彼氏や旦那にパチンコをやめさせる方法はある?7つの手段を元ギャンブル依存者が紹介

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彼氏や旦那にパチンコをやめさせる7つの方法を元ギャンブル依存者が紹介

彼氏や旦那さんがパチンコばかりするようになってしまうと、こう言ってやりたくなりますよね。

パートナーさん

私とパチンコどっちが大切なの……?

  • 休日は朝からパチンコ
  • 子どもを残してパチンコ
  • デートはいつもパチンコ

最優先はつねにパチンコです。こんなことでは、当事者とつきあっていくのも無理な話ですよね。

でも、見捨てるのはもうちょっとだけ待ってください。

彼氏・旦那さんは、「ギャンブル依存症」という病気によってそうなっているだけの可能性があるからです。

この記事でわかること
  • 彼氏や旦那がパチンコ依存症になるとどうなる?
  • パチンコをやめさせたい、パチンコをやめてほしいと思ったら
  • パチンコをやめさせる7つの手段とその効果

パチンコがただの遊びではなくなる状態のことを「ギャンブル依存症」といいます。

この記事では、そんなギャンブル依存症の彼氏や旦那にパチンコをやめさせる7つの方法をご紹介します。

むずかしい問題ですが、10年、20年とつづいたパチンコをやめさせられた例もあるので大丈夫。

以前は重度のギャンブル依存者だった私でもやめられたので、きっと問題解決のお力になれると思いますよ。

  • 趣味のパチンコをやめさせたい
  • 親のパチンコをやめさせたい

また、こういった場合の対策についても言及しますので、どうぞ最後までごらんください。

著者プロフィール
ミナト

ミナト

10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら

目次

彼氏・旦那がギャンブル依存症になるとどうなる?

  • 約束を守らない、約束をすっぽかす、予定を変更される
  • いっしょにいても心ここにあらずで、どこか上の空
  • お金を貸してほしいと言う、負けた八つ当たりをしてくる

あとは「いつのまにか消えていたと思ったらパチンコ店にいた」とか……。

イブスター店長

なんて男だ……

まったくもって、こんな行動は理解できないですよね?

でも、ギャンブル依存症になってしまうと、だいたいの人はそのようになってしまいます。

それはなぜなのか?

こういうことだからです。

「パチンコが最優先、パチンコがいちばん大事、パチンコがやりたくてしかたがない」となるから。

ギャンブル依存症は、パチンコで脳が変化することによって、パチンコ以外に興味を持てなくなる「病気」です。

これは脳の研究でもあきらかになっています。

しかし本人は、それが「病気」だとは気づいていない。

だからこそ、この問題を解決させるのはむずかしいのです。

ミナト

でも、だいじょうぶです

彼氏・旦那の心理状態を知れば、これからご紹介する対策を、効果的に使えるようになります。

そこで、具体的な「やめさせる方法」を見ていくまえに、まずは彼らの考えていることから確認していきましょう。

パチンコに行く彼氏・旦那の初期状態

パチンコは楽しいなあ

最初はみんなそう思います。

パチンコ(ギャンブル)をすることで、脳から「快楽」を感じさせる物質がでるからです。

「ドーパミン」や「β-エンドルフィン」というものが出ることで知られています。

ケーキなどのスイーツを食べると「おいしい・幸せだ」と感じますよね?

じつは根本的な部分は、それとおなじことでもあるのです。

ミナト

スイーツでも快楽物質は脳からでるんですよ

でも、残念なことに、ギャンブルは「依存性が高い」わけです。

そのため、これをつづけていくうちに、彼らはこのように考えるようになります。

彼氏・旦那

パチンコが打ちたい……パチンコが打ちたい……

ギャンブル行為に依存してしまい、パチンコが「やめられない・コントロールできない」ようになっていく……。

これが、さきほどもお話しした「脳が変化した状態」です。

それでは、こうなってしまった彼らは、「本音」ではなにを考えるようになるのか?

