自助グループがいいっていう評判はよく聞くんですけど、なんだか参加しづらいんですよね……
ギャンブル問題の解決に役立つものに「GA」という自助グループがあります。
最初はハードルの高さを感じると思うのですが、じつはここ、とてもフレンドリーなところなので安心してください。
この記事では、ギャンブラーズ・アノニマスの利用の仕方をくわしく解説していきます。
- GAとは? 評判はどうなのか
- GAを利用する効果(メリット・デメリット)
- GAの使い方と体験談+気になるQ&Aまとめ
ギャンブラーズ・アノニマス(GA)は、いちどは行ってみる価値はあります
なぜかというと、みんなが口をそろえて「いい」と言うように、ギャンブル問題解決の大きな力になってくれるからです。
最初はかなり行きづらいと思うんだが、この記事を読めば「行ってみよう!」という気にもなれるだろう
じっさいに私がGAに行ってきたときの体験談もお話しします。
行くまえに知っておいたほうがいいことも全部まとめておくので、どうぞ最後までチェックしてみてください。
ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
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ギャンブラーズ・アノニマスとは
まずはGA(ギャンブラーズ・アノニマス)とはなんなのか? から見ていきましょう。
GAは1957年にアメリカで発足し、その後、日本をふくむ世界に広がっていった共同体です。
経験と力と希望をわかちあって共通の問題(ギャンブル問題)を解決し、ほかの人の手助けもしたい
こういったことを理念とした「自助グループ」です。
「自助グループ」というのはだな、
おなじ問題をかかえる仲間やその家族が集まって交流し、助け合う場所のことです。
グループの運営は専門家などの手にはゆだねられず、当事者主体となっています。よって、ギャンブラーズ・アノニマスは公的機関ではありません。
わかりやすくいうと、ギャンブル問題をかかえた人たちの「寄り合い」みたいなものですね。
GAのおもな活動は「ミーティング」とよばれる会合で、これは毎月、全国各地の会場でひらかれます。
- 言いっぱなし、聞きっぱなし
を原則に、自分の話したいことを話し、仲間の話はだまって聞く。それについて意見はしない。
GAはそういう感じのところです
行きたいときに行けばOKと、自分のペースで歩く(参加する)ことができる、当事者同士の集会です。
公式サイト:GA日本インフォメーションセンター
ギャンブラーズ・アノニマスの評判は?
また冒頭でもふれましたが、GAの評判はいいです。
ギャンブル問題を解決するにあたっては、自助グループへの参加がもっとも有効
ともいわれるように、
- RSN(無料の電話相談)
- ギャンブル依存症を専門にあつかう病院
- 民間の入所回復施設
など、いろんなところがGAへの参加をすすめています。
GAへの参加が、回復プログラムの一部になってる入所施設も多いようだな
GAの体験談でくわしくお話ししますが、じっさいに私も行ってみてよかったと感じました。
話をしたり聞いたりするだけなんですが、これがいいんですよ
では、なにがどう具体的にいいのか?
