スロットってやたらとハマるんだよなあ
そう、あれは突然ハマったりするのですが、私は人生初の4000ハマりをくらったことがあります。
そのときに学んだことがあるのでお話しします。さきにいうと、ボーナス間ではなくART間の話です。
- スロットの最高ハマり体験談
- スロットがハマりすぎた「おかしいだろ!」事件で学んだこと
この事件は、パチンコをやめられていた私が、なぜかまた行ってしまったときのものです。
そして学んだことはなにかというと、これは本文でお話ししますが、
YouTubeなどの動画サイトでパチンコ・スロット関係の動画を見るのは危険だからやめておけ
ということです
いってしまえばそれだけの話なのですが、あまりにもひどかったのでお話しさせてください。
体のなかにたまった「穢れ」を解放する場所は、私にはここ(当ブログ)くらいしかないからです!
ちなみにその日は9万円負けました。
(※2020年12月ごろの話です。本記事の前半には遊技の描写があります)
ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
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その機種の名は「ニンタマ」みたいなやつ
YouTubeうんぬんは、最後に「学んだこと」としてお話しします。
まずは、当時1年半ほどパチンコ店に行っていなかった私が、スリップ(再パチンコ)してしまった理由です。
これは、「やれそう」な台を見つけてしまったからでした
その機種の名前は、ぱっと見だと「ニンタマ」と読める機種の3作目。
5号機時代をささえた、ボーナスとART(アシストリプレイ)だけのシンプルな台でした。
それで、なにが「やれそう」だったかというと、技術介入性の高さです。
設定1でも完全攻略で機械割は100%を超えるとのことで、ビタ押しができれば、まあわるくない。
ART中の上乗せがすごい
とかいう話で、ART1回の期待値も高めに設定されているようでした。
気になったので、ふだんなら絶対に見ない解析情報を見ていると、
たしかにやれそうなんだよなあ
みんな大好きな忍者でやれそうなら、やりたくもなってくるというものです。
で、解析ついでに設置店も調べてしまったのですが、
さすがは忍者といったところでしょうか。あるわけですよ。
導入台数が全国約5000台と、すくなかったのにもかかわらず、意外にもしぶとく近場で生きのこっていたのです。
やるしかないのか、これは……?
本来ならこんなこと(やれそうだからスリップ)はありえないはずでした。
ところが私は、ハヤテのごとく、パチンコ店を目指して駆けだしていたのです。
ちなみに私は完全攻略うんぬんでも結局は負けるという結論に達しました。くわしくは機械割100%超えでも勝てない理由で解説しています。
スロットがハマりすぎて大爆死の巻!?
またしてもパチンコ店に舞い降りてしまった私は、さっそく問題の台を打ちはじめました。
やっちまった……という思いは、すぐに、ひさびさだな……という高揚感にも変わっていきます。
ところが、まあ、これがえげつないわけですよ
吸い込みは鬼のようにはげしく、ボーナスも重く、とくにARTに入る気配がありません。
完全攻略で100%は絶対にないといいきれるほどのエグさ。
なにもできずに3万円近くがほぼストレートで消え去ってしまいました。
かつての私は、やめたくてもやめられないギャンブル依存症者でした。
- 射幸性の高い台しか打たないほどに依存度は強い
- 大勝をつかむためには、大きな投資をもいとわない
でも、パチンコ依存から抜け出したあとは金銭感覚も戻っていて、ギャンブルに大金を賭けるのはもうこりごり。
正直いうと、こういう激しい戦いみたいなのは望んでいなかったのです。
不穏な気配しか感じられんな……
パチンコというのは、なぜかひさびさに行くと、ものすごく負けます。
「ひさびさに来たんだから勝たしてくれよ!」と願っても、思いきりむしり取られてしまうものなのです。
ところが、今回はどうでしょうか!
