パチンコはやればやるだけ負けていくので、このように考えることもあると思います。

このまま続けるべきなのか……
「それとも、いっそのこと、パチンコはもうやめるべきなのか?」
この記事では、これ(やめるべき?)を判断できる9つの将来的要素を紹介していきます。
- パチンコはやめるべき? を判断できる9つの将来的問題
- パチンコを続けた先の未来ではいったい何が起こるのか?
パチンコはあくまで遊びなので、全ユーザーに「いますぐやめたほうがいい」と、いう気は私にはありません。



ただ、元依存症の私からすると……、
パチンコをやっていると、シャレにならない事態になることも少なくはないと思うのです。
そこで本記事では、
パチンコをやり続けるとどうなるのか?
という話を(私の実体験から)することで、パチンコはやめるべきかの判断基準を提示します。
個人的にはやめたほうがいいと思うのですが、ご自身の状況と照らし合わせながら、どうぞ考えてみてください。


ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
パチンコはやめるべき理由になること9選


これからお話しするのは、
「もともとはパチンコ・パチスロが好きだっただけ」
そんな私に起きた、続けたさきのできごとです。
それらを参考に、パチンコは「続けるべきか、やめるべきか」を考えてもらえればと思います。
ちなみに私は、10年以上パチンコがやめられなかった元重度の依存症なので、



私のように、だれもがひどい状況になるとはかぎりません
ただ、生涯での依存症が疑われる人は推定320万人(2017年/厚労省)とされるなど、けっして人ごとではないはずです。
ですから、この話は「自分にも起こる可能性はじゅうぶんにある」と思って、聞いていただければと思います。
ではさっそく、やめるべきかの9要素を見ていきましょう!
1. 金銭感覚がマヒする


パチンコに行きつづけると、金銭感覚がマヒしていきます。
ふだんは以下のように、質素倹約な生活をしていても、
- スーパーでの10円、20円を節約する
- 半額シールの総菜を狙う、ビールではなく発泡酒を買う
- 欲しいものがあっても「数千円」くらいするなら買わない
サンドに入れる1万円にはなにも感じなくなってしまうのです。
最初は負けたとき、



2万も3万も負けてしまった。このお金があれば……
と、「負けたお金でこんなことができたのに」は毎回考えましたよね?
それもなくなっていきます。
5万円、6万円負けがあたりまえになり、なにも感じなくなっていくのです!



しかも、それだけではありません
- ATMの手数料は無視(1秒でも早く近くのATMへ)
- 負けたあとは節約する気も失せてさらにお金を使う
- そのくせ、ほかのことに使う1000円・2000円は高く感じる
と、ギャンブルに関してだけは金銭感覚がバグるなど、わけのわからないことになってしまうのです!
これは、ある程度つづけていれば、だれもがそうなると思います。
3日連続負けて、10万円とかが消えても、



ハァ、ないわ~
くらいにしか感じなくなっていくでしょう。
手取りの収入が十数万円(ほぼ給料の全額が消えた)とかでも、なんとか生活ができるのなら、あまりイタイと感じなくなります。
2. 借金地獄に陥る


ギャンブルに関して金銭感覚が狂うということは、当然、借金にも手を出すようになります。
ひと昔前は、消費者金融の「無人契約機」のCMなんかは、テレビでバンバン流れていました。
パチンコに行きはじめるまえの私は、あれを見てこう思っていました。



だれがこんな取調室みたいなとこ行くんだよ。容疑者かって……
でもふつうに行くわけですよね。しかも、何回も何社もです。
私の場合、はじめて借金をしてから完済するまでには10年以上かかりました。
その間にしていたのは、つぎのようなことです。
- 返済する → 即借りてパチンコ、の繰り返しで借金が減らない
- 軍資金はつねに借金で、結局100万円以上の利息を払うことになった
- トータルでは1000万円以上負けても、借金をしてパチンコに行きつづけた
パチンコをつづけていると、こういうことになるわけです。
当然ながら、貯金もできません。
というか、これのせいもあって、いまだに「奨学金」という名の借金があります。



まあ、借金地獄でした
ですから、もしすでに借金があるのなら、この問題はすぐに解決してもらいたいと思っています。
パチンコでの借金がなくなれば、そのぶんお金も使えるようになって、おどろくほどお金に対する不安もなくなりますよ。



ほか(たとえば奨学金など)が残っていても、パチンコでの借金がなくなれば、気持ちは格段に軽くなるはずだ
借金問題の解決策は、パチンコでの借金平均はいくら?(依存症者が完済を目指す方法)でまとめてあります。
借金を減らして返済をラクにする手段もあって、それも解説してあるので、あわせて確認してみてください。
借金を減らす方法を補足!


