【ギャンブル依存症の末路】パチンコ店で命を落とすかと思った話

トイレにイタズラ防止のために監視カメラを何台も設置しているのであれば、人命救助にも役立てて欲しいものです。

2000年初頭。射幸性の高すぎる台が多数導入され、多くの亡くなった人を出したと言われる時代。パチンコ店のトイレで命を断ってしまった方、トイレにかけられたブルーシート。実際に私はその時代にパチンコ店にいたわけではないですし、パチンコ店の中で命を断ってしまった人を見たこともありません。
この手の事件は報道もされないので実はただの都市伝説なのではないかとも言われますが、多数の目撃情報から考えて恐らく事実だと私は思っています。

そしてかく言う私もパチンコ店内で命を落とすかと思った出来事がありました。しかも、物凄いくだらないことで。

事件はパチンコを打っている時に起きた

パチンコ依存症の方であれば同じ方も多いかもしれませんが、私の場合パチンコをしに行くと水以外一切口にしませんでした。
朝10時の開店からパチンコ店に入り、何も食べずに閉店まで粘り続け、その間に口に入れる物と言えば水やお茶などの飲料だけ。お腹が空こうが、お腹が減りすぎてお腹が痛くなろうが、休憩する時間も惜しいとひたすらロボットのようにハンドルを握り続けるか、レバーを叩き、ボタンを押すだけ。本当に不健康な場所だと思います。

そんなことを10年以上も続けていた私でしたが、一度だけ、割と真面目に命の危機を感じる出来事がパチンコ店内で起こったことがあります。

某日

ギャンブル依存症を患っていた私はいつものようにパチンコ店に行き、その日はスロット台で遊技していました。飲み物を買いに行く時間も、トイレに行く時間も勿体ないと、狂ったサルのようにレバーを叩いていたのですが、途中区切りが良くなったタイミングで飲み物を購入し、席に戻ると喉の渇きを癒すために一気に水を胃に流し込みました。しかしこの時、恐らく水を飲む姿勢が悪かったせいか、飲み込んだ水の一部が気管に入ってしまい、「誤嚥」を起こしてしまったのです。

誤嚥(ごえん)とは

私たちが口の中に入れた飲食物は食道の入り口から胃へと運ばれますが、喉にある食道の入り口には呼吸をするための気管の入り口もあります。通常であれば飲食物を飲み込む際はこの気管の入り口には蓋がされるので、異物が気管の中に入ることはないのですが、蓋の開け閉めの機能が低下していたり、姿勢の変化などの理由によって気管の中に飲食物が入ってしまうことがあります。このことを「誤嚥」と言います。

誤嚥を起こすと最悪のケースでは窒息死することもあるため、通常であれば誤嚥を起こした場合は反射的にそれを出そうと「むせ込む」という防御反応が起きますが、この時、私が置かれていた状況はスロット台の目の前。むせ込んで水を吐き出すとなるとスロット台めがけて吐くか、もしくは通路に吐き出すかしかないため、私は吐き出すのを堪えてトイレまで走ることにしたのです。

この間、誤嚥を起こしてから0コンマ数秒。要するにむせ込みそうになった瞬間に私は席を立って一目散にトイレまで走ったのです。

死に至る病、そして

隣の客
隣のお客

ビクッ!(……あいつ大丈夫か?)

私は入ってはいけない所に入った水を出そうとする防御反応を、口元を手でふさぐことで無理矢理手押さえながらトイレまで走りました。直線距離ではトイレまで10~15m。

湊
ミナト

(これ間に合うか?ギリギリ間に合わなくないか?)

しかしむせ込んで水を吐き散らすすんでの所でトイレに到着し、自動ドアのプッシュボタンを連打、連打、連打!

湊
ミナト

(早く開いてくれ!!)

自動ドアが開くまでの1~2秒の間に既に限界が来ていたため、口元から水が多少漏れましたが、何とかトイレに到着し、洗面台に水を吐き散らす!

湊
ミナト

ゴホッ!ゴホッ!!(何とか間に合った……

しかし事態はそれだけでは収束しませんでした。むしろここからが本当の地獄だったのです。

呼吸困難を起こした

暫くの間むせ返り、気管の中に入ってしまった水を全て出し切れたと安堵したのも束の間、私は強烈な違和感に襲われました。

…………

息ができない。

そう、気管が痙攣を起こしてしまったのか、舌が喉元に巻き付いてしまったのか、理由は定かではないのですが呼吸ができないのです。息を吸おうとすると喉元からは「ヒューヒュー」という今まで聞いたこともないような音がし、息をすることができません。(気道の中に水などが入り気道が閉塞する「溺水」か、それによって起きた声帯付近の筋肉が痙攣し、一時的に呼吸ができなくなる「喉頭痙攣」のどちらかではないかと思います)

思えばペットボトルの水を口にしてからトイレに駆け込み、トイレで暫くむせ返るまでの間は一呼吸もしていないわけで、ある程度大きく息を吸ってから止めたのであればいざ知らず、何の用意もなくいきなり息が止まった場合は限られた耐久時間しかありません。しかもこの時はむせ込んで息を大量に吐いているのです!

呼吸ができず、急激に苦しくなっていく中で私は思いました。

湊
ミナト

(これ、救急車呼んだ方がいいのか?あれ、そういえば救急車何番だっけ……

まさに緊急時あるある。咄嗟に番号が出てこない!さらに呼吸ができない苦しさと焦りで携帯をいじる余裕なんてものも一切ありません。(一応、救急車は119です)

湊
ミナト

(というかそもそも、声、出ないじゃん……

電話をかける余裕もないため考えていても仕方がないのですが、もし電話をかけられたとしても声が出ないため、この緊急事態を誰かに伝えることもできないのです。

意識が朦朧としていく中で、私は呼吸ができない辛さ、苦しさ、そして自分が置かれた絶望的な状況に対してこう思いました。

詰んだな、これ……

恐らくあと1分もしないうちに気を失って倒れるだろう。
パチンコ店のトイレで呼吸困難に陥って命を落とす……これがギャンブル依存症の末路か?最低な人生の終わり方だよ、こんなの。末代までの笑いものだな……

そんなことを薄れゆく意識の中で最期に思いながら膝から崩れ落ちたまさにその時。

湊
ミナト

ガハッ!

気道が開いた……!?
そこから再びむせ返ったものの、再び呼吸をすることに成功し、ギリギリで意識を失う前に私は何とか生還することができたのです。

その後席に戻り、全てがアホらしくなった私は出ていた出玉を流して帰りました。

今回のまとめ

恐らくそのまま気を失っていたとしても命を落とすことはなかったかもしれませんが、この時は本気で命を落とすかと思いました。
そこで結局のところ何が言いたいのかと言うと、誤嚥を起こした場合はそこがどこだろうが関係なくさっさと吐き出した方がいいということです。水程度であれば拭けば何とかなりますし、変に人に迷惑がかかると思って我慢したことで窒息死でもしたら洒落にもならないですからね。ちゃんと謝ればこれくらいで怒る人は大抵いないですよ。

そしてこんなくだらないことが起こるパチンコ店には行かない方がいいということですね。トイレにイタズラ防止のために何台も監視カメラを設置しているのであれば人命救助にも役立てて下さいよって話。本当にパチンコ店には行かない方がいいですよ。

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