GAの基本的なことがわかったところで、つぎはGAに参加する効果を見ていきましょう。
ギャンブラーズ・アノニマスの効果
ここではGAに参加する効果を見ていきます。
GAの効果で最大のものは「ギャンブルをしたい気持ちがおさまること」です。
行くだけでスリップ(再度ギャンブルをしてしまう)を防ぎやすくなるなど、基本的にいいことしかありません
ただ、デメリットになることも、あるといえばあると感じました。
そこでGAのメリットを、デメリットとあわせてまとめておくことにします。
「GAの効果(=メリット)→ デメリット」の順で確認していきましょう。
GAのメリット
まずはGAに参加するメリットからだな
ここで紹介するのは以下の4つです。それぞれ補足していきます。
- 話をすることで気がラクになる
- 利用中はギャンブルはできない
- お金がかからない
- 仲間ができる(認めてくれる)
1. 話をすることで気がラクになる
GAのミーティングに参加すると、気持ちがラクになります。
かかえてきた問題や思いを人に聞いてもらい、吐き出すことで、心がスッキリするのです。
ギャンブル問題をこれまでだれにも相談できなかった、という人はきっと多いと思います
そんなとき、GAなら、仲間がその場で話を聞いてくれます。
話をしていて、いろんな感情があふれてきたりもすると思うのですが、大丈夫です。
とにかく自分のかかえてきたものを吐き出すこと。
そうすれば、肩の荷もおりて、気がラクになりますよ。
そして気がラクになれば、ギャンブル問題とまたイチから向き合って、解決していきたいという気持ちになれます。
ようするに、GAに参加する最大の効果は「気持ちが前向きになる」ってことなんだな
かかえている問題を話せる人が「いる・いない」は大違いです。
GAには話を聞いてくれる仲間がいるので、そういう場所があるのは、ほんとうにありがたいことです。
2. 利用中はギャンブルはできない
GAを利用中はギャンブルはできません。
ミーティングに参加している時間はギャンブル行為は不可能
と、最低でも、行けばそのあいだは(ギャンブルは)できなくなるのもメリットです。
ゲームのセーブポイントみたいなものだな(敵は入ってこられない)
また、つぎのように、利用前後もギャンブルをやらずにすむ可能性が上がります。
- GAに行くまえは準備でやらない
- 行ったあとは気持ちがラクになってやらない
会場への移動があるので、パチンコ・スロットなど、店舗に行かないとできないものにはとくに効果的ですよ。
休日はもちろん、平日の仕事おわりにも使えます
GAの会合に参加することで、利用中・利用前後は、高確率でNOギャンブルを死守できるでしょう。
3. お金がかからない
GAに参加費はないので、利用するのにお金がかからないのもメリットです。
病院はもちろん、民間の団体・施設でも、ふつうは利用するのにお金がかかりますが、GAは無料です。
パチンコ・スロットで負けて本当にお金がなくて……
というときでも気軽に使えるのは助かりますね。
ただし、完全にタダというわけでもなくて、GAは献金制です
あくまでも自由意志で強制ではないのですが、ミーティング中に献金を受け付ける時間はあります。
なおGAの献金は「Q&A」でも補足しますが、これもまたひとつのメリットだと感じます。
だれかのためにお金を使う
と、これまで自分の(ギャンブルの)ためにしか使ってこなかったお金が、人のためにも使われるからです。
献金をすることで、「これからは人のためにもなにかをしたい」と、考え方を変えられるきっかけにもなりますよ。
4. 仲間ができる(認めてくれる)
GAに参加することで、おなじ問題をかかえた仲間ができます。
- 自分の存在をみんなが認めてくれる
- ギャンブルに行かなかったことをみんなが祝ってくれる
など、こうした仲間ができることで、ギャンブル問題に立ち向かう勇気をもらえることでしょう。
自分はもうひとりじゃないんだ、と、心を強くもつことができます。
初対面の人と話すとき、どう距離をつめていいか、わからなかったりもしますよね。
でもGAで出会う仲間は、みんながおなじ問題を経験しているわけだ
ですから、すぐに仲間になれます。じっさい、フレンドリーに話しかけてくれる仲間も多いですよ。
またスポンサーといって、簡単にいうと「師匠」のような人を見つけることもできます
ここでいうスポンサーは、お金を支援してくれる人ではなくて、回復の指針となる「相談役」をいいます。
そういった人が見つかれば、困ったときに相談したり、わからないことを教えてもらったりもできます。
ただし、スポンサーを見つけたほうがいい、積極的に見つけなくてもいい、は会場によって方針も異なるようです。これも「Q&A」で補足します。
GAのデメリット
ここまでのとおりで、GAに参加するメリットは多いです。
行かないよりも行ったほうがいいのは、まちがいないといえるでしょう。
ただ、強いていえば、デメリットもあります
おそらく、行けば感じることもあると思うので、ここでは以下の3つをまとめておきます。
- ほかの人と比べて自分はまだマシ?
