今日はパチンコに行けばよかった……。いや、そんなことはない。間違いなく行かない方が良かったはずだ。
パチンコに行きたい。でもどうしようか、やっぱりやめておこうかと悩んでいる時、その葛藤に打ち勝つことができれば最低でも後悔することはありません。
つまり、どういうことか?
パチンコに行かなかったその日の夜になって、「やっぱり今日は行かなくて良かった」と思うことはあっても、「やっぱり今日は行っておけば良かった」と思うことはないということだ!
犠牲とリスクを代償に得られるもの
パチンコは適度に遊べるという方も少なくはないでしょうし、むしろその方が多いというのが普通なのかもしれませんが、依存症レベルの人間にとってパチンコに行くということは、全てを犠牲にすることを意味します。
家族や恋人がいるのであれば、大切な人と過ごす時間を犠牲に。一人で動物を飼っているのであれば、ご主人しかいない動物をひとり家に残し、動物の幸せを犠牲に。家事を含む仕事や、仕事の準備などが残っていればそれらは全て後回し。その日にやらなければならないことを全て犠牲にしなければいけなくなるのです。
さらに、パチンコ店に行くためにはそれだけでは足りません。
パチンコの実態はただのギャンブル。その目的は突き詰めると勝って金を得ることにあります。よって、勝てる可能性がある以上は必ず存在する負ける可能性、お金を失うリスクを背負わなければならないのです。
これでようやくパチンコ店に行く準備が整う。大切な時間を犠牲として支払い、お金を失うリスクを背負い、意気揚々とパチンコ店に行く。そこで、それらを代償として得られるものは一体何なのか?
長年行き続けている方であればもうわかっているはず。何もないんですよ、得られるものなんて。あるとすれば残高に印字されるマイナス表記くらいだ。
そして私たちはパチンコ店の閉店と共に帰宅。シャワーで穢れた体を洗い流し、食事をする頃には既に日付は回り、翌日も仕事だからとベッドに横たわり、こう呟くのです。
「やっぱり行かなければよかった」と。
犠牲とリスクを代償に得られるもの、それは後悔だけ。そして、後悔しても犠牲にした時間は二度と戻っては来ないのです。
パチンコに行かなければ後悔することはない
一方で、パチンコに行かなかった日はどうだろうか。
誰かと一緒に過ごすのであればその時間を失うこともなく、動物を留守番させて可哀想な思いをさせることもなく、掃除や買い出しなどの家事、仕事を放棄することもなく、少なくとも何かを犠牲にすることはない。
出かけた先で何かを食べても、何かを買っても、それは相応の価値があるものを手に入れるために適正な対価を支払っただけのこと。理不尽なリスクを背負わなければならない、パチンコという名のギャンブルをするためにお金を賭けるのとはまるで話が違うのです。
いまいちピンとこないって?
それじゃあ、皆さんがパチンコ店に行かなかった休日を、私が勝手に振り返ってみたとしよう。
その日は気持ちのいい朝日で目が覚め、窓を開けてみると心地良い風が吹き込み、居ても立ってもいられなくなった皆さんは家の掃除を開始。なんともいい洗濯日和で、布団にも日光浴をさせてあげた。
そういえば食事がまだだった。皆さんは綺麗になった部屋の中で優雅に昼食を頂く。食べ過ぎると動けなくなってしまうので、休日の昼食は少なめにしよう。なんと言ったって、休日の時間はまだ沢山あるのだから。
相変わらず日差しが眩しい昼下がり、ここで少しパチンコ店に行きたくなる。しかし、この日は消耗品を買いに行かなければならなかったため、皆さんは邪念を追い払って買い出しに出かけることにした。
目当てのものを手に入れた皆さんは、そのままパチンコ店に行こうかと再び邪念が頭をよぎるも、一先ずカバンの中に購入したものを突っ込む。すると、

深夜特急……なぜ、こんなものがここに……?
カバンから出てきたのは、現在のようにネットが発達していなかった時代にバックパッカーのバイブル書と呼ばれ、現在も読み継がれている不朽の名作、沢木耕太郎著『深夜特急』ではないか!!
これは今すぐ読まなければ!ということで皆さんは目の前の喫茶店にダッシュ。
小一時間ほど読書に耽り、珈琲を飲み干した皆さんは再び外へ。またしてもパチンコのことを考えてしまうも、今行けば干してある布団が夜中まで干しっぱなしになってしまうと踏みとどまることができ、一度帰宅。
布団を取り込むと、表面から日差しを浴びた暖かさを感じる。そして皆さんは思い出した。

