パチンコなどのギャンブルが好きなら、どこかで麻雀をおぼえることも多いと思います。
それで、私も大学生のころに雀荘に行きはじめたのですが、まあいろいろありました
そこでこの記事では、当時からギャンブル依存症の疑いがあった私が、麻雀をやりはじめた結果をお話しします。
- パチンコ依存症の私は麻雀といかにして出会ったか
- ギャンブル依存症が友人との麻雀をやりはじめて感じたこと
結果からいうと私の場合、一時的に麻雀にはハマったものの、依存するまではいきませんでした。
ただ、やっぱりここでも、大切な友人や仕事への影響はあったので、当時のことをお話ししたいと思います。
ちなみに「第一局」というのは「前編」のことだ
前編・後編でおわるので、まずは前編「雀荘のカモ編」からいきます。
ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
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麻雀への依存が問題になっているときは
- 配偶者が麻雀に依存している → 彼氏や旦那にパチンコをやめさせる方法
- 自分が麻雀に依存している → ギャンブル依存症を克服する方法まとめ
両方とも基本はパチンコ・パチスロの話ですが、ギャンブル問題の解決手段や自助グループの活用方法なども紹介しています。解決策を模索しているときは、こちらをごらんください。
私の麻雀との出会い
はじめに、私の「麻雀との出会い」からお話しします。
これは……たしか小学生のときだったと思います
まず私の家庭環境ですが、父が趣味などでギャンブルをしていました。
- 休日にパチンコに行ったり
- たまに会社の付き合いで麻雀をしたり
でも、母はそれをあまりよく思っていなかったんですよね。
それで、麻雀とかのゲームを買いあたえていて、だから家に麻雀のゲームがあったわけです。
それが……スーパーファミコン版「哭きの竜」でした。
あンた……背中が煤(すす)けてるぜ
ただこれ、2人打ち麻雀で、しかも「哭きの竜」がひと鳴きで役満とかをぶちかましてくる謎ゲーでした。
まあでも、ゲームはほかにもあったわけです
パソコンでできる4人打ちのものとかもあって、暇なときは、麻雀のゲームで遊んでいたりもしました。
役とかはあまりわかっていなかったものの、上がる形くらいはわかっていたのです。
でもって、そういったゲームで、しばらく「家」麻雀をしていたのですが、「外」に出る日がおとずれます。
そのきっかけが……脱衣麻雀でした。
ゲーセンで麻雀をするようになった
哭きの竜と対峙し、家で麻雀の修行を積んでいたのは、このときのためだったのかもしれません。
中学生くらいになった私は、ある日ゲーセンで「脱衣麻雀」なるものを発見してしまったのです。
実写のやつとか、2Dのアニメっぽいやつもあった気がします
いまでは考えられないことですが、当時はスマホなんてものがまず存在すらしていない時代です。
小中学生がケータイを持っていることもなく、PCも、家にあったはあったのですが、
そういったサイトもなかった気がするんだよなあ(もしくは探し方を知らなかっただけか)
ようするに、なにがいいたいかというと、私はエロに目覚め、エロを欲していた。
それをもっとも簡単に入手できる場所が、近所にあったゲーセンの「脱衣麻雀」だと思われたのです!
ゲームの筐体に流れるデモ映像の時点ですでにアツい……。
私はお小遣いをにぎりしめ、脱がせられるか(金を)奪われるかの、真剣勝負に挑みました。
まあでも、勝てないわけですよ(笑)
牌操作もはなはだしく、鬼のように強いガールズのまえに、つねに最速で資金切れです。
勝てても1回か2回とか。
あの手のゲームにエンディングがあるのかはわかりませんが、とにかく、エンディングはおろか、なにも見られないで終了でした。
そうして萎えてしまった私は、ゲーセンでの脱衣麻雀をあきらめます。
本格的な勝負がはじまるのは、時が流れ、大学生になってからでした。
バイト先(パチンコ店)での麻雀ファイトが始まる
さて、高校生になると、私はパチンコ店に行きはじめるのですが、
その話は割愛して、
大学生になってからは、パチンコ通いがさく裂するようになり、パチンコ店でアルバイトをはじめます。
そこでバイト仲間が、ある日こう言ったわけです。
あれ、ミナト君て、麻雀できるんだっけ?