- 攻撃的な発言をする人と会う可能性
- 逆にギャンブルをしたくなる場合も
1. ほかの人と比べて自分はまだマシ?
ミーティングでほかの人の話を聞いていて、自分はまだマシなんじゃないか、と問題をくらべてしまうことがあります。
仲間の問題が大きすぎて、なんだか自分はたいしたことがない(そこまでして解決する必要もない?)と思えてくることがあるのです。
GAへの参加は、「入所施設」のプログラムにも組み込まれたりしています。
入所施設というのは、お金を管理されて、しばらくはそこで寝泊まりする回復施設のことだな
施設によってはミーティングは強制参加となっていて、毎日2~3回ほど行く人もいるそうです。
ようするにGAは、場所によっては、大きな問題をかかえた人の参加率も高くなるということ。
そのために、ほかの人と自分をくらべてしまい、自分はまだセーフだという気になることがあるのですね。
でも、この「自分はまだセーフでは?」は、大きな間違いです
重要なのは、問題の大小ではなく「問題が起きているか否か」です。
ギャンブル問題があるからこそGAに行くわけですよね?
それなら、とんでもない話を聞いても、自分は自分で解決したい問題があってそこに来たことを忘れないようにしましょう。
人と問題をくらべてもしかたがないので、これには注意してください。
2. 攻撃的な発言をする人と会う可能性
GAに参加する仲間は、じつはだれもが自分の意志で来ているわけではありません。
- 親・家族・入所施設
など、だれかに無理やり連れてこられている人もなかにはいます。
そういった人から、「オレはおまえらとはちがう!」と、攻撃的な話を聞かされる可能性もあります。
じっさいにこれはあるそうで、長く通っていれば、そういう場面に遭遇することもあるかもしれません
ギャンブル問題を解決したくて来たのに、否定的な話を聞かされて、気分が萎えてしまった……。
すこしトゲのある話し方をされる人もいるので、そういった、テンションが下がるみたいなこともあるとは思います。
とはいえ、言いっぱなし・聞きっぱなしが原則のGAでも、あまりにも……な場合は進行役がストップをかけられるそうです。
また最初は否定的でも、長く通うことで、問題を自覚していける人は多いようだな(さすがGA)
そこまでのことはあまりないと思いますが、「思っていたのとちがう意見が飛び出てくることもある」と考えておきましょう。
3. 逆にギャンブルをしたくなる場合も
GAのミーティングに参加することで、逆にギャンブルをしたくなる場合もあると思います。
それ以上に「やめておこう」が上回るはずですが、そういった、ギャンブル欲が逆に発生することはあります。
たとえば、スリップ報告を聞いたときです
GAはなにを話すかは自由なので、スリップ報告を聞くこともあるかもしれません。
そうすると、なんだか「自分も打ちたいなあ……」という気分になってきたりもします。
そのほかでいえば、ミーティング前後の自由な時間だな
会場によっては、ミーティング後にべつの場所に移動して雑談をしたりもできます。
そこで仲間ができたうれしさから、ギャンブルの話に熱が入ってしまい、翌日の朝にパチンコなどに行きたくなってきたりとか。
ようは、よくもわるくも仲間ができて、話せたことで、ギャンブル欲が一時的にパワーアップしてしまうこともあるわけです。
ただ、スリップ報告なんかはあくまで例外的な話で、そう耳にすることもないと思います
耳にしたとしても、「またイチから頑張ってください!」と応援するスタンスでいれば、自分もやりたいとはなりにくいはず。
雑談中も、変に盛り上がるようなギャンブル話は自分からは出さないようにしましょう。
GAは、ギャンブル問題の解決を仲間といっしょに目指す場所です。
ギャンブル話で盛り上がるところではないので、問題の解決を念頭において参加するのがいいと思いますよ。
ギャンブラーズ・アノニマスの使い方
さて、GAのメリット・デメリットも見おわったところで、いよいよ見ていきましょう。
ここからはGAの使い方をくわしく説明していきます!