さらに深く見ていきましょう。

パチンコばかり行く彼氏・旦那の本音

彼氏・旦那

パチンコは楽しいなあ……

依存症状が進行すると、彼らはそのように「思い込む」ようになります。

病気により、パチンコにしか興味を持てなく(そのようにしか感じられなく)なるからですね。

では、そんな状態で、冒頭の質問をかぶせてみましょう。

パートナーさん

私とパチンコどっちが大切なの?

(タテマエ)

そんなの、君のほうに決まってるじゃないか……

きっと、そう言ってくれることでしょう。

でも、ここでは現実をお話しします。

彼らは本音では、このように思っています。

(ホンネ)

まあホントは、パチンコのほうが大事なんだけどさ……!

嘘つきですよね?

そう、ギャンブル依存者は平気でウソをつくのです!

ただ、ひとつだけいっておきたいのは、これは彼らの「本心」ではないということ。

ギャンブル依存症という病気によって、そう思わされているだけなのです。

病気がよくなれば、きっとウソはいわなくなります。だから、どうかいまだけはグッとこらえてください。

彼氏や旦那にパチンコを辞めさせる7つの方法

  • パチンコをつづけていると依存症になることがある
  • 依存症になるとウソつきになり、パチンコしか楽しくなくなる

ここまでの話で、以上のことがわかりました。

それでは、この予備知識をふまえて、彼氏・旦那さんにパチンコをやめさせる方法をご紹介していきます。

具体的には、以下の順に対策を打っていくのが効果的です。

パチンコをやめさせる7手順
  1. 本人が「やめたい」と思うのを待つ
  2. 本人に病気であることを認識させる
  3. パチンコ店を出禁にさせる
  4. 借金問題を解決させる
  5. 電話相談や自助グループに参加させる
  6. 新しい趣味をあたえる
  7. 失敗したら途中からやり直す

本人をその気にさせることができれば、この問題は解決できます。

ただし、注意点がひとつだけ。

完全な趣味として遊んでいるだけなら、その気にさせるのはかなりむずかしいということです。

イブスター店長

まず「やめよう」と思わないからだな

その場合は、「環境が変わることでうまくいく場合もある」まで進んでください。

とはいえ、彼氏・旦那さんは、パチンコを趣味と「思い込んでいる」だけで、じつは依存症になっているケースもすくなくはありません。

ミナト

パチンコ依存は自覚するのがむずかしいからです

ですから、趣味かどうかわからないときは、趣味か依存症かの判断基準もチェックしておいてください。

本人向けの記事ですが、はたからみても当てはまることが多いのなら、依存症の可能性は高いといえます。

そう判断できたのなら、どうぞこのままごらんいただければと思います。

それでは、さっそくまいりましょう!

1. 本人がやめたくなる時を待つ

本人がパチンコをやめたくなるのを待つ

パチンコにとらわれた彼氏・旦那さんを依存症から解放し「愛をとりもどす」。

これはまず、時が来るのを待つしかありません。

イブスター店長

あえて「放置する」ってことか?

そうなのです。

一見すると、当事者はパチンコばかりしているように見えますよね。

でも、じつは内心では、もうやめたいと思いながらパチンコをやりつづけていたりもします。

パートナーさん

……えっ?

なにをいっているのか意味がわからないですよね。

しかし本人からすれば、ダメだとわかっていても、どうしても我慢ができないだけの話でもあるのです。

ですから、じつは家に帰ってきてからも、パチンコに行ってしまったことをひとりで後悔していたりもします。

  • 彼女や妻をひとりにしてしまった
  • 子どもを置いて自分はなにをしていたんだ
  • なくなったお金でなにかを買ってあげればよかった
彼氏・旦那

パチンコなんて行かなければ……

この心境は、残念ながら当事者にしか理解できません。

だからこそ、パチンコに行った彼氏・旦那さんを非難したり、反感を持ってしまったりすると思うのです。

そこで、私からのお願いがあります。

そこをなんとか理解しようと、すこしだけ、彼らに寄り添ってみてはもらえないでしょうか?

