【実録】元従業員は見た!パチンコ店のルールと店を出禁になった人たち

パチンコ店には守らなければならないルールがあり、それに違反すると、お店は行政処分を受けたり、お客は出入り禁止になったりもします。

私は以前、パチンコ店やスロット専門店で働いていたことがあるのですが、そこで、数々の出入り禁止になった人たちをこの目で目撃してきました。

負けたお金を取り返すためによからぬことを企んだり、負けた苛立ちから遊技台や店舗施設に八つ当たりをしたり、そもそも遊技目的ではなく、最初から人のお金を狙った犯罪行為目的で来ている者までいたりするなど、パチンコ店は犯罪の温床か? と思わざるをえないこともありました。

そこで、今回はパチンコ依存症を克服する方法の一環として、パチンコ店に設けられたルールと、なにをしたらパチンコ店を出入り禁止になるのかを、実例からご紹介していきたいと思います。

パチンコ店が守らなければならないルール

ひと昔前であれば、パチンコ店に子ども連れのお客さんがいて、これはおそらく気のせいですが、なんだかその子どももいっしょに打っていたような気もすることがあるほどに、パチンコ店のルールというのはけっこうゆるかったように思います。

しかし、現在はそんなことは許されません。パチンコ店のルールは、法律の改正などによって、かなり厳しく設けられるようになったのです。

パチンコ店に存在するルールには、法令(風営法)で定められているパチンコ店が守らなければならないもの、遊技者が守らなければならない全店に共通するもの、それぞれの店舗が定めた店舗独自のもの、などがあります。

たとえば、パチンコ店が守らなければならないルールには、以下のようなものがあります。

  • 18歳未満の入場はさせない
  • 20歳未満への酒、たばこの交換はしない
  • 貸し玉は1玉4円、貸しメダルは1枚20円が上限(消費税は別)
  • 換金行為への関与はしない
  • 客引き行為はしてはならない
  • 遊技には遊技者の技術介入がなければならない
  • 天国調整、モーニングサービスなど、入賞が容易であると思わせたり、設定状況を示すような表示の広告・宣伝はしてはならない

そのほかにも、営業時間であったり、騒音や振動、照明、景品の取りそろえ、遊技台の規制など、ここではあげきれないほど、法令によって細かいルールが定められています。

お店の従業員に交換所はどこですか? と聞いても教えてくれないですよね。「皆さんあちらのほうにいかれますね……」とか言って。

あれも、パチンコ店は換金行為への関与が禁止されているので、交換所の場所を教えてはいけないという決まりになっているからです。けっして嫌がらせで教えてくれないわけではないのです。

パチンコ店での換金に関しては、「三点方式」という方法によって、パチンコ店では換金は行われていないことになっています。それに関しては以下の記事にも書いてあるので、興味があれば見てみてください。

関連記事

三点方式はこちらの最初の項目を参照
【厳選】パチンコをやめる11の方法でギャンブルへの依存を断ち切ろう!

なお、パチンコ店に設置されている台は、遊技者が「技術介入」をしなければならないということにもなっているのですが、これも三点方式と似たような話で、一種の抜け道のような要素があります。

技術介入性

そもそも賭博とは、先をいっさい予見することができない「偶然の結果」に金品を賭けることをいいます。

ところが、ある程度先の結果を予想することができた場合はどうでしょうか? これから起こるであろう結果が、事前にある程度予想できるのであれば、それは「偶然の結果」ではなくなるため、賭博ではないと解釈することもできますよね。

そこで出てくるのが、この「技術介入性」です。遊戯に技術介入の要素が加わり、遊技者の技量によって遊技の結果が変わるのであれば、それは結果を予見することができるということになるわけです。

たとえばの話、裏芸を駆使するプロの勝負師と、賭け事なんてしたこともないど素人が、イカサマありの麻雀で勝負したとすると、技術の優劣(イカサマ)がはっきりしているので、勝負をする前から結果はほぼ見えています。

それと同じようなことで、パチンコのハンドルを操作したり、スロットの目押しといった、遊技者の技量の優劣によってある程度先の結果が予見できれば、「技術介入性」のあるパチンコは賭博ではない、と考えることもできるわけです。

三点方式と同様、これもただの屁理屈のようにしか聞こえないのですが、法律上はそういうことになっていて、パチンコ店の営業は認められています。

また、技術介入に関連することとして、パチンコ店の従業員はある時からスロットの目押しをしてくれなくなったと思うのですが、これは遊技者の技術介入に従業員が関与するのが法令に抵触する恐れがあるためで、従業員のパチンコの代打ちや、スロットの目押しは基本的に禁止となっているからです。