GAの使い方(利用の仕方)は、基本的には以下のようになっています。
- GA公式サイトのスケジュールから居住エリアを選択する
- 会場の場所・曜日・時間を確認し、参加できそうな場所を見つける
- ミーティング開催日になったら直接会場まで行く
ミーティングに事前の予約・申し込みは必要ありません。
行けそうな場所が見つかったら、あとは開催日にそのまま会場まで行くだけです。
とくに用意するものもないから、ほとんど手ぶらで行けるぞ
あわせて「スケジュール」の見方も確認しておきましょう。
じっさいにページを見てもらえればと思いますが、ミーティングの開催予定は、つぎのように書かれています。
〇〇グループ/〇〇会場
日 | 曜日 | 会場 | 時間 | 形式 | 種類/前半 | 種類/後半 |
---|---|---|---|---|---|---|
6 | 月 | 〇〇センター | 20:00~21:30 | オープン | テーマ | ビジネス |
13 | 月 | 〇〇センター | 20:00~21:30 | オープン | ステップ | |
20 | 月 | 〇〇センター | 20:00~21:30 | オープン | テーマ | |
27 | 月 | 〇〇センター | 20:00~21:30 | オープン | バースデー |
開催日・曜日・会場・時間はそのままです。
形式には「オープン・クローズ」の2種類があって、これは以下のとおり。
- オープン:本人だけでなく、本人の家族や友人も参加できる
- クローズ:基本的に本人のみが参加可能
ミーティングの種類には5つのものがあって、これも以下のとおりとなっています。
初めての参加は「テーマ・ステップ」の形式がわかりやすいと思うのですが、基本的にはいつ行ってもいいと思います
初参加の人はとくに気をつかってもらえる(いきなり話をふられたりはしない、など)からです。
またわからないことがあれば、スケジュールの下に記載されているメンバーに聞くことも可能です。
しかしこれも、会場まで行けば進行役の人がルール的な話をしてくれるので、むずかしいことは考えなくて大丈夫ですよ。
用意するものは……会場まで足を運ぶための「ほんのちょっとの勇気」だけだ!
そう、行ける曜日や時間を確認して、まずは行ってみることです。
会場の場所はあとからいくらでも変えられるので、最初の1回目に参加してみるのが大事ですよ。
ギャンブラーズ・アノニマスの体験談(GAに行ってみた)
では情報も出そろってきたところで、この話をしましょう
ギャンブラーズ・アノニマスの体験談、じっさいに私がGAに行ってきたときの話です。
私は長年パチンコ・スロットをやめられなかったギャンブル依存症者です。
GAにはじめて参加した(つながった)のは、いっさいパチンコはしない生活を2年以上は維持できていたときでした。
それでも、ときどきギャンブルをしたい欲がでてくるので、
「GAに行けばいまよりも気持ちがラクになるか?」
と、スリップ防止や救いを求めて、といった理由から行ってみることにしたのです。
ひとりでがんばるのにちょっと疲れた、というのもあったようだな
ミーティング開催のスケジュールを確認し、当日は直接会場へ。
会場は地域センターとなっていました。
とくに張り紙などの掲示もなく、どの部屋かわからなかったので受付(地域センターの人)に聞き、会場まで進んでいきます。
それで、部屋の前まで来たんですが、やっぱり最初は入りにくさを感じるわけですよ
会場は貸会議室で、会議用テーブルが長方形にならべられ、参加者はそれぞれ間隔をあけてパイプ椅子に座っています。
参加されている方は十数名くらいと、けっこう多かったのですが、静かなので入りづらい。
どうするかと考えていたところ、部屋に入っていく人がいたので、「ここはGAのミーティングですか?」 と声をかけると、
そうですよ。初めてですか? ちょっと待ってくださいね……〇〇さ~ん、初めてだって
と、進行役(司会者)を呼んでもらうことができました。
その後は進行役の方から、部屋の外で以下のルール的な話を聞き、
- ミーティングは言いっぱなし・聞きっぱなしで討論や議論をするものではない
- できるだけ固有名詞はひかえる(ある人が、ある場所で、など)
- ミーティングで知った仲間の秘密やプライバシーは置いて帰る(ほかの人に話さない)
