これはインドネシアのバリ島へ休暇で訪れた際の旅行記です。最後に待ち受けていたものとは、はたして……。
2016年9月、3泊4日のスケジュールでバリ島のリゾートホテル「インターコンチネンタルバリリゾート」に宿泊しました。
家族で休暇を楽しむ予定のバリ島旅行。ところが、最終日にトランジットのため一時入国したシンガポールで、私は人生初のカジノへ行ってしまいます。
はたして、ギャンブル依存者がカジノへ行くとどうなってしまうのか? 病的ギャンブラーだった私は初めての体験に胸をときめかせ、長きにわたるカジノでの戦いは、ここに幕を開けるのです。
しかしながら、それは最後の話なので、まずは地上最後の楽園とも呼ばれる、麗しきバリ島の旅行記をご覧ください。
ミナト
海外旅行が趣味の兼業ブロガー。以前はカジノにハマるもギャンブルにはもう懲りて……? 現在は観光メインで旅行を楽しみながら、現地での体験や旅行に役立つ情報も発信中。いずれは海外を放浪する旅にも出たいと思っています。>> プロフィール詳細はこちら
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すべては以下の記事に書いてあるので、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね。
インドネシア・バリ島旅行(1日目)
バリ島でも行くか?
夏休みを利用して、常夏の島、インドネシアのバリ島へ行ってみたいと父から連絡がありました。断る理由などあるでしょうか。もちろん、私はこう即答したのです。
行こうぜ! バリ島へ!
まずは羽田空港へ
今回の旅行の日程は、バリ島で3泊し、最終日はシンガポールに一時入国、飛行機が出る時間まで自由行動というもの。
シンガポールでの時間の過ごし方について、家族のあいだではこのときからカジノの話は出ていましたが、私はそこまで興味はありませんでした。バリ島でのバカンスのほうが楽しみだったからです。
そして迎えた旅行当日。私たちは始まりの地、羽田空港に到着。
空港にくると、これから海外へ行くんだと本当にワクワクしてきますが、まずは胸の高鳴りを抑え、予約していたWifiを受け取りに行きます。
今回レンタルしたのはイモトのWiFi。イモトのWifiは3G回線でしたらバリ島の場合、1日980円(Wifiは不課税)で大容量の500MBまで使うことができます。
海外でのレンタルWifiは1日に使用できる容量に制限があり、大容量にすると追加料金が発生するところも多いのですが、イモトのWifiでしたら大容量がスタンダードとなっていているため(大容量対象国に限り)、追加料金なしで使用することができるのです。
事前に予約しておけば羽田空港内で受取・返却ができ、旅行の日程が決まっているのであれば早割もあるので、事前の予約がオススメです。
さて、バリ島に出発する飛行機は22時55分発。WiFiを受け取った私たちは時間に余裕があったため、出国前の腹ごしらえに向かうことにしました。
江戸の街並みが再現された「江戸小路」。食事やショッピングを楽しめます。
空港には多くの飲食店があるので、私にとってはこの空港飯も楽しみの1つなのですが、残念ながら江戸小路の中のレストランはどこも混んでいて入れそうになかったため、私たちは先に手続きを済ませて出国後エリアへ。
出国後エリアは免税店が多いですが、カフェやバーなど飲食店もたくさんあり、あまり混んでいないのでゆっくり食事ができるのです。
バリ島に到着
そして羽田を出発後、シンガポールのチャンギ国際空港で一度乗り継ぎ、私たちはバリ島デンパサールにあるングラライ国際空港に到着!
トランジットの待ち時間もあり、バリ島到着は翌10時30分ごろ。羽田からだいたい12時間弱の大移動となりました。
ちなみに、ングラライ国際空港(通称デンパサール国際空港)の名前の由来は、インドネシア独立戦争で死闘を繰り広げ、玉砕していった英雄、グスティ・ングラライ将軍に由来しているそうです。
バリ島の熱気を感じる空港出口。
バリ島は年間を通して平均気温が28度前後と、年中暑い気候になっていますが、湿度が低いためか、カラッとしていて非常に心地良いです。
空港を出てすぐのところにあるのは勇士ガトカチャ像。
ガトカチャ(ガトートカチャ)はインドの叙事詩『マハーバーラタ』に登場する羅刹(鬼神)で、この像は「クルクシェートラの戦い」という戦争のワンシーンのようです。
ガトカチャが空からカルナ(弓と槍を持つ王子)へ奇襲をかけるも、カルナの弓での反撃にあいガトカチャは空へ撤退。そこでカルナがインドラ神より授かっていた一撃必殺の槍をガトカチャに対して使い、ガトカチャは戦死してしまう、という戦いの一場面が再現されているようです。
今回宿泊するホテルに到着!