ちょうど3万円を使いきったところで、私は奇跡的に一命をとりとめることに成功。
この日は+2万円で終了することができたのです。
まあでも、これは危険すぎるな
もう二度とさわってはいけない。とりあえず機械割100%超えはない。
この日、そう強く感じたことを私は覚えています。やはりスロットはもうこれ切りにしようと……。
結局また打ちに来てしまった
パチンコというものは、勝つとまた行きます。かならず行きます。
なぜなら、勝ったお金がつぎの軍資金にもなるからです。
二度とさわってはいけない
そう思いながらも、やはり勝ってしまった以上、こうなってしまうのはサダメだったのかもしれません。
またしても私はパチンコ店に「潜入」し、問題の台を打ちはじめてしまったのです。
さすがに今回はもう少しマイルドな展開になるだろう……
ところが、そんな私の甘い考えとは裏腹に、台の挙動は熾烈を極めました。
まず、ARTに入らない。
これに入らなければなにもできないのですが、やはり前回と同様に、まったくもって入る気配を感じませんでした。
ART突入率は解析情報から計算するに約730分の1。
この確率で、月明かりを背に忍者が走ります。
ただ、これは、私のような人間が確率どおりに引けるものではなかったのかもしれません。
回転数は700、約2倍ハマりの1400、そして……2000回転を超えました。
忍者はいまだ、岩の上で座ったまま動きません。
なんかやばい気がするな……。
ここで私は、なかなかのヤバさにハマりの最大記録をしらべてみることに。
すると、某掲示板で3600回転くらいハマったというものを発見!
しかしさすがにそこまでは……という話だったので遊技を続行すると、なんとそのまま3000回転を突破したのです。
これが幻術か?ART間4000ハマりの生き地獄
この時点ですでに5万~6万円は消えていました。
でも、おそらく1回目で金銭感覚のマヒが急激に復活していたのでしょう。
ここまで使ってしまっていること自体おかしなことでしたが、問題はお金ではなくなりつつありました。
また正気を失いつつあった私は、ある種の疑念もいだきはじめます。
もしかすると私は、ほんとうに「ニンタマ」という、違う台を打っているのではないかと。
- その台には、ARTなんて最初から搭載されていなくて、ただのボーナスだけのAタイプなのでは?
- あるいは、何者かに幻術をかけられ、スロットを打っていると思っているのはじつは私だけなのでは……
まあでも、そんなことはありえないわけですよ
それから、あれこれ考えているうちに、私はだんだん意地になってもきていました。
- せめて1回は当たるまではやめるわけにはいかない
- もうこれで最後にすると決めたから、1回だけは当てて帰ろう
パチンコ店に来て1回も当たらずに帰れる人はそうそういません。
こうなったら当たるまでやってやるぞ、と、引くに引けなくなっていたのです。
でも、現実というのは、いつも非情なものなんですね。
気合いを入れなおした私をあざ笑うかのように、回転数は無情にも4000回転を突破。
投資額は8万円に達しました。
時刻は夕方、朝から半日ぶんまわしてARTなし。
私も10年以上パチンコ店にかよっていたので、ボーナスの5~6倍ハマりくらいは幾度となく経験してきました。
でも、ボーナス+アシスト系の台で、ARTに半日入らないというのは、さすがに経験したことはありませんでした……。
スロットはいくらハマッても当たる確率は一定
ギャンブルはつねに一定の確率で当たりを抽選しているので、何回ハマったからどうとかいうことはありません。
それ以上打ちつづけていても、これまでとおなじ確率で当たりが抽選されます。
スロットは1日中ぶんまわして8000回転強です。
つまり、この時点で4000回まわしているのに「ない」ということは、1日中ARTなしも現実的に考えられました。
どうすんだ、これ……
私はいちど、冷静になって考えはじめました。
1000回転あたり2万円がかかっていたので、5000回転にいけば投資額は10万円。
そこまでいけば、のこりの時間的に、まわせる回数は3000回がいいところだろう。
また、あと1000回転で当たるとはまったく思えませんでしたが、そこで当たった場合です。
この機種はボーナス+ARTで純増約1.5枚でした。
となると、万が一最初にヒットした当たりが閉店まで続いたとしても、負けを取り返すことができません。