言いだしやすい環境をつくってあげるのが大事

彼氏・旦那

帰ったらきっと怒られるんだろうな……

  • パートナーが怒っている
  • パートナーが悲しい顔をしている

そうなると、当事者はいいたいことがあっても言いだすことができません。

パチンコなんて行かなければ……。

そう、「ほんとうはもうパチンコをやめたいんだ」という言葉をです。

ミナト

そしてこのときが「好機」です

その言葉が彼らの口から出てきたとき、これは大チャンスです。

というよりも、そのときくらいしかパチンコをやめられるタイミングはありません。

そもそもの話、ギャンブル依存者には、悩みを人に打ち明けないという特徴があります。

  • だれにも理解してもらえないのを学んでいる
  • 問題を打ち明けるのがこわい(既婚者ならなおさら)
  • 反論されると依存症もあって怒りを感じる(まともに話ができない)

だからこそ、そういった悩みを打ち明けられる環境を、まずは用意してあげるのが重要なのです。

当事者がパチンコに行くのをとがめずに、ほったらかしにしておけば、本人はここぞとばかりにパチンコに行きまくるかもしれません。

パチンカー

制限解除じゃ!

でもパチンコは、「ダメだ」といわれるとよけいに行きたくなるものであり、最終的には本人の問題でもあります。

よって本人の口を、なんとかしてひらかせるためにわざと行かせ、そして負けさせるのです。

ミナト

負けたときくらいしか「やめよう」と思わないんですよ

パチンコでこっぴどく負けると「やめよう」と思います。

その状態できちんと話を聞いてくれる人がそばにいれば、話したくもなるというものです。

もちろん、落ち込んでいるようなときがあったら、こちらから話しかけてみるのもいいでしょう。

  • 本人の口を割らせること
  • 悩みを打ち明けられる空気を用意してあげること

ようは、本人に「問題を解決したい」と思わせる・言わせることが、なによりも大切だということです。

2. 本人に病気だと認識させる

本人に自分がパチンコ依存症という病気だと認識させる

彼氏・旦那さんに、自身がギャンブル依存症という「病気」だと認識させましょう。

ギャンブル依存症は自覚率の低い病気です。

推定患者のうち、病院に行くなどしたのは「約0.4%」だったという調査結果もあります。(2016年/厚労省調べ)

そして、この自覚できるかどうかがその後を左右します。

これを認識できていないと、以降の方法を活用してまで、パチンコをやめようとは絶対に考えないからです。

ミナト

そこまでしなくても大丈夫、となるからですね

よって、本人が「やめたい」と思うようになったら、すぐに病気であることを認識させてあげてください。

その方法は、さきほどもふれた、以下の記事を見せてあげましょう。

そんなにむずかしい内容ではないのですぐに読めます。これはパッパッと読ませてあげてください。

3. パチンコ店を出禁にさせる

パチンコ店を出禁にさせる
  • 本人がやめたいと思った
  • 本人に病気だと認識させることができた

ここまで進んだら、いよいよ具体的な「パチンコをやめさせる方法」に進みます。

ベストな選択肢は、パチンコ店にたのんで、彼氏・旦那さんを「出禁」にしてもらうことです。

イブスター店長

そんなことができるのか?

できますよ。

自己申告・家族申告プログラム」という、依存症の防止対策を活用すれば、その日のうちに行きつけのパチンコ店を出禁にしてもらえます。

これは本人だけでなく家族でも申し込めるので、いっしょに行ってあげるのがおすすめです。

なかにはプログラムの加盟店ではない(=受け付けていない)パチンコ店もありますが、いえばやってくれたりもするのでだいじょうぶ。

とにかく行ってみるだけの価値はあるので、これを活用し、彼氏・旦那さんを出禁にしておいてください。

ミナト

でないと、必ずといえるほど「また行く」からですね

本人の意志ではやめられないパチンコをやめさせるには、なにかしらの「強制力」が必要となります。

この対策プログラムにはその強制力があるので、ぜひ活用してみてください。

4. 借金問題を解決させる

借金問題を解決させる
パートナーさん

え、借金あるの!?

