パチンコ・スロットのない生活を現在は送れている私も、かつては重度のギャンブル依存者でした。

10年以上やめられず、1000万円以上負けてきました……
そんな私にも、再パチンコがきっかけで、ギャンブル依存症が再発してしまった経験がやはりあります。
それをどうにかしたいと思って利用したのが、本記事でお話しする「リカバリーサポートネットワーク(RSN)」でした。
- リカバリーサポートネットワーク(RSN)とは
- RSNに電話してみた時にされた21の質問と私がした回答
- パチンコ依存症の対策として提案された2つのこと
パチンコ店のトイレにポスターがよく張られているRSNには、じつは以前にも電話したことがあります。
しかしこのときの私は、依存症の再発によって、深刻な状況に置かれていました。
そこで、本気でパチンコを辞めたいと思い、もういちどここに電話相談してみることにしたのです。
この記事では、ギャンブル依存症だった私がRSNに電話してみたときの質疑応答と、その後に提案された2つの対策についてお話しします。
電話相談を考えているのなら、事前知識として参考になるはずなので、どうぞお聞きください。
パチンコ依存症の電話相談窓口「RSN」とは


リカバリーサポートネットワーク(RSN)とは、パチンコ・パチスロ依存問題を解決するために設立された、非営利の相談機関のこと。
- パチンコ依存症に悩む本人
- またはその家族や友人
こういった人を対象に、無料で電話相談を実施しています。
利用者は、パチンコ・パチスロ依存の現状を相談することで、問題解決にむけた具体的な提案をしてもらうことができます。


また、ピンクと白のポスターはトイレでよく見かけますが、景品カウンターには、このようなリーフレットが置かれていることもあります。
こちらのリーフレットでもRSNは紹介されているので、見かけたらゲットしておくといいでしょう。
RSN以外にも、「自己申告・家族申告プログラム」というものや、パチンコ問題の相談を受け付けている公的機関も紹介されていますよ。



申告プログラムはお店を「出禁」になれるやつですね
ちなみに私は、その申告プログラムをパチンコ店に申し込んできたときに、パチンコ店の責任者からこのリーフレットもらいました。
そのさいに、「電話をしたほうがいい」といわれたので、そのままリカバリーサポートネットワークにも電話相談してみることにしたわけです。
リカバリーサポートネットワークに電話してみた(Q&A)
ここからは、じっさいにリカバリーサポートネットワークに電話をしたときのことをお話しします。
まず私は、RSN(050-3541-6420)に電話をかけ、以下のことを伝えました。
- パチンコ依存症が再発してしまい、自己申告プログラムを申し込んできた
- 今後もパチンコ依存症を再発させないためにはどうすればいいか、アドバイスがほしい
相談員は男性の方で、事前情報としてつぎのことを聞かれ、
- 私の住んでいる地域
- 年齢と家族構成
そこからはよりくわしく、パチンコ・パチスロ依存症を解決させるための話が進んでいきました。
そのときに質問された内容(Q)と、私がした回答(A)を、ここではご紹介します。
パチンコとの関わりへの質問
パチンコを始めた経緯への質問
パチンコ依存問題への質問
パチンコとお金の問題への質問
お金以外のことへの質問



わかりました。それでは、どうすれば問題を解決できるか一緒に考えていきましょう
パチンコ問題解決のために提案されたこと
ひととおり質問がおわったところで、パチンコ依存の解決方法へと話が進んでいきました。



長期間で見たときにお金がマイナスになるとわかると、それだけでパチンコをやめられる人もいます
しかし私の場合は、パチンコで毎年100万円以上負けているとわかっていてもやめられませんでした。
そういったことからも、やはりなにかしらの対策は打ったほうがいいとのことで、手始めに以下の2つを提案されました。
- パチンコをやめることで楽しみがひとつ減ることになるので、新しい気分転換や息抜き(楽しみ)をひとつ以上探してみる
- パチンコに行かない・お金を持たない環境をつくる
このときの私は、パチンコ以外の趣味といえばお酒を飲むくらいで、あってないようなものでした。
いま思い返してみても、「①新しい趣味・息抜きを見つける」のは、たしかに有効な方法だったと思います。
また「②パチンコに行かない環境をつくる」に関しては、申告プログラムでパチンコ店を出禁になっていたのでOK。
さらにこのときは、そこからもう2つの具体的な案を提示してもらうことができました。
1. RSN主催の対面相談会に行く
1つめの案は、RSNが主催する「対面相談会に行く」というものでした。
この相談会はつぎの人が対象で、
- パチンコ・パチスロなどのギャンブル問題で困っている本人
- またはギャンブル問題をかかえた当事者の家族・友人
「健康に生活していくための方向性をいっしょに考えていく」のを目的に、グループで参加することができます。
また、話を聞いていて興味深かったのは、相談会に参加する講師が「ワンデーポート」という施設で経験を積んでいる職員であるということ。
この施設についても補足しておきましょう。
ワンデーポート
認定NPO法人であるワンデーポートは、神奈川県にある、日本初の入所型支援施設。
ここでは、入所者のギャンブル問題を解決するための、支援活動がおこなわれています。
そして、そこで支援活動をしている職員が対面相談会の講師として参加してくれるそうです。



