パチンコをしていると負けますが、とくにその日の負けは、その日じゅうに取り返したくなりますよね。

なんとしてもこの負けだけは……
今週、今月、先月の負けでもそう。
とにかく私たちは「ギャンブルの負けはギャンブルで取り返す」の思考におちいってしまいます。
でも、残念ながらその思考をしてしまった時点で、じつはもうアウトだと元依存者の私は思うわけです。
- ギャンブルの負けを取り返したくなる心理
- パチンコ店で粘ったさきにあるもの
- 負けを取り返すための3つの対策方法
結論からさきにいいましょう。
ギャンブルで負けを取り返すなんて、9割くらいの人にはできないことなので、あきらめたほうがいいです。
ただ、そんな「諦めましょう」で納得できる話ではないと思うので、本記事では、
- なぜ負けは取り返せないのか?
- それじゃあどうすればいいのか?
こういったことをお話ししていきます。
最後まで読んでもらえれば、今後は「負けない人生」を歩めるようになると思います。どうぞごらんください。
ギャンブルで「負けは取り返す」になるのはなぜか



負けたままで帰るわけにはいかない!
そもそもの話、私たちはどうしてギャンブルでの負けを取り返したくなるのか?
このことから見ていきましょう。
つぎのような理由があるからです。
- 人は得た(勝った)喜びよりも、失った(負けた)痛みのほうを強く感じるから
- 人は失った状態になると、リスクを背負ってでもそれを回避したいと考えるようになるから
心理学で有名な「プロスペクト理論」というものですね。
こういった人間が持つ根本的な心理がかかわっているので、だれもが負けを取り返したくなるのです。
さらにいうと、ギャンブルは「遊び」です。



本来は「趣味」の遊びですよね
勝負……とはいえ、遊びで大切なお金を失っているわけです。
でもギャンブルは、ふつうの趣味(使えばお金がなくなる)とはちがって、お金が増える「可能性」がある。
そうなると、どうしてもこのように考えるようになってしまいます。



楽しかったからそれでいい……とはならん!
それもあって、負けたままではやめられなくなってきてしまうのです。
パチンコやスロットの場合、楽しませてすらくれないパターンも多いので、よけいに負けを取り返したくなってしまうでしょう。
9割は負けを取り返せないとする理由
では、どうして9割は負けを取り返せないとするのか?



これを見ていきましょう
さきほどの「プロスペクト理論」は、投資でよく登場するものですが、FXなんかは9割が負けるといわれています。
FXで負ける最大の理由、それは「損切り」ができないことにあると私は思います。
取引をマイナスで確定させてしまえば、その勝負は負けでおわり。
損切りをしないで耐えていれば、もしかすると(値動きがあって)負けを取り返せるかもしれない。
でも結局ダメで、負けを増やして終了。
こうやってFXでは多くの人が負けていくわけです。



これはパチンコからFXへの移行で私も経験しました
そしてこれは、パチンコでもおなじことが起こりますよね。
そう、負けたままでは帰れず、取り返そうとがんばった結果、負けを増やして閉店するあれです。



だれもが経験してきたやつだな
パチンコもFXとおなじく、9割が負けるといわれています。
ギャンブルには胴元(運営側)がもうかる仕組みがあり、パチンコも負けるようにできているから。
ただ、これも結局は、「負けを受け入れられないからこそ」ではないかと思うのです。
パチンコは深追いするからこそ負ける
パチンコ店がもうかる仕組みをすこし補足しておきましょう。
ギャンブルには胴元の取り分(抜き)が設定されていて、これは当然パチンコ店もいっしょです。



ちなみに、パチンコの抜きは10~15%とされています
でも、5万円持っていったら5000~7500円(10~15%)の負けですむでしょうか?
いや、そうはならないですよね。
なぜかというと、負けを取り返すためにも深追いしてしまい、私たちは不利な勝負をしてしまうからです。



時間はないけど一発当てられれば……
残り時間がすくなくても、低設定が濃厚でもおかまいなし。
そこに負けを取り返せる「可能性」が見えれば、いくらでもお金を突っ込めてしまいます。
……で、負けがすこしだったとしても大きく負けていくと。
- FXは損切りができない、パチンコは負けたまま帰れない
- もともと勝てないものが「取り返す」によってさらに勝てなくなる
つまりギャンブルは、
「負けを取り返す」なんてことを考えだした時点でもう勝てない
こういうものなのです。
負けを受け入れられなかった時点で、「負けを増やす未来」しかそのさきにはないから!