そう思われるかもしれませんが、ギャンブル依存者には、ほぼ借金があります。

数十万円程度ならまだマシなほうで、100万円単位での借金があってもなんらおかしいことではありません。

  • 消費者金融なら100万円までなら簡単に借りられる
  • ギャンブル依存者はパチンコ・スロットをコントロールできない

こういう理由があるからですね。

もちろんない場合もあるとは思いますが、借金があるのなら、その金額を正確に吐かせましょう。

友人や親からも借りている場合もあるので、とにかく怒らずに、ここでも言いだしやすい空気のなかで聞いてあげてください。

イブスター店長

男は「負」の部分をさらけだしたくないと考えるからな

借金がある場合は、これの解決は先決となります。

借金があるだけでパチンコに行きたくなる(お金を借りれば行ける)からですね。

ただ、返済がむずかしかったとしても、「債務整理」という方法もあるので安心してください。

債務整理:基本は利息の全カットが可能で、最低5年は新規の借金ができなくなる。

消費者金融などと契約がある場合、ギャンブル依存者はそこからお金を借りまくります。

けれども債務整理を利用すれば、それを強制的に不可にできることに加え、返済もらくにしてもらえるのです。

ミナト

毎年100万人以上が利用しているともいわれています

やはりここでも強制力がなければ、本人はまた簡単にお金を借りてしまいます。

よって、まずは自力での返済を考えさせ、それがむずかしいときは、債務整理の利用も考えてあげてください。

ちなみに過払い金があれば借金自体が減ります。

それと、これはあとでお話ししますが、借金の肩代わりだけはしてはダメですよ。

取り返しのつかないことになる危険性があるからですね。

5. 電話相談や自助グループに参加させる

電話相談や自助グループを利用させる
  • 本人が問題を自覚して解決する気になった
  • パチンコに行かない環境をつくりあげた

ここまでができたら、つぎはパチンコに行かない状態を継続させていきましょう。

おすすめできるのはつぎの2つです。

  1. RSNに電話をさせる
  2. GAに参加させる

RSN(リカバリーサポートネットワーク)とは、パチンコ依存に悩む本人・家族むけの電話相談機関のこと。

通話代はかかりますが、電話をするだけで、無料で相談に乗ってもらうことができます。

またここを介せば、経験を積んだ講師による、「対面相談会」というものに参加することもできます。

2022年現在、コロナの影響もあり、対面相談会はオンライン相談になっています。

本人は「そこまでする必要はない」なんて言うかもしれませんが、そこまでしないとパチンコはやめられません。

そんなわけですから、最低でも1回は電話をさせましょう。

いろんなアドバイスをもらえるので、きっと「電話してよかった」となるはずですよ。

ミナト

私も電話したことはありますよ

RSN

電話番号:050-3541-6420
対応時間:月~金 10:00~22:00(祝日除く)

