【病院の保険】ギャンブル依存症は元々保険が適用されているという話

ギャンブル依存症は世界的に見ても精神的な病気であると考えられているので、病院にかかる際は保険が適用されます。

2019年12月、ギャンブル依存症の治療が保険適用になる可能性が高いということで物議を醸していましたが、実を言うとギャンブル依存症は既に保険適用となっていて、健康保険証などがあれば保険が適用された費用で病院などを受診することができます。

それではこの保険適用云々は何なのか?という話にもなってくるわけですが、この辺の話をちょうど関係者に聞いてこれる機会もあったので、今回はギャンブル依存症と病院にかかる際の保険適用の関係についてお話ししたいと思います。

ギャンブル依存症と公的保険

WHO(世界保健機構)によって作成された『国際疾病分類』ではギャンブル依存症は「病的賭博」、アメリカ精神医学会によって作成された『精神障害の診断・統計マニュアル』ではギャンブル依存症は「ギャンブル障害」と呼ばれ、世界的にもギャンブル依存症は精神的な病気であると考えられています。

特に日本の場合、かつては30兆円規模と言われたパチンコ業界や、現在の売上は右肩上がりを続ける公営賭博など、ギャンブル大国と言われるほどギャンブルの市場規模は大きく、ギャンブル依存症者の数も過去に遡れば世界で一番多い、という統計結果が出ているほど大きな問題にもなっています。

そこで、日本ではカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致を控え、ギャンブル依存症対策の強化を迫られていたのですが、2019年の暮れには、厚生労働省はギャンブル依存症に公的医療保険を適用することの検討に入ったと報じられていました。

そして来たる12月、翌年度からギャンブル依存症に保険を適用する方向で固まったと一部報道機関によって報じられたのです。

報道によると、複数人の患者グループがギャンブルにのめり込んだきっかけや、対処法について考えるといった意見交換をするなどの「集団治療プログラム」を保険の適用対象として想定しているとされていましたが、実を言うとハッキリしたことはまだ何も決まっていない(もしくは公表できない)らしいんですよね。

さらに言うと、ギャンブル依存症は精神的な病気であると考えられているため、その集団治療プログラム云々というのも、既に保険適用で行われていたりもします。

それじゃあこの話は一体何なんだったんだ?という話にもなってくるのですが、私が聞いた話では大体以下のようなことになっているそうです。

全ては厚生労働省の告知待ち

今回の話は「中央社会保険医療協議会(中医協)」という、健康保険制度や診療報酬の改定などについて審議する、厚生労働省の諮問機関による議論を受けての話だったようですが、実際のところはまだ何かが決まったというわけでもなく、まだ議論・検討の段階であり、わかりやすく言えば専門家の会合でそういった話が挙がっていてまだ会議中ということだそうです。

つまり、あたかも確定かのように報道されていた集団療法云々というのも、今のところ案の一つでしかなく、具体的にどう変わるのかといったところまでは、まだ何も決まっていない、確定はしていないということなのです。

厚生労働省が今後議論を受け、方針が完全に固まった場合は公表の前に報道機関にも告知はするそうですが、今回のように情報が錯綜することも珍しくないので、全ては厚生労働省の公表を待った方がいいでしょう。

今回の件で言えば2020年4月頃に厚生労働省の「診療報酬改定について」というページで告知されるそうなので、気になる方はそちらをチェックしてほしい!

ギャンブル依存症の治療は既に保険適用済み

そして、今回の報道で勘違いをされてしまった方も少なくはないと思うのでこれも言っておきますが、ギャンブル依存症の治療はこれから新たに保険が適用されるのではなく、既に保険は適用されています。

先程も触れた集団治療プログラム、正確には「集団精神療法」「集団認知行動療法」などと呼ばれていますが、このような複数のギャンブル依存症の患者が集まって行う病院での治療は保険適用価格で受診することができるのです。

費用は病院にもよりますが、初診であれば3,000円前後、その後は1回1,500円前後など、3割負担なのでそこまで高いわけではありません。

ただし、これも病院による部分もあると思います。

今回の話では診療報酬、つまり保険適用で行われていた、薬物依存などに効果的とされている「依存症集団療法」というものににギャンブル依存症も加えるという話もあったようなので、集団で行う治療プログラムも、一定のガイドラインに沿うと保険適用外となる、ということにもなっているようではあります。

しかし、これまで保険適用で行われてきた集団で行う治療も本筋から逸れているわけではないと思いますし、今後新たに保険が適用される部分がでてきたとしても治療方法に大きな変化があるわけではないとは思うので、私が思うに、新たに保険が適用されようがされまいが、大きな変化はないのでは?と思います。

よって、ただでさえギャンブル依存症でお金がないのに、病院に行くとさらに全てを自費で払うことになるのかというと、決してそういうことはないので、病院を受診しようか考えている方はその辺は安心してもらいたいと思います。

病院に行かないでも済む場合もある

また、ギャンブル依存症の集団治療プログラムは何も病院だけで行われているということもありません。

GA(ギャンブラーズ・アノニマス)というギャンブル問題の解決を目的とした自助グループでは、定期的にギャンブル依存症の本人、または本人以外も集まるグループミーティングが全国で行われていますし、これは東京に限定されますが、リカバリーサポートネットワーク(RSN)というパチンコ・パチスロの依存問題を解決するために設立された相談機関では、ギャンブル依存症の本人、または家族で行う対面相談会が毎月行われています。

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RSNの対面相談会についてはこちら
リカバリーサポートネットワーク(RSN)に電話してみた時の相談内容

GAは寄付で成り立っているので完全に無料というわけではないですが、RSNの対面相談会は無料で行われているので、公的保険どうこうも関係ないですし、こういった所に参加することで、病院に行くまでもなくギャンブル依存症が回復していくこともあります。

病院に行くことに抵抗がある方は、まずはこちらから試しみてはいかがでしょうか。

今回のまとめ

・ギャンブル依存症は既に保険適用済み
・今後新たに保険が適用される部分はあるかもしれないが、0から100になるということではない
・形だけ変えるというアレの可能性も高い

今回の件で特に私が懸念していたのは、本当に必要な方が病院に行きにくくなるのではないかということです。

あれもやった、これもやった、けれどダメ。もう病院に行くしかないという場合、そこで全て自費になるのかとか、新しく保険が適用されて何か負い目を感じるだとか、そういったことで病院に行きづらくなってしまい、人生を取り戻す機会を失ってしまうということにはなってほしくなかった。

そして、新たな保険適用云々はハッキリいってIR誘致が大きく関わっているだけのような気もするので、よくある、形だけ変えたけれど実際は何も変わっていませんとなる可能性も高いのでは?と思います。

なので、保険どうこうはあまり気にする必要もないと思いますよ。

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