パチンコはいちおう遊技なので、楽しんで遊ぶ趣味です。

趣味……
仕事や日常からいったん離れてリフレッシュできる「息抜き」ですよね。
ところが、パチンコはその真逆をいき、「あすからまたがんばろう」の気力を失わせるものだと元依存者の私は感じます。
そこで本記事では、つぎのことを解説していきます。
- パチンコに行かない方がいい2つの理由
- 勝っても負けてもわるい結果になるのはなぜか
- パチンコをやることに意味はあるのか?
結論からいいましょう。
この記事で解説する「パチンコに行かないほうがいい2つの理由」は、これです。
- イライラする
- やる気がなくなる
ちなみにこれは、勝っても負けてもそうなると私は思います。
最後まで読んでもらえれば、きっと「行かない方がいい」をハッキリと認識できるようになるはずです。
惰性でパチンコをしているのなら、どうぞクリティカルな事態になるまえにごらんください。
パチンコはイライラする
それでは、さっそく見ていきましょう。
「パチンコはやるとイライラする」問題からです。



ごらんください
- 技術介入性
- 適度に楽しむ遊び(あくまでも遊技)
- 三点方式(これはパチンコをやめる方法で解説)
と、くるしい言いわけや建前によって成り立ってはいますが、パチンコはただのギャンブルです。
勝ち負けによって、感情は大きく揺れ動きます。
- 勝ったとき:スリルや興奮を味わえ、お金も増えてウハウハで、うれしいと感じる
- 負けたとき:なにも面白いことなんてなく、時間をむだにした・お金もなくなった、とイライラする



ただの「遊技」ではないな
これを現実からの一時的な離脱(リフレッシュのための趣味)で考えると、どうでしょう。
……まあむずかしいのではないでしょうか?
なぜかというと、本来の趣味は「やっていてイライラするものではない」からです。



これ、パチンコばかりしてると気づけないんですよ
どういうことか、まずはこれを、ギャンブル以外の「運がからむ」趣味で見ていきましょう。
ふつうの趣味はやっていてもイライラしない


一般的な趣味・遊びというものは、やっていてもイライラしません。
つぎのように、
- 対人戦のゲーム(挑発行為)
- ネット麻雀(途中離脱、長考)
対戦相手が原因となるものによっては、たしかにイライラすることもあります。
ただ本来の「遊び」というものは、そこに運の要素がからんでも、それすらも楽しめるものだと私は思います。
たとえばこれを、魚釣りやバードウォッチングの場合で考えてみましょうか。
- 魚釣り:魚がまったくいない、釣れない
- バードウォッチング:鳥がいない、見られない
このように、趣味によっては、残念な展開も当然あると思います。
外的な要因によっては、感じる楽しさに振れ幅はできるものでしょう。



動物は気まぐれだからな
とはいえ、楽しくないように思える時間も、こうはならないでしょうか?
- 魚が釣れない時間:逆に趣がある、考えごとをするのも楽しい、「おっ、きた」
- 鳥が見られない時間:ほかの生きものを見るのもわるくない、「そよ風が気持ちいいな」
そう、べつにいら立つ必要なんてものは、そこにはないのです。
一見すると楽しくないように思える時間でも、べつの楽しみを見いだすことができるから。



でも残念なことに……
パチンコの場合はそうはいきません。
なかには、つぎのように納得できる人もいます。
- 3万円使っていい演出が見られた
- 負けたけど楽しいと思える瞬間はあった
ただ、こう思えるのは、パチンコとうまく付き合えるごく一部の人だけです。
基本的には出なければ出ないだけ腹が立ってきますし、大半がそういった展開になります。
パチンコは9割が負けるとされるので、90%がこうなるともいえます。ちなみに私が記録した1年半の収支記録では約85%が負けでした。
さらにいうと、最終的に勝てたとしても、それまでの過程でイライラを感じることは多いです。
つまり、ふつうの人は(パチンコで)勝っても負けても、「どこかのタイミングでイライラする」といえるのではないでしょうか?



……!
勝っても負けてもイライラすることが多いパチンコ。
こんなことでは、休日に趣味として遊びに行っても、リフレッシュなんてできません。
逆効果となってしまうことは、もう目に見えていますよね。
パチンコをしている時以外もイライラする


さらにいうと、この「イライラする」問題は、パチンコを打っているとき以外でも起きます。



これがまたやっかいなので、
あわせて見ていきましょう。
パチンコ・パチスロは、そもそも勝てないようにできているので、基本的に負けます。
そうなると、つぎのような「パチンコをしているとき以外」でもイライラするようになるわけです。
- 仕事中の上司や部下の言動にいつも以上にイライラ
- 家族や恋人にパチンコに行くのをとがめられてイライラ
- パチンコに行きたいのをがまんする時間(禁断症状)にイライラ
こういった経験はありますよね?
そう、パチンコで負けると、そのイライラは「その後も持続する」のです。
それから、勝ったら勝ったで、絶対にまたパチンコに行こうと私たちは考えます。



