パチンコは「息抜き」になる?気分転換やストレス解消に効果があるかを考察

休憩やリフレッシュといった息抜きのためにパチンコ店に行くのは、ほんとうに気分転換になるのでしょうか?

会社勤めの方は休日や仕事の合間に、主婦の方は産後や育児の合間に、など、気分転換やストレス解消を目的とした「息抜き」でパチンコに行くこともあると思うのですが、そもそも、ほんとうにパチンコは息抜きになるのでしょうか?

仕事でも勉強でも、適度な休憩は気分転換になり、仕事などの効率を高めてくれたり、明日からまたがんばろうといった気力に変換されるなど、この息抜きは、なにかをつづけていくうえでは必要なものです。

とはいえ、パチンコは遊技という名の実態はギャンブルなので、息抜きとしては、ここに大きな問題があるようにも感じられます。

なかには適度に遊べるという方もいらっしゃるとは思いますが、パチンコなどのギャンブルは、結局は勝負になるので、遊びのつもりが、遊びではすまなくなってしまうこともきっとあるでしょう。

そこで、パチンコを息抜きとされている方、これから息抜きとして遊んでみようかと考えている方にむけて、今回は、遊びではすまなくなってしまい、依存症にまでなってしまった経験もある私が、パチンコには気分転換・ストレス解消(発散)の効果があるのかを、その危険性とあわせて考察・解説したいと思います。

息抜きの必要性と気分転換の効果

人間の集中力が持続する時間というのは、私たちが思っている以上に短いものなのかもしれません。

これには、15分や30分が限界だとする説や、小学校の授業時間である45分とする説、大学の授業時間である90分とする説などがありますが、そんななかでもとくに興味を引くのが、マイクロソフト社が2015年に発表したとされるレポート。

マイクロソフト・カナダの研究チームの調査によると、人間の集中力は8秒が限界で、これはなんと金魚以下。金魚の集中力は9秒だったというのです!

ちなみに、この「金魚説」は、のちに根拠となる明確な情報源が存在せず、都市伝説、あるいはガセネタが濃厚になったのですが、いずれにせよ、仕事や勉強に集中できる時間というのは、私たちが思っているよりも短かったりもします。

無理に仕事・作業をつづけていけば、そのぶん効率も下がり、ダラダラと、ただなんとなくやっているだけのような状態となってしまうのは、これまでに経験されてきた方も多いのではないでしょうか?

ところが、そんな本来は長くはつづかない集中力を持続させ、仕事などの効率を上げる方法があるのです。適度な休憩を取ること。そう、息抜きですね。

息抜きの効果は、国内外のさまざまな実験によって科学的に実証されていて、たとえば日本のベネッセコーポレーションがおこなった実験では、学習時間を以下の3つのグループに分けて、学習の定着、集中力の持続を調査したというものがあります。

  1. 60分1セット
  2. 45分1セット
  3. 15分1セット×3(あいだに7.5分の休憩2回)

この結果、③の15分1セット(あいだに7.5分の休憩2回)のグループがもっとも成績がよく、さらに被験者からは、短い休憩によって集中力の回復をうながす脳波が測定され、息抜きは、集中力の維持に役立つことが実証されたそう。

(参考:Effect of intermittent learning on task performance: a pilot study〔英語pdf〕

このように、私たちにとって息抜き(休憩)とは、とりわけ仕事などをつづけるためには絶対に必要なものだといえると思います。

そうなると、仕事などで最高のパフォーマンスを発揮し、生産性を維持しつづけるためには、休みなしというのはむずかしく、完全にリフレッシュできる休日も必要となってくるように思われますが、そこで今回の本題。

仕事などの合間や休日の息抜きとして、パチンコ(ギャンブル)を選択するのはありなのか? という話になるわけです。

ギャンブルは息抜きになり得るのか?

