スロットの機械割が100%超えでも勝てない(機械割以上に負ける)3つの理由

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スロットの機械割が100%超えでも勝てない(機械割以上に負ける)3つの理由

スロットには設定ごとに機械割があって、お客さんが負けるようにできています。

ただ、なかには完全攻略することで、設定1でも機械割が100%を超えるものがあるわけですよね?

イブスター店長

機械割が100を超えるってことは、理論上は負けないってことだな

ところが、これがなかなか勝てないわけで……それはなぜなのか? という話をしていきます。

この記事でわかること
  • スロットの機械割が100%超えでも勝てない(むしろ負ける)3つの理由

機械割が100%超えで理論上は勝てるはずなのに、なぜか私たちは負けてしまう。

ミナト

その理由は、さきにいうとつぎの3つです

  1. 大数の法則によるブレで負ける
  2. 技術介入が難しい
  3. 負けを取り返したくて深追いしてしまう

この記事を読んでもらえれば、勝てるはずのスロットでも結局はボロ負けする原因がわかります。

それぞれくわしく解説していくので、どうぞ最後までごらんください。

著者プロフィール
ミナト

ミナト

10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら

目次

パチスロの機械割とは

パチスロの機械割とは

まずは基本的なことから確認しておきましょう。

パチスロの機械割(出玉率・ペイアウト率)とは、投入したメダル枚数に対しての払い出し率のことをいいます。

つぎのように調節することで、店側が売上を(ある程度は)操作できるもので、

  • 機械割が100%未満ならお客さんは負ける
  • 機械割が100%以上ならお客さんは勝てる

たとえば機械割が100%なら「100枚のメダルを入れたら100枚が出てくる」ことになります。

ちなみに1日に期待値は、以下のような計算で求められます。

  • 3枚×8000回転×103%-3枚×8000回転=720枚(1日の期待値)
イブスター店長

機械割が100%より上なら、最低でも投入したメダル以上が出てくる……

つまり、換金率はべつとしても、機械割が「100超え」なら理論上負けることはありません。

とはいえ、スロットの設定はだいたい1か2で、どの台も基本は100%以下で調節されています。

単純な話、パチンコ店も売上をあげないと営業していけないからです。

これはパチンコ店で働いていたときに聞きました。設定状況はどこもそんな感じだと思います。

設定1の機械割が98%だったとすると、

  • 100枚入れると98枚出てくる
  • 1万円入れると9800円が戻ってくる(=1万円あたり200円負ける)

ということになりますが、なかには、設定1でも機械割が100%を超えるものがあるわけです。

ミナト

今回のテーマの、理論上は勝てる台ですね

この機械割100超えは、つぎのとおりで、

  • 目押しなどの技術介入をおこない、完全攻略することでその数値がでる

だれでも簡単にできるものではありません。

でも練習するなどして技術を身につけられれば、「設定1でもつねに勝てるのでは?」という話になってきますよね。

ペイアウト率が100%を超えるなら、理論上は負けない。勝ちつづけられる!

ただ、そうはいかないからこそ、この「機械割100超えでも勝てない問題」が起きてくるわけです。

スロットが機械割以上に負ける3つの理由

スロットが機械割以上に負ける理由
ミナト

それでは、ここからが本題です

スロットの機械割が100超えでも勝てない(割以上に負ける)理由を見ていきましょう。

これは、冒頭のとおりで、つぎの3つが原因となってきます。

  1. 大数の法則によるブレ
  2. 技術介入の難易度の高さ
  3. 負けを取り返したくなる心理

それぞれくわしく解説していくので、どうぞ順番にごらんください。

1. 大数の法則によるブレで負ける

大数の法則によるブレで負ける

まず、確率には「大数の法則」という鉄の掟があって、これが負けにかかわってきます。

イブスター店長

タイスウの法則とな?