……!!
9割が負けるというのは、ふつうの人はそうなってしまうからこその話。
ギャンブルに依存症状がでてくるとなれば、この「勝てない」はほぼ確実になってしまうでしょう。
負けたまま帰るなんて、絶対にできなくなってくるからですよね。


おすすめの借金返済手段
パチンコは借金があると抜け出すのがとても難しくなります。借金がある場合は無料の減額シミュレーター
使い方は簡単で3~4つの質問に答えるだけ。払いすぎた利息があれば返してもらえますし、利息のカットもできるのでオススメですよ。
パチンコで負けを取り返す行為の先にあるもの
- だれもが負けは取り返したくなる
- しかしその思考をした時点でもう勝てない
ここまでで、以上のことがわかりました。
そうなると、



じゃあ、どうすれば……?
という話になってきますが、そのまえにつぎのことを確認しておきましょう。
パチンコに行って負けると「ふつうの人はどうなってしまうのか」という話です。
- 負けている状態でむかえた閉店間近の21~22時
- 店内BGMは最後のひと勝負を煽り、お客さんは何発か当てようと完全告知台に結集
スロットのコーナーでよくあるやつですよね。



その姿はまさに「必死」……
はたから見れば、異常としか思えない光景ともいえます。
ただ、この時間は「その日の負けを取り返す最後のチャンス」なので、そうならざるをえません。
とはいえ、ここで運よく負けを取り返せたとしても、状況は悪化していく一方だと私は思うのです。
パチンコは「粘ると負ける」がくりかえされる
- 疲れていてもう帰りたい、必死になっているのがばからしい
- 出玉がさっさとなくなれば帰れるのに……と思うも帰れない
パチンコ店で粘っていると、だいたいこんな感じになります。
そしてこの場合、私たちにはつぎの2つの未来が用意されています。
- 奇跡的に負けを取り返せる
- 結局ダメで負けを増やして閉店終了
ただ、どっちにしろまたパチンコ店には行きますよね。
以下のとおり、どう転んでもまたパチンコに行きたくなるからです。
- 負けを取り返せた場合
勝ったような、すべてがまるく収まったような気になってまた行きたくなる。
- 負けを増やした場合
その日は二度と行くかと思うも、数日後には傷が癒えてまた行きたくなる。



と、いうことは……?
そう、パチンコは粘れば粘るだけ(その日は取り返せても)負けていくのです。
勝っても、負けても、引き分けでもダメ。
結局はまた行くので、「負けを取り返す」思考をしてしまうかぎり、やればやるだけ負けていくことでしょう。
そうなると、しんどい思いをしながら粘っているあの時間は、むだ以外のなにものでもないといえます。
それなら、こんな生産性のないことは、もうおわりにするしかないですよね?
負けを取り返したくなった時の3つの対策方法
負けを取り返そうとする思考が負けを誘発する。
そんなことはわかっていても負けは取り返したくなるもので、これをどうにかするのはむずかしい。
とはいっても、対策方法がないわけではないので、最後にこれを3つご紹介します。



今後は負けない人生のために……
どうぞごらんください!
1. 家に帰ってパチンコをやめる


パチンコでの負けを取り返したくなったとき、そこをなんとかこらえて「家に帰る」というワザがあります。
これが1回でもできると、なんと、そのままパチンコをやめられる可能性がでてきます。
となると、今後は取り返すもなにもなくなりますよね?



そもそもパチンコに行かなければ負けないですからね
前述したように、うまく立ち回れる人なんていうのは、1割くらいしかいません。
そうだったら、もうパチンコ自体をやめてしまうのが、じつはいちばんいい方法なのではないでしょうか?
10年以上にわたってパチンコ・パチスロに依存してきた私の場合、
- 負けている
- 閉店間近でも粘っている
- まだ出玉はいくらか残っている
こういった、ようは「やめようと思えばやめられる」状態で家に帰れたのは、じつは数えるくらいしかありません。



出玉を交換するのも面倒くさくなるからな
ただ、この「途中で家に帰る」ができたとき、考え方にはあきらかな変化を感じることができていました。
わりとまじめにパチンコをやめようと思えた、という変化です。
精神エネルギー「大」を目指せ
- 粘って負けを取り返せれば、結果は最悪ではなかったと変に納得してしまう
- 粘って負けが増えれば、負けを取り返しに行こうと結局またパチンコに行く
ところが、途中で帰るという英断をくだせると、「もうパチンコはやらなくてもいいという解放感」を味わえたりもします。
そして、こういった精神エネルギーが大きいときは、パチンコをやめられるチャンスとなります。