麻雀時代の幕開けでした。
当初私は、なんとなくのルールを知っていたくらいで、できるとはいえない状態でした。
でも、麻雀打ちにとっては、それでもよかったのでしょう。
麻雀は4人集まらないと始まらず、どうも麻雀打ちというのは、つねにメンツを探しているようだったからです。
バイト先のパチンコ店で、私をふくむ4人が集められました。
遅番の終了(夜24時)と同時に、麻雀ファイト倶楽部の活動開始となったのです。
初めて触ったパイはパチンコのタマに似ていた
バイト仲間に連れられ、深夜、私は初の雀荘へ。
半分おろされたシャッターをくぐり、中に入ると、タバコの煙が充満していてアンダーグラウンドな雰囲気です。
外から見たときに営業していないっぽくしているのは、警察のガサ入れ対策とのことでした
卓につき、リアルの牌をいじります。
牌の重みや、全自動卓でかき混ぜられるジャラジャラ音は、初めてパチンコを打ったときの衝撃に似ていました。
指先の神経が爆発し、脳にむけて電気信号が疾走するような……。
じゃあまずは、ルール確認からで
私のための練習のような感じでスタートしますが、しばらくすると、もうひとりのメンツがいいます。
じゃあそろそろ、やりますか。テンゴでいいですか?
このバイト仲間Bは、さきにいうと「麻雀にうるさい系のヤツ」です。
仲はわりとよかったのですが、麻雀への熱意が人一倍強い大学生で、麻雀となるとうるさくなるヤツでした。
で、テンゴってのはだな
これ、もう時効なのでいいますが、賭け麻雀のレートですね。
1回の勝負でビリになっても3000円前後とか、比較的安いレートですが、負けが込むと万単位にはなります。
というわけで、以降の話はすべて「賭け麻雀」です。
雀荘のカモ、ここに爆誕
どう考えても練習不足でしたが、結局はみんなソワソワしていたわけで、実戦開始となりました。
で、当然ながら、負けるのは私のわけです
たしかに麻雀には運の要素はありますが、実力がモノをいう世界です。
狙い撃ちをされていたわけではないものの、私がどんどん振り込むので、結果的に私が落ち込んでいく展開となっていました。
まあでも、負けると、やっぱり勝ちたくなるものです。
負けたお金は、パチンコといっしょで、取り返したくなるものです。
もう一回。つぎの勝負……!
カモはみずからカモられにくるからこその「カモ」です。
このとき、いちばんハマっていたのは、だれがどうみても私でした。
仲間うちの麻雀で感じた違和感
その後、パチンコ店での遅番のバイトがおわると、
- その日のバイトでメンツが集められる
- バイト仲間の友人がよばれてメンツが集まる
などして、だいたい麻雀ファイトが開催されるようになっていきました。
バイトおわりに牛丼を買って、シャッターが半開きの雀荘に向かう。
甘いコーヒーとタバコで眠気をさましながら、朝まで麻雀を打ちつづける。
大学なんてまったく行かず、バイトと麻雀とパチンコでした
しだいにアルバイトにも影響がでてきます。
バイト遅番 → 麻雀 → パチンコ → バイト遅番
とか、わけのわからないことをしている日もあって、眠気が限界のときも多々あったからです。
おまえ、もうやめとけって。社員さんも心配してるし、カモられてるだけなんだって
いちばん仲がよかったバイト仲間のコバヤシ(仮名)は、私のことを思って忠告してくれました。
社員さん(当時よく飲みに連れていってくれるなど、気にかけてくれていた)も心配しているからやめておけと。
そしてなによりも、「あいつはカモだ」と、冗談半分でもそういうことをカゲでいわれているんだよと。
でも、私は、その友人の忠告を聞き入れることができませんでした。
勝ちたいとか、面白いとかもありましたが、のめり込みが始まっていたからだと思います
こういうことをいってくれる友達こそ、ほんとうに大切な人なのに、それに気づくことができなくなっていました。
ところが、このあたりで、麻雀へののめり込みにストップがかかる出来事が起こります。
それこそが、仲間で卓を囲っているときに感じるようになった「違和感」でした。
遊びの麻雀でイライラするのはやめようぜ
バイト仲間との麻雀ファイトも終盤にさしかかると、さすがに私も腕をあげていました。
ツキがいい日は1日じゅう勝ちっぱなしもありましたし、勝負が均衡することも増えていました。
そうなると、負ける人が分散するわけですよね?
運がわるければ、実力があっても負けるわけで、ダメなときはダメです。
それで、そういったツキがまわってこないとき、
ハァ~(先ヅモ)
チッ(舌打ち+貧乏ゆすり)
とか、とくにこの2人は、だいたいイライラしだすわけです。
たしかにお金がかかっているとはいえ、べつに高レートではありません。
そしてなによりも、仲間うちでの遊びでやっているのに、イライラ・カリカリするのです。
私は、それが、ものすごくイヤでした。
べつに私が勝っているから、とか、そういう話ではないんですよ
ようは、勝てなくて自分が楽しくないからイライラしていて、それを表にだしてしまう。
仲間うちだからこその話だったのかもしれませんが、私が感じたのは「なんかちがうな」ということでした。
そして、この違和感を感じたからだったように思います。
私はそういう面倒くささから解放された新天地を求め、さらに「外」へと繰り出していくようになったのです。
次回:おまえらコンビ打ちだろ!? フリー雀荘に突撃&ファイト倶楽部崩壊編に続く
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