そういえば「genekibar.com」ってブログに、昼寝するとパチンコに行かなくなるって書いてあったな
そう、これはパチンコに行きたくなったら取るべき奥義。皆さんはそのまま布団の中にもぐり、昼寝をすることにした!
昼寝をするとパチンコに行かなくて済むという技
→【実践上の成功率100%】パチンコに行きたくなったら取るべき奥義を伝授
再び小一時間ほどで目が覚めた皆さん。これぐらいの昼寝であれば夜の睡眠にも支障はでない。そして時間はもう夕方、今からパチンコはもういいやと、成功率100%の奥義が持つ効力を実感。
昼は少なめのご飯にしていたので、なんとなくお腹が空き始める。そろそろ夕食の用意をしようかと、皆さんはスーパーに買い出しに出かける。
その後、夕食を食べてのんびりしていると、

まさか、なぜ、こんなものがここに……!?
これは、「genekibar.com」のミナトが一番美味いと言っていたバーボンウイスキー「エズラブルックス」ではないか!これは今すぐ飲まなければならない!!
ミナト思い入れの1本
→【コスパ抜群】元バーテンダーが選ぶ一番うまい酒(ウイスキー)とは何か
1ショットのバーボンをロックで楽しむ。カランと音が立ったということは、グラスの中が氷だけになったということだ。
今日は良く眠れそうだ。いい時間が近付いてきたところで皆さんは再びベッドへ。
そして、こう呟いたのです。
「今日はやっぱりパチンコに行かなくて良かった」と。
やはり行くべきだったは幻想と思え
パチンコは行かなければ後悔することもなく、行かなければ結局はそれで良かったと思うもの。ただし、例外もあると言えばあります。
かつてはどの台がどれくらい出ているといった情報はパチンコ店にまで行かなければ基本的にはわかりませんでした。しかし、現在はデータサイトを見れば出玉がすぐにわかってしまう場合もあるのです。
そこで、狙っていた台が出ていた場合、行けば勝てていた。やっぱりパチンコ店に行っておけば良かったと思ってしまったりすることもあるでしょう。
が、それは当事者の運、当事者の引きが良かっただけであって、皆さんがやったところで同じ結果になるという保証はどこにもない。設定がどうこうなどというのも、そんなものは誰にもわからない。
よって、結局のところ行っておけば良かったなんてのは、ただの幻想にすぎないのです。
もし、その日パチンコ店に行ったとして運良く勝てていたとしても、それは新たな負け、新たな行かなければ良かったを生み出すだけ。
事実、私は1年半に渡ってパチンコの収支結果をつけていましたが、勝率は15%でした。要するに、1回の行って良かったは残りの85%、5~6倍の行かなければ良かったを生み出しただけだったのです。
パチンコに行くべきだったはただの幻想。無駄な思考であり、意味のない空想。
そんなものに囚われてはいけない。思考をパチンコの呪縛から解放しよう!
1年半の収支結果はこちら
→【負け額】パチンコ・パチスロに依存した最後の1年半のトータル収支結果
今回のまとめ
・やっぱり行っていればはただの幻想
・昼食は少なめ、布団は干す
今日も1日パチンコ店に行かなかった。これは本当に凄いことだと私は思います。中にはすることがなくて、こんなにも暇で退屈なのであれば、やっぱり行けば良かったかなと思われる方も少なくはないかもしれません。
ただ、行かなければ行かないだけ、次第に色んなことにも興味が出てくるはずだと思うのです。なぜならギャンブルによって脳が受け取る刺激が変化しているという事実が、既に証明されてもいるからです。
パチンコやスロットで当たりが20連する。それは確かに気持ちがいいだろう。しかし、パチンコに行かない日が20日連続した方が私は気持ちが良かった。それに、当たりはせいぜい何十回か続くのが限界ですが、パチンコに行かないのは何百回、何千回と継続させることだってできるのです!
今日は行かなくて良かった。是非それを明日も感じてほしい。
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