バリ島旅行2日目の後半はケチャックダンスを鑑賞します。そして、このケチャックダンスが、とにかくすごかった……。
バリ島旅行2日目はオプショナルツアーを申し込み、午前中にマリンアクティビティ、シーウォーカーを体験。
これがなかなか激しいアクティビティだったのですが、一度ホテルへ戻った私たちは、次なる目的地である断崖絶壁の寺院「ウルワツ寺院」を目指し、バリ島の舞踏劇、ケチャックダンスを鑑賞しに行ったのです。
そしてこのケチャックダンスが、午前中の激しさを吹き飛ばすほどに、とにかくすごかった……。
前回はこちら↓
初体験のマリンアクティビティ「シーウォーカー」でハプニングが発生!
ミナト
海外旅行が趣味の兼業ブロガー。以前はカジノにハマるもギャンブルにはもう懲りて……? 現在は観光メインで旅行を楽しみながら、現地での体験や旅行に役立つ情報も発信中。いずれは海外を放浪する旅にも出たいと思っています。>> プロフィール詳細はこちら
旅行をお得に楽しみたい方へ
旅行サイトで予約するとき、そのまま予約していませんか?
じつは予約のまえにたった1ステップを加えるだけで、ホテル代・航空券代は安くできます。
しかも旅行に行くたびに(毎回)です。
知らなきゃ損の、超おトクなやり方だ
会費を払って安く……とか、そういうのではないメリットしかない方法です。
すべては以下の記事に書いてあるので、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね。
インドネシア・バリ島旅行(2日目・後編)
サヌールでのマリンアクティビティを終え、一度宿泊している
しかしこれが涼しく気持ちのいい雨で、空から降りそそぐ大粒のしずくを見ているだけでも、なんだか楽しい気分になってきます。
そして私たちは、雨を眺めながらホテルでの休憩をはさみ、次の目的地へと向かいました。
午後の目的地とはここ、ウルワツ寺院です。
ウルワツ寺院は、バリ島の南に突き出した半島の南西端、海岸沿いに位置し、断崖絶壁の上にそびえ立つバリ・ヒンドゥー教の寺院。
バリヒンドゥー大神のビシュヌ(生命維持の神)、ブラフマ(創造の神)、高僧ニラルタを祭る堂があり、16世紀ごろにこの地を訪れた高僧ニラルタによって、バリ島の最高神で、全知全能の唯一神を祭る祭壇が増築されたと伝えられています。
今回は、このウルワツ寺院で夕方から行われる舞踏劇、ケチャックダンスを鑑賞することになっていました。
ケチャックダンスとは、古代インド叙事詩『マハーバーラタ』と並ぶインド二大叙事詩の1つ、『ラーマーヤナ』のストーリーを題材とした観賞用の舞踏劇で、数十人にも及ぶ腰布だけを巻いた男たちが発する「チャッチャッ」という合唱に合わせて舞踏が演じられていきます。
モンキーダンスやファイヤーダンスなど、さまざまな呼ばれ方がありますが、とくにここウルワツ寺院で行われるケチャックダンスは、ほかで行われるものと違ってエンターテインメント性が高く、観光客に人気があるそうです。
ウルワツ寺院に入場するには入場料金、ケチャックダンスを鑑賞する場合はチケットを購入する必要がありますが、私たちは今回ツアーで参加したので、ガイドさんがまとめて入場とチケットを購入してくれました。
ハーフパンツなどで肌を露出している場合は、受付で貸し出されているサロンを身に着ける必要があり、また、腰布も貸し出されているのですが、腰布はたしか肌の露出に関係なく着用するようにとのことでした。
ケチャックダンスが始まるまでにはまだ時間があったため、私は寺院を散策することにしました。
通路を進んでいくと、高さ約70メートルの崖からインド洋を望むことができます。
断崖絶壁から望む、圧巻の景色です。
と、そこに突如野生の猿が!
じつはウルワツ寺院には多数の野生の猿が住んでいるのですが、観光客のピアスやネックレス、帽子、眼鏡などを奪い去っていくこともあるらしいので、アクセサリー類を身に着けている場合は注意が必要です。
観光客には目もくれずに、猛スピードで走り去っていく猿。
そんなことをしているあいだに夕暮れどきになり、ケチャックダンスの開演時間が近づいてきたので、私たちは会場へ移動します。
ケチャックダンス開演
会場は自由席となっていて、大半が観光客で埋まると、屈強な男たちが集まってきました。いよいよケチャックダンスが始まります。
ちなみに、ケチャックダンスのあらすじですが、魔王(ラワナ)に妻(シータ)を誘拐された王子(ラマ)が、妻を取り戻すために白猿(ハノマン)に妻の奪還を依頼。しかし、白猿は敵に捕らえられてしまい……というものです。
チケットを購入すると日本語で書かれたあらすじをもらえると思うので、目を通しておいたほうがいいと思います。でないと、訳がわからないまま終わると思うので……。
さて、中心のたいまつを囲むようにして、円陣のようなフォーメーションが完成。
本日の上演の安全を祈り、聖水が振りかけられます。
すると、2人のダンサーが登場。
これは王子(ラマ)とお姫様(シータ)です。2人はお互いを愛し合う舞を踊ります。
そしてこれが魔王(ラワナ)の化身である「黄金の鹿」。
お姫様の美しさに目を奪われた魔王は、お姫様を王子から引き離そうと、自身の化身である黄金の鹿を使って2人を引き離そうとするのです。
けっこう画像がボケているのはさておき、その後、魔王はもくろみどおり王子と姫を引き離すことに成功。一人になったお姫様をさらってしまいます。
するとそこに、アクロバティックなアクションで白猿(ハノマン)が登場!