そして、そのままホテルへと向かった私たちは、今旅の拠点に到着! 宿泊したホテルは「インターコンチネンタル バリ リゾート」です。
インターコンチネンタルバリリゾートは、広大なプライベートビーチをもつ大型リゾートホテル。
画像奥に見えるのがプライベートビーチで、その手前には、たっぷりのスペースがとられたメインプールが。プールにはバーが併設されているので、プールに入りながらお酒を注文することもできます。
バーのメニューは、ビールやカクテルなど豊富で、もちろんお会計は部屋付けにすることができるので、お金を持ち歩く必要なんてありません!
メインプールの反対側には浅瀬のプールもあり、小さい子どもも安心して遊ぶことができるようになっています。
魚の噴水プールもあります。なかなかシュールです。
プールを少し先に進むと、白砂のビーチへ続くようにして広がる庭園が見えてきました。
その広さはなんと35万平方メートル!
庭園にはバラエティに富んだ座席がいくつも用意されていて、日光浴をしたり、お酒を飲みながらゆっくりしたり、読書をしたりと、思い思いの楽しみ方をすることができます。
そして、庭園を抜けた先に見えるのがプライベートビーチ。
ビーチやプールで泳いだあとは、体を流すシャワーやタオルが庭園のあちこちに置いてあるので、着替えるだけですぐに泳ぎに行くことができるのです!
圧倒的なリゾート感に早くも魂が震えるのを感じますが、ここはいったん抑え、続いて客室はどうなっているのかを調査!
部屋の扉を開くと開放的な間取りに出迎えられ、奥に進むとフカフカのベッドが。
サイズも大きく寝心地はとても良いです。これなら、どれだけ疲れていてもあっという間に疲れは吹き飛びそう。
客室内はそのほかにも、深みのある木のフローリング、手彫りの家具などがゆったりと配され、それでもまだ自由を感じるほどの十分な広さがあります。
バスルームも広々としていて、とてもキレイ。
ホテルはだいたいこのような感じですが、そのほかにも宿泊者は無料で利用できるラグジュアリー感満点のスパや、運動をしたい方のためのジム、お茶やコーヒーを飲みながらクッキーなどをいただくことができる24時間フリーのラウンジ、夜になればバーもオープンするなど、ホテルの敷地内だけでも素晴らしい休暇を過ごせること間違いなしです。
朝食はビュッフェスタイルでメニューも豊富。料理はいくらでも食べていられそうなほどおいしく、1日を最高のスタートで切ることができますよ。
【インターコンチネンタル バリ リゾート】
ショッピングへお出かけ
ホテルの庭園内にあるレストランで、私たちはビールを飲みながら作戦会議。
これからプールやビーチで遊び始めてしまうと、それだけで1日が終わってしまいそうだったので、初日は近くのショッピングモール、それと有名な陶器のお店へ行ってみることにしました。
タクシーでちょこっと移動し、ホテルからすぐの「クタ」というエリアにある、ディスカバリーショッピングモールに到着。
普通の大きなデパートといった感じですが、小物などのお土産コーナーがあったので、ちょっとしたお土産探しにはいいかもしれません。
私はここで小物をいくつか購入し、すでに買い物を済ませていた家族のもとへ。すると、なにやら知らない男性と話し込んでいます。
旅行ですか? 行くところ決まってたら車だしてあげるよ
バリ島ではこの手のドライバーはけっこう多いです。正規でタクシー会社などに雇われているわけではなく、個人的に旅行者と金額などの契約をして、行きたい場所へ連れて行ってくれるのです。
旅行者側からすれば普通のタクシーよりも安い場合もあり、買い物などが終わればドライバーが待ってくれているかすぐに迎えに来てくれ、ドライバー側からしても会社に所属するより断然儲かるようなので、お互いにとっていい話というわけ。
ただ、異国の地で会ったこともない人の車に乗るというのはやはり危険が伴いますし、トラブルのもととなる危険性も高いので、やめておいたほうがいいと思います。とくに女性だけの旅行の場合は注意が必要です。
それじゃあ明後日ホテルのロビーで待ち合わせね! 私KANね、よろしく
……が、私がいないあいだに話はついていた!
