パチンコ店の監視カメラはトイレにも?設置場所とその目的を元従業員が解説

パチンコ店が監視カメラだらけ(トイレにも?)の理由と場所を元従業員が解説

パチンコ店内には、いたるところに監視カメラが設置されています。

なんと、トイレにまで設置されていることもある(!)のですが、これはいったいなぜなのでしょうか?

その理由はスバリひとつ。パチンコ店では、犯罪行為や迷惑行為が日常的に多発しているからです。

そういった防犯のため、パチンコ店には高性能な防犯カメラが何台も設置されているわけですが、

監視カメラの疑問
  • 監視カメラは具体的にどこに設置されているのか?
  • 確認はどのようにして、そしていつおこなわれているのか?
  • 監視カメラにまつわる噂(顔認証で出さないなど)は本当なのか?

そうなると、このような「さらなる疑問」がでてきますよね。

そこでこの記事では、元従業員として内部事情をさぐることに成功した(元依存者でもある)私が、知るかぎりのことをお話しします。

パチンコ屋の監視カメラについて理解が深まると、意外なところ、たとえばギャンブル依存症になってしまったときにも役に立ちますよ。

目次

パチンコ屋の防犯カメラの確認方法・目的・噂の真相

パチンコ店のモニタールーム(事務所)の参考画像

監視カメラがあるということは、映像を確認するモニターもあるということ。

では、その画面はどこにあるのかというと、そう、パチンコ店の「事務所」です。

パチンコ店の事務所には(規模にもよりますが)、壁一面にモニターが設置されていて、店内で撮影された監視カメラの映像がうつし出されているのです。

イブスター店長

なにかの対策本部を彷彿とさせるな

事務所というよりも、どちらかというとモニタールームに近いともいえます。

そしてそこでは、パチンコ店の社員が、手があいているときなどにカメラの映像を見ているのですが、ここで冒頭のような疑問です。

  • 確認はいつされているのか
  • カメラの性能はどの程度か
  • 顔認証システムなどの噂は本当か

具体的なカメラの設置場所を解説するまえに、まずは、こういった疑問の答えからお話ししましょう。

監視カメラの確認はいつおこなわれているのか

パチンコ店での監視カメラの確認はいつされるのか。

これは基本的に、以下のような状況(と方法)でおこなわれています。

  • 手のあいている社員が店内に異常がないかをリアルタイムで確認
  • 従業員から不審な人物などの報告があったときは、その人物をカメラで注視する
  • 事件やトラブルがあれば、記録された映像をふり返って確認する(警察に提出する場合も)

お店にもよりますが、社員は基本的に事務所にいて、このようなイレギュラーがないかをカメラで確認したりしています。

映像の記録が保存される期間については、そこまでを聞く機会はありませんでした。

ただ、だいたいの監視カメラの映像は、HDD(記録メモリー)で長期保存できるようになっています。

犯罪などのトラブルがあれば、記録を警察に提出する必要もでてきますからね。

そういったことからも、監視カメラの保存期間は1~2か月前後、と考えておけばまちがいはないでしょう。

パチンコ店の防犯カメラはどこまで写るか

つづいては監視カメラの性能について。

パチンコ店に設置するカメラは、防犯目的のため、高性能なものを使用するのが一般的となっています。

最大までズームすれば、以下のようなものまでくっきりうつる(またはだいたい識別できる)のだとか。

  • お客さんの財布の中に入っている紙幣
  • 見ているスマホの画面
  • サンドに入れたICカードの残高

もちろんフルカラーで!

最近は「自動追尾」機能や、これは後述しますが、「顔認証システム」も使用できるようになってきています。

監視カメラの性能は、日々進歩しているようですね。

高性能な監視カメラを使用するのはなぜか

では、パチンコ店は、なぜここまで高性能なカメラを使っているのでしょうか?

これは、ここまでのとおり、

  • 日常的な迷惑・犯罪行為などに対する防犯対策のため
  • 盗難被害などのトラブルが起きたときに対応するため

こういった「防犯と特定」が理由ですが、ゴト師とよばれる人がする、不正に出玉を抜き取る行為(ゴト行為)への対策目的でもあります。

このゴト行為とよばれるものは、窃盗罪や、建造物侵入罪などに問われる立派な犯罪。

にもかかわらず、パチンコ店で働いていると意外とよく聞く話で、被害額は年間数百億円ともいわれています。

イブスター店長

ゴト師は都市伝説なんかじゃなくてマジでいるからな

不正に出玉を抜き取られてしまえば、それが換金されて売上を盗まれるわけですから、パチンコ店もたまったものではありません。

そういったこともあるので、パチンコ店側はゴト師を見つけるためにも、高性能なカメラで監視をつづけているのです。

ゴト師を発見したときは顔写真を事務所に張り出したり、近隣の店舗に注意喚起で情報を流したりもします。監視カメラはゴト師の撲滅にも活用されているわけです。

顔認証システムで出ない?お辞儀をすると出る?

