かつてのパチンコ業界は、現在とはくらべものにならないリターンがあった時代も存在しました。
よって、パチンコやスロットの最高・最大負け額は、とんでもない記録の保持者も多いと聞きます。
ただ、のちにギャンブル依存者となった私もまあ負けてきたので、本記事ではつぎのことをお話しします。
- パチンコ・パチスロでの1日の最高負け額&最高使用額
- パチンコ・スロットでの1か月の最大負け額
- ギャンブルで(最高)負け額を叩き出して思ったこと
スロットでいうと5号機以降の話ですが、これはもう、このように言うしかありません。

まこと愚かの極み……
パチンコ・スロットの大負け記録なんて、なんの自慢にもならないですからね。
でも、これをお話しすることで、負けまくったことで得た「気づき」を伝えられるようにも思います。
そんなわけで、せっかくですから、元病的ギャンブラーの大負け記録でも聞いていってください。では、どうぞ!
パチンコ店での1日の最高負け額


それでは、さっそくまいりましょう。
私の場合、パチンコ店で1日に負けた最高の負け額は「12万円」です。



まあ、いうほどでもないな
そう、そこまでたいした金額ではないのです。
そして、これはギャンブル依存者なら、わりとふつうに負けられる金額でもあります。
たとえばスロットの場合、パチンコよりも1時間あたりの回転数が多いわけですよね?
スロットは1回転にかかる時間は「4.1秒」と規則で決められています。単純計算で1時間の回転数は878回。ゆっくり遊技していても、午前中の2時間で1400~1500回転は回せる計算になります。
開店から遊技を開始すれば、午前中の2時間で3万~4万円負けはけっこうあります(5号機時代は)。
そのまま遊技をつづけていれば、7万~8万円程度なくなるのはふつうでした。
また、ある程度負けると心が折れてきますが、負けている人間にとって、いさぎよく帰るのはひじょうにむずかしい。
そんなわけですから、やめたくてもやめられない「惰性」で遊技をつづけていればあら不思議。
そこから3万~4万円の追加投資で、12万円負けくらいはあっというまに到達してしまうのです。



スロットでの大負けあるあるですね
- 午前から始めて3万~4万円負け
- そのまま続けて7万~8万円負け
- 惰性でつぎこみパチンコ店で12万円負け
遊技をはじめるのが夕方からでも、結局閉店前には8万円ほど負けている、なんてこともザラでした。
1日で10万円前後の負けは、もはや「しかたがないこと」のようになっていたのです。
大金を大金とも思わなくなる。
パチンコをつづけていると、だれもがこのような状態になっていくような気がします。
でも、これはどうなのでしょう。
常識的に考えて、おかしくはないでしょうか?
「たいしたことじゃない」とか言っている時点でおかしい
- たった1日の負けで1か月分の家賃が払えることもある
- その負けで旅行に行くことだってもちろん可能
- おいしいものもいくらでも食べられる
だいたいのことは、たった1日負けたお金でできてしまいますよね。
そもそも、12万円を「いうほどたいしたことがない」とかいっている時点で頭がおかしくなっている、という話なのではないでしょうか?



まあ、そんなことはわかってるけどさ
そう、頭ではわかっていてもやめられないのが、ギャンブルのおそろしいところなのですよね。
そこで、私からの質問です。
ここ最近で、パチンコ以外のものに1日で7万円も8万円も使ったことは、何回ありましたか?
私は負けまくっていくなかで、これに気づいてしまいました。
結局のところ、それくらいの大金を使ったのは、ギャンブルくらいしか記憶になかったのです。
数年間どころか、それ以上でもです。
スロットでの1日の最高使用額


ほかの気づきは最後にまとめるので、どんどんいきましょう。
つぎは、パチンコ店で1日に“使用”した最高額です。
これは、1日で負けた金額のさらに上をいき、なんと「15万円」でした。



15万円……
その日は、冒頭でもお話しした爆裂機、通称「神」の5号機版で遊技していました。
しかしその展開は、朝からひたすら負けつづけるだけ。
いくどとなくATMに駆け込み、1万円札をひたすらサンドに流し込む「作業プレイ」となっていました。



お金の価値観は完全にバグってましたね……
でも、これで最高負け額の記録を更新……とはならなかったわけです。
最後の最後で、奇跡的に大きくもどってきたからです。
- 50%の天井救済に当選
- 80%でつづく当たりが16回連続
これを確率でみると「約1.4%」です。
そんなわけで、ものすごく薄いところに救われ、なんとかその日の負け額は6万円程度ですんだのです。
そう、6万円“だけ”で。



