ギャンブル依存症が「競馬場」に行った結果【体験談/川崎競馬編】

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ギャンブル依存症者が「競馬場」に行った結果【体験談/川崎競馬編】

パチンコなどのギャンブルをする人は、どこかで競馬もかじっているはずです。

ミナト

かくいう私も、多少は競馬はやりました

しかも、すでにパチンコ・スロットに依存症状があった状態で、です。

では、そんな私は「競馬をやってどうなったのか?」ということで、競馬場に行ってみたときのことをお話しします。

この記事の内容
  • 元ギャンブラーの社長と行く!「川崎競馬場」編
    • ~初体験の競馬で感じたこととは?【予想新聞はガチ】~

結果からいうと、私は競馬にはハマりませんでした。

あとから考えてみてわかったのですが、そこ(ハマらなかった)には、絶対的な理由があったからです。

そういったことを、全2回にわけてお話ししていきます。

イブスター店長

ちなみにこの「川崎競馬場」は前編だ

私が競馬場とかウインズとかに、その後何度か行くきっかけになった話です。ではごらんください。

著者プロフィール
ミナト

ミナト

10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら

競馬をやめられなくて困っている場合は、競馬をやめる10の方法を見てください。「競馬をやめたい」を実現させる対策はこちらでまとめてあります。

目次

元ギャンブラーの社長と行く!川崎競馬場編

元ギャンブラーの社長と行く!川崎競馬場編
社長

おう、ミナト、いいとこ連れてってやるよ

当時の私は、パチンコ漬けの生活で大学を中退したのち、飲食店で働いていました。

そのお店の社長が、ある日こう言ったのです。

「おう、こんどの休み空けとけよ。いいところに連れていってやるから」

そのときは、1か月間休みなしで働きっぱなしなど、過酷な労働を強いられていたのですが、

  • 取り組んでいたことが一定の成果を上げた

ということがあって、社長なりのねぎらいだったのでしょう。

場所は明かされませんでしたが、とにかく私は、「いいところ」に連れていってもらえることになったのです。

イブスター店長

どこに連れていかれるんだ……?

電車に乗り、まずは、神奈川県の川崎駅に到着します。

そこからバスに乗り換え、揺られること10分ほどでしょうか。

私は例のいいところに到着します。その場所こそが……川崎競馬場でした。

初めての競馬場へ

初めての競馬場へ
社長

おう、着いたぞ。いいとこだろ?

なるほど、そう来たかと。

じつはこの社長、以前はかなり腕を鳴らしていた、「元ギャンブラー」だったのです!

社長について

この社長がまだ若いころは、スロット4号機がバリバリ稼働していた時代。

そして勉強すれば、それなりに勝てた時代でした。

ミナト

とくにやりたいこともなく、スロットばかりやっていたそうです

リアルに旅打ちもしていたそうで、スロットで旅費を稼ぎながら、日本をフラフラまわったりもしていたのだとか。

そんなことをしていた(とくに目的もなく生活していた)ときです。

知り合った飲食店の経営者にひろわれ、最終的にはお店もゆずってもらったそうです。

イブスター店長

雇われから、自分が社長になったわけだな

そういった境遇やギャンブルの話は、おたがいに通じる部分があって、盛り上がったこともありました。

だからこのとき、好きだろうと見込んで、私を競馬場に連れてきてくれたようでした。

社長

それじゃ、まずはコレな

そういうと、競馬新聞を一部、私にくれます。

そこに書いてある予想を見ろとのことで、そして、軍資金2万円を受け取りました。

「それはやるから、ケチくせえこと考えないで、2万円は全部使えよ。勝ったらそのぶんもやるし、負けたら負けたでそれはいいだろ」

なるほど、臨時ボーナスということでした。

こうして私は、競馬新聞と2万円を手に、川崎競馬場へと入っていったのです。

競馬場は大人のテーマパークだった

競馬場は大人のテーマパークだった

競馬場という場所に来たのは、私にとっては人生初のことでした。

そこはまるで、大人のテーマパークで、

  • 外でタバコが吸える(※当時)
  • もつ煮やビールなんかの屋台がたくさんある
  • 予想屋がいてなにかを必死にうったえている

とか、ちょっとしたお祭りみたいになっています。

演説台のようなところに立って、わけのわからないことをいっている予想屋と、そこにむらがる人たち。

それはまさに、当たりナシのくじを売るテキ屋と、それでも興味を引かれる縁日客のようでした。

ミナト

そしてなによりも目を引いたのが、やたらと広い、芝生の広場と馬が走るコースです

広場ではくつろいでいる人がいて、気分はピクニックといったところでしょうか。

レースはすでにはじまっていたのですが、馬が走る音と震動は思った以上に大きく、臨場感もすごい!

