【秘技】パチンコを本気でやめたい人向けの重度の依存者もやめた最終手段

数々のパチンコをやめる方法を実践するも、そのすべてが失敗。しかし私には、最後の手段が残されていました。

パチンコをやめる方法には、自分一人でもできる方法がいくつもあります。もともと私は、そういったものを実践することで、パチンコへの依存から抜け出すことを目指していたのですが、それらはことごとく失敗に終わってしまい、気づけばいつも、私はスタート地点のパチンコ店にいました。

いつもやめたいと思いながらも、ギャンブル依存症によってやめられない日々の繰り返し。パチンコ店へかよいつづけた10年以上のあいだで、禁パチンコがつづいた期間というのは、せいぜい1~2か月程度です。それも、どうしてもお金をつくることができなくて行けない、といった事情があるようなときばかりでした。

もはやパチンコをやめるのは不可能なのではないか。このまま一生、やめたくてもやめられず、パチンコ店に入りびたる人生になってしまうのか……

しかし、そう思われたとき、ついに私は、重度のパチンコ依存者でも、完全にパチンコをやめられる方法にたどりついてしまったのです。すでに重症と化していた私がパチンコをやめた方法、それは、「他者の力を借りる、他者に助けてもらう」という最後の手段でした。

パチンコをやめた秘技!ついに成功した最終手段

パチンコ依存症関連の文献を読みあさりました。パチンコ店の内部事情を調査すれば現実が見えるだろうとパチンコ店で働き、自身の生活に制限を設け、パチンコ店に行けないようにしたりもしました。

私は、パチンコ・スロットをやめるために、自身が考えうる、ありとあらゆる方法を試したつもりになっていました。自分ができることはすべてやってきた、そう思い込んでいました。

しかし、心のどこかではずっと、このように思っていたのだと思います。

「自分はまだ、専門機関や自助グループのお世話になるほどひどくはない」

ギャンブル依存症というものは、程度によっては、一人でもなんとかすることはできるものだと思います。パチンコはやめたほうがいい、やらないほうがいい、行かないほうがいい、という人の言葉に、多少は耳を貸すこともできると思います。

ただ、それが重症と化してしまった場合は、もはや自分一人の力でどうにかするのは不可能に近いものと思われますが、それにもかかわらず、そんな状況でも、だれもが「自分は重症だ」とはあまり考えないことに、この病の真のおそろしさがあるのかもしれません。

自分はまだそのレベルじゃない。病院もなにも必要ない。

例によって私も、そう思っていました。ところが、ある日、私はパチンコによって、これまでにないようなショックを受けるできごとを経験。どうあがいてもやめられないパチンコに、絶望しながら思ったのです。

もう一人の力では限界だ、これ以上はどうにもならないと。

そこで私は、初めて他者の力を借りる決意をかため、パチンコをやめるために、まずは相談機関に電話をかけることにしたのです。

RSNに電話をかけた

RSN(リカバリーサポートネットワーク)とは、パチンコ・パチスロ依存問題を解決するために設立された非営利の相談機関で、パチンコ店のトイレなどにポスターが貼られているあれのことです。

私は、何年も前からこの相談機関の存在は知ってはいましたが、電話をかけようと思ったことは一度たりともありませんでした。それはやはり、「自分は専門機関のお世話になるほどではない」と思い込んでいたからだと思います。

しかし、実際にRSNに電話をしてみると、思っていたよりもスマートに相談員が話を聞いてくれ、以下のような提案をしてくれました。

  • 1回の遊技に使う金額を決められないか
  • 1回の遊技の時間を何時間までと決められないか
  • レートを落とすことはできないか

そんなことができていれば、ここに電話をすることもなかったでしょう。私は、それはできそうにないことを伝えます。

recovery
相談員

人と話すのが苦手でなければ、「GA」という自助グループの会合に参加してみてはいかがでしょうか?