王子はいなくなった妻を探すように白猿に捜索を命じ、白猿は王子の妻を探すため、ひとり旅に出るのでした。
見た目からは想像もつかないようなコミカルなキャラクターのハノマン。縦横無尽にステージを駆け巡り、観客席にも乱入!
そして、必死の捜索により、ついにハノマンはお姫様を発見します。
ハノマンは、自身の無事を王子に伝えるようお姫様に頼まれます。それを承知したハノマンは、一度王子のもとへ戻ることにするのですが、お姫様をさらった魔王への怒りか、そこから出ていく前に魔王の王国を破壊し始めました。
しかし、ハノマンの破壊活動が魔王の手下によって見つかってしまい、ハノマンは魔王の手下に捕らえられてしまうのです。
「ヒャッハー、あの猿ももう終わりだーッ!」
コイツは完全にヤバい。世紀末を感じさせるそのルックスから、そのようなせりふが聞こえてくるような気がします。
ところが、魔王の手下は流ちょうな日本語や英語を駆使、観客を沸かせます。
そして、なにやらゴソゴソ始める魔王の手下たち。そんなたいまつなんて持って、いったいなにをする気なんだ……?
すると、魔王の手下はおもむろに、たいまつをわらのようなものにかざし、地面に火をつけた!
その中には…………!
とらわれの身となったハノマンが……!
しだいに火は燃え広がっていきます。ところが、ハノマンは体を縛られているのか、気を失っているのか、その場から動くことができない!
完全に炎に包まれてしまったハノマン!
燃え盛る炎と身を焦がす熱気に包まれ、苦悶の表情を浮かべるハノマン!
頼む、起きてくれ! 目を覚ますんだハノマン!
立つんだハノマンーッ……!!
どう見ても危機一髪の状況! しかし、観客の祈りが届いたのか、ハノマンはついに目を覚まし、燃え盛る火炎を文字通り“蹴散らして”いく!
そして魔王の手下のモヒカンを奪い取り、近くにいた観客に被せた……!!?
一同「どうも、ありがとうございました」
(終わり)
ケチャックダンスを見た感想
結局お姫様はどうなったのだろうか……。
ここまでご覧くださった皆さんはそう思うでしょう。私もそう思いました。ただ、そんなことがどうでもよくなってしまうほどすごかったというのが私の感想です。
ケチャックダンスは、もともとサンヒャンという儀式の舞踏(トランスダンス)がルーツになっているそうです。男たちの奏でる呪文のような合唱で、結末がどうとか、そういう次元の話ではなくなってしまうほど、会場はトランス状態になっていたのかもしれません。
正直いうと、ストーリーに関しては見ていてほとんどわかりませんでした。事前にもらえるあらすじが書かれた紙は、しっかりと読んでおいたほうがよさそうです。
ウルワツ寺院のケチャックダンス開催時間など
ケチャックダンスの開催時間は、18時~19時の約1時間となっています。
ウルワツ寺院は朝から開館となりますが、ケチャックダンス終了の19時に閉館となるそうなので、ケチャックダンスが始まるより少し早めに到着し、ウルワツ寺院内の散策を楽しんでおきたいところです。とくに断崖絶壁の景色は必見ですよ。
また、同じウルワツ寺院でのケチャックダンスでも、公演する団体によっては内容が少し変わったりすることがあるそうで、今回は捕らわれた白猿(ハノマン)の脱出までで舞踏劇は終了となったのですが、なかには最後まで(王子と魔王の最終決戦まで)続くこともあるようです。
そして、今回は開演直前まで雨が降っていたので、観客席が濡れていたのですが、雨が降ったとき用に、席を拭くタオルを持って行ったほうがいいかもしれません。席が固いので、雨が降らなくてもタオルを座布団がわりに敷くこともできますから、なにかしら1枚あると便利だと思いますよ。
今回申し込んだツアー詳細
今回も2日目前半と同様、ケチャックダンスの鑑賞はJTBのオプショナルツアーで予約しました。
ウルワツ寺院の場所がバリ島の中心地からだいぶ奥まったところにあり、行きだけタクシーで来てしまうと帰れなくなってしまう可能性もあるので、ケチャックダンスの鑑賞が終わったあとは、バスでホテルまで送ってくれるツアーが便利だと思いますよ。
JTB詳細→
コメント(確認後に反映/少々お時間をいただきます)