パチンコはいちおう遊技ということで、楽しんで遊ぶ趣味です。
仕事や日常からいったん離れてリフレッシュできる「息抜き」だな
ところが、パチンコはその真逆をいき、「あすからまたがんばろう」の気力を失わせるものだと元依存症の私は感じます。
そこで本記事では、パチンコに行かないほうがいい(やらないほうがいい)理由を解説していきます。
- パチンコに行かない方がいい2つの理由
- 勝っても負けてもわるい結果になるのはなぜか
- パチンコをやることに意味はあるのか?
さきにいうと、この記事で解説する「パチンコに行かないほうがいい2つの理由」は、これです
- イライラする
- やる気がなくなる
ちなみにこれは、勝っても負けてもそうなると私は思います。
最後まで読んでもらえれば、「行かない方がいい」をハッキリと認識できるようになるはずです。
どうぞクリティカルな事態、たとえば依存症状がでてきて……などになるまえにごらんください。
ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
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パチンコはイライラする(問題1)
それでは、さっそく見ていきましょう
まずは1つめの「パチンコはやるとイライラする」問題からです。
- 技術介入性
- 適度に楽しむ遊び(あくまでも遊技)
- 三点方式(パチンコをやめる方法で解説)
と、くるしい言いわけや建前によって成り立ってはいますが、パチンコはただのギャンブルです。
勝ち負けによって、私たちの感情は、つぎのように大きく揺れ動きます。
- 勝ったとき:スリルや興奮を味わえ、お金も増えてウハウハで、うれしいと感じる
- 負けたとき:なにも面白いことなんてなく、時間をムダにした・お金もなくなった、とイライラする
まあ、ただの「遊技」ではないな
では、これを、現実からの一時的な離脱(リフレッシュのための趣味)として考えるとどうでしょう。
……なかなかむずかしいのではないでしょうか?
なぜかというと、本来の趣味は「やっていてイライラするものではない」からです。
これ、パチンコばかりしていると気づけないことなんですが、ふつうの趣味はイライラしないんですよ
どういうことか、これを、ギャンブル以外の「運がからむ」趣味で見ていきます。
ふつうの趣味はやっていてもイライラしない
重要なことなのでくりかえしますが、一般的な趣味・遊びは、やっていてもイライラしません。
つぎのように、対戦相手が原因となるものによっては、
- 対人戦のゲーム(挑発行為、など)
- ネット麻雀(途中離脱、長考が多い、など)
たしかにイライラすることもあります。
ただ本来の「遊び」というものは、そこに運の要素がからんでも、それすらも楽しめるものだと私は思います。
たとえばこれを、魚釣りやバードウォッチングの場合で考えてみましょうか
- 魚釣り:魚がまったくいない、釣れない
- バードウォッチング:鳥がいない、見られない
このように、趣味によっては、残念な展開も当然あると思います。
外的な要因によっては、感じる楽しさに振れ幅はできるものでしょう。
動物は気まぐれだからな
とはいえ、楽しくないように思える時間も、こうはならないでしょうか?
- 魚が釣れない時間:逆に趣がある、ゆっくり考えごとをするのもあり
- 鳥が見られない時間:景色を見るのもわるくない、そよ風が気持ちいい
そう、べつにいら立つ必要なんて、そこにはないのです。
一見すると楽しくないように思える時間でも、べつの楽しみを見いだすことができるから。
でも残念なことに、パチンコの場合はそうはいきません
なかには、つぎのように納得できる人もいます。
- 3万円使っていい演出が見られた
- 負けたけど楽しいと思える瞬間はあった
ただ、こう思えるのは、パチンコとうまく付き合えるごく一部の人だけです。
基本的には出なければ出ないだけ腹が立ってきますし、大半がそういった展開になります。
私が記録していた1年半の収支記録では、1回の勝率は約85%で負けでした。8割以上は腹が立つ展開だったともいえます。
さらにいうと、最終的に勝てたとしても、それまでの過程でイライラを感じることは多いです。
つまり、ふつうの人は(パチンコで)勝っても負けても、「どこかのタイミングでイライラする」といえるのではないでしょうか?