べつにギャンブルなんてしなくても、1日楽しく遊べそうな気配がただよっていました。

イブスター店長

まあでも、競馬をしにきたんだから、やらないわけにはいかないな

馬券の買い方とかもまったくわからなかったのですが、ひとまず社長のあとを追います。

  • パドック
  • 馬券売り場

など、競馬場の全体像をつかんでいき……。

そうして、ひととおりを見たところで、いよいよ勝負となったのです。

競馬は忙しい&よくわからない

競馬は忙しい&よくわからない

さて、満を持して勝負開始となったのですが、正直、全然ついていけませんでした。

競馬の流れ
  • 移動してパドックを見る
  • さらに移動してオッズやらを確認する
  • 人混みをかきわけて馬券を購入する

この一連の流れがやたらと忙しく、

  • レースがおわったらすぐつぎのレース、そのレースがおわったらすぐつぎの……

と、初心者の私には、息つく間もありません。喫煙所に行ってタバコを吸う暇もないくらいでした。

ミナト

それから、最大の問題があって、「なにを根拠に馬券を買えばいいのか」わからなかったんですよね

オッズがあって、倍率が低い馬が勝ちやすいのはわかります。

でも、いうほど1番人気が勝つわけでもなく、全然関係なさそうな馬も上位に食い込んできます。

しかも話を聞くと、オッズが低いのは、

その馬に人気がある(=馬券を買っている人が多い)から

だというではないですか。

となると、人気があるから勝つとも思えなくなってきます。

極端な話をすれば、勝てなそうな馬でも、だれかが大量に馬券を買えば、その馬だって人気馬になれるからです。

初心者の私は、

  • なにか総合的な勝率などでオッズが決まる

と思っていました。投票者数で変わる倍率を信用するのは、なんだか知らない人たちに乗っかるようで、疑問があったのです。

イブスター店長

なにを根拠に馬券を買えばいいのかわからない……

社長からもらった競馬新聞も、宝の持ち腐れで、使い方がよくわかりません。

それで、そんなことをしていた結果、いつのまにか最後のレースはおわっていて……ここでゴングとなってしまったのです。

私「結局、5000円くらいしか使えなかった……」

もちろん、ケチくさいことを考えていたわけではありません。

どこで勝負にでればいいのかわからずで、使うに使えなかったのです。

そして、たしか……1回も当たらなかったような気がします。

帰宅中にとんでもないことに気づいた

帰宅中にあることに気づいた

そんなこんなで、私にとっての競馬・初体験は終了となりました。

ギャンブル的な話でいえば、なにがおもしろいのかサッパリで、勝てる気もしませんでした。

勝てる気がしないものにお金を賭けられるか?

といったらそれはむずかしく、お金を使いきれなかったのは、それがもっともな理由でしょう。

ビギナーズラックもなにもなく、見せ場もナシに終了です。

社長

まるで「カイジ」だよな。行きのバスはみんな希望に満ちてるのに、帰りの顔はみんな死んでる

そんなことを、笑いながら社長は言っています。

たしかにそのとおりで、帰りのバス・電車に乗る、競馬場で勝負をしていたらしい人たちからは、悲壮なオーラがただよっていました。

※カイジ=希望の船(エスポワール)のことです。

……と、ここで、私はあることに気がつきます。

なんとなくこの日のレース結果をふり返りながら見ていた競馬新聞。

そこにのっていた3連単予想が、なんと、かなりの確率で当たっていたのです。

  • 4割くらいは当たっている

とか、そういうレベルの超高確率で……!

イブスター店長

これは、書かれていた「24通りとか36通りとか」を、全部買った場合の話だな

それでも、全通りを購入しても、あきらかに元は取れていました。

余裕でペイできるくらいの高配当が、3連単にはついていたからです。

私「競馬新聞ガチじゃないか。というか、この通りにやっていれば、勝ち確なのでは?」

そうはいっても、おもしろさでいえば、パチンコ・スロットのほうが圧倒的に上でした。

ミナト

なのでその後、わざわざ競馬をすることはなかったのですが、

再戦のときはおとずれます。

お金に困り、ギャンブルで勝たなければ生活していけない危機が、起きてしまったからです!

次回:競馬新聞で勝つ!生活を賭けた勝負「船橋競馬編」に続く

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