また、これは余談ですが、パチンコ店には以下のようなウワサがあります。

  • 勝ちまくっていると顔認証システムで認識されて出してもらえなくなる
  • 監視カメラにむかってお辞儀をすると印象がよくなって出してもらえる

しかし残念ながら、これらは両方ともただの都市伝説!

たしかにパチンコ店の監視カメラには、顔認証システムが搭載されているものもあります。

ただ、これは出入り禁止になった人の識別目的などで使われるもので、出玉の操作ができるものはありません。

監視カメラにむかってお辞儀をするのもおなじこと。

社員が見ている可能性があるので、印象はよくなるかもしれませんが、それによって「出る」ということはないですよ。

これに関する話として、ホールコンピューター(通称ホルコン)がありますが、これも出玉のIN/OUTを計測できるだけのもの。ようは出玉操作はできないということです。

パチンコ店の監視カメラの位置と設置場所

監視カメラへの理解が深まったところで、本題の「監視カメラの場所」を見ていきましょう。

パチンコ店の監視カメラは、具体的にはどこに仕掛けられているのか?

これもパチンコ店の規模によって変わりますが、どこのお店もおなじような場所に設置されています。

おもな監視カメラの設置箇所は、以下のとおり。

  1. ホール全体
  2. 入り口
  3. 階段
  4. 景品カウンター前
  5. トイレ
  6. 駐車場・エレベーター

それぞれ補足していきます。一気にまいりましょう!

1. ホール全体

ホール内、とくに台がならぶ島では、ICカード・財布の盗難被害(取り忘れを持っていかれる)がとにかく多い。

また台のならびでは、ゴト師が「壁役」とよばれる人を使って、ゴト行為をまわりから見えないようにかくすワザを使ったりもします。

そのため、基本的には、死角はできないように監視カメラが設置されています。

1島に最低でも1台は設置されているような間隔で、

  • 台がならぶ通路
  • 休憩所
  • ホール全体

こういったところはすべてカバーされています。

ようするに、パチンコ店内は、ほぼすべて監視カメラにうつっていると考えていいでしょう。

ミナト

ちなみに私は、ICカードを(席を立ったすきに)盗まれたことがあります

そのときはじっさいに、警察が監視カメラの映像を確認してくれていました。

2. 入り口

パチンコ店の出入り口にも監視カメラは設置されています。

お客さんは出入り口からしかお店の中に入れない(出られない)からですよね。

ここにカメラがあることで、なにかがあれば、特定の人物をあとから確認できるようになります。

前述の「顔認証システム」を導入している店舗では、出禁などの入店制限がかかっている人を、入り口で識別できるようになります。

ようするに、この出入り口への監視カメラの設置はマスト、ということになるわけ。

今後導入の拡大が予定されている「自己申告・家族申告プログラム」でも、入り口での顔認証システム活用を推進する動きがあります。

自己・家族申告プログラムとは、ギャンブル依存症の対策プログラム。お店に申し込めば入店制限、つまり出禁にしてもらえるというものです。ギャンブル問題でお困りならぜひ活用してみてください。

3. 階段

地下や複数階の店舗などで階段がある場合、この階段にも監視カメラが設置されているケースは多いです。

さきほどの入り口と同様の理由からですが、なかには唾を吐いていくような迷惑行為をする人が、残念ながら一定数はいるから。

こちらも防犯のために設置されています。

階段をのぼりおりするときに頭上を確認すれば、(カメラが)あればわかると思いますよ。

4. 景品カウンター前

景品カウンターの前はおそらく、どのパチンコ店にもあると思います。

ここで金景品(=多額のお金)をあつかっているからですね。

景品を自動ではなく手動で出す(棚などにまとめて入れてある)場合は、かなりの金額に相当するぶんが棚の中に入っています。

手動の場合、防犯のためにもそこまで多くはストックしないのが基本ですが、それでも数百万円ぶんくらいはあったりします。

つまり、パチンコ店にとって景品カウンターは、かなり危険な場所でもあるのです。

カウンターで金景品を強奪される、といった話はさすがに聞いたことはありませんが、ここに監視カメラを設置しない理由がありません。

  • 手動タイプのお店では、従業員のミス(間違って景品をすくなく渡した等)があったさいに確認できる(これは実際にあった)
  • 従業員とお客さんがグルになって金景品の数のちょろまかす、という犯罪への抑止にもなる(これと似たことは海外カジノであったりする)