これは、かなり心強いといえますね!
対面相談会が開催されるのは月4回で、場所は東京のみとなっていますが、県外から参加される方も多いそう。
ギャンブル問題を解決する選択肢のひとつとして、これはおぼえておきたいところですね。
会場:東京神田駅、または京橋駅周辺
日程:毎週月曜開催/家族向け 16:30~18:00/本人向け 19:00~20:30
費用:無料
備考:各会定員10名、事前申込制
2. パチンコに行きたいと感じたらRSNに電話をする
2つめの案は、「パチンコに行きたいと思ったときはRSNに電話する」というものでした。
私も質問されて気づきましたが、ギャンブル問題を相談できる相手というのは、そう身近にいるものではありません。



パチンコに行きたいけど、どうしよう……
そんなとき、衝動にとらわれてしまう前なら、人に相談することで思いとどまれることもあります。
そして、こういったときにでも、RSNは電話で相談に乗ってくれるそうです。



話をするだけでも楽になることもあるので、どうぞ気軽にお電話ください
これも心強いですよね!
そもそもの話、かかえているギャンブル問題を、人に話してきちんと聞いてもらったことはありますか?
- パチンコなんて行かなければいいだけでしょ?
- 意志が弱いだけなんじゃないの?
勇気をだして話したとしても、ほんとうに理解してくれる人はほとんどいません。
「いやいや、ギャンブル依存症って……」と、鼻で笑われてしまうことだってあります。



私もずっとそうでした
でも、私が相談に乗ってもらったかぎりでは、すくなくともRSNの相談員には、そのような人はひとりもいませんでした。
- この日はパチンコに行きそうだ
- どうしようかと不安を感じる
- パチンコ問題で行き詰まっている
こういったときは、まずはRSNに電話をかけてみるのもいいでしょう。
ギャンブル問題をいちど真剣に話してみることで、パチンコへの衝動がおさまったり、問題解決への新たな道がひらけたりもしますよ。
電話番号:050‐3541‐6420
対応時間:月~金 10:00~22:00(祝日除く)
料金:無料(通話料のみ自己負担)
今回のまとめ
- RSNの電話相談は無料で利用できる
- 相談相手が身近にいないのなら、いちどは電話してみる価値はある
- 対面相談会も開催しているので、参加を検討してみるのもあり
パチンコ依存症に有効な投薬治療はいまだないといわれています。
精神科に行こうが、ギャンブル依存症の専門病院に行こうが、やることはどこも変わらず、結局は「生活習慣や行動を変えられるかどうか」になるそうです。
この件をとおして、そういった知らないことも知れましたし、気づかせてもらえたことも多かったと感じました。
ですから、問題を相談できる相手が身近にいないのなら、ぜひいちど電話をしてみてください。
それをするだけの価値はあると思いますし、問題解決の糸口がつかめることもきっとあると思います。
それから、RSNで提案された以下の2つの方法は、
- パチンコ以外の趣味をつくる方法
- お金を持たない環境をつくる方法
パチンコ依存症の克服方法として、当ブログでもご紹介しています。
こちらもあわせて、ぜひごらんになってみてください。
かならずや、ギャンブル問題解決のお役に立つはずですよ。
パチンコ以外の趣味・暇つぶし11選
お金を持たない方法はこちらでも解説
パチンコ依存症を克服する方法まとめ
コメント
コメント一覧 (2件)
依存症だったけど代わりの新しい趣味として〔……〕始めてみたらパチスロやめられたな。その後で逮捕されて仕事クビになって家族や知人たちからは見捨てられて生活保護になって金なくなった。
結果、パチスロも〔……〕もやめられて今は何にもない幸せな日々を過ごしています。
私もパチスロをやめられて、ゆっくりとした生活ができるようになったのには幸せを感じています。
これからはパチンコ・パチスロで失ったものを取り返していきたいと思っています。
また頂いたコメントですが、ブログの運営規約の関係で、一部の文言を変更させていただきました。
申し訳ないのですが、こちらはご了承いただければと思います。
このたびはコメントありがとうございました!