パチンコ店に朝から並ぶ人がいるのはなぜ?その理由を元並んでいた人が解説

パチンコ店に並ぶ人はなぜ並んでいるのか、そこでなにをしているのか
ミナト

この人たちはいったい何をしているんだ……?

パチンコ店に朝から並んでいる人を初めて見たときは、そう思ったものです。

ご存じのように、開店前のパチンコ店には、朝っぱらから長々と行列をつくって並ぶ大人がいます。

朝から並ぶ人たち
  • ダンボールなどを敷いて地べたに座り込む人
  • 飲み物や雑誌だけを置いてどこかに行ってしまう人
  • 「仲間が先に並んでいるから」と平然と列に割り込んでくる人

その光景は、見た人から「底辺だ!」と、ののしられたりするほどのものがあります。

で、彼らはなにをしているのか、気になりますよね?

当然、パチンコを打つために、朝から(場合によっては深夜から)開店を待って並んでいるわけですが、

  • では、なぜそこまでしてパチンコを打つのか?
  • 開店前から並ぶことに意味や理由はあるのか?

そうなると、こういった疑問がでてくるので、本記事ではそのナゾにお答えします。

こういった大人を見て、いちどは「衝撃」を受けた私が、のちにその列に加わることになった話もついでにしておきましょう。

目次

開店前のパチンコ店に朝一で並ぶのはなぜか?

パチンコ店には「開店前から並ぶ人」がいるのはなぜか? なぜ並ぶのか?

結論からいうと、いい台、つまり勝てる可能性が高い高設定台(とくにスロット)を確保するためです。

どうしても遊びたい台がある(台数にかぎりがあってほかの人に取られたくない)、というのもたしかにあります。

しかし基本は、パチンコで勝ってお金を得るために、いい年をした大人が、朝から(遊技店に)並んでいるのです!

イブスター店長

超そもそもの話だが、パチンコはお金を賭けたギャンブルだからな

ミナト

勝てばお金が増えますし、負ければお金は減ります

せっかくなので、この「パチンコ店での朝からの並び」について、さらにくわしく解説しておきましょう。

かつては「モーニングサービス」があった

ひと昔前では、パチンコ店には、「モーニングサービス」とよばれるものがありました。

  • 台には高設定を示唆するサカナの札(サメ=4、エビ=5、アンコウ=6など)が刺さっていた
  • ゾロ目や1のつく日などには、店舗独自のイベント(勝ちやすい日)告知が、HPや店先でおこなわれていた
  • すでに当たっている状態からスタートできる(=ただでお金がもらえるような)サービスがあった

こういった、いまでは考えられないような、さまざまな客寄せがおこなわれていたのです。

還元率が高い高設定台(4,5,6)は、いってしまえば「座れば勝てる」ようなもの。

そのため、朝からそれを示唆するサカナの札がついていたら、お客さんは「われさきに」と飛びついていくわけです。

また、イベント日は、「お客さんが勝ちやすい高設定が投入されている日」を意味します。

イベント日で勝つためには、まずはかぎられたいい台を、ほかの人よりもさきに取らなければなりません。

逆にいうと、いい台を取ろうと思ったら、朝から並ばなければ話にならなかったのです。

パチンコ店に朝から人が並んでいるのは、昔からの話だったわけですね。

現在もイベントは「裏」でおこなわれている

パチンコ店での並びは昔から存在していたわけですが、のちに「モーニングサービス」は廃止となります。

風営法による広告宣伝の規制強化によって、

  • この台が出ますよ
  • この日は出やすくしますよ

といった、サービスやイベントの告知等は、実質的に禁止となったからです。

それでも、パチンコ店に並ぶ大人はあとを絶ちません。なぜでしょう?