それから、GA(ギャンブラーズ・アノニマス)という自助グループに参加させるのも有効です。

パチンコ・パチスロ問題に悩む当事者の意見交換会、みたいなものですね。

ギャンブルをしない状態の維持は、こういった当事者同士の話し合いがもっとも効果的ともいわれています。

参加できる会場はたくさんあるので、こちらもいっしょに探してみてください。

もちろん参加料は無料ですよ。

GAの運営は寄付金でまかなわれているので、多少は必要になるかと思います。

6. 新しい趣味をあたえる

新しい趣味をあたえる

彼氏・旦那さんに新しい趣味をあたえてあげましょう。

ギャンブル依存症になると、脳の変化によって、パチンコ以外への興味はすべてなくなってしまいます。

ようは、パチンコに行けないとなると、やることがなくなってしまうのです。

ミナト

だからまたパチンコに行きたくなるんですよね

そこで、パチンコが再開されないように、新しい趣味をあたえてあげるのです。

最初は暇つぶしにしか感じられないと思いますが、それでだいじょうぶ。

時間とともに、ほかのことへの楽しさは感じられるようになっていくからです。

イブスター店長

パチンコ以外の楽しみに目覚める時は来るぞ

趣味としておすすめできるものは、以下の関連記事でもまとめてあります。

こちらもぜひ見せてあげてくださいね。

7. 失敗したらまた途中からやり直す

失敗したら途中からやり直す

彼氏・旦那さんが失敗したら、また途中からやり直してあげましょう。

ここまでの手順をきちんとふませられれば、パチンコをやめさせられる可能性は高いといえます。

ただ、だいたいの人は途中で失敗するということを、さきに知っておいてください。

そう、これだけしても、またパチンコに行ってしまうのです。

ミナト

これをスリップ(再パチンコ)といいます

  • もうだいじょうぶだろう
  • 1回くらいなら問題ないはず
  • そうだ、バレなければいいんだ

こうやって、やめたはずのパチンコは再開されてしまうわけです。

なぜかというと、ギャンブル依存症は、一生にわたってつづく問題でもあるから。

ミナト

もちろん1回でやめられる人もいますが……少数派だと思います

ですから、失敗しても怒らないであげてください。

そして失敗してしまったら、もういちど途中から、いっしょにやり直してあげてください。

  • 病気への認識が足りなければ再度認識させる(病院に行かせる手段もある)
  • 出禁になっていないパチンコ店に行ったのならそこも出禁にさせる
  • 本気でやめたいと思っていないのなら一文無しになるまで放置するのもあり

私も何回も失敗してきました。

でも「なぜ失敗したか」を考えれば、つぎは失敗しないようにできますし、それをくりかえしていけば、いずれは成功にたどりつけます。

ですから、できることなら、本人と根気よくつきあってあげてほしいと思います。

ギャンブルをやめさせる際の注意点・心構え・最終手段

彼氏や旦那さんのパチンコをやめさせるには、これまでのとおり、つぎの3つが成功のカギとなります。

  • 本人に認識させること
  • パチンコができない強制力をつくること
  • 失敗しても成功するまでねばること
ミナト

ただ、どうしてもうまくいかない場合もあるんですよね……

そう、どれだけいっしょにがんばっても、成功する気配がないことは残念ながらあります。

また、協力する方法によっては、彼氏・旦那さんのパチンコ依存症を悪化させてしまうこともあるでしょう。

そこで最後に、以下の注意点などをお話ししておきます。

  • 協力のさいにやってはいけないこと
  • 協力するさいの心構え
  • どうしてもダメなときの最終手段

趣味パチンコをやめさせられた方法もあるので、どうぞ最後までチェックしておいてください。

絶対にダメなのはお金を貸すこと

彼氏や旦那さんにパチンコをやめさせるさい、以下の2つは絶対にしないようにしてください。

  • お金を貸してあげる
  • 借金の肩代わりをしてあげる

ギャンブル依存者は、パチンコのためなら平気でウソをつくんでしたよね?

ようは、パチンコに行きたいがために、ウソをついてまでお金を借りようともするということです。

ある調査では、借金の肩代わりは8割以上の家族が経験し、約4割は「500万円以上」も立て替えていたといいます。

イブスター店長

なんでそんな金額になるんだ?

その答えは簡単です。

肩代わり後にまた借金をし、そのお金でパチンコに行って、再度お金を立て替えてもらうから。

依存症の当事者は、お金を手にした瞬間にパチンコに行きたくなります。

  • 絶対に使ってはいけないお金でもパチンコに使ってしまう
  • 立て替えてもらって借金が減れば、またパチンコに行けると考える

お金に対する考え方や常識なんてものは、彼らには通用しません。

供給されるお金があれば、どこまでも破滅に向かって突き進んでいくだけです。

よって、彼氏・旦那さんがつくった借金は、かならず自力で返済させるようにしましょう。

  • 貸す
  • 立て替える
  • 肩代わりする

お金関係は、こういった協力は絶対にしてはダメですよ。

自分がやめさせるとは考えないのも大事

パチンコをやめさせたい気持ちはわかりますが、「ワタシがやめさせる」の方向で進めるのはやめておきましょう。

そもそも私たち人間は、人からなにをいわれても、自分が経験するまでは反省することができません。

こういった経験はないでしょうか?