こうしてRSNでの相談は終わり、私は電話を置きました。

GA(ギャンブラーズ・アノニマス)

GA(ギャンブラーズ・アノニマス)とは、ギャンブル依存症を患っている本人向けの、依存症からの回復を目的とした自助グループのことです。

GAの存在も以前から知ってはいたものの、これも先ほどと同様、それまでは自助グループのミーティング(会合)に参加しようと思ったことはありませんでした。が、今回ばかりは事情がちがいます。一度他者の力を借りようと決意したことで、こうなったらいくところまでいこうと思えてきていたのです。

RSNでの相談が終わると、すぐに私は、GAのミーティング開催日と最寄りの会場を確認。しかし、残念なことに、これはすべて予定が合いません。

私は東京在住なので、少し移動すればほかにも会場はあったのですが、同じものがあるのであれば、基本的に近場しか行かないという主義の私は、わざわざ遠くの会場に行こうとは考えられなかったのです。

判断はむずかしいところでしたが、ひとまずGAは保留とすることに。ところが、この選択が、功を奏しました。

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パチンコ店に「行かない」ではなく「行けなく」する方法

このとき、私の目の前には、過去最大級ともいえるチャンスが転がっているようにも思われ、私はかつてないほどに(新しい方法を模索して)動き、そして考えていました。

いまを逃せば、一生パチンコをやめることはできないかもしれない。これまで実践してきたような方法だけでは、しばらくのあいだはうまくいったとしても、どこかでまた失敗してしまうことはわかりきっていたからです。

そこでまず思いついたのが、自傷行為によってパチンコを打てない体にしてしまう、というやたらと物騒な方法でした。

ただ、実際に私は、腕や足を骨折してでもパチンコ店に来る人を、以前働いていたパチンコ店で何度か目撃していて、むしろけがをすることでパチンコ店に来る頻度が増えている、というケースがあることも知っていました。

それに実際問題として、けがをしてしまえば仕事もできなくなってしまうので、そんなことはできるはずがありません。

なにかいい方法が絶対にあるはず……

これまでに実践してきた方法や、これまでの失敗、パチンコ店で働いていたさいに見てきたことなど、これまでにあったことを振り返ります。するとどうでしょう、私の頭には、ある「秘策」が浮かんできたのです!

それは、パチンコ店に行かないようにするのではなく、行けなくする方法で、かつ物騒ではない、まさに「秘技」ともいえる方法でした。

パチンコ店を出禁になるという荒業

私がたどりついた答えというのは、「かよっているパチンコ店を出入り禁止になる」という方法でした。なにをどうやってもパチンコ店に行ってしまうのであれば、パチンコ店側から出入り禁止にされてしまえば、今後は行きたくても行くことができなくなるからです。

実際にどうすればパチンコ店を出禁になるのかも、パチンコ店で働いていたさいに、数々の出禁になった人を見たり、聞いたりもしていたのでわかっていました。

しかしながら、そうはいっても、パチンコ店を出禁になるのは意外と簡単ではありません。

店側のルールをやぶったりしても、たいていは注意ですまされます。1回で出禁となるのは完全にアウトな場合で、たとえば、器物損壊や窃盗、不法侵入(ゴト行為)といった、法律に違反する場合などがそれにあたります。

当然ながら、私はこんなことで、自助グループをとおりこして、まさかの警察のお世話になんてなりたくはなかったですし、また、長年にわたってお金を搾取されつづけてきたとはいえ、いちおう長いあいだかよっていたお店でもあったので、お店に迷惑をかけるのもいやでした。

そこで私は、まっとうな方法でパチンコ店を出入り禁止、もしくは出入り禁止と同じ状態になることを目指して動きだしたのです。

私を取り巻くパチンコ店の環境

私の自宅周辺には数多くのパチンコ店があり、少し自転車で移動するだけでも十数件のパチンコ店があったのですが、私はパチンコ店も近場しか行かない主義だったので、そのなかでも行くお店、行かないお店は決まっていました。

とくに、私がふだんからかよっていたのは、以下の2店舗となっていました。

  • 隣駅にあるA店・・・ふだんからかよっていたパチンコ店。7~8年はずっとここに行っていた
  • 少し離れたB店・・・日用品などの買い物帰りに立ち寄っていたパチンコ店。買い物などの用事がなければ行くことはなかった

基本的には、A店とたまに行くB店でこと足りていたので、わざわざほかのお店に行く必要もなく、新しいところに行ってみようと思うこともありませんでした。

反対に、なにがあっても行かないお店も決まっていました。

  • 隣駅にあるC店・・・もともとかよっていたパチンコ店。遊戯中にICカードを盗まれたことから行かなくなった
  • 隣駅とは反対にある数店舗・・・このエリアのパチンコ店で以前働いていたため、打ちに行くことはなかった

もともとは隣駅にあるC店にかよっていたのですが、取り忘れていた9000円分が入ったICカードをトイレに立ったすきに盗まれてしまい、当時はそのさいの従業員とのやりとりで不信感を抱いたため、しばらくしてから行かなくなっていました。