3日目はKANさんがお土産屋さんを案内してくれることになりました。今回の旅行に母は残念ながら来れず、野郎だけだったので、まぁ大丈夫だろうという危機意識ゼロのまま次の目的地へ向かいます。
次はここ、ジンバランというエリアにある「ジェンガラ ケラミック」の本店です。
「ジェンガラ ケラミック(JENGGARA KERAMIK)」は、バリ島の伝統や自然をモチーフに作られたデザインが特徴的な、バリを代表する陶器ブランド。
たしか店内は撮影禁止となっていたような気がするので写真は撮らなかったのですが、店内はとても広く、品揃えも豊富で、まるでギャラリーのようでした。
買い物を終えてホテルに戻ると、あたりはすっかり暗くなり、日中とはまるで異なる表情に。ライトアップされた庭園も幻想的で、とてもきれいです。
ホテルの庭園内にあるレストランで夕食をいただきながら、本日2回目の作戦会議。
このまま寝てしまうのはもったいない。そう考えた私と弟は、2人してバリ島随一の歓楽街と呼び声高い「レギャン通り」へ向かうことにしたのです。
バリ島のナイトスポットへ
レギャン通りは、通りの両側にバーやレストラン、服や雑貨などを販売しているお土産屋さん、そして多くのナイトクラブが軒を連ねる、バリ島屈指のナイトスポット。
夜は多くの観光客が集まり、なかなか前に進めないほどの賑わいぶり。私たちはその熱気に気おされながらも、ひとまず奥まで行ってみることにしたのですが、レギャン通り入り口すぐの土産屋を横切ろうとしたその時、お店の人が話しかけてきました。
日本人ですか? 遊びに来たの??
私たちは、ナイトクラブかバーに行こうと思っていることを伝えました。
この通りは危ないからやめといたほうがいいよ! もっと安全で楽しいところあるから、そっちに連れてってあげるよ!
バリ島は日本語を話せる人が多く、だいたいは現地ガイドのドライバーだったと思うのですが、まぁまぁ話しかけられたりはします。ただ、なんでもかんでも人の話に乗っかっていると、本当に危険なトラブルに巻き込まれかねないので、私たちは適当にこの男性をあしらい、レギャン通りを先に進んでいきました。
ところが、通りを進んでいくと、レギャン通りの真の姿が垣間見えてきました。
怪しい売人がところ狭しと通りに立っていたり、座っていたりと並んでいて、目の前を通過するたびに声をかけてくるのです。
私がいらないですよと愛想よく断ると、それを見たほかの売人たちが、こいつはいけるんじゃないか、とどんどん声をかけてきます。ノーという言葉を発するのでさえもしんどいと思わせるほどに。
売人たちの猛攻をくぐり抜け、私たちはナイトクラブがひしめき合う場所の手前あたりまでなんとか到着するも、売人をかわすのに疲れてしまっていました。どこか落ち着けるところに1回入ろう。そう話しながら歩いていると、並んで歩いていた私たちのあいだに、割り込むようにして入ってきた1人の男性とすれ違います。
あそこのお店とかどう?
良さそうなお店を見つけた私は弟に話しかけます。しかし、弟からの返答はありません。というよりも、弟が隣にいないのです。
私はすぐさま後ろを振り返ると、なんと、弟が2~3人の男達に囲まれているではありませんか!
私が急いで走りだすと、男たちはそれに気づいたのか、クモの子を散らすように逃げていきましたが、よく見ると弟のショルダーバッグはジッパーが下ろされています。
まずい、この中には、イモトのWiFiが……!