- 話をしはじめるまえに基本はハンドルネームのようなものを名乗る(Q&Aで補足)
開始時間となって、いよいよミーティングがはじまりました。
このあとでも見ていきますが(ほかの会場もそうだと思うのですが)、初参加の人は待遇が若干変わります。なので最初はだれかに声をかけ、初めてだと伝えたほうがいいと思います。また説明を受けるためにも、開始時間の5~10分前くらいには会場に着いておいたほうがいいでしょう。
ミーティングの一連の流れ
GAのミーティングがはじまると、つぎのように、まずは進行役の方から紹介があり、
今日は初めての仲間が来られています。あとでお話を聞かせもらいましょう
ミーティングで使う冊子などをもらいました。
(こちらがGAのミーティングでもらった冊子です)
私が冊子を受け取ると、つぎはこれを使った読み上げ(ひとりが代表して音読する)へ。
読み上げは席順におこなわれ、それが一段落してから、ミーティングのメイン(この日は「テーマ」形式)の話し合いとなりました。
その日のテーマとか、だれが何を話したかとかは伏せますが、けっこうみなさん自由に話をされていました
いちおうテーマ(お題)はあるのですが、基本的にはなにを話すも自由です。
- そのときに言いたいこととか
- 当時のツラかったこととか
- ちょっとトガった意見(考え)とか
とにかく、思い思いのことを話し、まわりの仲間はみんなそれをだまって聞いていました。
上を見たり、下を見たり、腕を組んだり、神妙な顔をしたりしながら。
それで途中、順番的に私の番になったのですが、初めてだったので私はいったんパスに。
いちど休憩をはさみ、ではそろそろ……となったところで、
それでは、初めての仲間にコレを
(GAに参加するともらえるキーチェーン)
GAのキーチェーンをもらい、「これからいっしょに頑張りましょう!」と、握手や、全員から拍手をしてもらえました。
そのあとで、私が話す番となり、今回のテーマとは関係なく、
- ギャンブルに依存したいきさつ
- なぜ今回GAに参加しようと思ったのか
こういった、自己紹介的なことを話して、私の番は終了です。
ひとりで話す演説スタイルはあまり経験がなく、うまく話せませんでしたが、それでも話はしっかり聞いてもらえました
そして再度、通常のミーティング(テーマにそって話す)にもどり、時間がきて、この回はお開きとなったのです。
ちなみにGAのキーチェーンは、ギャンブルをしない期間を継続させられると、ちがう色をもらえるそうです。年単位になるとメダルがもらえるのだとか。
ミーティングを終えての感想
ミーティング終了後は、すぐに帰る人もいれば、すこし会場にのこって話している人もいました。
私も話しかけてもらえて、あいさつをしたり、いろいろ教えてもらうこともできました。
それで思ったのは、ミーティング中も後も、仲間が気にかけてくれるってことです
- ギャンブル問題で苦しんできた経験
- だれにも相談できずにひとりで抱え込んできたつらさ
- 初めてGAに参加したときの不安や希望
おそらく、すべての仲間が、こういったことを経験してわかっているからこそだと思います。
ミーティング中でも話しかけてくれる仲間はいましたし、おわったあともそうでした。
だれもがひとりのさびしさ・苦しさを知っているからこそだと思います。
初めての人をひとりにしない
そのように仲間が気づかってくれているのを、GAのミーティングに参加して感じました。
仲間ができて気持ちが高ぶったのか、翌日はなにをするにも手につかずで、逆にパチンコに行きたくもなりました。
それでも、しばらくすると以前より気持ちはラクになっていったので、やはりGAに参加する効果はあると思います。
GAに参加したことで、ギャンブル欲は見事おさまったというわけだな
いろんな人の話をまた聞きたい、自分ももっと話を聞いてもらいたい、とも思いました。
ようするに、GAは「ぜひまた参加したい」と思えるほどいいものでしたよ。
ギャンブラーズ・アノニマスの「Q&A」
メインの話は以上ですが、まだGAについてくわしく説明できていない部分もあります。
たとえば、「献金はいくら払えばいいの?」とかだな
そこで最後に、ギャンブラーズ・アノニマスで気になることを「Q&A」方式でまとめておきます。
ぜひこちらも、GAを利用するさいの参考にしてください。
GAへの参加で準備していくことはありますか?
