パチンコがやめられないなら、公営ギャンブルに移行すればいいんじゃないですかね?
パチンコをしていると、やめたいと思ってもやめられなくなってきますよね。
でも、この問題には、荒ワザ的な対策があります。
それこそが、本記事でお話しする「パチンコ以外の公営ギャンブルに移行する方法」です。
- 公営ギャンブルとパチンコはそもそもなにが違うのか?
- 遊技人口・売上の推移からみるパチンコから公営への移行のアリナシ
- 公営ギャンブルをしてみる方法(3種類+注意点)
さきにいっておくと、パチンコから公営に移行するのは、あまりおすすめではないです
歴10年以上の元ギャンブル依存症である私には、依存のくら替えになってしまう危険性が高いと思えるからです。
ただ、この荒ワザを使うことで、
パチンコだけでなく、ギャンブルそのものから離れられる可能性があるのも事実。
知っておいて損はない話なので、公営賭博への移行も考えているのなら、ぜひチェックしておいてください。
ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
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パチンコと公営ギャンブルはなにが違うのか
というか、そもそもパチンコって公営ギャンブルじゃなかったのか?
気になる人もいると思うので、まずはこのことからお話ししておきます。
(※説明不要の場合は「ギャンブルの売上と遊技人口の推移」までジャンプしてください)
- 賭け麻雀
- 闇カジノ
- 友人間での賭けポーカー
こういったギャンブル行為が、ちまたでは定期的に問題になりますよね。
これはなぜかというと、そもそもの話、日本では「ギャンブル行為は違法」となっているからです。
友人間での賭けごとも、じつは違法なんですよ
「その場でジュース1本」とか、お金じゃなくてモノをかけたりするくらいはセーフなんだけどな
ただし、これにも例外(お金を賭けてもいい場合)があるわけですね。
それこそが「公営ギャンブル」です。
公営ギャンブル(公営賭博、公営競技とも)とは、以下の法律によって、特例として国内での賭博が許可されたものをいいます。
- 競馬
競馬法
- 競輪
自転車競技法
- 競艇(ボートレース)
モーターボート競争法
- オートレース(バイク)
小型自転車競走法
- 宝くじ
当せん金付証票法
宝くじはレース系とは属性がちがいますが、これも法律でみとめられた公営のギャンブルです。
ようは、「国によって許可されたものだけは、おおやけに賭けごとをしてもいい」ということです。
パチンコはギャンブルじゃない!?
では、パチンコの場合はどうかというと、これは公営ギャンブルではないのですね。
というか、ギャンブルですらないです。(……!)
でも、みんなお金を賭けてるぞ
いえ、パチンコ店で金銭のやりとりがあるなどという事実は……
となると、このような茶番はいったいなんなのか?
その答えは簡単です。
パチンコは公営ギャンブルではないけれど、「三点方式」なる抜け道を使うことで、実質的には賭博ができるグレーな状態となっているからです。
- お客さんは現金で出玉を借り、増やした出玉は特殊景品に交換される
- パチンコ店の近所にある景品交換所(買取所)が、お客さんの特殊景品を買い取る
- 交換所に渡った景品は、景品問屋(卸業者)に買い取られ、パチンコ店におろされる
パチンコ店がやっているのは、はっきりいってただの賭博です。
ところが、この三点方式でお金を移動させれば、「直接換金はしていない」と、ふつうに営業できてしまう。
実態はお金を賭けたギャンブルですが、この抜け道によって、パチンコは「ギャンブルではない」ことになっているのです!
もはや屁理屈としか思えませんが……そういうことになっています
パチンコは「黙認された賭博」として日本に存在するギャンブル、ということができるでしょう。
だからパチンコは、ギャンブルじゃなくて「遊技」と言うわけですね。
ギャンブルの売上と遊技人口の推移
パチンコと公営ギャンブルの違いは、ここまでの話でよくわかりました。
ここからは、本題の「パチンコをやめるのを目的とした公営への移行」についてお話ししていきます。
パチンコ店は駅近にあるので、気軽にできるのも行きたくなる理由ですよね
しかし、つぎのような理由から、公営ギャンブルに移った人も多いそうです。
- 出玉規制の強化で勝てなくなった
- 勝てないからやっていても面白くない
- ネットでも公営ギャンブルはできる(家からでなくていい)
また各ギャンブルの売上や遊技人口など、公表されているデータの推移を見ると、公営に移行するメリットも見えてきます。
はじめに、それぞれの統計から見ていくことにしましょう。
パチンコ関連の統計→公営ギャンブルの順番で見ていこう
パチンコの売上と遊技人口の推移
(レジャー白書2020をもとに作成)
まずこちらは、パチンコの売上(市場規模)推移のグラフです。
かつては30兆円規模といわれていたパチンコ業界は、ここ10年ほどで、みごとに衰退の一途をたどっています。
ついに2019年には、大台の20兆円を割り込むところまできました。
(レジャー白書2020をもとに作成)
つづいてこちらは、パチンコの遊技人口推移のグラフ。
市場規模と同様に遊技人口も減り、2019年には900万人を割り込むなど、こちらも過去最低を記録しました。
これらのデータから、つぎのことがいえると考えられます。
パチンコ産業を支えるために、1人あたりの負担する金額が増えている
パチンコは1人あたりの負担が増えている?