と、いうことは……?
パチンコをしているかぎり、イライラしつづけるということですよね。
そして、そのイライラを解消するために、私たちがとる行動はひとつ。
「またパチンコに行くしかない……」
これです。
こういったこともあって、私たちはパチンコをやめられなくなっていくのです。
パチンコに行くとやる気がなくなる
このとおり、パチンコは趣味として遊ぶには、イライラする要素があまりにも多いといえます。
むしゃくしゃしたまま家に帰るのが基本となるなど、「あすからまたがんばろう」という気にはなりません。



確実に「やる気」はなくなっていきますよね
そして、この「やる気」こそが、2つめの問題となります。
負けたときはいうまでもないですが、パチンコは勝ってもやる気がなくなることが多いものだと感じます。
趣味・遊びで(人生の)やる気がなくなるなんて、本末転倒ですよね?
そこで、ここからは、
- 勝った場合
- 負けた場合
この2つにわけて、なぜパチンコに行くとやる気がなくなるのかをお話ししていきましょう。
勝つと「あぶく銭」で働く気力が失せる


本来はよろこぶべきはずの勝てた場合でも、どうしてやる気がなくなってしまうのか?
まずは「あぶく銭問題」があげられます。
私たちは仕事をしなければ生きてはいけません。
生きるために必要な、お金を稼ぐ手段がそれ(仕事)だからです。



働くからこそパチンコに行ける、と
そういったなかで、パチンコで大きく勝てたとしましょう。
つまり、ふだんの稼ぎ以上の、身の丈に合っていないあぶく銭が天から降ってきたと。
すると、こう感じたりもしないでしょうか?
- 仕事をまじめにするのがばからしい
- 努力して稼ごうとする気力が失せる
なぜなら、遊んでいただけで、必死に働いて得た賃金の何倍ものお金を手にしてしまったりもするからです。
パチンコの場合、勝っても数万円~十数万円なので、



いや、そうはならないよ
と、思われるかもしれません。
しかしつぎのとおり、だれもがそれなりの収入があるわけではありません。
- 総務省によると、非正規の労働者は36.7%と、約4割(令和3年/2022年)
- 国税庁によると、非正規の平均年収は176万円(令和2年/2021年)
となると、数万円~十数万円の勝ちはでかい。
変な話、数回勝てれば、1か月働かなくてもいいような気にもなってきます。
パチンコで継続的に勝てるのなら、そもそも仕事なんてしない、と思ったことはないですか?
つまり、そういうことなのです。
人間はあぶく銭を手にすればするほど、やる気がなくなる生きものなのですね。
パチンコは勝っても負ける


パチンコで勝つとまた行きたくなる、という話はさきほどもしました。
そこで、つぎは「勝っても結局は負ける問題」を見ていきましょう。
パチンコで勝てると、ほぼ確実に、そのお金を軍資金にしてまた勝負に行きます。



勝ってやめられる人はほぼいないな
しかしパチンコ・スロットなどのギャンブルは、「最高地点でやめるのがきわめてむずかしい」ものです。
たとえばスロットなんかで、朝から高設定らしき挙動を見せつけられれば、
- 今やめたらまだ勝てるであろう分を損してしまう
- やめたあとで他の人に出されたら後悔してしまう
と考えてしまいがちです。
終日打ち切るか、挙動が低設定くさくなって出玉がのまれるまでは、もうやめられません。
ひと区切りついたとしても、
- 時間があるからもうちょっと遊びたい
- こんな出玉では足りない、もっと勝ちたい
と、追いかけてしまいます。
その結果、帰るころになってみれば、手もとにのこった出玉はほんのわずか。
そして毎回のように、こう思うのです。
あのときやめておけばよかった……。
プロスペクト理論といって、私たち人間は、とにかく損をするのをきらいます。
途中でやめれば「人に利益を取られてしまう」と、どうしてもいいところで切り上げられません。



その結果が……
勝っても結局は負けです。
9割が負ける説が正しいとすると、勝ってもつぎは90%で負ける、ともいえるかもしれません。
つまり、勝てたとしても、どっちにしろそのあとで(負けて)やる気はなくなるのです。
追いかけるのではなく、先に(確率以上に)行きつづけられなければ、勝者にはなれない。
それがギャンブルです。
しかし人生という勝負ではそれができても、パチンコ・パチスロではほぼできません。
よってパチンコの勝ちは、残念なことに、負け(やる気ダウン)を誘発するだけのものなのです。
負けると仕事にも行きたくなくなる