ギャンブラーズ・アノニマスには「Anonymous:匿名の」という意味があり、本名を名乗る必要はありません。
ただ、アノニマス・ネームといって、基本は話しはじめるまえにハンドルネームのようなものを名乗ることになっています。
たとえば、「ギャンブル依存症、ミナトです/パチンコ・パチスロ依存症、ミナトです」といったふうにです
「ギャンブル依存症、〇〇です」の、〇〇部分がアノニマス・ネームです。
このアノニマス・ネームは、くりかえし使うもので、その名前で仲間もおぼえてくれます。
コロコロ変えるものでもないので、行くまえに決めておいたほうがいいでしょう。
(※ちなみに山田太郎なら「タロ」のように、下の名前を略しているっぽい方が多い気がしました)
それから、最初はなにを話すかも、ある程度は決めておくといいだろう
GAのミーティングで話すのは、会話ではなく、自分ひとりで話しつづける演説スタイルです。
いきなりうまく話すのは(じっさいにやってみるとわかると思いますが)けっこうむずかしく、
やばい、そろそろ自分の順番だけど、話す内容が全然まとまってないや……
と、なにも用意していないと、まわりの話を聞くのにも集中できず、話したいこともほとんど話せなかったりもします。
ですから、たとえば以下のように、事前にある程度は話すことを決めておくとスムーズだと思います。
- 自分がギャンブルに依存したいきさつ
- ギャンブル問題で困ったこと(やめたくてもやめられなかった、相談できる相手がいなかった、など)
- GAに参加しようと思った理由(仲間の力を借りたいと思った、など)
もちろん、最初からうまく話せる人なんていないので、それはそれで、と、あえて素の状態で話すのもいいと思います。
また話すのは強制ではないので、いちおうパスもできますが、最初はほんのすこしでもなにかを話してきたほうがいいと思いますよ。
GAは宗教ですか?
GAに行くともらえる冊子や、公式サイトにも「神がどうこう」とかは書かれていて、GAには宗教くさい気配があります。
また冊子をみんなで唱和したり、さきほどのアノニマス・ネームを名乗るときには、
私「ギャンブル依存症ミナトです」
一同「ミナト」
のように、名前を全員で復唱したりとか、最初は新興宗教くさくて「気持ち悪い」と感じるメンバーも多いようです。
でもこれは慣れると思いますし、なによりも、GAは勧誘行為などはいっさいしていません
GAは、いかなる宗教、宗派、政党、組織、団体にも縛られていない。また、どのような論争や運動にも参加せず、支持も反対もしない。
ギャンブラーズ・アノニマス
とのことで、GAは特定の医療機関などとも提携していません。
完全に独立したグループで、変な壺を買わされるとかもないので、そこは安心して大丈夫です。
GAの献金はいくら払えばいいですか?
GAではミーティング中に献金を入れるための袋が回ってきます。
これも強制ではないのですが、50円とか100円とか、無理のない金額からはじめてみるのがいいと思います。
GAの理念(ギャンブルをやめる、仲間を助ける)からして、
- お金がないからミーティングに参加できない……
というのは、望んでいないと思います。
ギャンブル問題でただでさえお金がないわけなので、できる範囲でいいのではないでしょうか?
払えるようになったらいまよりも多く献金しよう、とかでいいと思います
お金よりも参加してくれることのほうを仲間は望んでいると私は思いますよ。
ちなみに献金は何に使われているんだ?