たとえば、2009年と2021年のパチンコ関係のデータを比較すると、以下のとおりとなります。
ー | 2009 | 2021 | 減少率 |
---|---|---|---|
売上 | 28.2兆円 | 14.6兆円 | 48.2% |
遊技人口 | 1720万人 | 710万人 | 58.7% |
遊技人口の減少率も深刻ですが、対して売上は、遊技人口ほど減っているわけではありません。
それに加えて、遊技台などの(パチンコ店の)経費は、値上がりによって増えているわけです。
それでもパチンコ店が営業をつづけていられる理由。
これは結局のところ、お客さんの負担が増えているからこその話なのではないでしょうか?
じゃなければ、パチンコ店はもっと閉店していると思います
レジャー白書によると、2017年の1人あたりの“年間”平均費用は8万5100円だったそうです。(有効回答3000件ほど)
しかし、つぎの調査結果もあるなど、
- ギャンブル依存症が疑われる人となると、“月”平均の賭け額は5万8000円だった(厚労省/2017年度調査)
- 全体の1日の平均利用金額は、3万~5万円が16.8%、5万円以上が9.1%と、約25%は“日”平均で3万円以上使っていた(ファンアンケート2020年版)
お客さんの負担が年々増えているというのは、あながち間違った話ではないといえます。
じっさいに私も、パチンコでは年間100万円ペースで負けていました。
それでもやめられないからこそ、私たちはパチンコに行ってしまうのですが……、
それだったら、べつのギャンブルをしていたほうがマシかもしれないな
まあこれだけはハッキリといえます。
パチンコをやっていて、年間8万円程度ですむ人なんてほとんどいないでしょう……!
公営ギャンブル(公営競技)の売上推移
ではつぎに、公営ギャンブルの売上を見てみましょう。
近年の推移は以下のようになっています
(各省庁の資料等をもとに作成)
公営競技の売上は、全体的に右肩上がりとなっています。
とくに2018年以降は、コロナ需要もあって爆発的な伸びを記録しました。
- 競馬のテレビCM放送
- 競艇は正式名称を「ボートレース」に変更+CM
など、イメージアップ戦略があと押ししている部分もあるはずです。
しかし結局は、パチンコ・パチスロユーザーが流れているらしいのが大きいと思われます。
また競馬に関していえば、2017年のデータは以下のとおりとなっていました。(JRA公表値)
- 売得金(投票売上から返還金を引いたもの)は約2兆7500憶円
- 競馬場の来場者数は約620万人
- 総参加数は約1.8憶人
それだけあってもパチンコより売上が低い(※1)のは、パチンコとくらべて公営競技のほうが良心的だといえる、ひとつの根拠にもなるでしょう。
公営競技の控除率(胴元の取り分)は、一般的に20~30%と、パチンコよりも高いとされています。
とはいえ、これまでのデータから見ても、やるなら公営競技で遊んでいたほうがマシなのではないでしょうか?
パチンコから公営ギャンブルに移行する方法
各データからみても、パチンコと公営ギャンブルでは、公営のほうがマシなのではないかと思われます。
それでは、じっさいに公営ギャンブルをやってみるにはどうすればいいのか?