イライラしない日はほとんどないかもしれないな
勝っても負けてもイライラするだけのパチンコ。
こんなことでは、休日に趣味として遊びに行っても、リフレッシュなんてできません。
逆効果となってしまうことは、もう目に見えていますよね。
パチンコをしている時以外もイライラする
それから、この「イライラする」問題は、パチンコを打っているとき以外でも起きます。
これがまたやっかいなので、あわせて見ていきましょう
パチンコ・スロットは、そもそも勝てないようにできているので、基本的に負けます。
9割が負けているといわれています。近年はパチンコ店の経営難などでもっとひどくなっていて、負けすぎる人も続出しています。
となると、つぎのような「パチンコをしているとき以外」でもイライラするようになるわけです。
- 仕事中の上司や部下の言動にいつも以上にイライラ
- 家族や恋人にパチンコに行くのをとがめられてイライラ
- パチンコに行きたいのをがまんする時間(禁断症状)にイライラ
こういった経験はありますよね?
そう、パチンコで負けると、そのイライラは「その後も持続する」のです。
勝ったら勝ったで、絶対にまたパチンコに行こうと私たちは考えます。
勝ったままパチンコをやめられる人なんて、そうそういないでしょう。
と、いうことは……?
パチンコをしているかぎり、イライラしつづけるということですよね。
そして、そのイライラを解消するために私たちがとる行動は、ひとつです
「またパチンコに行くしかない……」
これです。
こういったこともあって、私たちはパチンコをやめられなくなっていくのです。
ニコチン切れのイライラを、それを発生させている元凶のタバコで解消して、イライラの無限ループを自分でつくっている……というのと似た話です。
パチンコの場合は解消すらもできない(=負けてイライラするだけ)ことが多いので、だからパチンコはしない方がいいのですね。
パチンコに行くとやる気がなくなる(問題2)
ここまでのとおり、パチンコは趣味として遊ぶには、イライラする要素があまりにも多すぎます。
むしゃくしゃしたまま家に帰る展開ばかりで、「あすからまたがんばろう」という気にはなりません。
確実に「やる気」はなくなっていきますよね
そして、この「やる気がなくなる」こそが、2つめの問題です。
負けたときはいうまでもないですが、パチンコは、じつは勝ってもやる気がなくなるものだと感じます。
趣味・遊びで(人生の)やる気がなくなるなんて、本末転倒ですよね?
そこで、ここからは、
- 勝った場合
- 負けた場合
この2つにわけて、なぜパチンコに行くとやる気がなくなるのかをお話ししていきます。
勝つと「あぶく銭」で働く気力が失せる
まずは勝った場合です。
本来はよろこぶべきはずの勝てた場合でも、どうしてやる気がなくなってしまうのか?
これは「あぶく銭問題」があげられます
私たちは仕事をしなければ生きてはいけません。
生きるために必要な、お金を稼ぐ手段がそれ(仕事)だからです。
働くからこそパチンコに行ける、と
そういったなかで、パチンコで大きく勝てたとしましょう。
つまり、ふだんの稼ぎ以上の、身の丈に合っていないあぶく銭が天から降ってきたと。
すると、こう感じたりもしないでしょうか?
