開店前のパチンコ店に並ぶ大人を初めて見た時の衝撃は今でも忘れない

初めて開店前のパチンコ店に並んでいる人たちを見た時、この人たちは何をしているんだ?と本気で疑問に思いました。

開店前のパチンコ店に長々と列を作って並ぶ大人たち。地べたに座り込む者や、飲み物や雑誌だけを置いてどこかに行ってしまっている者、そして平然と割り込む無法者。彼らは一体何をしているのでしょうか。

知っている方からすれば何を今更ですが、彼らはパチンコを打つために朝から開店を待って並んでいるのです。それも場合によっては何時間も前から。

パチンコ店の並びと抽選

そもそもなぜ朝から並んでいる人がいるのかというと、いい台(勝てる可能性が高い台)を確保するためです。

現在はこの台が出ますよとか、この日は出やすくしますよといったイベントの告知などは、風営法によって広告宣伝が規制されていたりするので大々的には行われなくなったものの、一昔前は台に札が刺さっていたり、この日は年に一度のイベントです!みたいなのぼり旗が掲示されていたり、当たっている状態からスタートできるといった様々な客寄せが行われていました。

それによってパチンコで勝つために朝から並ぶ人がいるわけですが、開店後の入場方法は一般的には並んだ順番に抽選くじを引いてもらい、くじの番号の早い順から優先的に入場できるという方式が取られています。

しかし、抽選は無しで並んだ順番から入場できるというパチンコ店もあるため、かつては閉店後の夜11時頃から翌日の並びがいたなんてことも起きていたのです。

現在でもわざわざ県外から並ぶ人が訪れたりと、朝から数千人が並ぶパチンコ店もありますが、そういった朝から並んでいる大人たちを初めてみた時の衝撃を、私は今でも忘れません。

朝から並ぶ大人を見て衝撃を受けたあの日

忘れもしない10年以上も前の日のこと、私は大学受験で東京を訪れ、朝から受験する大学へ向かう途中のことでした。最寄りの駅を降りて受験校へ向かっていると、何やら行列ができています。

湊
ミナト(受験)

東京は朝から凄いな、何やってるんだろ?

ふと気になったのでよくよく見てみると、そこはパチンコ店。

平日の朝早くから通勤する人が行きかう中で、片や私はこれから大学受験という中で、朝っぱらからパチンコ店に並んでいる大人たち。

私はこの時、こう思ったことを今でもはっきりと覚えています。

終わってるな、この連中……

平日なのに仕事は?(これは人それぞれなので別にいいのですが)いい大人が朝からこんな所に並んでいて恥ずかしくないのか?道を教えてくれる人も少ないし(*1)、終わってるな東京って街は……

注1の解説

当時はまだスマホなんて便利な物がなかった時代。東京に下見に来ていた私は紙の地図を片手に道順などを確認していたのですがよくわからず、通行人に道を教えてほしいと頼むもことごとく無視され、動物好きに悪い人はいないと、最後の望みをかけて犬の散歩をしているおばちゃんに道を聞くも、犬と共にそそくさと行ってしまわれ、東京はドライな街だなと痛感した苦い思い出

湊
ミナト(受験)

縁起が悪いもの見たなぁ……。これから入試だってのに、なんか気分悪いな

結局その日受験した大学は落ちました。流石にこれはパチンコ店に並んでいる人のせいにするつもりはありませんが。

その後自分も「連中の1人」になった

しかし、なんとも情けない話、その後2年も経たずに私もその中の(朝から並ぶ連中の)1人になりました。

雨の日は傘をさして朝から並び、風の日は強風に煽られながら並び、雪の日は凍える手をポケットに突っ込みながら。そして休日はデートに行くカップルや、街に遊びに来た若者、親子連れから「何あれ?」と後ろ指をさされ、冷たい視線を浴びながら朝から並びました。

皮肉なもので、かつて私が受験の日に朝から並ぶ連中に向けた視線と同じ視線が、今度は自分に対して向けられているのです。

特に、何も知らない子供が純粋に「あの人たちは何をしているの?」とお母さんやお父さんに聞いているのが一番辛かった。

お父さん
お父さん

何をしているかかぁ。う~ん、「何もしていない」んじゃないかな?お前はあんな大人になっちゃダメだぞ

そんな会話が聞こえてくるようだ。

初めて並びを見た時のことを思い出してほしい

ギャンブル依存症の恐ろしいところに、かつて自分が憎んだ存在に自分もなってしまうというところがあります。初めてパチンコ店の並びを見たあの日、私は憎しみというよりも情けなさや怒りに近い感情を覚えました。

しかしギャンブル依存症になってしまうと、自分がその恥ずべき存在になってしまっていても、恥ずべき行為をしてしまっていたとしても、依存する対象の前にはその感情は麻痺してしまうのです。

街行く人々から冷ややかな視線を向けられながら、本心では朝からパチンコ店に並びたいわけではないという方は、初めてパチンコ店に並んでいる人を見た時の感情を一度思い出してみて下さい。

あそこにいた連中の一人になりたかったわけではないですよね。朝から並んでパチンコをすることが今でも楽しいですか?

生活を切り詰め、贅沢もせずにコツコツと貯めた金袋を持って朝から並び、全て絞り取られて帰ってくるような生活はもうやめにしよう。どうせなら1時間、2時間並んでも満足して帰ってこられるような所に並んだ方が、並んでいる間も有意義な時間になると思いますよ。

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