6万円……だけ?
やっぱりこれも、おかしいことですよね。
たしかに、大金を失わずにすんだことにはちがいありません。
けれども、結局は6万円“も”負けているわけですし、そもそもパチンコ店は、1日に15万円もの大金を使うような場所ではないのです。



いちおうあそこは「遊技場」ですからね
パチンコ店にかよいつづけていれば、おかしいがあたりまえになるのも時間の問題。
このようにして、ギャンブル依存症というものは進んでいくわけです。
あれは進行性の病気ですから。
パチンコ・パチスロでの1か月の最大負け額


つづきまして、パチンコ店で負けた、1か月間の(累計での)最大負け額をお話ししましょう。
これは、ギャンブル依存症の再発時期で、その額は1か月で「32万円」となりました。



これはアウトだろ
1か月のあいだにパチンコ店に行ったのは、じつは合計すると9回だけ。
ところが、まさかの9連続負けで終了してしまい、リバウンド効果もあって、みごと月間最高記録を叩き出してしまったのです!



しかもこのお金は、使っちゃいけないやつだったんですよね
- 仕事を辞めることで収入が減る(=今後の生活資金だった)
- 海外カジノで生活費をかせごうともくろんでいた(=その軍資金だった)
など、タイミングとしてはサイアクの負けでした。
いまでもこのときのことを思い出すと、「お金を返してくれ!」とさけびたくなります。
本気でやれば月間100万円負けも現実的
ところで私には、パチンコ店で働いていた経験があります。
そんな勤務先のパチンコ店の社員は、当時このようにいっていました。



いまのパチンコ・スロットは、1か月間本気で負ければ余裕で100万円は超えますよ
私の月間での最高負け記録は、パチンコ店で毎日負けること9回で32万円負け。
じっさい、稼働の日数的にそのペース(月100万円のペース)で負けていたわけですから、この話はあながちまちがってはいないような気もします。
しかもこのときは、ギャンブル依存症の再発だったので、私はまだ運がよかったのかもしれません。
本気どころか、ふつうにやっているだけなのに、1か月で100万円もの大金を負けられるパチンコ。
これを「賭博」ではなく「遊技」とよぶのには、さすがに難があるといえるのではないでしょうか?
パチンコ店での1日&1か月の最高勝ち額(番外編)


せっかくなので、この話もしておきましょう。
パチンコ店での1日と1か月の最高勝ち額の話です。



これは期待していいのか?
まずは1日の最高勝ち額から。
これは、スロットで9000枚近くでた17万~18万円勝ちが最高記録でした。
ただ、14~15年もやっていて、途中からはほとんどスロットだけだったというのに、結局万枚を達成することはなかったのです。



いちおう4号機からやっていましたが、それでもダメでした
それから、1か月の最高勝ち額について。
これは正確にはおぼえていませんが、20万~30万円近く勝てた月が“いちどだけ”あったと記憶しています。
学生時代、イベントでの設定がわかりやすいお店があって、毎回のように高設定をツモれていた(+引きもよかった)のです。
でもそのお店は、しばらくすると設定が入らなくなり、まったく勝てないボッタ店に変わってしまいました。



しかもそのお店で、ICカードの盗難被害にも遭いました
そんなわけで、たしかに一時的に勝てたこともありましたが、あくまでそれはいっときの話。
以降は、ただただボロ負けがつづくだけとなってしまったのです。
両方とも学生時代の話ですが、この大勝ちの経験も、のちに私がギャンブル依存症をわずらう要因となったように感じます。
パチンコ・スロットでの大負けで私の身に起きたこと
ちょうど学生時代あたりから、私は10年以上パチンコをやめられないギャンブル依存者となり、通算で1000万円以上は負けてきました。
パチンコに依存してしまうまえは、負けたときはいつも、以下のように自責の念に駆られていました。
- 「このお金であんなことができたのに」と、家に帰ったあとで負けたことを悔やむ
- 「なぜあそこでやめられなかったのか」と、遊技をコントロールできないことを悔やむ
それでもパチンコ店に行きつづけていると、金銭感覚のマヒもあって、そういった思考が停止するようになっていったのです。
そして、そこからさらに一歩さきへと踏み込んだとき、すべての「願望」はとつぜん消え失せました。
人間は欲深い生きものです。
だれしもがなにかしらの願望を、すくなくともひとつは持っていることと思います。