- 仕事をまじめにするのがばからしい
- 努力して稼ごうとする気力が失せる
なぜなら、遊んでいただけで、必死に働いて得た賃金の何倍ものお金を手にしてしまったりもするからです。
パチンコの場合、勝っても数万円~十数万円なので、
いや、そうはならないよ
と、思われるかもしれません。
しかしつぎのとおり、だれもがそれなりの収入があるわけではなく、
- 総務省によると、非正規の労働者は36.7%と、約4割(令和3年/2022年)
- 国税庁によると、非正規の平均年収は176万円(令和2年/2021年)
加えて、パチンコ依存症の人は最低でも約9割が借金をしていた、という調査結果もあります。
その調査結果は、独自の調査もプラスして、パチンコの借金平均はいくら?(ギャンブル依存症者が完済を目指す方法)でまとめてあります。
となると、数万円~十数万円の勝ちはでかい。
変な話、数回勝てれば、1か月働かなくてもいいような気にもなってきます。
マジメに働きにいくのがバカらしく感じるようにもなってくるわけです
「パチンコで継続的に勝てるのなら、そもそも仕事なんてしない」と、思ったことはないですか?
つまり、そういうことなのです。
人間はあぶく銭を手にすればするほど、やる気がなくなる生きものなのですね。
パチンコは勝っても負ける
パチンコで勝った場合に関連する話で、「勝っても結局は負ける問題」も見ていきましょう。
パチンコで勝つと、ほぼ確実に、そのお金を軍資金にしてまた勝負に行きますよね。
勝ってやめられる人はほぼいないないだろう
ただ、ギャンブルというものは、「最高地点でやめるのがきわめてむずかしい」ものです。
たとえばスロットなんかで、朝から高設定らしき挙動を見せつけられれば、
- 今やめたら、まだ勝てるはずの分を損してしまう
- やめたあとで他の人に出されたら後悔してしまう
と考えてしまいがちです。
終日打ち切るか、挙動が低設定くさくなって出玉をのまれるまでは、もうやめられません。
ひと区切りついたとしても、
- 時間があるからもうちょっと遊びたい
- こんな出玉では足りない、もっと勝ちたい
と、追いかけてしまいます。
その結果、帰るころになってみれば、手もとにのこった出玉はほんのわずか。
そして毎回のように、こう思うのです。
あのときやめておけばよかった……
プロスペクト理論といって、私たち人間は、とにかく損をするのをきらいます。
途中でやめれば「人に利益を取られてしまう」と、どうしてもいいところで切り上げられません。
その結果が……、
勝っても結局は負けです。
たとえ運よく勝てたとしても、最終的には9割が負けです。
つまり、勝てたとしても、どっちにしろそのあとで(負けて)やる気はなくなるのです。
追いかけるのではなく、先に(確率以上に)行きつづけられなければ、勝者にはなれない。
ギャンブルとはそういうものだ
しかし人生という勝負ではそれ(先行者になる)ができても、パチンコ・パチスロではほぼできません。
よってパチンコの勝ちは、残念なことに、負け(やる気ダウン)を誘発するだけのものなのです。
負けると仕事にも行きたくなくなる
負けた場合の「やる気の低下」は、いうまでもないですが、見ていきましょう。
これは「仕事に行きたくなくなる」問題が起きます
- 負ける → 負けた分の労働が無意味になる → そこでまず働く気力が失せる
- 生活を賭けて負ける → 生活が苦しくなる → その日数分だけやる気の低下がつづくこともある
パチンコで負けると、こういったことが起こります。
せっかくの休日なりを無駄に消耗したことになるので、
今日は最悪の1日だった……
と考えながら目を閉じ、翌朝からふたたび仕事に行かなければなりません。
- 働きはじめると、なんだかやる気も徐々に回復してくる
- 「仕事をしていたほうがマシなんじゃないか?」とも思えてくる
でも、休日になると、気づけばまたパチンコに行ってしまい、
負ける → やる気が失せる → 最悪だとそっと目を閉じ → 仕事 → そしてパチンコ
これが無限でループすることになるのです。
まあ、こうなりますよ
もし、月に給料の半分ほどを負けているのなら、いちど考えてみてください。
それって……半月は働く必要がなかったということですよね?