ちなみに借金は、私もそうだったように、借入総額が多いとすぐに解決とはいきません。



そこで、すぐ上でふれた「借金を減らす手段」について、ここでも補足しておきます
パチンコでの借金は、返しては借りての繰り返しになってしまいがちです。
でも救済措置は用意されていて、いちばんよく利用されているのが「利息のカット」です。
これが使えれば、つぎのように返済をグッとラクにできますよ。
利息カット
借入 | 金利 | 返済 | 返済回数 | 利息合計 |
---|---|---|---|---|
130万円 | 18%→0 | 2.5万円 | 100回→52回 | 119万6659円→0円 |
借金130万円/返済2.5万円の場合だと、このとおり。
返済回数は約半分になり、120万円近い利息を払わないですむようできます。



借金額によっては、100万円単位で支払い総額を減らせるわけだな
返済額を上げれば、完済までをさらに早めることもできますね!
いまの借金をどれだけ減らせるかは、無料の借金減額診断
利用は匿名OKで、診断や相談は全部無料。
くわしい結果をヒアリングでだすためのメールアドレスと電話番号さえあれば利用できます。



私も聞いたことはありますが、ふつうに教えてくれました。聞くだけも全然大丈夫です
借金を減らせるとわかれば、希望すれば、そのまま手続きをしてもらうこともできます。
利息カットなら自宅にいたまま全部やってもらえるので、こちらも活用してみてください。
診断は1~2分もあれば完了するので、借金をいくら減らせるか、確認だけでもしておくのがおすすめですよ。
3つの質問に答えるだけで使えます。利息カットの業務を依頼するときにかぎり費用がかかりますが、1社につき2万円~など、基本は減額分で余裕でペイできます。どれだけ損をしないですむかを聞くのは無料なので、まずは確認だけでもしてみてください。


3. 生活がパチンコに支配される


これは「初期のころ」からでる症状だと思いますが、生活がパチンコに支配されるようになります。
- 休日はパチンコに行く予定を入れる
- 平日はパチンコ動画・解析サイト・データサイトを見て情報収集
- 当日は朝イチからで、帰宅後はスマホを片手に「酒・晩飯」でその日の振り返り
これのエンドレスループで、つねにパチンコのことしか考えられなくなるのです。



翌日も休日だったらまた「朝イチ~閉店」だな
やらなければならないことがあっても、パチンコのことが頭から離れません。
パチンコに行きたくてしかたがなくなり、つぎの休みが待ち遠しくなります。



その結果どうなってしまうかというと、
「パチンコができればそれでいい(パチンコが人生のすべて)」になってしまうのです。
最優先がパチンコになり、それ以外はすべてパチンコ以下。
- パチンコをするために働く
- パチンコ以外の予定は入れない
- パチンコに行くのを邪魔するヤツは排除
こういうレベルでパチンコの優先度が上がっていきます。



でも、好きなことをやっているだけだから……
と思いたくなりますが、この生活を送っている時間は、基本的には「無」です。
なにかを積み上げているわけではなく、無意味なものに人生のすべてをささげているだけ(=パチンコをやっていてもいいことはない)
となると、犠牲にするものと見合わないですよね? それこそが、この問題のやっかいなところなのです。



そんでもって、新たな危機も出てくるわけだな
そう、この問題は、これだけですむ話ではありません。
派生する危機もあるので、それらも見ていきましょう。
4. 学業・職業の機会を失う


では、生活の支配による新たな危機とはなにか?
まず問題となるのが、パチンコのせいで「学業・職業」の機会を失うことです。
私の場合、MAXでパチンコに行っていたのは学生のころで、週5~6は行っていました。
パチンコ店でアルバイトをしていたときは、週7でパチンコ店にいました。



バイト+プライベートですね



加えて雀荘にも行っていたそうだ
で、こうなると、まともに勉強なんてできなくなりますよね?
ですから、当然のように大学は中退し、そこからはほぼずっとフリーター(非正規雇用)です。
- 授業をサボってパチンコは毎日だった
- 仕事をサボってパチンコ店に行くこともあった
- 正社員としてどこかの企業で働こうとは考えられなくなった
「仕事をがんばってスキルアップを……」も途中からは考えなくなりました。
それに、いちどフリーターになると「いまさら感」がでてきて、就職しようという気が失せるようにもなります。