そもそもの話、息抜きとはなんなのかというと、「緊張をといて、気分転換のためにしばらく休むこと。休息のこと」を指しますが、パチンコなどのギャンブルは、いうなればその真逆をいく遊びです。

私たちがパチンコ・パチスロといったギャンブルをするとき、脳内では快楽を求めさせる「ドーパミン」という物質や、脳内麻薬とも呼ばれる「β-エンドルフィン」という物質などが分泌・放出され、私たちの体は、極度な興奮状態におちいります。

そのような脳内での情報伝達によって、結果、当たるか当たらないかでドキドキしたり、もっと当たれ! とテンションが上がったりと、私たちはハイな気分になるわけですが、この状態は緊張をとくどころかその正反対で、ガチガチな緊張状態になっているだけなのです。

勝負の展開や使っている金額によっては、イライラしたり(ストレスがやばい・ストレスしかないといった状態となったり)、極度の興奮・緊張で額に脂汗がにじみだしたり、吐き気をもよおしたりすることだってあるでしょう。

これが、緊張をとく息抜きといえるでしょうか? 私には、それはむずかしいのではないかと思えてなりません。

スリル・興奮を抑えた低貸しの場合はどうか?

パチンコは緊張をといてリラックスするものではなく、緊張してストレスをためているものだともいえますが、なかには1円パチンコや、0.5円パチンコといった、通常のレートよりも低い「低貸し」があり、これが息抜きになる可能性もあるので、すこし考えてみましょう。

パチンコは、心を無にしたいといった「なにも考えたくないとき」にはたしかにちょうどいいものでもあり、ハンドルをにぎっているときや、レバーを叩いてボタンを押しているときは、現実のいやなことなどはすべて忘れることができます。

レートを落として低貸しにすれば、さきほどのような緊張感・ストレスも緩和されるように思われるので、勝ち負けやお金はべつとして、一時的に「無」の状態になりたいだけ、という方には、これはこれでありなのかもしれません。

とはいえ、パチンコの醍醐味は「当たり+連チャン」にあるわけで、当たらないパチンコほどつまらないものはなく、やりはじめれば、せめて1回は当てて帰りたいと思うのが人のさが。当たらなくても気分がリフレッシュして楽しめた、という方は、かなりの少数派なのではないでしょうか?

せめて1回は当てたいとなると、日によっては、低貸しでも投資がかさんでいったりもします。そうなると、負けたお金は取り返したくなるもので、しだいに心は「無」の状態ではなく、勝負のスイッチが入ってしまったりもするのです!

パチンコ台
パチンコ台

……フィィバァァァァ!!

勝負師
勝負師

当たったー!!!!

この強烈な快感は脳に記憶され、ドーパミンの働きにもよって、私たちは、またその快感を得たいと感じるようになります。

なにも考えないですむ時間をただ楽しめているだけなら、息抜きとしてもパチンコはいいのかもしれませんが、当たるまえの演出が見たい、ドキドキ・ワクワク感を味わいたい、パチンコがしたい……と、強めの欲求を感じるようになってきたときは、それは依存症のきざしともいえるのかもしれません。

パチンコの勝敗別で見るストレス解消になるかどうか

パチンコは、音や光などの演出、当たる確率、賭け金のレートなど、じつはあらゆるところに依存を発生させる仕組みが組み込まれていることからも、息抜きとして遊ぶのはむずかしいと私は思いますが、「でも勝ったときはリフレッシュできるよね?」という意見もあるでしょう。

そこで、ここでは、勝った場合と負けた場合に分けて、パチンコは息抜きとしての効果があるのかを見ておくことにします。

勝った場合はお金が増えるのでやる気がなくなる

パチンコは負けるようにできているので、やっていれば基本的には負けますが、たまには勝つことだってあります。けっこう大きな金額、たとえば月給の半分くらい勝つこともあるかもしれません。

するとどうでしょう、まじめに働くことがなんだかバカらしいことのように思えてきたりもしないでしょうか?