パチンコで負けなければ、働く必要もない……
以前の私は、借金の返済もあって働きまくっていました。
でもいまは、その「負けなければ働く必要もない」もあって、仕事をひとつやめても生活ができています。
そんなわけで、パチンコは、
- 負ければやる気がなくなる
- むだに働かないといけなくなる
こういうことが起こるので、やっぱり行かないほうがいいのです。
結論:パチンコはやる意味がない
それでは最後に、ここまでの話をもとに結論をだします。
結論としては……「パチンコはやる意味がない」です
なぜかというと、
- パチンコに行くとイライラする
- パチンコに行くとやる気もなくなる
と、本来の「趣味・遊び」としての機能を果たしていないからですよね。
さらにいうとだな、
パチンコに行かないほうがいい理由には、以下のようなものもあるわけです。
- パチンコ以外の趣味がなくなる
- 家族・友人・恋人からの信用など、いろんなものを失うようになる
- パチンコでの借金問題をかかえるようになる
- うそをつく、仕事をサボる、八つ当たりをする、など、問題行動が増える
- のめり込みが進行してギャンブル依存症になる
時間のムダですめばまだいい話です。
とくにギャンブル依存症になってしまうと、パチンコ・パチスロがやめられなくなります。
- イライラするとか
- やる気がどうとか
そんな話ではすまなくなってしまうのがパチンコなのです。
そんなわけですから、パチンコで多くのものを失ってきた私には、こう言うことしかできません。
パチンコには行かないほうがいいですよ
できることなら、手遅れになってしまうまえに、パチンコはやめたほうがいいです。
すでにやめられなくなってしまっているのなら、それは依存症の可能性ありだと思いますよ。
今回のまとめ
- パチンコは勝っても負けてもいいことがない=行かない方がいい
- 趣味や遊びとしての機能をパチンコは果たしていない
- パチンコがやめられなくなるのは時間の問題でもあるので注意!
パチンコは勝っても負けてもイライラしますし、やる気もなくなります。
おまけに、なくなるのはパチンコ以外のやる気であって、パチンコに行く気だけはのこります。
ボロクソに負けてもまた行きたくなるんだよな
だから、パチンコにはそもそも行かないほうがいいのです。
とはいえ、「行かない方がいい」でやめられる人はすくないのも事実でしょう。
パチンコの強い依存性にとらわれてしまうと、そう簡単には抜け出せなくなるからです。
しかしこの対策はあるので、パチンコをやめる方法など、ぜひほかの記事も見てみてください。
- パチンコで得たあぶく銭は、結局はまた行く資金になるだけ
- いずれはそれもなくなり、それまでの時間が意味のないものになるだけ
そうして最終的に用意されているのは、なにもないどころか「破滅」です。
ですから、こんなことはもうおわりにして、
イライラしない+やる気がでる遊びをしましょう!
はじめは楽しさを感じられなくても、スルメのように、じわじわと感じられるようになります。
パチンコ以外のおもしろい遊びは、じつはたくさんあるのです。
そのこと(ほかに好きなことができる)は、かつてはパチンコしか趣味がなかった、この私が保証しますよ。
パチンコがやめられないときは
パチンコで失ってきた5つのもの
コメント(確認後に反映/少々お時間をいただきます)
コメント一覧 (4件)
今回、パチンコやめました。
初めてブログ読ませて貰って、まったくその通りと感銘受けました。
のぶさん、コメントとブログを見ていただきありがとうございます!
私もパチンコはもうしばらく行っていませんが、やめたあとの生活のほうが充実していると感じます。
パチンコをやめることで得られるメリットはほかにもブログに書いていますので、よろしければぜひごらんください!
一緒に行かない生活を継続させていきましょう!
85%負けは下手なだけじゃない?
冒頭部分にも書いたとおりですが、私はギャンブル依存症だったので、うまく立ち回るのは根本的なところで不可能だったんですよね。
なので、下手といえば下手になるのですが、当然の結果といえば当然の結果だったと思っています。
ギャンブル依存症でうまく立ち回れる人は、おそらく、ほぼいないのではないかと思います・・・。