朝から並べば、「いい台を取れる・パチンコで勝てる」という本質的な理由が、いまも変わっていないからです。

じつは、表面上は告知が禁止となったあとも、そういったお知らせは店舗内外、つまり「裏」でおこなわれています。

  • 従業員によるマイク放送での告知
  • メール会員へのメールマガジンでの告知
  • 第三者がイベント情報をまとめて公開している

そのほかでいえば、旧イベント日ということで、それを知っている人たちが「暗黙の了解」で集まったりもします。

そしていい台を取るためには……やはり朝から並ばなければなりません。

そんなわけでパチンコ店には、平日の朝っぱらであろうと、現在も人がぞろぞろと並ぶのです。

開店前の抽選(入場方法)にも問題がある

また、パチンコ店での朝からの並びは、開店前の抽選、ようは入場方法にも原因があります。

パチンコは、早くいけばいい台を取れる確率が上がるわけですが、一気に全員が入れるほど玄関が広いわけではありません。

よって、並んだ人の入場の順番を決めるくじ抽選があるわけです。

くじ抽選の方式は、お店に並んだ順番にくじを引いてもらい、くじの番号の早い順から優先的に入場できるというのが一般的。

近年では、この並ぶ手間をはぶくため、アプリで並ばずに抽選を受けられるようなものも登場しています。

ところが、「抽選はなしで並んだ順番から入場できる」という、オールドスタイルのパチンコ店もすくなくはないのです。

イブスター店長

くじ抽選はなしで並んだ順に入場できる……

イブスター店長

つまり、早く並べばそれだけいい台を確保しやすくなるってことだ

そう、こういった並んだ順のお店では、場合によってはまだ前日の夜だというのに、翌日のために並んだりする人もでてくるのです。

最速だと閉店後の夜11時くらいから並ぶ人もいたりします。

わざわざ県外から遠征までして並ぶ人もいれば、朝から数千人が並ぶパチンコ店もある。

結局みんなお金がほしくて、パチンコで勝ちたいから、そこまでしてでも並ぶのです。

そして私は、そういった朝から並んでいる大人を初めてみたときの衝撃を、いまでも忘れません。

朝からパチンコ店に並ぶ大人を見た時の衝撃は今も忘れない

ここからはほぼすべて余談となります。

「朝からパチンコ店に並ぶ大人を見て気分を害したティーンエイジャーの私が、のちに列に並ぶひとりとなった話」です。

イブスター店長

わけのわからないラノベのタイトルみたいだが……

ミナト

お聞きください……

これは、忘れもしない、まだ私が10代だったころの話です。

当時の私は、大学受験で東京をおとずれていました。

見知らぬ街にとまどいながらも、朝から試験のために、ひとり会場へ向かっていました。

拠点となる場所から最寄りの駅まで移動し、そこからは徒歩で、受験校を目指していたのです。

そんなとき私は、途中でなにやら行列ができているのを見つけます。

ミナト(10代)

東京は朝からすごいな、なにをしているんだろう?

その並びは数百人規模で、入り口付近だけではおさまらず、建物のまわりをぐるっと囲むほどのものでした。

あまりの人の多さに、「これはいったいなんなのか?」と気になるわたし。

試験会場までの道順だったこともあって、その並びができているお店を、ちょっとだけのぞいてみることにしたのです。

パチンコ店でした。

平日の朝早くから通勤する人が行きかうなかで、かたや私はこれから大学受験というなかで、朝っぱらから遊ぶためにパチンコ店に並んでいる大人。

本人たちは勝つためでしょう。

けれども、そんなことは知ったことではなかった私は、こう思ったのです。

「終わってるな、この連中は……」と。

  • 平日なのに仕事はないのか?
  • いい大人が朝からこんなところに並んでいて恥ずかしくはないのか?
  • 道を教えてくれる人もすくないし(※1)、終わってるな東京って街は……。

これから入試という緊張感のあるなかで、私はなにか、見てはいけない縁起のわるいものを見てしまったような気がしたのです。

仕事は人それぞれなので、それは私の思い違いだった部分もありました。

しかし当時の私は、この並びに遭遇したことで、朝からひどく不快な気分になってしまったのです。

東京の人は道を教えてくれない(※1)

当時はまだスマホなんて便利なものがなかった時代。土地勘のない人間にとって、知らない目的地に向かうのは至難の業でした。GPSが普及するのは、まださきの話だったから……。

問題の並びに遭遇した前日、受験校までの道のりを下見していた私は、どうしてもわからない道を通行人にたずねていました。

ところが、これがことごとく無視。

うわさに聞いていたとおり、東京の人間は道を教えてはくれません(?)。

しかし、そうはいってもわからないものはわからなかったので、私はつぎの作戦にでます。

動物好きにわるい人はいないと、犬の散歩をしていた女性に、目的地までの道のりを聞くことにしたのです。

ミナト(10代)

あの、すみません……

散歩中の女性

いや、ちょっと、わかりませんから……

散歩中のオバサンは、そそくさとどこかへ行ってしまわれました。

ところがどうでしょう。

なんとかしてたどり着いた「教えてくださいと聞いたまさにその場所」に、なぜかこのオバサンと犬がいたのです!