逆にいうと、そんなときくらいしかやめようと思えません
途中で帰る行動は、そのような精神エネルギーを生み出すことにつながります。
だからこそ、負けを取り返そうと粘っているのなら、あきらめてさっさと家に帰ったほうがいいのです。
ふだんは「パチンコに行きたい」にしたがっているのなら、「早く家に帰りたい」にもしたがっていいのでは?
「帰る」というたったひとつの行動をするだけ。
それだけで、今後は負けない人生を歩める可能性がでてきます。
ですから、個人的には「家に帰る」のがベストなように感じますよ。
周りのお客さんはみんな帰っていって、自分の台の音だけが響くあのイヤな時間。さっさと帰宅して、こんな悪夢はもう終わりにしましょう。
2. 理論上勝てる台しか打たない





いや、パチンコをやめるとかいう話じゃないんですよ
こういうと、そう感じたりもすると思うので、つぎの対策をご紹介しましょう。
今後は「理論上勝てる台しか打たない」という方法です。



そんな台はあるのか?
スロットなんかだとよくありますよね。
設定1でも「完全攻略で機械割が100%を超える」台です。
たとえば、フル攻略で103%の台を月8回ぶん回したとすると、期待値は以下のとおりとなります。
- 3枚×8000回転×103%-3枚×8000回転=720枚(1日の期待値)
- 720枚×月8回=5760枚=11万5200円(1か月の期待値)
もちろん、目押しミスや換金率でも変わってきますが、理論上勝てる台だけやっていれば期待値はプラスになります。
ただし、この方法を成功させるにもアレが関係してきます。



負けたまま帰れるか、だな
期待値はあくまで期待値で、かならずしもその日がプラスでおわるとはかぎりません。
つまり、負けたら負けたでそれを受け入れられなければ、結局はこの方法を駆使しても負けていきます。
調子がわるいときでも深追いしてしまったり、台移動をしてほかで負けを取り返そうと考えてしまうからです。



私も結局はこれでダメでした
「その日の負けをその日に取り返そうとしない」
これができなければ、期待値プラスの台を追いつづけていても(これまでの)負けは取り返せません。
そしてこれは、おそらく1割くらいの人にしかできないことなので、個人的にはやはりおすすめできないです。
期待値が100%超えでも負ける理由
3. 負けは働いて取り返す


最後の方法は、「負けは働いて取り返す」というものです。
最初のほうでお話ししたとおり、パチンコなどのギャンブルは「遊び」です。
そこに使ったお金を「遊び」で取り返そうと考えることが、そもそもまちがっているともいえないでしょうか?



なので、働いて取り返すと
私はパチンコ・パチスロで1000万円以上負けてきましたが、年収が200万円でも5年働けば取り返せます。
年収が足りないのなら、副業でかせいでもいい。
私もやっているブログなんかは収益化もできるので、そこで負けを取り返すことだってできるでしょう。
遊びで使ったものは、遊びで使ったものとして割り切る。
1つめのパチンコをやめる方法と駆使すれば、今後はプラスにしかなりません。
負けることがいっさいなくなり、これからは勝つだけの人生になるのではないでしょうか?
そんなわけで、負けを取り返したくなったときは、
- さっさと家に帰る
- パチンコをやめて働く
この合わせ技がベストなのではないかと、パチンコをすでにやめた私は思いますよ。
副業はブログがおすすめ
今回のまとめ
- 負けを取り返したくなるのはだれもがそう
- しかしその思考に入った時点でギャンブルは勝てなくなる
- パチンコをやめれば今後は負けることない
負けを取り返すために粘る時間は、完全告知台のランプをおしぼりでかくす以上にむだな気がします。
それでも、負けは取り返したくなるものですし、その思考を断ってうまく立ち回るのはほんとうにむずかしいです。
それなら、もうパチンコをやめてしまうのが、やはりいちばんなのではないでしょうか?



いや、1割の人間になれば……
そう、だれもが「自分は特別な人間だ」と考えたくなります。
でもパチンコには、強い依存性があり、やればやるだけ依存症状がでてきます。
そしてギャンブル依存症になってしまえば、もう1割もなにもありません。
負けを取り返そうとして負けつづける「養分」になるだけです。
ですから、負けるだけの人生は、もうこのへんでおわりにしましょう。
その日に取り返せる金額なんてたかが知れていますし、パチンコをつづけていれば、負けはうん百万円単位で増えていくと思います。



そんなわけで、
たまにはさっさと家に帰るか、パチンコに行かない努力をしてみましょう。
ふだんとちがう行動を起こせれば、ふだんとちがう結果がきっと出ると思います。
そうやって元依存者の私も、パチンコではなく「人生での勝ち」を目指す生活を手に入れられましたよ。
借金があるなら問題解決を優先しよう
パチンコ以外の趣味をおすすめしたい
パチンコ・パチスロをやめる方法まとめ
コメント
コメント一覧 (2件)
頑張りむす
お互い頑張りましょう!
私は地道に働いてこれまでの負けを取り返そうとしています。