反省あるある
  1. 子どものころに、親から「これはするな」といわれる
  2. 自分は「どうしてダメなんだ」と反発する
  3. 大人になってから「やっぱりあれはダメだったな」と思う

当事者のパチンコ問題も、結局はそれとおなじことです。

経験して反省し、本人が「これはだめだ」と思わなければ、どうすることもできない問題でもあるのです。

だからこそ、最初に本人に「やめたい」と思わせることが大事なのですね。

熱心に働きかけない

また、それに関連することとして、熱心に働きかけないというのも大切です。

パートナーさん

私は依存症に詳しいのよ。だからいうことを聞け、な?

こういうスタンスでいくと、本人にとってはストレスとなってしまい、それが失敗につながることも多いと感じます。

あくまで問題を解決するのは本人で、自分はそれに協力してあげる。

尻にしくのはあとでいいでしょう。

しょうがないヤツだと思って、どうか慈悲の心で接してあげてください。

ただし、つぎのような「甘やかし」は必要ないので、そこだけはキッチリするようにしましょう。

必要ない甘やかし
  • ごほうびでお金をあげる
  • ごほうびでパチンコをやらせてあげる
  • ごほうびでほかのギャンブルで遊ばせてあげる

とくにほかのギャンブルは、パチンコをしたい衝動を呼び覚ますので、完全に禁止したほうがいいです。

ごほうびをあたえるなら、直接お金を渡すのではなく、ほしいものを買ってあげるなどにしたほうがいいと思いますよ。

ミナト

本人にはお金を持たせないようにしましょう

当事者にひとりでやらせないようにする

ギャンブル問題の解決を、当事者ひとりでさせないようにしてあげてください。

彼氏・旦那さんに「やめる」約束をさせただけでは、ハッピーエンドとはいきません。

この問題は、口約束をしたくらいでどうにかなるものではないからです。

改心しておとなしくなるのは、最初の3日間くらいだけです。

協力することが「強制力」にもなります。

ですから問題の解決は、できるだけいっしょにしてあげてください。

  • パチンコ店を出禁にさせるときは一緒に行く
  • GAも一緒に参加するか、または途中まで一緒に行く
  • 当事者の家族むけの自助グループにも参加してみる

パチンコ店を出禁にさせる、自助グループに参加させる。

こういったときでも、本人だけにまかせておけば、最悪ふつうにパチンコ店で遊んで帰ってくる可能性もあります。

とにかく最初は、できるだけ行動をともにすること。

それから、ギャマノンという当事者の家族むけの自助グループもあるので、そこで意見交換をするのもおすすめできますよ。

ミナト

依存者には人の助けが必要です

家族・仲間の協力なくして、ギャンブル依存症を解決するのは不可能に近いといえます。

面倒くさいと感じるかもしれませんが、本人ひとりにまかせず、できるだけ協力してあげてほしいと思います。

環境が変わることでうまくいく場合もある

本人の環境が変わることで、パチンコをやめられる場合もあります。

  • 転職・転勤
  • 引っ越し
  • 結婚・子どもの誕生

職場にギャンブラーが多いと、それだけでパチンコをやめるのはむずかしくなります。

周囲にパチンコ店がない場所に引っ越すことで、パチンコに行かなくなる人もいます。

ちなみに、海外に引っ越せば完全に行けなくなります。

結婚などの人生の節目をむかえたことで、「こんなことをしてる場合じゃないな」と、趣味のパチンコをやめた人も知っています。

環境が変われば人も変わりますし、環境がわるいままでは依存症もよくなりません。

彼氏・旦那さんのパチンコ通いがよくならないときは、生活習慣を変えることもいっしょに検討してみてください。

とくに仕事のストレスが原因となっている場合は、仕事を変えることでよくなるケースもありますよ。

相手を見限る覚悟を決める(+最終手段)

最悪の場合にそなえ、相手を見かぎる覚悟も決めておきましょう。

恋人・夫婦関係となると、どうしても相手にやさしさ・あまさが出てしまい、つぎのようなことが起きてしまいがちです。

裏目に出る優しさ
  1. よかれと思ったやさしさで本人の依存症が再発する
  2. 当事者は延々とギャンブル依存症で苦しみつづける
  3. パートナーも当事者の問題にふりまわされつづける

こんなの、だれもしあわせにはならないですよね?