これは、スマホなどで投票券をネット購入したら、あとは結果を待つだけです。
すごい時代になったものだな
公営競技はほぼ毎日、なにかしらのレースが開催されています。
事前に投票券を買うなどして、自宅でレースの結果を見ていれば、パチンコに行くよりも充実した時間を過ごせるかもしれません。
ただ、レースの予想をどうするかが問題ですよね
そこで、その予想問題をクリアできる、いくつかの投票券を購入するサイトを紹介していきます。
競馬・競輪・オートレース
(出典:オッズパーク公式サイト)
まずはこれだな
公営ギャンブルをはじめるには、「オッズパーク
地方競馬・競輪・オートレースの3種類をカバーできることに加え、
- オッズ(倍率)、レースのスケジュール
- 予想情報、レース映像(LIVE映像)
- 年会費や入会費
オッズパークは、これらすべてが無料。
パチンコとちがって投票券も100円から購入できるので、コスパもいいといえます。
競馬などのレース系ギャンブルは、順位を予想するむずかしさがあります。
しかし買い方は(当たるか当たらないかはべつとしても)予想情報があるので、初心者でも参加はできます。
最近はAI予想もあるので、これを参考にしてみるのもいいでしょう。
慣れてきたらすこし足を伸ばして、競馬場に馬を見に行ったりするのもいいかもしれませんね。
まあでもあそこは、ギャンブルをしないほうが面白いですよ
ボートレース
(出典:テレボート公式サイト)
つづいてボートレースです
水上の格闘技ともよばれるボートレースは、6艇による競技なので、初心者でも的中しやすいのが魅力です。
投票するにはTELEBOAT(テレボート)というネット投票サービスに登録することで、つぎのことができるようになります。
- 舟券の購入
- レース情報のチェック
- レース結果の確認
年会費や入会費は無料で、舟券は100円から購入できます。
各スポーツ紙の記者による「予想NAVI」が無料で見られるので、こちらも比較的わかりやすい。
私もボートレース場には行ったことがありますが、迫力がありますし、たしかに当たりやすいと感じました。
ただ、投票サイトがちょっと使いづらくて、そこが難点かなと感じます。
あとは、レース場の水がくさかったりするのもアレだな
オートレースの宝くじ
(出典:当たるんです公式サイト)
また、レース系で参加しやすいものに、「当たるんです」というロトくじのようなものがあります。
これがイチバンわかりやすいので、すこしくわしく見ていきましょう。
当たるんですは、オートレースの1着を2~4連続で当てるもので、つぎの特徴があります。
- 予想しての投票ではなく番号はランダム(=知識不要)
- カラくじなしで、必ずだれかが当たる仕組み(=総当たり方式)
- 当選確率は64分の1~4096分の1で、買えば買うだけ当選率も上がる
当選確率と当選金額は以下のとおりで、
なによりも「ハズレなし」なのが最大のポイントです。
なるほど、で、どうしてハズレがないんだ?
これも簡単に見ておきましょう。
当たるんですのハズレなしの仕組み
当たるんですの対象はオートレースです。
オートレースは1レース6~8車の出走がありますが、基本は8車となっています。
それで8車立てだった場合、1着が連続する確率は以下のとおりで、
- 1着が2連続で当たる確率は「8×8」で64分の1
- 1着が4連続で当たる確率は「8×8×8×8」で4096分の1
当たるんですは、そのすべての通りが販売されて1セットです。
ということは、そのセットのなかで、だれかしらに当たりの着順が振り分けられますよね?