それに、私はこうも思ったのです。
- ほんとうに勝っても負けてもこれで最後にしようと思うのなら、べつに当てる必要はない
- もうやめると本気で決意したのなら、サイアクな気分の状態でやめたほうがいいに決まっている
つまり、もうこれでほんとうにやめると思ったのなら、“いま”やめるしかないのではないかと。
4000回転アシストなしで8万円負け。
結局当たりを引けずに私はその台を開放しました。
……でも、そのまま帰るのはやっぱりむずかしいわけです
やめるといっておきながら、すこしでも負けを取り返そうともくろんだ私は、「競馬娘」みたいな台に移動。
そしてここで4000分の1の帳尻合わせを引かされるのですが、たいしたことはなにも起きず、最終的には9万3000円負けました。
YouTubeでパチンコの動画を見始めたのが原因だった
スロットがハマりすぎた「おかしいだろ」事件は以上だそうだ
最後に、この一件から学んだ「YouTube動画の危険性」についてお話しします。
そもそもの話で、なぜしばらくパチンコをやめられていた私はスリップしてしまったのか?
その発端となったのが、YouTubeのパチンコ(スロット)動画を見はじめたことでした。
私はYouTube自体をあまり見ません。
ふだんは音楽のPVなどをたまに視聴するくらいで、利用するのは週0回もめずらしいことではありませんでした。
でもこのときは、たまたまYouTubeで調べごとをしていて、
そういえば「P-SPORTS」とかいうスロットの目押しを競う大会はどうなったんだ?
ふと気になった私は、この大会の結果を見届けることにしたのです。
いちおう競技大会で、実践動画ではないから、まあだいじょうぶだろうと。
サミーから出ていた技術介入系の機種を使っての目押し大会が昔ありました。
でも、動画を見おわると、なんだかほかにも気になってくるわけです。
- 大会の競技機種になったスロット台の初代版(4号機)はどんなやつだったんだ?
そういった動画も見ているうちに、おそらく関連動画の機能にしてやられたのでしょう。
私はなつかしいスロット台の実践動画にたどり着いてしまっていたのです。
私はべつに、スロットが嫌いなわけではありません
かつてはおもしろいと感じ、好きだったからこそ、依存症になるまで打ち込んでしまった部分もあります。
ですから、昔の台を見ていると、いろんなことを思い出すことができました。
- この台を打っていたときはまだ自分は若かった
- この台を打っていたときにICカードを盗まれた
- この台の初代パチンコ版は、当たったと思ったら壊れていて補償もされなかった
わるい思い出のほうが多い気がするが……
それはさておき、そんなことを考えながら動画を見ているうちに、私はこうも思うようになったのです。
すでに撤去されていてホールにない台の動画なら、物理的に打ちに行くこともできないので、それくらいは見ても大丈夫なのでは?
いうまでもなく、これが大きな間違いでした。
結論:YouTubeのパチンコ・スロット動画は危険
私は空いている時間はできるだけ本を読むようにしています。
でも、お酒を飲んでお腹もいっぱい……なんてときは、なかなか本を開く気にもなれません。
そこで、そういったときは、動けるようになるまでの限定で、
YouTubeで過去のパチンコ・パチスロ動画を見るのもありかもしれない、と思ったわけです。
じっさいに過去の動画を見ていても、最初はパチンコ店に行きたいとは思いませんでした。
パチンコ通いから抜け出すことができた状態なら、昔の機種に限定して動画を見るくらいは、さほど問題はないのかもしれない
しかしながら、そこはあのYouTubeです。
あれはそんなに甘いプラットフォームではありませんでした。
いろいろとパチンコ動画を見ているうちに、
- そういえば1回もさわることはなかったけど、こんなものもあったな
- そうそう、なんか「ニンタマ」みたいなやつね(しかもそのときはまだ稼働していた)
と、現役機種の動画に、いつのまにか誘導されていたのです。
ようするに、私は撤去されて打てない昔の台の動画だけを見ていたはずが、
①気がつくとまだ設置されている現役台の動画も見てしまい、②解析情報と設置店までをも調べていて、③知らぬまに行く準備がととのっていた(+スリップした)
のです!