また、以前働いていたパチンコ店があるエリアは、他店の調査(客入り、出玉等)などでお互いが顔見知りとなっていて、私は自分がパチンコをしているすがたを知り合いには見られたくなかったので(恥ずかしいから)、店を辞めたあとは、そのエリアには行けなくなっていたのです。

このように、私の場合は行くお店、行かないお店がはっきりと決まっていて、とくに行かないお店に関しては、C店のような「なにがあっても行かない」や、以前働いていたエリアの「恥ずかしいところを人に見られたくないから行かない」など、ギャンブル依存症とはいえ、自分が絶対にゆずれない一線を越えてまでは、そのお店に行くということはなかったのです。

ところで、話は少し変わりますが、以前私がパチンコ店で多少の出玉を出していたときに、見ず知らずの40~50代くらいの男性から、このように話しかけられたことがあります。

男性
男性

パチンコで有り金全部すっちゃって家に帰れないんだ。お兄さん勝ってるみたいだし、交通費数百円でいいからくれない?

私は、たとえこの方と同じ状況になったとしても、そんなことはいえません。口が裂けてもいえないでしょう。何時間かかろうとも、歩いて帰ると思います。

それは、依存症によって苦しめられていても、自分の尊厳だけは守りたいといつも思っていたからです。

ようするに、なにがいいたいのかというと、私の場合、絶対にゆずれない一線を越えなければお店には行けない、と自分に思わせるできごとをパチンコ店で起こせば、それで出入り禁止になれなかったとしても、尊厳を守るために二度と行くことはなくなるだろう、と思われたのです。

もちろん「起こす」のは、法律に違反しない内容という絶対条件がありましたが。

パチンコ店に出禁を申し出るという秘策

パチンコ店のルールをやぶらない、法律に違反しない内容でパチンコ店を出入り禁止になる、もしくは二度と行けないような状態にするには、「パチンコ店に直接、出禁を申し出る」しかないと私は考えました。

ただ、これは、最初からうまくいくとは思っていませんでした。

お客さんを1人出禁にする場合、まず社員は当然のこととして、全従業員と情報を共有しなければなりません。グループ企業の場合は、全グループ店と、その出入り禁止情報を共有しなければならなくなる場合もあるかもしれません。

また、出禁にした人がふたたび来てしまったときに、しばらくだれも気づけなければ、使ったお金を返せと金銭トラブルに発展する可能性もありますし、パチンコ店側からすれば、私のような、やめたくてもやめられない客がいるからこそ経営が成り立っているような部分もあります。

つまり、パチンコ店側からすると、出禁を申し出た客の要望に応えるメリットがなにもないどころか、デメリットしかないわけです。そうすると、私が直接出禁を申し出ても、一筋縄ではいかないことは容易に想像ができました。

けれど、お店を出禁になれずとも、そのやりとりのなかで「自分はもうここには来れない」と思わせられるようなことが起きれば、おそらく私は、二度とそのお店には行かなくなる。

そう思われたので、この作戦が失敗した場合にそなえる、つまり、自分のなかでより強力な出入り禁止状態をつくるため、最後に私は、家族の助けを借りることにしたのです。

家族に助けてもらうことにした

正式な出入り禁止が不可能だったとしても、二度と行けなくなると思わせられるできごとが店で起これば、それは事実上の出入り禁止となにも変わりません。そして、私にとってのそれは、「これ以上にない耐えがたい恥をかくこと」だと思われました。

醜態をさらしたパチンコ店にふたたび行くなんてことは、尊厳を守りたいという意志が生きている以上はできるはずがありません。

そこで私は、家族にたのみ、長年かよっていたパチンコ店(A店)にいっしょに来てもらうことにしたのです。考えるまでもないですが、いい年をした成人男性が、家族を連れてきて店を出禁にしてくださいなんて、考えただけでも、穴があったら入りたくなってきますよね?

だが、それがいい……

そして来たる、壮大な「パチンコ店・出入り禁止計画」の決行日。もはや私に、退路はありませんでした。

隣駅にあるA店に出禁を申し出た

A店は長年かよっていたので、お店の店長とも会えば会釈するくらいの関係ではありました。出入り禁止を申し出るには、お店の店長がいちばんよかったので、顔見知りであることは、私にとっては都合がいいことでした。

当日、私はお店の店長がふだんいる時間帯にパチンコ店へ。

これから大衆の面前でおこなうことは、ハラキリものだ……。生き恥をかく覚悟を決めたとはいえ、尋常ではなく気分は重く感じられます。

boss
店長

ああどうも、こんにちは……どうかされたんですか?