このように、パチンコ店には、法律や条例などによって、営業していくうえでのさまざまなルールが設けられています。

もし決められたルールを破ってしまうと、パチンコ店は最悪の場合、営業停止などの行政処分を受けることになってしまう恐れがあるため、ひと昔前とは違い、現在はこういったルールを順守しているのです。

全店共通の遊技者が守るルール

パチンコ店が定められたルールを守らなければならないのと同様に、遊技者も、パチンコ店が定めたルールを守らなければなりません。

遊技者が守らなければならないルールには、全店に共通するものと、店舗独自のものがあるのですが、まずは前者から見ていきたいと思います。全店共通の遊技者が守らなければならないルール(禁止事項)には、以下のようなものがあります。

  1. 台を叩いたり乱暴に扱う行為
  2. 店内での飲酒行為
  3. パチンコやスロットの交換率(換金率)を聞く
  4. 交換所の場所を聞く
  5. 出玉の持ち出しや持ち込み
  6. 落ちている出玉を集めて交換
  7. 落ちているICカードを拾って清算
  8. 台の掛け持ち遊技
  9. 出玉や私物を置いて長時間台を離れる行為

一部補足しておきます。

交換率や交換所の場所を聞く

③や④の交換率、交換所の場所を聞くというのは、遊技者が禁止されているというよりかは、パチンコ店側が法令によって答えるのを禁止されているので、聞いても教えてもらえないといったほうが正しいです。

出玉の持ち出しや持ち込み

⑤の出玉の持ち出し・持ち込みですが、出玉は店で借りているものなので、店外への持ち出しは禁止されています。

それと同様に、他店の出玉などを持ち込んで使用し、新たな出玉を取得しようとすることも禁止されていて、よほど悪質な場合でなければとがめられることもないのですが、いちおう両方ともこの行為は窃盗罪に問われる可能性があります。

落ちているICカードを拾って清算

⑦の落ちているICカードや、取り忘れのICカードを拾って清算する行為ですが、これも立派な犯罪行為となってしまいます。人が席を立った隙にサンドから盗んでいくやからもいます。

よく落ちているものを拾って持って帰ることを「ネコババ」といいますが、これは遺失物横領罪、窃盗罪という罪に問われる可能性があるので、もし落ちているICカードを見つけたとしても、出来心で、とか、魔が差した、とかで持って帰らないようにしましょう。

ちなみに、私は席を立った際に、残高あり(しかも9千円)のICカードを盗まれたことがあります。

店舗独自の遊技者が守るルール

次は、店舗独自のルールについてです。これはパチンコ店ごとに決められたローカルルールなので、お店によっても異なりますが、だいたいはどこも一緒だと思っていて間違いはないと思います。

店舗ごとの遊技者が守らなければならないルール(禁止事項)には、以下のようなものがあります。

  1. 酒を飲んだ状態での(飲酒後の)入場
  2. 出玉の共有、出玉を持っての台移動
  3. パチンコでの変則的な打ち方
  4. スロットでの小役カウンターの使用
  5. 動画や写真の撮影

これも一部補足しておきます。

酒を飲んだ状態での(飲酒後の)入場

①の酒を飲んで酔っている状態で(飲酒後に)パチンコ店に入場することは、ほとんどのお店で禁止されているような気がします。これは、ただでさえトラブルが多いパチンコ店に、酒が入っているお客さんが増えれば、よけいに大変なことになるのが目に見えているからだと思います。

それから、店内での飲酒については、風営法に関する都道府県の条例のなかに「営業所内で客に飲酒をさせないこと」という条文があり、これは多くの都道府県でも定められているものなので、基本的にはどこも禁止と考えておいたほうがいいでしょう。

パチンコの変則打ち

③のパチンコでの変則的な打ち方ですが、これはちょっとおかしな話です。

先ほども見ていきましたが、パチンコ店は賭博ではなく、遊技として営業するために遊技者の「技術介入」がなければならないと法令で定められています。そこで、この変則打ち(止め打ち、捻り打ちなど)は、客側の技術介入の1つと考えられるのですが、それを禁止しているパチンコ店もあるのです。

それじゃあ「技術介入性」ってのは建前だけなのか? という話になるのですが、法令うんぬんよりも、店側が禁止しているハウスルールには従ってくれ、というのが現状のようです。