GAの献金は、会場を利用する費用や、印刷物、キーチェーンやメダルの発注などに使われます。
中心は会場の利用費で、本部で使われることもあるそうです。
どうしても献金の目安が知りたい場合、会場の利用料金を参加者の人数で割れば、だいたいの目安はわかると思います。場所や時間にもよりますが、市民センターなどの会議室は1回1000~2000円ほどで貸し出されています。
GAのミーティングでの男女比は?
厚生労働省による調査(2017年)によると、ギャンブル依存症がうたがわれる人は推計320万人でした。
男女の割合では「男性:6.7%/女性:0.6%」となっていて、これは約「9対1」の比率です。
したがって、GAに参加するメンバーも、必然的に男性のほうが多くなります。
となると、ひとりだけ女性ってこともあるわけですよね?
その可能性もじゅうぶんあるといえますが、でも安心してください!
GAのミーティングには「女性ミーティング」といった女性限定のものもあるからです。
場所はかぎられますが、男子禁制の会場もあるので、こちらも利用を考えてみてください。
GAが合わないときはどうすればいい?
GAのミーティングに参加してみて、「自分には合わない」と感じることもあると思います。
しかしGAは以下のように、グループ(会場)ごとで運営の方針が異なります。
- スポンサーを積極的に探す/探さなくていい
- ステップミーティングを重点的におこなう(12のステップを重要視)
- ミーティング終了後は喫茶店などに移動する(そこで話す時間も大切にしている)
- 話すのは挙手性(参加人数が多い会場など)
ですから、ほかの会場に行くことで、「ここだったらいいかも」と思えることはあると思います。
参加しているメンバーに苦手な人がいて……という場合もおなじだな
- 最初の印象はアレだったけれど、話してみたらよき理解者同士になれた
ということもあったりするものですが、人が原因のときも、場所を変えてみることで解決する場合はあるでしょう。
そんなわけなので、GAが合わないと感じたら、ほかの会場に行くのも検討してみてください。
もっとも、私もそうしてきたように、自助グループなしでもギャンブル問題は解決していけます
オフラインよりもオンラインのほうが得意ならSNSが使えますし、RSNといった電話相談もあります。
問題を解決する方法は人それぞれで、自助グループをかならずしも利用しないといけないわけではありません。
いろいろためしてみて、自分にあう手段を見つけていくのがおすすめですよ。
今回のまとめ
- 自助グループへの参加は問題の解決にもっとも有効ともいわれる
- GAに参加すると肩の荷がおりて気持ちが前向きになる
- また行きたくなる場所なので、まずはためしに行ってみよう!
自助グループへの参加はギャンブル問題の解決にもっとも有効
といわれるように、たしかにGAには、行くだけの効果はあると感じました。
なによりも、おなじ問題をかかえた(経験してきた)仲間と会えるのが大きいです
ふだん生活していて、ギャンブル問題をかかえている人と会うことはまずありません。
もしどこかで出会っていたとしても、おたがいが問題を打ちあけることはそうないでしょう。
その点、GAは仲間と(最初から問題をオープンにした状態で)会えるので、私はかなりいいなと思いました。
- 毎週行かないといけないなんてことはなく、行きたいときに行けばいい
- 1か所ではなく、どの会場に行ってもいい
そういった気軽さもいいですし、会場が教会だったりすると、建物に入るだけで心が洗われた気分にもなれます。
教会はあの神聖な雰囲気がいいんだよな
1回行ってみれば、きっと、またミーティングに参加したくなると思いますよ。
より多くの仲間の話を聞きたくなり、自分も話したくなり、GAに行けば行くだけギャンブルをしない期間を伸ばしていけるはずです。
ぜひこの記事の内容を参考に、最初の1回目のミーティングに参加してみてください。
GA公式サイト:GA日本インフォメーションセンター
その他の人の助けを借りる方法まとめ
コメント(確認後に反映/少々お時間をいただきます)