パチンコ店に入ると、運よくいつもの店長が出迎えてくれ、しかし、私のただならぬ気配を、すぐに察してくれもしたようでした。

私が相談したいことがあることを伝えると、空いているカウンターで話を聞いてもらえることに。

準備がととのったところで、私はこう切り出します。

湊
ミナト

じつは長年パチンコに依存してまして、自分では制御することができないので、お店を出入り禁止にしてほしいと思っています

boss
店長

そうでしたか……。せっかくお越しいただいたのですが、現状こちらとしてもできることは……

boss
店長

ただ、「自己申告プログラム」というものを今後導入する予定があるので、それが導入されましたら、正式に申し込んでいただくということでもよろしいでしょうか?

「自己申告プログラム」とは、2015年から運用が開始された、パチンコ・パチスロ依存(のめりこみ)の防止策のことです。当時はそんなものがあったことを私は知りませんでしたが、現段階ではこれが妥協点となり、話し合いは終わりました。

パチンコ店に出入り禁止を申し出た結果

まさに切腹ものの生き恥をさらしてきた私は(まわりからじろじろ見られたわけでもないので、いうほど恥ずかしい思いをしたわけではないのですが)、なんとか無事に生還。

行きつけのパチンコ店を出禁にしてもらうという目的を果たすことはできませんでしたが、当初の最大の目的でもあった、「パチンコ店で恥をさらしてくる」という目的は、みごとに果たすことができたのです。

思えば、A店の店長は、私が勝手に思い込んでいただけで、もしかすると店長ではなく、副店長や主任といった別の役職だったのかもしれませんが、いまとなっては、それはどちらでもいいことでしょう。

結果から先にいうと、この日から私は、長年行きつづけてきた隣駅のパチンコA店には行かなくなりました。

ついに私は、悲願を成就させることに成功したのです!

出禁を申し出てからの葛藤

もちろん、出入り禁止を申し出た日から、突然スッパリとパチンコをやめられたわけではありません。

やはり、いつものとおりで、それから3日後にはパチンコ店にすでに行きたくなっていました。しかも、そのときはまだどうしても遊技したい台がA店にはあったので(周辺の店舗にはなかった)、パチンコに行きたいという衝動は、なおさら大きなものがありました。

大丈夫、ばれなければいいんだ。

正直いうと、A店に行けなくなってしまったこと、出禁を申し出るなんて行動を起こしたことを私は後悔していて、数日間で急速に肥大化するパチンコ欲にしたがって、ふたたびA店に行こうと考えるようになりました。

ただ、冷静に考えて行けばばれますし、なにくわぬ顔で、ふつうにパチンコを打っているなんてことができるはずもなかったので、私はただ行きたい欲求に耐えることしかできず、1日に何回も、何十回も同じことを繰り返し考えていました。

行くしかない。いや無理だ。でもやっぱり。いや無理か……

休日になると、朝も昼も夕方も、呪文を唱えるかのようにぶつくさとつぶやき、まるで「行く、行かない、行く、行かない」と、花びらをちぎる花占いを、頭のなかで一人やりつづけているような状態。

ところが、禁断症状が限界状態に達していても、お店に出禁を申し出たという事実が非常に強力なストッパーとなって、私がパチンコ店に向かうのを阻止したのです。

それに花占いというものは、そこに花があるからこそできるものであって、咲いている花、ちぎる花びらがなくなってしまえば、占いをつづけることは物理的にできません。

そんな葛藤を1~2週間ほども繰り返していると、だんだんと毒が抜けてきたかのように、パチンコ店に行きたい、あの台を打ちたいといった衝動が、あきらかにおさまっていったのです。

しかし、それでも、パチンコ店に行きたい衝動が完全に弱ったわけではなく、私がつぎに考えることは決まっていました。

「A店にはもう行けないから、たまにいくB店に行こう」

今度は少し離れたB店に行くようになった

買い物帰りなどにたまに立ち寄ることがあったパチンコB店は、年に数回程度しか行かないようなところで、滞在時間も買い物の帰りだったので短く、その実態を知ることはそれまでありませんでした。

