日韓関係の悪化はあくまで一部の話なのでは?
韓国を旅行中にこれに気づいた私は、ホテルに戻ってもすることがなかったので、近場(ソウル江南区)の観光スポットにむかいました。
その場所は、世界遺産にも登録されている「朝鮮王陵」。
入場料がめちゃくちゃ安く、カジノで所持金のすべてを失った私には、ありがたい暇つぶしとなりました。
しかし夜になるとまた、破滅した現実に、私は引きもどされてしまったのです……。
ミナト
海外旅行が趣味の兼業ブロガー。以前はカジノにハマるもギャンブルにはもう懲りて……? 現在は観光メインで旅行を楽しみながら、現地での体験や旅行に役立つ情報も発信中。いずれは海外を放浪する旅にも出たいと思っています。>> プロフィール詳細はこちら
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韓国カジノ旅行2nd(4日目・後編)
(画像は旅行2日目に撮影したもの)
江南エリアの街でお昼ごはんにありつけた私は、歩いて近くの観光スポット「朝鮮王陵」にむかいました。
じつはここ、2日目に見つけていたのですが、そのときは定休日で入れなかったのです。
世界遺産「朝鮮王陵」。
場所はセブンラックカジノもある「COEXモール」から歩いてすぐのところにあります。
営業時間はちょっと変則的で、以下のとおり。
- 3月~10月/6時~21時
- 11月~1月/6時半~17時半
- 2月/6時~18時(いずれもチケット販売は1時間前まで/月曜定休)
そして注目すべきは入場料金で、なんと大人1人は1000ウォン!
2019年当時のレートだと約90円と、破格の安さとなっていました。
ありがてえ~
最初に見つけたときは定休日で逆によかったかもしれません。
カジノで負けてお金がなく、やることもなかった私は、さっそくなかに入ってみることにしました。
韓国の世界遺産「朝鮮王陵」を観光
チケットを購入し、朝鮮王陵のなかへ。
パンフレットによると、ここは「500年以上つづいた朝鮮王朝時代の王族のお墓」だそうです。
世界遺産に登録されたのは2009年。
ほとんどが当時の状態のまま完璧に保存されているといい、江南区では「宣陵・靖陵」の2つを見ることができます。
敷地内は芝が生えていて、公園のような感じ。
そして盛り上がっているところが「王陵(お墓)」です。
最初のお墓に近づいてみます。
奥にあるドーム状の建造物は「陵寝」といって、これが陵の主人が眠っている場所だそう。
ドーム状のお墓のまわりには、王を護衛する武人や、馬・羊などの動物の石像がたてられていました。
朝鮮王陵は、死者の空間である「聖」と、生者の空間である「俗」が接する場でもあるのだとか。
この屋根がついた建物は、死者と生者が共存する領域……。
ドームのエリア(お墓)を人がまつりにくる空間、という役割があるようです。
つづいて王后陵(王妃のお墓)です。
こちらも、最初に見たお墓とおなじようなつくりになっていました。
お墓を守る人や動物の石像。
これで「宣陵(9代目の王と妃の墓)」は見おわったので、つぎに進みます。
宣陵から靖陵へ
朝鮮王陵はちょっとした森みたいになっています。
遊歩道をのぼったり、くだったりしながら、さきに進んでいきます。
このときの現在地は右上の場所。
そのさきにあるのが、もうひとつの王陵である「靖陵(11代目のお墓)」です。
これです。
こちらはまわりに柵があって、それ以上は入れなくなっていた気がしました。
死者と生者の共存領域ね……
私は生きているようで、正直いうと、まだ心は死んでいました。
そう考えるとココは、私にはピッタリの場所だったのかもしれません。
ソウル江南区のビル群のなかに、突如出現したかのような異空間「朝鮮王陵」。
そこは、カジノで破滅して死んだも同然となった人間は、
「これからどう生きていけばいいのか?」
を、考えさせられる場所でもありました。
もういいかな……
そうして私は、この日の散策はここで切り上げ、ホテルへともどっていったのです。
敗北者のリアル飯
教会に行って追い払われ、昼ごはんを食べたあとは、朝鮮王陵を観光。
韓国旅行4日目は、じつは2時間ちょっとしか外にでていなかったのですが、このへんがもう限界でした。
「なんだかんだいっても、やっぱりまだ立ち直れていない」
カジノで負けて破滅したダメージは、それほどまでに大きなものがあったからです。
晩飯にするか……
ホテルでふて寝したあとは、おなかがすいたので、夕食にすることにします。
カジノのレストランは(ゲームをプレイしていないので)おそらく利用できません。
外に食べに行くとなると、お金がかかってしまいます。
そこで、この日の夕食は、近くのコンビニで調達することにしました。
そんな4日目の夕食がこちらです。
エッグチーズバーガー、唐揚げ串のようなもの、ビール。
以上です。
……これが、敗北者のリアル。
これが、敗北した人間のリアルなメシです。
カジノで負けた人間の末路
はぁ
……みじめでした。
あまりにもみじめで、涙がでそうでした。
あれだけ旅行先での食事にはこだわっていたというのに、このザマです。
カジノに行っていなければ、こんな夕食は絶対にありえなかったでしょう。
でも、生活が破綻するレベルで負けてしまっている以上、こうせざるをえなかったのです。
しかも、ホットスナックのような唐揚げ串。
これが、クッソマズかった。
衣はパッサパサで、肉はゴムのようにかたい。
もはやなにを食べているのかわからなくなるレベルで、まちがいなく、これまで食べてきた唐揚げのなかでのワーストでした。
こんなまずい唐揚げは食べたことがない!
それでも、そんなクソマズ唐揚げ棒でも、腹をみたすために食わなければならないのです。
カジノで負けた敗者に、味をどうこう言う資格なんてないのですから……。
負けるってのはこういうことなんだな
カジノで負け、人生を、未来を失った敗北者の末路。
「食」にはこだわりがあるからこそ、この日のおそまつな食事からは、それを色濃く感じとることができました。
あと1日、あと1日耐えれば……。
地獄の試練も、のこすところあと1日。
こうして韓国カジノ旅行は、泊数的にはラストとなる「5日目」をむかえることとなったのです。
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