だからこそ、彼氏・旦那さんにパチンコをやめさせると決めたなら、鋼の意志で本人と向き合わなければなりません。

最低でも1か月ほどは、当事者は禁断症状(パチンコに行きたいをがまん)によって苦しむことになります。

その期間中、以下のようなことはまあ起こるでしょう。

  • 当事者が約束をほごにしてくる
  • 言葉の暴力をあびせてくる
  • 「別れる」など脅迫めいたことをいってくる

それでも、それに動じない精神で、ダメなものはダメと突っぱねなければなりません。

ダメなもの:お金を貸してほしい、ちょっとだけパチンコがしたいなど。

そうしないと、おなじこと(パチンコ通い)がくりかえされるだけだからですよね。

  • おたがいの関係はギリギリ
  • もはや関係を維持するのは限界

そういったときは、きっとどこかで出てくるでしょう。

そんなとき、相手のことを想って意志を貫けるかどうかは、最終的には「覚悟の差」になると私は思います。

最愛の人のために、最悪の場合は見かぎることができるか?

ようは、その心構えが大事なのです。

生半可な覚悟で相手と向き合えば、おたがいが深手を負うだけとなってしまうこともあります。

やるとなったら、そのような覚悟を決めておく必要はあるでしょう。

イブスター店長

ときには相手を突き放すのも「愛」だ

最終手段は別れ・離婚を突きつけること

また、この問題の最終手段として「別れ・離婚」を突きつけるという方法もあります。

妻・恋人とパチンコ、どちらが大切なのか?

そんなものは、もはやいうまでもありません。

でも、ギャンブル依存症になると、そのへんもよくわからなくなってしまうんですよね。

加えて、パートナーはいつでもそばにいてくれるという「安心感」がある。

だからこそ、当事者はパチンコに行ってもだいじょうぶだと勘違いをしてしまうのです。

ミナト

そこで「破局」を現実として見せるわけです

離婚を突きつけられたことで、お金の管理をすべて妻にたくし、おとなしい「羊」になる。

そのようにして、数十年間はやっていた「趣味」のパチンコを、完全にやめた人もいます。

まあそれ、私の父なんですけどね……。

それから、じつをいうと、私のパチンコをやめられたきっかけも、恋人との別れでした。

人間というものは、つぎのようなときに、ようやくなにが大切だったのかに気づくことが多いと思います。

  • 大切なものを失う恐怖をおぼえたとき
  • もしくは大切なものを失ってしまったあと

ですから、この問題には最終手段として、「関係の解消を突きつける」方法があることは覚えておいてください。

イブスター店長

そこから本当の関係がはじまることもあるからな

とはいえ、それは最後の手段なので、ダメそうなときは、ひとまず距離を置いてみるのがいいでしょう。

人間は、いつもそばにあるものへのありがたみも簡単に忘れてしまいます。

いきなり関係の解消を突きつけなくても、距離を置くことで、当事者がなにかに気づいてくれることもあると思います。

パートナーさん

ちょっと距離を置きませんか……?

そういうと、逆上して脅迫めいたことをいいだすかもしれません。

でも、それも結局は、離脱症状のつらさによるものです。

ですから、そんなときは、あまり相手にしないのがいちばんだと思いますよ。

親のパチンコをやめさせたいときにも、この方法は(親にたのむことで)使えますよ。

今回のまとめ

  • パチンコをやめさせるというよりも、やめるのに協力してあげる
  • 協力するとなったら覚悟を決め、ときには突き放すことも必要
  • ひとりでむずかしければ全国に仲間もいるので、人の助けを借りよう

