポイントです。
3. 回らない


釘がひどすぎて回らない、というのは、とくに近年になってよく聞かれるようになった話です。
「来たお客さんからできるだけしぼりとるにはどうすればいいか?」
いちばん手っ取り早い(収入を増やせる)手段は「釘を閉める」なので、こういうことが起きています。



どれくらい回らないんだ?
というと、冗談抜きに1000円で10回転とかもでてきています。
以前は1000円で20回まわる台はわりとあったので、その半分と考えるとかなりのひどさでしょう。



ブレたんだと思いますが、千円で3~5回転とか、そういうシャレにならない報告もあります
スロットなら最低でも「設定1」ですが、パチンコの場合はそうではありません。
釘を閉めればいくらでも回転数は落とせるので、設定“マイナス”にもできてしまうわけです。
信用と引き換えの行為なので、エグいレベルまで釘を閉めるお店は、



もういつ閉店してもおかしくない。稼げるだけ稼いでおこう……
と考えているのかもしれませんが、そんなこと(下限がない)ができてしまうパチンコは、そもそもどうなのでしょうか?
これがカジノなら、裏でイカサマをして抜いているようなものです。
本来は違法な釘調整が黙認されていて、お客さんから抜き放題になってる現状は、ひどいとしかいいようがないでしょう。
4. 勝てない


釘がダメで回らなくても、勝てるのならまだ話はべつです。



しかしそんな釘で勝てるはずもなく……
やればやるだけ負けるので、結局は「パチンコはひどい」にたどりついてしまうんですよね。
パチンコに行けば、1回で3万円、5万円と負けるのはあたりまえです。
でも、そのお金があればなにができたでしょうか?
負けに慣れると感覚もマヒしてきますが、それに見合った価値は今のパチンコにはないと思いますよ。



ちなみに私は、年間100万円ペースで負けていました
パチンコの負け額を記録していてわかったことで、まだマシな時期でもそのレベルです。
今のパチンコを全力で打っていれば、もっとひどいことになっても何らおかしくはありません。
5. 演出がムダに長い


リーチ! → ……疑似連×2~3 → リーチ! → 予告演出 → 発展 → ハズレ確定の弱演出 → ボタンを押せ! → 当然ハズレ → ……役物発動! → 再度発展 → 最終決戦 → アツい → めちゃくちゃ煽ってくる → オオオォォ → トリガーを引け! → シーン…… → ハズレ → 再始動



いやいやいや……コレなんだったんですか?
って話になるほどパチンコの演出はムダに長いです。
そして、それだけ引っ張っておいてふつうにハズレるところがまあひどい。
どうしてここまでムダにハズレ演出でも引っ張るのか?
- なかなか当たらない
- 当たってもすぐにおわってしまう
こういった、当たりで楽しめないのをおぎなうためもあるでしょう。
でも最大の理由は、「当たればもっとドキドキできる・もっと気持ちよくなれる」を想像させ、台にしばりつけるためではないでしょうか?



当たるときくらいしかアツい演出がなかったら、退屈で、それはそれで打ちつづけられないかもな
スロットがレバーオンで演出を飛ばせるのは、パチンコとくらべて当たりがかるいのもあるでしょう。
そう考えると、楽しめるポイントが多いぶん、最近のスロットはひどいといわれるスロのほうがマシに感じてきます。
6. 装飾がムダに豪華


昨今のパチンコ台は、どんどん装飾がムダに豪華になっていっています。
- 台にフィギュアがつく
- 巨大な板などがサイドに取り付けられる
- 装飾が上に伸びて高さがとんでもないことになる
など、もはやだれも求めていないと思われる、どうでもいいところにお金がかけられているのです。



装飾にムダにお金をかけているのは、なぜなんだろうな?
お客さんの目を引くとか、興奮を煽るとか、そういった理由もあるでしょう。
でもこれは、台の値段をつりあげるため、「メーカーが儲けるため」もあるのではないでしょうか?



パチンコ台は1台50万~60万円とかの値段がします
わけのわからない装飾ぶんが、販売価格に上乗せされていても、ホールは新台を買います。
新台を買った経費のため、釘を閉めるなどしてお客さんからお金を回収します。
ようは、この意味のないムダな装飾のためにも、お客さんは負けを強いられているのです!
意味もなく豪華になっていく台を見て、お客さんはみんなこう思っているはず。



こんなしょうもないところにお金をかけるなら……、
「コストを安くして、すこしでも還元してくれよ」と。
7. ひっくるめて面白くない


以上のことから、今のパチンコがひどいというのは、ひっくるめると面白くないからです。
- 勝っても換金率がわるい。負けが込むと貸玉の税金で損した気分に
- 釘がひどくて回らないストレスでイライラ
- 勝てないからつまらない
- ムダに長い演出にうんざり
- ムダに豪華になっていく装飾に開いた口がふさがらない
など、打っていてつまらないですし、負けて家に帰ったときの気分なんてもうサイアクです。
そして、その「負ける → サイアクな気分」がおそろしく起こりやすくなっているのが、今のパチンコなのです。



たしかに、勝てるときもたまにはあります
でもそれは、ほんとうにたまにの話で、勝てたとしても大半はちょい勝ち程度のものでしょう。
毎回こっぴどくやられる負けに見合う勝ちなんて、今のパチンコにはないですよね?
それだけ還元する余力なんて、今のパチンコ業界にはないからいつも負けてつまらないと感じるのです。



そんなひどいパチンコを、これからも打ちつづける意味はあるだろうか?
いや、残念ながら、打ちつづける意味も価値もないと私は思いますよ。
もちろん、ひどいとわかっていても行ってしまう……もあると思うのですが、それは最後にまとめで対策をお話しします。
今回のまとめ
- 今のパチンコがひどいのはホールの経営が危ういから
- 今のパチンコは回らないし、勝てないし、面白くない
- パチンコ以外の有意義なことにお金を使うのがオススメです
今のパチンコがひどいというのは、根本の原因にはパチンコ業界の経営難があります。
どこも経営がカツカツで、還元する余力がないので、お客さんはひたすら負けを強いられているのです。



それがあるからこそ、「回らない、勝てない」とかのひどい状況が生まれているわけですね
そしてこの状況は、今後も大きな改善は見込めないでしょう。
このさき、ある程度設備投資がすんだり、体力があるホールだけが生きのこったりする状況はおとずれると思います。



それでも、「儲かったからじゃあ値下げします!」なんて企業がほとんどないように、だ
そのまま抜かれるだけになるのではないでしょうか?
これまでお客さんから抜けてきたのなら、これまでどおりの抜きで利益を上げていこう
パチンコ店からはそのように、ひどい状況でもやってくるお客さんはいる、とすでに見られてしまっているからです。
ですから、今のパチンコに嫌気がさしているのなら、この機にほかのことをしてみてはどうでしょうか?



ひどいとわかっていても行ってしまうんです……
と、パチンコがやめられない状況だったとしても打つ手はあります。



10年以上こっぴどくやられてきて、それでもやめられなかった私でもパチンコは引退できました
正しい手順・方法を駆使していけば、やめられないパチンコでもやめることはできます。
そしてギャンブル以外の娯楽はどれも、遊んでいてイライラなんてしない楽しいものばかりですよ。
パチンコがやめられなくて困っているときは、ぜひほかの記事も参考にしてください。
ギャンブルへの依存から抜け出すことに成功した私が、かならずやお役に立つことを約束します。
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