結局のところお金が絡んでいるので、店側に不利な条件は禁止にしたりもするというわけです。

動画や写真の撮影

⑤の動画や写真の撮影も、ひと昔前であれば、そんな話は聞いたこともなかったのですが、風営法の改正による規制の強化や、動画撮影者の急増などによって、店内が見られたくない、または見られたくないものが置いてある店舗は、画像や動画が外に漏れるのを嫌がっているから、というのが動画・写真撮影が禁止となっている理由だと思います。

実際に、私が以前働いていた店舗でも、たしか店内のPOP(ポップ)かマイクの使い方がよくないということで、警察から注意されたといった話を聞いたことがあるので、やはりそういうこともあるのだと思います。

それ以外では、ほかのお客さんの肖像権などもあるとは思うのですが、こういった理由から動画や写真の撮影は禁止されている店舗も少なくはないので、写真を撮りたい際は注意が必要となります。

さて、このように、パチンコ店にはお店が守らなければならないルールがあるように、遊技者が守らなければならないルールもあります。

ところが、遊技者によってはこれらのルールを守らない、または意図的に破る人もいるわけで、そういった場合、そのような遊技者は、パチンコ店を出入り禁止になる可能性が出てくるのです。

パチンコ店を出入り禁止になったお客とその理由

遊技者がルールを破ったり法律に抵触するようなことをしても、たとえばメダルを数枚持ち出したり、持ち込んだりした程度のことであれば、大目に見てくれる場合も実際は多いです。

しかしながら、常習的にルール違反を繰り返している人や、程度がひどいもの、それは完全にアウト、という場合は、パチンコ店側の判断で出入り禁止となる場合があります。

それでは、ここからは、私が従業員として働いていた際に見たり、聞いたりした、その手のアウトな事例をご紹介していきます。

1. パネルクラッシャー(器物損壊)

これは、とあるスロット台の新装開店当日の話なのですが、朝イチから新台に座って遊技を始めた男性客がいました。男性客は意気揚々と0回転から遊技を始めるも、これがなかなか当たりません。

完全告知系の当たりは軽い台だったのですが、いくら回しても当たらず、気づけば投資金額は2万円、3万円と増えていき、あっという間に朝イチからノーボーナスで1000ハマりに到達してしまったのです。

新台でまさかのおはよう1000回転であり、天井救済はなしです。心中を察するに、かなりとさかにきていたのでしょう。

4万円ほどを使いきったところでその男性客は、思い切り右手を振りかぶり、スロット台のパネルに渾身の右ストレートを浴びせたのです!

みごとに割れてしまったスロット台のパネル。なにごともなかったかのようにその場を立ち去ろうとする男性客。ところが、その様子を監視カメラで見ていた社員によって捕まってしまいます。

男性客は初め、知らぬ存ぜぬといった態度を取り続けていたのですが、結局監視カメラに一部始終が映っていたので行為を認め、出入り禁止となりました。

聞いたところによると、台の修理代も請求されたらしいのですが、おそらく負けた金額以上を請求されたことは間違いないと思われます。

2. つば吐き男(軽犯罪)

パチンコで負けるとかならず、腹いせにつばを吐いていく男性客がいました。階段などにつばを吐いていく人は一定数いましたが、その男性客は堂々と店内につばを吐いていくため、以前からマークされていたのです。

店内につばを吐く人間が目に入ってしまえば、関係ない人は嫌な気分になります。これはパチンコ店に限った話ではないですが、ほかのお客さんの迷惑になったり、不快にさせる行為をする人は、入店を断られても仕方がありません。

けれども、そんな思いはよそに、つば吐き男の行為はエスカレート。ついに社員が見ている前でつばを吐くという暴挙に出たため、次にやったら出入り禁止にすると忠告されてしまいます。

ふつうでしたら、この時点でもうお店には来なくなるようなものなのですが、この男性客はふたたび来店し、またしても店内につばを吐き、そのまま逃げようとしたところで社員に捕まり、そして出入り禁止となりました。

ちなみに、道路や公園などの公共の場や、公衆の面前で唾を吐くと、軽犯罪(第1条26号)が適用されたりもします。

3. カップ酒をチャージする酔客(条例違反)

年末が近づくと、パチンコ店に限った話ではなく、街の治安は悪くなっていくものですが、とある年末シーズンに、顔を赤くして酒のにおいを放つ男性客が来店するようになりました。

私がいたお店は、飲酒後の入店も禁止されていたのですが、初めのうちはおおごとを起こさなければと大目に見られていたのです。しかしこの男性客、来店するたびに酔いの状態が深くなっているようにも見えました。

どうやら酒を飲むことで運を味方につけているようで、酔拳ならぬ酔レバーオンを駆使して勝負に挑みます。が、その日はどうも調子が悪いようで、本人も首をかしげていました。いつものようにうまく当たらないのです。