  • 試行回数が増えていけばいくほど、確率は設定された数値に収束していく

という絶対的なルールのことで、ものごとが起こる確率は、これを無視して語ることはできません。

ミナト

ただ、これは「試行回数が増えていけば」の話です。

当然ながら、試行回数が少なければ少ないほど、上にも下にもブレます。

そのため、ギャンブルというものは、

  • 限られた時間、限られたお金、限られた試行回数

これらのなかで、

いかに確率が上にブレるか、いかに上にブレたまま勝負をおえられるか

というのが肝になってきます。

なぜかというと、ギャンブルという確率重視のゲームは、「確率がブレるからこそ成り立っている」ものだから。

確率を無視して勝てるときがあるからこそ、やりつづければ確実に負けていくものでも、人はお金を賭けられるのです。

イブスター店長

勝負の場での確率なんて、じつはあってないようなもの……なのかもな

1回の下ブレで全部持っていかれることも多い

1回の下ブレで(出玉を)全部持っていかれることも多い

それでは、この「大数の法則」をもとにして、スロットでの勝負を考えてみましょう。

スロットの場合、1日にまわせる回転数は8000回転がいいところです。

しかしこの程度では、確率はそこまで収束しないので、勝負は「どっちにブレるか」に左右されます。

ミナト

そこで問題になるのが、つぎのパターンです

何度か上にブレた波は、1回の下にブレる大波で全部持っていかれてしまう

だれもが経験してきたはずの、

確率のブレにやられた人

途中までは勝てていたのに、突然ハマって、結局は負けですよ……

これ。くさるほどありましたよね?

いきなり1000ハマりとかしだして、出玉は全部のまれて、そのまま負けてしまうのです。

完全攻略で機械割が100%系の台は、確率的にみても、勝負は勝つか負けるかが「僅差」です。

ミナト

たしかに、しばらくのあいだ上にブレつづけることもあるでしょう

しかし1日をとおして下にブレないことはほぼなく、つぎのような展開になれば、

  • 大きな下ブレが1回でもくる(800~1000など深いハマりが1発)
  • 運悪く下ブレが何度か連続する(400~500くらいの中ハマりが2~3発)

それだけでもうおわり、なんてことも多いわけです。

その下ブレで、投資分は取り返せないところまで、あっというまに到達してしまったりもしますから。

イブスター店長

だったら、上ブレのあいだにやめればいいんじゃないか?

という話になるのですが、人間は欲が深いので、なかなかそれができません。

おまけに、ギャンブルへの依存症状があるとなれば、その程度では満足できなくなってきます。

その結果、つぎのようになるまではやめられず、

  • 出玉がすべて飲まれる
  • タイムアップ(閉店時間)がくる

理論上は勝てる台を打っていても、投資額を回収できずに、結局最後は負けてしまうのです。

2. 技術介入の難しさで負ける

技術介入の難しさで負ける

スロット台の技術介入の難しさで、メーカーが公表している数値に届かないパターンもあります。

目押しミスなどで機械割が下がってしまって、100%を超えないという話です。

そもそもの話、「完全攻略=1回もミスをしない」で、ふつうに考えてこれはムリです。

ミナト

小役の取りこぼしなら、気をつけていればノーミスはできます

しかし問題は、ボーナス中のビタ押しで、さすがにこれをノーミスというのはむずかしい。

じっさいかなりうまい人でも、成功率は8~9割とかで、そう簡単にミスなしとはいきません。

全体でみると成功率は5割とか、そういう台もあります。

そうなると、完全攻略で機械割100ちょっとの台なんかでは、割がふつうに100未満になってしまうこともあるのです。

イブスター店長

1回のミスでも、1日をとおして見るとけっこうな数字になるものだ

たとえば、ビタ押し1回成功でART+5ゲーム(平均)だったとしましょう。

この技術介入を3回失敗するだけで、つぎのゲーム数を「損した」ことになります。

  • 1ボーナスにつき15ゲーム
  • 20ボーナスなら、300ゲーム

300ゲーム回すのに8000円くらいはかかりますし、その300ゲームで何枚取れたのかって話ですよね?

人間は機械ではないので、そう簡単に完全攻略とはいきません。

こういったこまかいミスがあることでも、機械割が下がって負けてしまいます。

  • 「機械割がおかしい、機械割詐欺だ!」

といわれる台もありますが、これも大半は目押しミスが原因でしょう。長い目で見れば、ごく一部のうまい人はそれなりの数字を出せているようです。

なお個人的に、ベル枚数が多い・同時抽選が確定役だより、といった台は、短期的に見てブレが激しくなりやすいと感じます。

3. 負けを取り返したくなる心理で負ける

負けを取り返したくなる心理で負ける

最後に、いちばんの問題となるものを見ていきましょう。

私たちのだれもが持っている「負けを取り返したくなる」心理によって、よけいに負けるという話です。

機械割が100%前後の台(完全攻略タイプ)なら、

  • ナゾの無抽選状態
  • 下ブレだけのひどい展開

これらをのぞけば、負けても2万~3万円程度ですむことが多いと思います。

でも、人間は負けず嫌いな生きものなので、そのまま引き下がることができません。

なんとかしてその日の負けを取り返そうとするのです。

ミナト

負けたまま帰るわけにはいきませんよね? プロスペクト理論といって、そういう心理があるのです

じつは私たち人間には、失ったものを取り返すためには、いともたやすくリスクを背負う共通の心理があります。

それまでは、

機械割だ、確率だ、理論だ

と、慎重に勝負していたのが、負けを取り返さないと……と思いはじめた瞬間、その思考は崩壊。

それまでは絶対にしなかった、全然ダメそうな台にでも、お金をつぎ込めるようになってしまうのです!