これはそうなってしまっても、ある種のしかたがない部分はあるとは思います。1日遊んでいただけで、1か月間必死に働いて得る50%のお金が、手もとに入ってきたりすることもあるわけですから。

そうなると、あすからまたがんばろうという意欲は消えます。仕事を再開すれば徐々に気力は回復していきますが、すくなくとも、リフレッシュできたからあすからまたがんばろうとはなりにくい。

多少の勝ちであればそうはならないこともありますが、パチンコでの息抜きは、本来よろこぶべき大勝ちが、逆に意欲を低下させることにもなってしまうのです。

負けた場合はお金がなくなるのでやる気がなくなる

パチンコで負けた場合はもう最悪で、パチンコでの緊張と興奮で気分転換はできずに、イライラだけがのこって帰宅。その怒りを静めるために、ヤケ酒やヤケ食いをしてしまうこともあるでしょう。

これらの行動は、すべて息抜きにならず、逆にストレスをためてしまうだけであって、さらにはあすからがんばろうという気力も失わせます。

いいことはなにひとつとしてありません。パチンコで息抜きをしようとすると、基本的にはこうなるのではないでしょうか?

何度もおなじことをくりかえしてきた方ならわかるはず。というよりか、もうわかっているはず。

パチンコで負ければ、その日が最悪の1日になってしまい、リフレッシュどころか心がくさってしまいますよ。

結論:結局勝っても負けてもいいことはない

パチンコで勝てば、勝ったお金はまたパチンコの資金になるだけですし、パチンコで負ければ、大きなストレスを背負って、気分転換・ストレス解消どころかその逆効果で終了。

パチンコで息抜きをしようとすると、基本はこの流れが無限にループします。

それならば、お金を賭けないゲームセンターで……という方法も考えられますが、結局は換金ができないゲームセンターで遊ぶのなら低貸しのほうがいいとなりますし、低貸しはさきのとおりでギャンブル性があるため、負けたら負けたぶんを取り返したくなります。

そういったことからも、パチンコが息抜きになる可能性はほとんどない、ということができるのではないでしょうか。

興奮作用があり、さらにはその後の気力にも関係してくるパチンコを、気分転換・ストレス解消といった「息抜き」とするのは、ひじょうにむずかしいように思います。

ふだんからパチンコを息抜きとして利用されていて、なにか思いあたるふしがある場合は、勝ったときや負けたあとの気分をいちど考えてみてください。ごく一部のうまく立ち回れる人以外、つまり大多数の方は、息抜きにはなっていないと思いますよ。

パチンコ以外の息抜きとしておすすめできるもの

パチンコは息抜きとしてはあまり効果的なものではなく、逆効果となってしまうこともめずらしくはありませんが、「でもほかに趣味がないから……」という方もすくなくはないと思います。

ただ、これも、パチンコのせいでほかのことに興味が持てなくなっているだけの話。

パチンコはやればやるだけ脳が変化していき、パチンコがすべてになってしまう危険性を持ったものでもあるのです。

息抜きでパチンコに代わるものを見つけたければ、パチンコをやめてほかで楽しめることを始めること。もはやこれしかないので、最後に、パチンコ以外で息抜きになるものをいくつかご紹介しておきたいと思います。

1. 映画などの動画を見る

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パチンコは「あの場面で、あの神引きが……」といった、記憶にのこる展開はたしかにあることはありますが、それがなんになるのかというと、なんにもならず、あとにのこるものはなにもありません。

だったら、自宅で映画などを見ていたほうがはるかに健全。

いい映画などを見おわったあとは、すばらしい気分にもなれますし、感動の余韻にひたることもできます。1本2時間くらいと、時間も息抜きにはちょうどよく、作品もいくらでもあるので、見るものに困ることだってないでしょう。

いまは便利な時代ですから、動画サービスを利用すれば、DVDなどを借りに行く必要もありませんし、パチンコのサンドに入れる1000円、2000円があれば、それくらいの料金で1か月間も楽しむことができます(しかも最初はだいたい14~31日間の無料期間あり)。

動画サービスは、見放題作品が21万本以上もある「U-NEXT」や(本ページの情報は2021年9月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください)、海外ドラマにも強い「Hulu」、Amazonでふだんからお買い物をされる方には「Amazonプライムビデオ」もおすすめできますよ。

2. お気に入りの音楽を聴く

時代が変化するなかで、テレワークの働き方をする人も増えてきていますが、テレワーク中の息抜きとして、音楽を聴く人の割合も多いそう。

音楽を聴けば、気分もリフレッシュできますし、お気に入りの曲を見つけることができれば、1日のはじまりや、仕事の合間、あるいは作業中などに聴くことで、気分転換だけでなく、仕事の効率アップもはかれることでしょう。