すると、男性客は遊技を一度中断して席を立ち、自動ドアをくぐって階段のほうへ行くと、おもむろにポケットからなにかを取り出しました。

それはなんと、カップの日本酒。

男性客はそれを一気に飲み干すと、気合十分といった様子でふたたび遊技台に戻ってきたのですが、現場を監視カメラで見ていた社員が「さすがに階段とはいえ店内での飲酒はアウト」と判断し、男性客は出入り禁止となりました。

4. 堂々たる置き引き男(窃盗)

若い男性客と、女性の常連客が、並んで一発告知台で遊技していました。

若い男性客は調子がいいようで1箱以上、一方で隣の女性客は調子が悪く、いい流れをつかむことができません。そこで、流れを変えるためか、女性客は一度遊戯を中断して席を立ったのですが、持っていくのを忘れてしまったのか、台の上には財布が置かれたままでした。

席に戻った女性客はしばらくして、なにかおかしなことに気がつきます。自分の財布がないのです。

かばんの中にもなければ、台の上にもありません。なんと置き忘れた財布は、一瞬の隙を突かれ、不届き者に盗まれてしまったのです!

みるみる顔が青ざめていく女性客。紫色の告知ランプは光らないくせに、顔面は青白く発光しているかのようです。相談を受けた私はすぐに上に報告し、監視カメラでの捜索が始まりました。

隣で遊技していた男性客は、なんだなんだ、となにか事件が起きていることにおどろいた様子でしたが、そのまま遊技を続行しています。そして、捜索を終えた社員からひと言。

社員
社員

隣の若者が財布を盗ったのが確認できたので、そのまま待機していてください

しばらくしてから警察が到着し、若い男性客は窃盗の容疑で警察に連れていかれ、出入り禁止となりました。

騒ぎになったあとも彼がなぜその場に居続け、遊技を続けていたのか、それから出玉の行方はどうなったのか、そのへんは私にはわかりません。

5. トイレ大事件(器物損壊)

パチンコ店で負けた腹いせに、トイレにいたずらをしていく人がいます。トイレットペーパーを大量に流して意図的にトイレを詰まらせたり、小水をまき散らして汚したり、ひどい場合は便座を破壊されることもあります。

これらの行為は器物損壊などに問われる可能性がある立派な犯罪なのですが、パチンコ店のトイレでは、こういった行為がまれではあるものの、しばしば行われていました。

そして某日、大事件は起こります。

ふだんと別段変わらない業務を淡々とこなしていたホールスタッフのあいだに、インカムを通して、「ちょっとトイレを清掃中にしておいてください」という、絶望混じりの業務連絡が入ったのです。

私はただならぬ気配を察知しました。これはなにかやばいことが起きている。そういえば以前、よごれたオムツかパンツなんかが捨てられていたことがあったな、なんてことを考えていると……

社員
社員

便座カバーの上に用が足されていました

便座カバーの上……

その状況を把握するまでに数秒を要しました。便器ではなく、便座ですらもなく、便座カバーの上です。これは完全に常軌を逸しています。

監視カメラの映像で、おそらくこの男性客だろうと特定はできたようでしたが、その疑惑の人物は、二度とお店に来ることはありませんでした。

いったいなにを考えていたのか、人間としての尊厳はないのか、というかどういう体勢で? などと思うことはたくさんあったのですが、発見したのが私じゃなくて心底よかったと思わされたトイレ「大」事件でした。

今回のまとめ

・パチンコ店にはお店側、お客側が守るルールがある
・ルール違反者にはそれなりのペナルティが科される
・出禁になるのは完全にアウトな場合

パチンコ店でのルールを守れない人は出入り禁止になることがあり、出入り禁止となった情報や、要注意人物の情報などはグループ店舗や、近隣のライバル店舗でも共有されることがあります。

たとえば、ゴト師と呼ばれる不正な手段で出玉を獲得しようとする者の被害や、ゴト行為未遂などの情報はけっこうまわってきていました。

パチンコ店は基本的に死角はないようにできているので、なにか悪いことをすれば一発でバレますし、場合によっては近隣などにも拡散されるということです。

さて、今回見てきたことは、一見するとギャンブル依存症の克服にはなんら関係のない話にも思えるのですが、私がパチンコ店で働き、内部事情や要注意人物、これらの出入り禁止となった人たちと遭遇した経験は、のちに私がパチンコをやめるための方法にたどり着くきっかけとなっていったのです。

やはりなにごとも、経験というものは無駄にはならないということです。

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