最初にパチンコ系動画を見はじめた時点で、あとは時間の問題だったのかもしれないな
まとめると、こういうことです。
- ギャンブル依存症はなにかきっかけがあればいつでも再発する可能性があるので、そのきっかけをつくってはいけない
- YouTubeは実践動画もあるなど、そのきっかけになりやすく危険なので、とくに常習的には見ないほうがいい
実践動画ではなかったとしても、パチンコ・パチスロに関係する動画は見ないほうがいい、ということです!
これが今回の件で学んだことです
なにかでチラッと見てしまっただけならまだセーフですが、常習的に見はじめたらおわり。
私は以降、そのように考え、YouTubeのパチンコ・スロット関係の動画は見ないようにしています。
その手の動画がおすすめにでてくる場合、つぎの方法でYouTubeのパチンコ動画は非表示にできます。
- 設定/履歴から視聴履歴をすべて削除する(検索履歴の削除もできる)
- それでも出てくるものは動画の「︙」ボタンから「興味なし or チャンネルをおすすめに表示しない」を選択する
基本的に履歴を参照して関連動画がでてくるので、まずは①をためしてみるのがオススメです。
今回のまとめ
- YouTubeのパチンコ・スロット動画は危険性が高い
- 過去の台だけ……と思っていてもかならずほかの情報が目に入る
- もうやめる、ではなく、いまやめよう
パチンコ店にしばらく行っていなかった私でも、動画を見はじめただけでスリップしてしまいました。
この経験から、やはりYouTubeでパチンコ動画は見てはいけないと確信。
- ちょっと打ちたくなって、毒抜き(打った気になるため)に……
とかは、パチンコに行かない状態を維持する方法としてはやはり危険なので、注意するようにしましょう。
ただ、今回はこれでよかったと思っています
中途半端に勝ってしまえば、またずるずるとパチンコ通いがはじまっていたと思いますから。
負った傷は大きく、かなりイタイ額となってしまいましたが、これはこれでよかった……と思っています。思うことにしました。
9万円、いや、差し引きで7万円は、未来のために「犠牲となった」のです!
昔のことを懐かしむのもいいが、パチンコ関係には注意だな
2021年11月ごろに5号機は完全に撤去。
それまでは、もちろんそれ以降も、あらためて気を引き締めていこうと思ったわけです。
コメント(確認後に反映/少々お時間をいただきます)
コメント一覧 (2件)
こんにちは。まさにこちらの記事の内容を経験しました。
パチンコのYouTubeを見てしまい、完全に行きたくなり、これで最後にしようとパチンコに行ったのですが、花の慶次という台で270回転から初めて、1057回転まで回して一度も当たりませんでした。42000円の負けです。後悔と悔しさで一杯です。
でも、書かれているように、やめるんであれば最悪の状態でやめたほうがいいに決まってますね。いつも、参考にして読ませてもらってます。
ムサシさんこんにちは。いつもコメントをありがとうございます。
なんなのでしょうね、あの、ひさびさに行くとやたらとハマるというのは。パチンコは勝つよりも負けるとまた行きたくなるように感じるので、依存者を引きずり込もうとする罠のようなものが働いているようにしか思えません。
例の日からパチンコ動画もパチンコ店にもいっさい行っていませんが、やはり、動画などの情報にはふれてはいけないと思いました。私も今後気をつけたいと思っています。