私もそれまでは「海外を放浪したい」と思っていました
ところが、パチンコで負けつづけていくことで、私の場合はつぎのような願望、
- 旅行や読書などの趣味
- 将来の目標や夢
- 大切な人にしてあげたいこと
これらはすべて消えてしまい、パチンコができればそれだけでいいになっていったのです。
パチンコをするために働き、パチンコをするために生きている。
パチンコが最上のよろこびだと感じ、その後は「行かないといけない」に近い強迫観念にしたがって、私は日々パチンコ店を目指しました。
欲求というよりかは義務でしょう。
まさに「ギャンブル地獄」に落ちていき、さらなる地獄へむかって、私は突き進んでいったのです。
パチンコで負けないようになって気づいたこと
さて、現在の私は、ギャンブル依存を克服することに成功しています。
そんなわけですから、パチンコで負けない(パチンコに行かない)人間になりました。
そこで、この問題の解決後に気づけた、大事なことを最後にお話しします。
- 手に入れたいものがあった
- 実現させたい目標があった
- だれかにしてあげたいことがあった
パチンコで負けまくっていると、いつのまにか「パチンコしかない」状態となってしまい、こういった願望がなくなってしまうことがあります。
そんなときは、とにかく「思い出す」ことが重要だったということです。



若いころはキレイなおネエちゃんと遊びたいと思ってたわい
とか、なんでもいいので、絶対になにかあったはずですよね?
私が気づけたのは、そういったことを「まずは思い出してみることが問題の解決につながる」ということでした。



パチンコをやる前には何かあったはずだ
とはいえ、パチンコがすべての状態では、そんなことは不可能に近いわけです。
だからこそ、なんとかしてパチンコ店に行くのをしばらく耐え、一時的にでもパチンコが「無」になっている状態で考えるしかなかったのです。
- パチンコにのめり込むと興味がそれに全変換される
- ハンドルを握る・レバーオン+ボタンプッシュで思考が完全に停止する
- 養分として搾取されるようになる
パチンコ店に行くと、こういったこともあって、なにも思い出せなくなっていきます。
パチンコに行けば行くほど、ですよね。
またギャンブル依存症というものは、「趣味」がいつのまにか「病気」になっているもののように感じます。
たとえるなら、
海の浅いところを遊びで歩いていたら、急に底が深くなっておぼれてしまった。
みたいな。
そこでひとたびおぼれてしまえば、程度によっては、自力だけではいあがるのは不可能となります。
だれかが浮き輪を投げてくれなければ、あとはそのまま沈んでいくだけとなってしまうでしょう。



私も人の助けを得てなんとかなりました
ですから、もし私のいっていることにあてはまる部分があるのなら、ひとまずパチンコ店に行くのをセーブしてみてください。
そしてパチンコ以外のやりたいことを思い出してみてください。



パチンコがやりたいことだよ……
と、いまは感じるかもしれませんが、それもあとになればきっとわかると思います。
あれは「まやかしの願望だったんだな」ということがです。
一時的にでもパチンコをがまんできないのなら、それはもう「依存症の海」におぼれてしまっているかもしれませんよ?
今回のまとめ
- パチンコは1日で10万円程度ならふつうに負ける
- 大負けをくりかえしていくと思考が停止することがある
- 依存症の疑いがある時はいったん離れて願望を思い出そう
元重度のパチンコ依存者だった私は、やはり過去を後悔しています。
負けもそうですが、趣味やほんとうにしたかったことに時間とお金を使えなかったからですよね。
とはいえ、過去を悔やんでもしかたがないですし、パチンコでの後悔に気づけただけでもよかったといまは考えています。



パチンコをやめられなかったら、本当にしたいことを思い出せなかったからですね
それから、こんな私でもパチンコからは遠ざかることができたので、きっとだいじょうぶ、ということもいわせてください。
願望をパチンコに飲まれてしまい、思考停止状態に追い込まれてしまっている。
そんなときでもだいじょうぶ。いまいちど「ほんとうはなにがしたかったのか」を思い出してみてください。
パチンコへの依存を断ち切る方法は、当ブログでもご紹介しています。
まずは無理やりにでもひとりで考える時間をつくるなどして、やりたかったことを紙に書きだしてみるのはどうでしょう?
思考停止から抜けられれば、いろいろと出てくると思います。
それに、そこに書かれたことはきっと、パチンコよりも楽しいことだと思いますよ。
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