そういったこともあるので、やはり防犯上はマストであり、景品カウンター前は、ほぼ確実にうつるようになっています。

5. トイレ

「これはプライバシー的にどうなのか?」という話ですが、トイレに監視カメラを設置しているパチンコ店は多いです。

なぜなら、器物損壊などの犯罪行為やイタズラなどの迷惑行為が、いちばん多くおこなわれるのがトイレだから。

  • 個室トイレに意図的にトイレットペーパーを詰まらせる
  • 「小」や「大」などの汚物をまき散らす
  • ウォシュレットのコードを切られる、便座を破壊される

こういったことが現実として起きているのがパチンコ店なのです。

ただし、トイレに設置された監視カメラは、トイレの入り口や、トイレの中央あたりに設置されるのが一般的。

よって、パチンコ店のトイレに監視カメラがある場合でも、

  • 個室の中にある
  • 個室の中までうつっている

こういったことまではさすがにないといえるでしょう。

個室の中までうつっていたら、いろいろとアウトですからね。

もっとも、あるだけでイタズラ行為への抑止力となるため、トイレのカメラはダミーの場合もあるようですよ。

6. 駐車場とエレベーター

それ以外でいえば、駐車場がある店舗では、そこにも監視カメラが設置されていたりします。

  • 子どもやペットの車内放置
  • ゴト師が乗ってきた車の確認
  • 車上荒らしなどへの対策

こういったものの確認・対策をすることができるからです。

ミナト

ほんとに犯罪ばかりで気がめいってきますね……

あとはエレベーターも要チェック。

エレベーターもひとりで乗れば個室のようなものなので、ここにイタズラをしていく人がいるからです。

唾を吐いたり、蹴りをいれたりだとかですね……。

監視カメラの設置場所と目的は、だいたいこんなところです。

迷惑行為は即バレる。要注意人物になっているかも?

ここまではパチンコ店の監視カメラ事情を見てきました。

最後に、それがなんの役に立つのかをお話ししておきましょう。

パチンコ店で迷惑行為をこれまでにしたことがあるのなら、それは店にバレている可能性がひじょうに高い。

つまり、そういったことをしてしまったお店には行きづらくなる、ということです。

ミナト

パチンコをやめられなくなったときの話ですね!

冒頭でもお話しした「ギャンブル依存症になってしまったときに役に立つ」というのはこれのこと。

パチンコがやめたくてもやめられない存在になってしまったとき、この情報は、強い抑止力になるということなのです。

迷惑行為をしてしまったお店には行けなくなる

パチンコ店は迷惑行為にはうるさいですが、出玉の持ち出し・持ち込み程度(本来は禁止)なら、黙認されることも多いです。

では、たとえばの話、「落ちていたICカードをひろって清算して帰った」、なんていうのはどうでしょう?

この場合、話はまるで変わってきます。

出来心だったとしても、置き引きでアウトであり、これは窃盗罪などに問われる可能性もあるものだからです。

もちろん、精算機もバッチリ監視カメラにうつっています。

なくした人からの届けがでていれば、ほぼまちがいなく、店側も確認していることでしょう。

そうなると、そのパチンコ店にはもう二度と行けなくなりますよね?

そう、「行きたくても今後行けなくなって」しまうのです。

ミナト

この「行かない」じゃなくて「行けない」が重要なんですね

ギャンブル依存症というものは、しらぬまに進行し、いつのまにか発症しているおそろしい病です。

ですから今後、やめたくてもやめられないときがでてきたら、今回の話をどうぞ思い出してください。

長いあいだパチンコをやっていれば、人にはいえないようなことの1つや2つは、お店でやらかしてしまうこともありますから。

軽い迷惑行為でもお店にはバレている可能性は高いです。

「犯罪までいっていないから大丈夫……」なんてことはありません。

迷惑行為をしてしまったお店では、自分は要注意人物としてマークされていると考えましょう!

悪質な場合、個人でも事務所に張り出されることや、近隣の店舗に情報がまわることがあります。こちらもおぼえておきましょう!

今回のまとめ

  • パチンコ店にはいたるところにカメラがあり、基本的には死角はない
  • 迷惑行為はバレている可能性が高く、近隣店舗で共有されることもある
  • 迷惑行為をしてしまったお店にはもう行けないと考えたほうがいい

パチンコ店での迷惑行為は、高性能な監視カメラによってすぐにバレます。

ただ、ひとつだけ注意してもらいたいことがあります。

パチンコ店にもう二度と行かないためにと、わざと迷惑行為をするようなマネはしないでほしい、ということです。

こんなくだらないことで顔写真をさらされたり、場合によっては犯罪として通報されたり……なんてイヤですよね?

パチンコをやめたいと思ったときは、きちんとした正攻法でやめることができます。

かげでこっそりといやがらせをするのではなく、正面から堂々と戦えば、なんのうしろめたさもなくやめることができるのです!

もうやめたいと思ったときは、どうぞ当ブログを見にきてください。

だいたいの経験はしてきた“高性能”な元依存者の私が、サポートをしますよ。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 「きれいごとでおわるなよ」の意味がちょっとよくわかりません。

    記事をきれいごとで締めるな、ということなら、この記事は最初からそのために書いています。
    きれいごとだけじゃなくて最後までやれ、ということなら、その方法は他の記事で書いています。

    当ブログで扱うパチンコ関係の話は、すべてギャンブル問題解決のためのものです。
    いずれの場合も「きれいごとだけ」でおわらせているつもりは私にはありませんよ。

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