1セットから必ず1人が当たる、と、それでハズレなしというわけです。
ただ注意点としては、以下のとおり1口が高く、
- 当たるんです4:1口500円/4連続当てる
- 当たるんです3:1口1000円/3連続当てる
- 当たるんです2:1口2000円/2連続当てる
下の画像のように、買えば買うだけ当選率が上がるので、射幸性も高いです。
ギャンブルはお金を使うと負けを取り返したくなるものです。
ですから、やってみる場合は、深みにハマってしまわないように注意しなければなりません。
パチンコで1日に数万円を失うよりもマシだとは思うが……、
こっちでも1回に数万円を使っていたら意味がないので、やるなら1口か2口にしておくのがいいと思いますよ。
投票券の買い方は以下のとおりで、
- 公式サイトから無料で会員登録
- クレジットカード、コンビニ、銀行・ATMなどでお金をチャージ
- 投票券を買う
こちらも簡単で使いやすいです。
正確にいうと公営ギャンブルではなく、公営競技のロトくじみたいなものですが、イチバン参加しやすいですね。
ちなみに当たるんです4の場合、
- 4096口購入→204万8000円、当たり→約143万円
と、控除率(胴元の取り分)は30.2%で、当たるから稼げるという話ではないので、そこは注意しましょう。
パチンコ以外のギャンブルに移行する時の注意点
ここまで、公営ギャンブルに移行するメリットや、具体的な始め方を解説してきました。
ただ最初にいったように、あまりおすすめできない理由もあります
そこで最後に、パチンコからパチンコ以外のギャンブルに移行するときの注意点をお話ししておきます。
パチンコ・パチスロを10年以上やめられなかった元ギャンブル依存症の私は、このようにも考えています。
依存先をほかのギャンブルに変えても、こんどはそのギャンブルに依存してしまうだけで、問題はなにも解決しない危険性がある。
私はレース系のギャンブルにはまったくハマりませんでした。
ただ「見ているだけ」のように感じ、パチスロのレバーオンのような「自力感」をそこに見いだせなかったからです。
ですから、パチンコをやめるため、
そして最終的には、どのギャンブルもやめるための“暇つぶし”としてだけなら、
この「パチンコ以外のギャンブル」に移行する方法もありかもしれません。
あくまで「短期間だけ」ということです
しかしこれが、「依存のくら替え」となってしまった場合、この方法はつぎのような超ド級の危険性を発揮しだします。
- 公営は基本的に賭け金には上限がない青天井
- 超ハイレートも可能で、スリル・興奮はパチンコ以上になる場合も
- のめり込めば生活の破綻、借金地獄におちいる可能性
パチンコは1玉4円、スロットは1枚20円の上限が、風営法という法律で決められています。
しかし公営ギャンブルは、賭け金に基本は上限がありません。
突っ込もうと思えば、いくらでも突っ込めてしまうのです。
カジノとかとおなじ危険性があるわけだな
また、さきほど私は、「公営ギャンブルにはハマらなかった」といいましたよね。
でも、最後に競馬場に行ったときは、負けを取り返そうと思って、結局そのときの所持金をすべて失いました。
一発当たればまくれるような3連単に賭けまくって全敗しました……
ようは、お金がかかるギャンブルをすれば、ハマろうがハマらなかろうが「負けを取り返したくなる」わけです。
そんなわけですから、パチンコ以外のギャンブルをするのなら、お金を賭けない趣味をはじめたほうが健全です。
ひとつの選択肢として、公営ギャンブルについてお話ししましたが、これには低くはないリスクもあります。
人それぞれのうまくいくやり方があるので、これもアリだとは思いますが、
ギャンブルではないパチンコ以外の趣味・暇つぶしはたくさんあります。
個人的には、そういった「お金を賭けない」ものをするほうがオススメですよ。
今回のまとめ
- パチンコよりも公営ギャンブルのほうが健全といえば健全
- ただしギャンブル依存症者には依存のくら替えとなってしまう危険性も
- パチンコ以外のお金を賭けない趣味・暇つぶしがおすすめ
「楔(くさび)を以て(もって)楔を抜く」という言葉があります。
固く打ち込まれたくさびはちょっとやそっとじゃ抜けないため、ほかのくさびを打ち込んでゆるめてから抜く
という意味の言葉だな
ようは、パチンコ依存は根が深いので、ほかのギャンブルでゆるめてから、すべてのギャンブルを断つというワザもあるということ。
有効打になる場合もあるはずなので、この方法も参考にしてもらえればと思います。
ただ、そのくさびが、かならずしもギャンブルである必要はありません
私の経験上、依存を克服するにあたって、以下のようなことを感じたからこそ、あえて今回は公営ギャンブルの話をしました。
- すべてのギャンブル(たとえば1枚200円の宝くじ)がパチンコの衝動を呼び覚ますかというと、そうではなかった
- ギャンブル依存症といっても、なんでも依存してしまうかというとそれもちがった(たとえばレース系のギャンブル)
とはいえ、ギャンブル依存症者がギャンブルをするのは、つねに危険がつきまといます。
そして、依存をゆるめるくさびは、なにもギャンブルである必要はない。
そんなわけですから、パチンコをやめたいのなら、いちばんおすすめなのはギャンブル自体をやめることです。
重度の依存症だった私でも、パチンコ以外の趣味に移行できたので大丈夫です。
ギャンブル以外でも、時間をかければ楽しさに気づけていけますよ
そういった方法は以下の関連記事にも書いてあるので、ぜひご自身に合うものを見つけて、実践してみてください。
もちろん、一時的に公営に移行するワザでうまくいく場合もあると思うので、こちらも状況に応じて考えてみてくださいね。
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