負けた場合の「やる気の低下」は、いうまでもありません。
ただ、せっかくなので、これも見ておきましょう。
- 負ける → 負けた分の労働が無意味になる → そこでまず働く気力が失せる
- 生活を賭けて負ける → 生活が苦しくなる → その日数分だけやる気の低下がつづくこともある
まずは、こういうことが起こります。
せっかくの休日なりを無駄に消耗したことになるので、



今日は最悪の1日だった……
と考えながら目を閉じ、翌朝からふたたび仕事に行かなければなりません。
働きはじめると、なんだかやる気も徐々に回復してきます。
「仕事をしていたほうがマシなんじゃないか?」とも思えてきます。
でも、休日になると、気づけばまたパチンコに行ってしまい、
負ける → やる気が失せる → 最悪だとそっと目を閉じ → 仕事 → そしてパチンコ
この無限ループです。



まあ、こうなりますよ
もし、月に給料の半月分程度を負けているのなら、いちど考えてみてください。
それって……半月は働く必要がなかったということですよね?



パチンコで負けなければ、働く必要もない……
以前の私は、借金の返済もあって働きまくっていました。
でもいまは、その「負けなければ働く必要もない理論」もあって、仕事をひとつやめても生活ができています。
そんなわけで、パチンコは、
- 負ければやる気がなくなる
- むだに働かないといけなくなる
こういうことが起こるので、そもそも行かないほうがいいのです。
パチンコはやる意味がない(結論)
- パチンコに行くとイライラする
- パチンコに行くとやる気もなくなる
ここまでの話で、以上のことがわかりました。
そうすると、パチンコをやる意味なんてないのではないか? という話になってきます。
本来の「趣味・遊び」としての機能を果たしていないからですよね。



さらにいうと、
パチンコに行かないほうがいい理由には、以下のようなものもあるわけです。
時間のむだですめばまだいい話です。
とくにギャンブル依存症になってしまうと、パチンコ・パチスロがやめられなくなります。
- イライラするとか
- やる気がどうとか
そんな話ではすまなくなってしまうのがパチンコなのです。
そんなわけですから、10年以上やめられず、多くのものを失ってきた私にはこう言うことしかできません。
パチンコには行かないほうがいいですよ。



これはガチです……
できることなら、手遅れになってしまうまえに、パチンコはやめたほうがいいです。
すでにやめられなくなってしまっているのなら、それは依存症の可能性ありだと思いますよ。
今回のまとめ
- パチンコは勝っても負けてもいいことがない
- 趣味や遊びとしての機能をもはや果たしていない
- やめられなくなるのは時間の問題でもあるので注意
パチンコは勝っても負けてもイライラしますし、やる気もなくなります。
もっとも、なくなるのはパチンコ以外のやる気であって、パチンコに行くやる気だけはのこります。



だから、たちがわるいのです
だから、パチンコには行かないほうがいいのです。
とはいえ、「行かない方がいい」でやめられる人がすくないのも事実でしょう。
パチンコの強い依存性にとらわれてしまうと、そう簡単には抜け出せなくなるからです。
しかしこの対策は、私の経験をもとに当ブログでまとめてあるので、ぜひごらんいただければと思っています。
- パチンコで得たあぶく銭は、結局はまた行く資金になるだけ
- いずれはそれもなくなり、それまでの時間が意味のないものになるだけ
そうして最終的に用意されているのは、なにもないどころか「破滅」です。
ですから、こんなことはもうおわりにして、



イライラしない+やる気がでる遊びをしましょう!
はじめは楽しさを感じられなくても、スルメのように、じわじわと感じられるようになります。
パチンコ以上におもしろい遊びは、じつはたくさんあるのです。
そのことは、かつてはパチンコしか趣味がなかった「この私」が断言しますよ。
パチンコ以外の趣味がおすすめ
借金問題の解決は優先しよう
パチンコ・パチスロをやめる方法まとめ
コメント
コメント一覧 (4件)
今回、パチンコやめました。
初めてブログ読ませて貰って、まったくその通りと感銘受けました。
のぶさん、コメントとブログを見ていただきありがとうございます!
私もパチンコはもうしばらく行っていませんが、やめたあとの生活のほうが充実していると感じます。
パチンコをやめることで得られるメリットはほかにもブログに書いていますので、よろしければぜひごらんください!
一緒に行かない生活を継続させていきましょう!
85%負けは下手なだけじゃない?
冒頭部分にも書いたとおりですが、私はギャンブル依存症だったので、うまく立ち回るのは根本的なところで不可能だったんですよね。
なので、下手といえば下手になるのですが、当然の結果といえば当然の結果だったと思っています。
ギャンブル依存症でうまく立ち回れる人は、おそらく、ほぼいないのではないかと思います・・・。