パチンコ・スロットは出玉が出るイケイケ感もあって、音楽が流れてくるとノリノリになれますが、逆に考えれば、お気に入りの音楽でノリノリになれれば、仕事・作業でもイケイケ感を感じられるともいうもの。

音楽を楽しみたいときは、数ある配信サービスのなかでも、7500万曲以上と最大級の曲数を誇る「Amazon Music Unlimited」がおすすめです。

通常1か月無料(キャンペーンで無料期間が増えることもある)となっているので、ためしに登録するだけしてみて、お気に入りの音楽をさがしてみては?

3. いろんな本を読む

小説や漫画など、いろんな本を読むこともおすすめできます。

パチンコで息抜きをしたいというのは、じつはパチンコがしたいのではなく、ひとりきりになりたくて、その場所をパチンコ店しか知らない、ということもあるのではないでしょうか?

だからこそ、私たちはパチンコが息抜きになると思ってしまいがちなのですが、そんなひとりになりたいときは、パチンコ店に行くのではなく、本を片手にどこか本を読める場所に行けばいいのです。

ファミレスや喫茶店、公園など、本さえあれば、どこだって読書を楽しむことができるでしょう。

読書は、ただ純粋におもしろい、感動するといったことのほかにも、経験したことのない人の話を聞けたり、そういったものを知ることで価値観が変わったりと、自分の人生にとってプラスになることも多いです。音楽を聴きながら本を読める方は、その合わせ技で楽しむというのもありですね。

本は買うのもいいですが、手軽に持ち歩ける電子書籍もおすすめで、200万冊以上が読み放題の、Amazonの「Kindle Unlimited」は登録してみて損はありません。こちらも初回30日間は無料となっていますよ。

4. ブログを始めてみる

パチンコで息抜きがしたいと思うのは、結局のところ仕事・家事などでストレスがたまるからで、そのストレスを発散させたいからこそ行きたくなると思うのですが、そういったストレスは、どこかに吐き出すだけでらくになったりもします。

そう、ブログを始めてみて、そこでうっぷんを晴らすというのもありなのです。

無料のブログであれば、登録するだけで始められますし、しっかりしたブログを自分で立ち上げれば、それを副業として運営していくこともできます(お金はかかりますが、設定をサポートしてもらうこともできます)。

パソコンが1台あればブログは運営していけるので、コンセントさえあれば、ひとりきりになりたい問題も解決!

ブログを読んでくれる人が増えてくれれば、おなじ業種の人、おなじ悩みをかかえている人(仕事・家事・育児など)と情報交換もできたりするので、まわりに話し相手がいなくても、全国に仲間がいるから関係ありません。

モヤモヤを吐き出す、愚痴をだれかに聞いてもらう。これはかなりのストレス発散効果があるので、気になる方は、ぜひためしてみてください。

今回のまとめ

・パチンコは息抜きとしては逆効果
・勝てば気力を失い、負けても気力を失う悪循環
・健全な方法でストレスを解消すれば人生にとってもプラスに

アメリカ合衆国における、心理学分野の団体として代表的な学会「米国心理学会」によると、ギャンブル・喫煙・飲酒・ヤケ食いは、すべてストレスの解消法としては効果的ではないとされています。

パチンコは、まさにこれらのすべてがそろう、ひじょうに不健康なもの。息抜きとしては逆効果となる可能性が高いと思われ、場合によっては依存症状も起きてくるなど、個人的にはまったくもっておすすめできません。

ギャンブル依存症となり、多くの時間と多額のお金を失ってきた、そして健全な息抜き・ストレス解消法にたどりついた私だからこそいえますが、ほんとうにパチンコから得られたものはなにもありませんでした。

息抜き・趣味は人それぞれなので、無理にやめたほうがいいとはいいませんが、「息抜きのために行ったのに全然息抜きにならなかった」と、思うところがこれまで何度もあったのであれば、べつの方法をさがしてみるのもいいと思います。

息抜きとは、ほっとひと息つけること。バリバリ・ジャンジャンうるさいパチンコ店は、ひと息つけるところではないと私は思いますよ。

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