このタイミングで機械割100超えとは「関係ない台」を打ってしまったりもします。

その結果、負けはどんどん増えていって……

イブスター店長

爆死で終了か

機械割にこだわっていたはずが、気づけば毎回これです。

つまり、機械割100%超えの台で勝負していたはずが、負けを取り返すため、いつのまにか機械割100%以下の台を打っていて負けるのです。

負けを受け入れられなければ無理

負けを受け入れられなければスロットの機械割が100超えでも勝てない
  • 負けを負けとして受け入れる
  • ダメな日はあきらめて帰る
  • 熱くならない(乱れ打ちはしない)

これらができなければ、目押しができてもほぼまちがいなく、機械割100超えの台を打っていても負け越すと思います。

最初は理論上勝てる台で勝負をしていても、気づけば「分がわるい勝負」をしてしまっている。

これによっても、私たちは勝てなくなってしまうからです。

ミナト

現に、私はそうなりましたからね……

というか、だれもがこの心理を越えられないからこそ、

機械割が100%超えの台なんてものがそもそも存在する

のだと私は思います。

イブスター店長

まあ「罠」といえば「罠」だろうな

機械割100%超えの台は、結局は、甘さをちらつかせた客寄せでしょう。

だれもがうまく立ち回れたら、パチンコ店の経営は破綻しているはずですからね。

スーパーの特売品と一緒です。特売品以外も買ってくれるからこそスーパーはもうかる(=ほかの台で負けてくれるからこそパチンコ店は営業していける)わけですね。

今回のまとめ

  • 機械割100%超えでも下ブレが大きいと負ける
  • 目押しの難易度もそうだし、負けを取り返そうとしてさらに負ける
  • 甘い台はほかで負けてもらうためのエサであって「まき餌」

機械割100%超え系の甘い台は、最初は調子がよくても、

だんだん様子がおかしくなって → 夕方ごろに完全停止する

というパターンも多い気がします。

イブスター店長

これも「大数の法則」、つまり確率の収束によるものかもしれないな

機械割100%というのは、結局はプラスマイナスゼロであって、上にブレた分だけ下にもブレるわけですから。

それはさておき、こういった割のいい台は、ほかでしぼり取れるからこその「まき餌」でもあると思います。

  • しっかりと技術介入をしてミスらない
  • パチンコ店に用意されたエサだけを食べて帰る

こうすることができれば、最終的には、機械割どおりの勝率になっていくでしょう。

ただ、それができるのは、ごく一部のかぎられた人だけです。

ミナト

とくに負けたときに、負けたまま帰るのは至難のワザです

だから勝てない。だから負けてしまうのです。

そうなると、スロットで勝つのは、もうあきらめたほうがラクなのではないでしょうか?

イブスター店長

機械割が100%を超えていれば勝てる……

そう思っていた時期は私にもありました。

でも結局はダメで、目押しもそうですし、負けを取り返したくなる心理にもあらがえませんでした。

しかもギャンブルは、つづけていると依存症状が進行するので、負けを取り返す心理は日に日に強くなっていきます。

そんなわけですから、個人的には、パチンコ以外の趣味に移行したほうがいいと思います。

ミナト

結局勝てないなら、機械割100超えの台を打ちつづける理由がないですからね

パチンコに行かなければ、そのぶん(負けて)お金は減らなくなるので、行かないだけ勝ったような状態になれますよ。

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コメント一覧 (2件)

  • 誰でも勝てる日と負ける日があります。ずっと勝ち続ける人はいないし、ずっと負け続ける人もいません。ただ、オカルトかもですが台との相性はあると思います。私はHEY鏡 吉宗3 笑うセールスマン絶笑 モンキーターン4は割と勝ててますが、星矢 バジリスクは一度も勝った事がありません。負ける時は傷の浅い内に諦めることです。

    • おっしゃるように、ギャンブルは負ける時に諦めるのが鉄則ですよね。
      でもそれが、私のようなギャンブル依存者にはどうしてもできなくなってしまうわけです。
      1日単位でみればたしかに勝てた日もありましたが、結局勝っても負けてもやめられないので、トータルでは憤死ばかりでした。
      そういったこともあって私は、パチスロからは足を洗うことにしました……。

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