ギャンブル依存症になってしまうと、最優先はつねに「パチンコ」になってしまいます。

しかし本人が問題に気づくことができ、依存症を克服できれば、その優先順位もくつがえるので安心してください。

そしてそのきっかけをつくれるのは、じつは最愛のパートナーのほうだったりもするわけです。

ミナト

私の経験からもそう思わせられます

本人をその気にさせられれば勝機はあります。

問題を解決させるのはたしかにむずかしいですが、けっして不可能ではありません。

ぜひ本記事の内容をご参考に、トライしてみてほしいと思います。

また、ひとりで問題をかかえきれない場合は、ご紹介したように、当事者の家族・友人むけの自助グループもあります。

  • だれかに話を聞いてもらう
  • おなじ悩みを持っている仲間と問題を共有する

こうすることで、心もらくになりますし、新しい解決策が浮かんでくることもあるでしょう。

プレッシャーに押しつぶされそうなときは、どうかひとりでかかえ込まず、仲間の助けも考えてみてください。

もちろん、私でよければ、いつでもご相談に乗りますよ。

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コメント一覧 (4件)

  • 旦那が借金してあげく会社クビです。嘘ばかりついてパチンコや競馬
    参考になりました。2度目なので
    離婚もかんがえてますが
    子供も3人いますし
    依存症が改善されればと思います。
    参考になりました。
    さっそく病院へ行こうと思います。
    ありがとうございました。

    • お役に立つことができて幸いです。
      病院での治療は依存症からの回復率が高いことでも知られているのでおすすめです。

      またギャンブル依存症は再発することもめずらしくはありません。
      GA(ギャンブラーズ・アノニマス)という自助グループに通うことでも再発を防げる率が上がります。
      こういった自助グループへの参加は、もっとも効果的な回復手段ともいわれるので、こちらも検討してみてください。

      借金に関しては、貸付自粛制度という、消費者金融などからお金を借りにくくする制度もあります。
      「今後借金をしたら……」と念書を書かせる方もいて、それもひとつの抑止力になるかと思いますよ。
      ご家族向けではギャマノン(自助グループ)以外にも、ギャンブル依存症を考える会といった団体もあるので、情報交換に活用してみてください。

      本当にむずかしい問題ですが、回復しないことはないと思います。
      再発防止・空いた時間の活用など、当事者が抱える問題の解決も当ブログで紹介しているので、あわせて参考にしてもらえればと思います。
      こちらこそコメントありがとうございました。

  • 私は新婚なんですけど最近旦那が嘘をついてまでパチンコに行こうとしてこないだ携帯の充電切ってまでパチンコに行ってたんですよ!次行ったら離婚って言ったらわかったって言ったのに隠れてコソコソ行ったりしてるんですよね!貯金の銀行からお金を下ろしてまでパチンコに使ってるんですよ

    • ゆうさん、こんにちは。
      新婚なのに……と、ひじょうに苦しい状況ですね。

      もしかすると旦那さんは、貯金を使い果たすまでパチンコをやり続けるかもしれません。
      貯金がなくなれば、消費者金融やクレジットカードで借金をしてまでパチンコに行く可能性もじゅうぶんあると思います。

      おそらく、「バレても本当に離婚されることはないだろう……」と、高をくくってしまっているのもあるのではないでしょうか。

      本人が問題を自覚できなければ、パチンコをやめさせるのは難しいと思います。
      あらためてご本人と話し合うか、もしくはできるなら、ご実家に一時的に帰るなどして距離を置くのも有効だと思います。

      いずれにしても、放っておけば、ご本人はここぞとばかりにパチンコに行きまくると思うので、まずは再度の話し合いからはじめてみるのをおすすめします。

      ご本人になぜパチンコに行きたいのかを聞き、ダメだとわかっていても行ってしまうということなら、電話相談や自助グループの利用も考えてもらうといいと思います。

      ひとついえるのは、離婚だといわれても行ってしまうパチンコは「すでに趣味ではない」ということ。
      ご本人がこれは趣味だといっても、それは趣味ではないとハッキリいえるのではないかと思います。

      ギャンブルに依存症状がでてくると、「自分はやりたいからやっている」と思うようになりますが、じっさいはそうではありません。
      脳がギャンブル脳に変化するなど、自分の意志とはべつの問題になってくるからです。

      病院に一緒に行く方法もあるので、まずは旦那さんと話し合い、いっしょに解決への道をさがしていってみてください。
      当事者の家族が利用できる自助グループや団体もあるので、そういったところで意見交換をするのもいいと思いますよ。

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