しかし、間一髪のところで所持品の盗難は免れることができていました。運が悪ければ、弟は財布や携帯、レンタルしていたWifiも盗まれていたかもしれません。やはり、こういったことがあるので、Wifiをレンタルする際は万一に備え、1日あたり220円(税込)~の補償パック(イモトのWiFiの場合)に加入しておいたほうがいいと痛感。
その後、弟とはとにかく並んで離れないように歩こうと決め、歩いてきた道の反対側から通りを折り返していきますが、なかなか落ち着いて休憩できそうなお店が見つかりません。
すると、前方からまたしても男性の2人組が……。
そして今度は、その男性2人がすれ違いざまに、私の両サイドを固めるようにしてがっちりと体を密着させてきたのです!
一瞬あっけにとられて動きが止まってしまった私は、しかしポケットに手が入ってくる気配を感じ、とっさに自分のポケットに手で押さえて財布と携帯を死守。男たちになにをするんだと声を上げると、男たちは「なにもしてないよ」と、薄ら笑いを浮かべて立ち去っていきました。
もうこの時点で私たちは意気消沈。所持品をスられそうなるというのはけっこうな精神的ダメージで、遊ぶ気力もなくなってしまいました。
もう帰ろうか。そう話しながらレギャン通りの入り口まで戻ると、先ほど声をかけてきた男性が再び話しかけてきます。
よう! どうだった?
どうもこうもないですよ。所持品をスられそうになってしまって、もう遊ぶ気もなくなってしまいました
ここスリが多いんだよ。もっと安全なとこ、スミニャック行こう。私はRURIだよ
RURIさんの話を聞くと、レギャン通りには強盗やスリのグループがいて、毎晩のように獲物を探しているそうでした。
スリのグループは2~3人で1人を狙い、2人がかりで金品を強奪。盗んだものを近くにいるもう1人の仲間に渡すと、仲間はすぐに姿をくらましてしまい、スった本人はなにもやっていないと言い逃れをするわけです。
スリの手口はそのほかにもいろいろあるそうですが、私たちがされたのはそのような代表的な手口のものだったようで、とくに狙われやすいのは日本人だといいます。スリグループから見たら、危機意識が低い日本人は、カモがネギを背負ってきているようなものなんだとか。
たしかに、いま思えばおそらくオーストラリア人もかなりいましたが、彼らは見た目が屈強であるからか、あまり売人たちも声をかけていなかったような気がします。
バイク出すからちょっと待ってなよ! スミニャック行こう
このまま嫌な感じで1日を終えたくなかった私たちは、どうするか悩みながらもRURIさんの提案に乗ることにし、おすすめの「スミニャック」というエリアへ連れて行ってもらうことにしました。
先ほどまでの危機意識は、いったいどこへいったのやら……。
スミニャックへGO
内心、これは本当に大丈夫なのかと不安でしたが、RURIさんと、その友人のバイクに私たちはそれぞれ乗せてもらい、スミニャックへ無事到着。
スミニャックもバーやレストラン、クラブなどがあるナイトスポットですが、レギャン通りと違って怪しい売人もいませんでしたし、街も全体的にきれいで落ち着いている印象を受けました。
その後、RURIさんおすすめのクラブとレストランへ行き(RURIさんの分のお代は流れでこちらが持つことに)、RURIさんとは連絡先を交換し、ホテルまで車で送ってもらいます。
また行きたいところあったら連絡してね
私たちはタクシー代としていくらか払うので、請求してくれと伝えます。
僕たちはトモダチだからそういうのはいいよ。僕からいくらとは言えないよ……
これ、ちょっとズルいですよね。こう言えば日本人は多めに払ってくれるのを知っているからこそ、わざとそういうふうに言うRURIさん。ただ、私たちもまだバリ島についたばかりでタクシーの相場もよくわかっていませんから、とりあえず「多め」に払ったのです。
こうしてバリ島での1日目はなんとか無事に終了。いや、とにかく無事で良かった。
今回宿泊したホテル
どこまでも続く白砂のビーチに面し、ジンバラン湾の美しいサンセットを望むことができるインターコンチネンタルバリリゾートは、広大な庭園の中にいると、まるでバリの村にいるような気分にさせてくれます。
設備も充実していますし、敷地内にはバーや、ビーチを少し歩いていくとオンザビーチのレストランも何軒かあるので、ホテルの中だけでも極上のひと時を過ごせること間違いなし。ここはまさに、地球と天国のあいだにあるパラダイスだ。
【インターコンチネンタルバリリゾート】
【航空券の予約はエアトリがおススメ!】
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