正規の道は閉ざされました(と思っています)
パチンコにのめり込んでいくと、こういう事態になってしまうこともあるのです。
ちなみに、正規・非正規の生涯賃金の差は「2憶円」にもなるのだとか。
考え方によっては、パチンコに行きつづけることで、2憶円もの大金を失うということですね。
いま仕事があっても、パチンコへののめり込みが原因でクビになることもあります。これもよく聞く話です。
5. パチンコ以外に興味がなくなる


生活が支配されることで、パチンコ以外への興味がなくなるのも大きな問題です。
パチンコに行くまえは、つぎのようなことに興味があったりもしませんでしたか?
- 映画を見るのが好きだった
- 本を読むのが好きだった
- 他県、外国への旅行に興味があった
でも悲しいかな、パチンコをつづけていると、こういった興味関心がなくなっていくのです。
なぜかというと、脳が変化することで、パチンコ以外はつまらない(=パチンコだけが楽しい)と感じるようになっていくから。



これは研究で明らかになっていますし、私もそうでした
パチンコ以外はつまらないと感じることで、「パチンコが人生のすべて」はより強くなっていきます。
だから、パチンコから抜け出せなくなる。
そうして、ギャンブルへの依存が進行していくわけです。
ちなみにこの問題は、新しい趣味をつくることでも解決できます。
パチンコ以外に趣味がない場合は、以下の関連記事を参考に、「これだ!」というものを見つけてみてくださいね。
パチンコ以外の趣味まとめ
6. やる気がなくなる・イライラする


生活の支配から話を進ませましょう。
パチンコをつづけていると、やる気がなくなるのも「やめるべき要素」のひとつです。
どのようにして「やる気」がなくなるのかというと、つぎのとおりです。
- お金を稼ごう、がなくなる
- 仕事をがんばろう、がなくなる
- 自分の人生をなんとかしよう、がなくなる
これは、パチンコに行かない方がいい理由でも解説してありますが、勝っても負けてもそうなります。
勝てばあぶく銭、負ければサイアクな気分と、パチンコはどう転んでも「気力が失せる」から。
さらにいうと、負けなどによるイライラによっても、日常的なやる気ダウンはまぬがれません。



と、いうことは……?
パチンコをつづけていると、「無気力な人」になってしまう、ということです。
依存が進行すれば、勝っても負けてもどうでもよくなっていきます。
そうなってしまえば、もう生活はめちゃくちゃ。
打てればいい → 負けまくる → 借金 → やる気がなくなる → イライラする → 打ちに行こう → 負けまくる
ここでも、こういった負のループが起きてしまうのは必至となるでしょう。



「抜け殻」になってしまうのは、時間の問題です
7. パチンコで性格が悪くなる


パチンコをやっていると性格が悪くなってしまうのは、他者をも巻き込む大問題です。
いわゆる「パチンカス的行動」をとるようになるという話で、以下のようなものがあげられます。
- 人に嘘をつく
- 人のお金を勝手に使う
- 恋人・家族に八つ当たりをする
なお、ほかにもありますが、そういったカス的行為を私は全部やりました。
それまでは、そんなことはなかったのに、パチンコをするようになってから行動が変化してしまったのです!



これは……パチンコの持つ恐ろしさだと思います
パチンコをやりはじめて、依存がある程度進行すると、なんと性格が変わってしまうのです。
自分でいうのもあれですが、
もともと性格が悪かった、ではなく、パチンコのせいで性格が悪くなる(おかしくなる)
だと思います。
ギャンブル依存症は精神的な病気であり、脳が変化します。
ですから、それによって考え方が変わってしまっても、なんらおかしいことはありません。
- 家族・恋人に暴力をふるうようになる
- 犯罪にまで手を染めてしまうこともある
など、人によっては行くところまで行きます。
私も「置き引きでもしてやろうか」は考えたこともあるなど、何歩か手前までは行っていたように思います。



取り返しのつかないことになってからでは遅いです
ニュースで実名報道なんてされたくないですよね?
これも、だれにでも可能性はある話なので、注意したほうがいいでしょう。
8. 孤独になる(人が離れていく)


