湊かなえの『Nのために』を読みました。
湊かなえ作品を読むのはこれが初だったのですが、なかなかよかったです。
「N」とはいったい何なのか?
この記事では『Nのために』をレビューします。
ミナト
年間約100冊ペースで読む、読書が趣味の兼業ブロガー。好きなジャンルはミステリ・ノンフィクションだけれどなんでも読む。ブログでは読んだ本を紹介中。可能なかぎり内容にはふれずに(ネタバレなしで)紹介することを心がけています。>> プロフィール詳細はこちら
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『Nのために』の基本情報
『Nのために』は、湊かなえの4作目の作品です。
1作目『告白』→ 2作目『少女』→ 3作目『贖罪』ときて、『Nのために』です。
それまでは漢字2文字のタイトルで、内容もヘビーなものになっていました。
しかし今作ではタイトルの感じが変わり、内容もそれまでとはちがって純愛がテーマになっています。
湊かなえは「イヤミス(読んだあとに嫌な気持ちになる)の女王」とかいって、どんよりした話が多いわけだよな
はたして『Nのために』はどうなのか?
以下、読んだ感想です!
『Nのために』を読んだ感想
まず、どうでもいい話なのですが、『Nのために』はまちがえて2冊買っちゃったんですよ
あとで読もうと思って積んでおいたのですが、買ったことを忘れていて、また買ってきてしまいました。
おなじ本を買うミスは、私にとっては人生で初です。
これは優先順位を変更して湊かなえ作品を読めということなのか!?
それでダブった『Nのために』から読んでみることにしました。
あらすじは、こんな感じ。
高層マンションで夫婦の変死体が発見された。
現場に居合わせたのは20代の男女4人。
それぞれの証言から、事件の全貌があきらかになっていく。
はたして高層マンションの一室ではなにが起きたのか?
そして「Nのために」とはどういうことなのか?
彼ら彼女らはなぜ本当のことを話していないようなのか!?
登場人物がそれぞれ証言したり話したりと、一人称視点の語りで物語が進んでいきます。
基本的には、登場人物の喋りで話が進んでいくスタイルです
人が話しているのを聞いているようで読みやすく、どんどん読み進めていけました。
最後まで読んでみた感想は、ふつうにおもしろかったです。
湊かなえ作品を初めて読んだのもありましたが、この「登場人物の喋り」スタイルは、話がスッと頭に入ってくる感がありました。
スピード感があって、一気に読み進めていけましたよ。
途中、喋りではないパートもあって、それもちょうどいいクッションになっていたな
「N」とはなにを意味しているのかも、すぐに気づくと思います。
べつにそんなにイヤな気分になるものではなく、だれにでもおすすめできる作品です。
純愛がテーマになっているというのも、読めばわかると思います。
そう、読めばわかるさ。
サクッと読めると思うので、まずは読んでみることをおすすめします!
『Nのために』のメディア化情報
湊かなえの『Nのために』は、ドラマ化もされています。
主要キャストは以下のとおりです。
- 榮倉奈々
- 窪田正孝
- 賀来賢人
- 小出恵介
- 徳井義実
- 小西真奈美
- 三浦友和
ドラマ版は全10回。
同作はギャラクシー賞2014年12月度の月間賞を受賞しています。
また第83回ザテレビジョンドラマアカデミー賞では、
- 最優秀作品賞、助演男優賞、ドラマソング賞、監督賞
なども受賞。評判のいいドラマとなっています。
小説を読む前でも読んだあとでも、ドラマ版は楽しめそうだな
映像化でより状況を把握しやすくなっていると思うので、こちらもあわせてチェックしてみてください。
『Nのために』のドラマ版は、以下の方法で視聴できます。
Amazon Prime Video | レンタル作品 |
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U-NEXT
| 見放題対象作品(31日間無料トライアル) |
Hulu(フールー) | 見放題対象作品 |
今回のまとめ
作品名 | 『Nのために』 |
---|---|
著者 | 湊かなえ |
おすすめ度 |
湊かなえの『Nのために』は、著者初の純愛ミステリーです。
登場人物の喋りで物語が進行するスタイルで読みやすく、話もおもしろいです。
読んで損はないので、まだ読んだことがなければ手に取ってみましょう。
ドラマ版で主役のひとりを演じた榮倉奈々の朗読も要チェックだ
登場人物の喋りで話が進むので、朗読との相性もいいのではないかと思います!
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