……が、少し行きはじめてみると、B店は超絶的なボッタ店だったことが判明。

そもそもギャンブルは、勝てる可能性が見えるからこそお金を賭けるのであって、最初から負けることがわかっていれば、だれもお金を賭けたりはしません。可能性がうすかったとしても、勝てるかもしれないという希望があるからこそお金を賭けます。

しかしこのB店では、その希望がまったく見えませんでした。

ここにいたらまちがいなく負ける。この店はやばい。つねに負けつづけてきたギャンブル依存症の私でさえも危機感を覚え、お金を使うことをためらうほどのひどさでした。

現金投資がかさんでくれば、負けたお金を取り返したくなるので制御はきかなくなりますが、その現金投資をそもそもする気にならないのです。

このB店に関しては、出禁を申し出る必要すらなく、何度か行ったあとに、自然と行かなくなってしまいました。いま思えば、ここでパチンコをすると損をする(A店とくらべて)と感じたことも大きかったように思います。

ギャンブル依存症を克服するためのリハビリを始めた

A店には行けなくなり、B店に関しては毎回行く前に、「A店であれだけのことをしておいてまだパチンコをつづけるのか?」という葛藤があったこともさいわいして行く気がなくなってしまった結果、私は行くパチンコ店がなくなってしまいました

当時は新しいパチンコ店を探す気にもならず、この「行く場所がない」うちに、私はパチンコ依存を克服するためのリハビリを開始。

リハビリの方法は、冒頭でもご紹介した、一人でもできる方法(【厳選】パチンコをやめる11の方法でギャンブルへの依存を断ち切ろう!)です。

私は、ほんとうに必要なものや欲しいもの、パチンコで勝ったらしたいと思っていたことにお金を使うようにして、金銭感覚を戻していきました。

用事があって知らない場所に行ったときは、無意識にパチンコ店を探してしまうので、用事をすませたあとはすぐに家に帰るようにしました。

ある程度時間がたつと、財布にお札が入っていても、キャッシュカードを持っていてもパチンコ店に行こうとは考えないようになっていき、毎日の終わりには、パチンコ店へ行かなかった自分をねぎらい、カレンダーをめくりました。

そして私は、何度も希望をいだいては絶望し、手が届くことはもうないとあきらめていた、それでも何年間もずっと思い描いていたパチンコのない日常を、ついに取り戻すことができたのです。

今回のまとめ

・自分一人の力では限界と感じたら人の力を借りよう
・出禁または出禁と同等の状態になれば、パチンコ店には行けなくなる
・現在はパチンコ店を「正式」に出禁にしてもらえるようにもなりました

私の場合は、家族の助けを借りてパチンコ店に出禁を申し出る方法と、その後の一人でもできる方法を併用することで、脱パチンコに成功しました。これでもダメだった場合は、自宅から離れていても、自助グループの会合に参加しようと思っていたのですが、ひとまずはその必要はありませんでした。

また、パチンコ・パチスロ依存問題の対策として当時実施されていた「自己申告プログラム」は、現在「自己申告・家族申告プログラム」へと内容が強化され、自身の申告に加えて家族の申告でも、遊技者に入店制限(出入り禁止)をかけてもらうことができるようになりました。

私は知らなかったこともあって、なにも持たずにパチンコ店に乗り込みましたが、現在はプログラム導入店舗であれば、正式にパチンコ店を出入り禁止にしてもらうこともできますし、プログラムを導入していない店舗でも、店長の裁量によっては受けつけてもらえる場合もあります。

もしそれがだめでも、申請用紙を別で入手してパチンコ店に持っていき、入店制限をかけてほしいと私のように相談するだけでも、まちがいなく効果はあると思います。ようは、ここにはもう「行けない」と思い込むことが大事なのです。

パチンコで負けるなどして「もうやめたい」と思ったそのときから、じつはパチンコをやめる機会は目の前に転がっているものだと思いますが、心のなかのどこかで「まだなんとかなる」と楽観視してしまっていると、その機会は目の前をただとおりすぎていってしまうのかもしれません。

しかし、おとずれた機会を離さないように、しっかりとつかんで生かすことができれば、依存症によって苦しめられてきた人生をも、変えることができると私は感じました。

未来は、行動することでしかつかみ取ることはできません。どのタイミングで機会がおとずれるかは人ぞれぞれだと思いますが、もしかすると、それはまさに「いま」ということもあるのではないでしょうか?

パチンコをやめたいと思う皆さんが、そういったチャンスをつかみ取ってくれることを、私は心から願っています。

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