パチンコをやりつづけることで、大切な人が(自分から)離れていきます。
友人。恋人。家族・子ども。
こういった人たちが、どんどん、周りからいなくなっていくのです。
たしかに最初は、みんな心配して声をかけてくれます。
- 学校に来なくてだいじょうぶか?
- たまにはパチンコ以外のデートもしたいな
- 子どももあなたと遊びたがってるから、早く帰ってきて
「パチンコなんてもうやめなよ、やめてよ」と、まだ私たちと向き合ってくれます。



でも、そんな声は届かないわけですよね
パチンコをしていると、自分にとっていちばん大事なのがパチンコになってしまうから。
友人はもう連絡をしてくれなくなります。
恋人は愛想をつかして、別れを切りだしてもくるでしょう。
奥さんは、子どもを連れて、実家に帰ってしまってもおかしくはありません。



なぜかというとだな……、
- パチンコばかりしている人間に、人はそこまで情けをかけてくれないから
- こいつはもうダメだと思ったら、普通の人は「見放すしかない」となってしまうから
当事者ではない人には、パチンコ依存なんてものは理解できないので、そうなってしまうのが「普通」なのです。
パチンコが原因で(恋人と)別れた経験は私にもありますし、
- パチンコのせいで離婚することになってしまった
- 当時の爆弾(夫のパチンコ狂い)をかかえて、いつ熟年離婚してもおかしくない、不安定な夫婦関係にある
そんな人たちがいることも私は知っています。



これホントに、人ごとじゃないんですよ
そういった「大切な人が離れていく」可能性は、パチンコをつづければ、つづけるだけ増えていくと思います。
パチンコはやるだけで多くのものを失う危険性がありますが、それらは、失ってからでは遅いものばかりです。
これも取りかえしがつかなくなるまえに、リスクは把握しておくべきでしょう。
9. パチンコがやめたくてもやめられなくなる


パチンコへの依存が進行し、ギャンブル依存症となってしまうと、自力ではパチンコがやめられなくなります。
どれくらいやめられないかというと、重症なら、まず「意志の力」だけでは絶対にムリ。
つぎのような、人に助けてもらう方法を駆使しなければ、パチンコ地獄から抜け出せなくなります。
- パチンコ店を出禁になる(プログラム利用で可能)
- 相談機関に電話する、自助グループに通う
- 病院に行く(成功率は3か月で約40%とも)
病院の治療を受けても3か月の断パチ成功率が約40%だそうなので、どれだけやめるのがむずかしいかは、いうまでもないですよね。



私も、最後は人に助けてもらいました
それくらいしないと、ほんとうに自力だけではやめられなかったからです。
パチンコはやればやるだけ、依存症状は進行していきます。
もちろん、すべての人が依存症になるわけではないですが、多かれ少なかれ症状はでることでしょう。
ちなみに、治療も何もなしで(断ギャンブルを)3か月継続できたのは、約2%だったのだとか。



50人に1人だな
依存症になってしまえば、50人中49人は(なにもしなければ)3か月以内に失敗する、という話です。
いずれにせよ、それくらいむずかしくなるので、やめるなら早いうちがいいと思いますよ。
(※パチンコ依存を人に助けてもらう方法は以下の記事でまとめてあります。こちらもあわせてチェックしてみてください)


今回のまとめ
- パチンコは続けていると依存症になることがある
- 症状が進行すると多くのデメリットが発生するようになる
- 重症と化してしまえばやめようと思ってもやめられなくなる
パチンコをやめるべきかどうかの判断基準は、以上です。



すでに当てはまることはありましたか?
もしそうなら、そのままやっていれば、私のようにもなっていくと思います。
ですから、すこしでも「ヤバそうだな」と感じたなら、個人的にはやめるのをおすすめします。
やめるべき? というか、やめるべし!



という話だな
これまでのとおりで、パチンコ依存は、進行してからでは手遅れになってしまいます。
そして手遅れになってしまえば、問題を解決できたとしても、もう元にはもどらないことが多すぎます。



なので、やばいと思ったら、いまからやめるための行動をしたほうがいいです
すでに失ってしまったとしても、いまから動けば、それ以上に失わずにすみます。
元にもどらないものがあったとしても、これから、新しく取り返していくことはできるのです。
- 50人中の1人になれる方法はある。2%の確率を大幅に上げる方法もある!
そんなわけですから、



パチンコはやめるべきだ!
の判断をされたなら、どうぞほかの記事もごらんいただき、完遂をめざしてもらいたいと思います。
10年以上やめられなかった私でもできたので、行動さえすれば、きっとパチンコはやめられますよ!
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