散歩中の女性

……(ササァーッ)

こういったこともあり、パチンコ店に並ぶ大人を見たときの不快感は、なかなかのものがありました。

しかもその並びを見た日に受験したところは落ちました。

その後、自分も連中を構成するひとりになった

それからほどなくして、晴れて大学生となった私は、しだいにパチンコにのめり込んでいくようになりました。

そして、なんとも情けない話で、いつしか私自身も、そのなかの(朝から並ぶ連中の)ひとりとなってしまったのです。

  • 雨の日は傘をさして朝から並びました
  • 風の日は強風にあおられながら、いつもいる連中と一緒に並びました
  • 雪の日は凍える手をポケットに突っ込みながら、パチンコ店が開くのを待ちました

平日には登校する学生、仕事に行く社会人から刺すような冷たい視線を浴びせられます。

休日には、デートに行くカップルや、街に遊びに来た若者、親子連れのファミリーから、「なにあれ?」と、後ろ指をさされます。

皮肉なものですよね。

かつての受験生だったときの私が、朝からパチンコ店に並ぶ連中に向けた視線とおなじ視線が、こんどは自分に対して向けられていたのですから。

とくにつらかったのは、なにも知らない子どもが、純粋にお母さんやお父さんに聞いていたひと言。

「あの人たちはなにをしているの?」

その質問が耳に入ってきたときが、いちばん苦しかったかもしれません。

お父さん

何をしている、か。「何もしていない」んじゃないかな? おまえはあんな大人になっちゃダメだぞ

そんな会話が聞こえてくるようでした。

パチンコ店に並ぶようになって思ったこと

なぜ私はこのようにパチンコ店に並ぶようになってしまったのか?

それは、パチンコにのめり込んでしまう、ギャンブル依存症という病気に知らぬ間になっていたからです。

これはパチンコ依存症の体験談にも書いてあります。

おそろしいもので、これになってしまうと、かつては「こうはなりたくないな」と思った存在に、自分がなってしまうのです。

初めてパチンコ店の並びを見たあの日、私は憎しみ……というよりも、情けなさや怒りに近い感情をおぼえました。

ところが、依存するギャンブルのまえには、そんな感情は、なんの力も持たなくなってしまうのです。

  • 恥ずべき存在になってしまっている
  • 自分はうしろめたい行為をしている

そのように、自分でわかっていてもです。

街ゆく人びとから、冷ややかな視線を向けられながらでも、いい台に座るために朝からパチンコ店に並ぶ。

もし、今後そうなってしまうときがでてきたら、初めてパチンコ店に並んでいる人を見たときのことを、いちど思い出してみてください。

あそこにいた連中のひとりになりたいと思いましたか?
朝から並んでパチンコをすることが、ほんとうに楽しいですか?

生活を切り詰め、ぜいたくもせずに貯めたお金を持って朝から並び、すべてをしぼり取られて帰ってくる。

そんな生活なんておもしろいはずがありません。

どうせなら1時間、2時間並んでも満足して帰ってこられるところに並んだほうが、並んでいるあいだも、有意義な時間となるのではないでしょうか?

今回のまとめ

  • パチンコ店に並ぶ人は勝つために並んでいる
  • 並ぶ人に送られる目線は冷ややかで、精神的にもくるものがある
  • 並ぶ人になってしまったら、最初に感じたことを思い出してほしい

人からどう思われようが関係ない。

そういった考え方もあるとは思いますが、ギャンブル依存症になると、無意識にそのように思い込み、本心を消すようにもなってしまいます。

また、この朝から並ぶという行為は、依存症ではなかったとしても、危険以外のなにものでもありません。

せっかく朝から並んだこともあって、狙っていた台がはずれた場合でも、そのまま運だけでなんとかしようとしてしまうから。

ほかの人が捨てていった低設定らしき台でもおかまいなく移動して、結局は気がすむまで(お金が尽きるまで)打ちつづけてしまったりもするからです。

狙いがはずれたらいさぎよく立ち去る、というのは、ギャンブル依存者でなくてもとてもむずかしいこと。

そうであれば、最初から並ばなければそんなことも起きないので、やはりパチンコ店には並ばないほうがいいのです。

抽選でいい番号を取る、いい設定の台に座る。

そうすることに労力を使うのであれば、「パチンコをやめることに力を使ったほうがいい」といえるでしょう。

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