方法さえわかれば簡単!
タッパーがあれば家でもつくれる透明な氷と、あわせて、透明な丸氷のつくり方も紹介します。
- タッパーでできる水道水を使った透明な氷の作り方
- 透明な氷を作る際に知っておくと便利なお役立ち情報
ミナト製氷皿でつくった氷は、中心に白い部分が多くて、見た目があまりよくないですよね
これだと、飲み物が美味しくなさそうに見えてしまいます。
また冷蔵庫のにおいがついてしまっていたりすれば、飲み物の味を損なってしまうことも。



なんで、味にこだわるなら、スーパーなどでお金を払って氷を調達することになると思うんだよな
ところが、お家でも、売っている氷とほとんど変わらない透明できれいな氷はつくれます。
しかも用意するのは、タッパーとアイスピックだけです。
製氷皿はいりません。水も水道水でOKです。
純氷に近い、「透明で・きれいで・大きな氷」が、これだけでつくれてしまうのです!
今回はそんな、少ない道具と水道水だけで、家でも簡単にできる透明な氷のつくり方を紹介します。
その作業と並行しておこなえる、透明な丸氷のつくり方もあわせてお話しします。


ミナト
元バーテンダー。現在は兼業ブロガーとして活動中。夢は海外放浪の旅にでること、自分のお店をつくること。ブログを通してひとりでも多くの方のお役に立ちたいと思っています。当ブログのコンセプトは「24時間営業の人生の休憩所」。>> プロフィール詳細はこちら
透明な氷のタッパーでの作り方


家でもできる透明な氷の作り方は、ザックリいうと以下の手順でできます。
- タッパーに水道水を入れて冷凍庫で凍らせる
- タッパーから氷を取り出す
- アイスピックで使いやすいサイズに割っていく
冷凍庫に大きめのタッパーを入れる場所があればいけます。



あとは氷を割るための台所スペースだな。しかしこれは、まな板1枚分くらいのスペースがあれば大丈夫だぞ
アイスピックも使っていくうちに慣れていくと思うので、安心してください。
では、そんな感じで、タッパーを使った透明な氷の作り方をくわしく見ていきましょう。
これを知ったら、「製氷皿なんてゴミ箱にポイ」ですよ。
1. まずは氷をつくる道具を用意する
自宅で透明な氷をつくるために必要な道具は、アイスピック1本とタッパー1つだけです。
タッパーは水を入れて大きな氷をつくるために使用し、アイスピックはそれを割るために使用します。
タッパーにもさまざまなサイズのものがありますが、深底のものがうまくいきやすいです。
なのでタッパーは、容量が4000mLの深型タイプを使用します。
タッパーが浅いと、水が凍った段階で(膨張して)割れることも多く、思った形の氷を作りづらいです。また氷の白い部分が多くて全然使えなかったりもするので、タッパーは大きくて深いタイプがおすすめです。
そしてタッパーに入れて凍らせる水は、冒頭でもお話ししたとおりで「水道水」を使用します。



天然水とかを買ってくる必要はないからな
ちなみに、今回氷をつくるさいに使用したタッパーとまったく同じ形状のものがこちらです。
100均でも似たような形と大きさのものがあれば、そういったものでも問題はありません。
ポイントは、とにかく「深めで大きい」こと。それがクリアできていればOKです。



つぎに、氷を割るために使用するアイスピックです
これも一般的なもので大丈夫です。
アイスピックには長いサイズと短いサイズがありますが、家で使用する場合は、長いものよりもミニサイズのほうが使いやすいかもしれません。
また、丸氷をつくるさいに3本刃のアイスピックを使用する方法があります。
しかしこれは、なくても丸氷はつくれます(もちろん、あれば作業ははかどりますが)。
アイスピックはニードルが1本のタイプのものがひとつあれば大丈夫です。
アイスピックなら、以下のものがおすすめです。
このアイスピックは、当時私がバーでの仕事用に愛用していたものです。
ほんとうは内緒にしておきたかったのですが、せっかく見に来てくれたのでお教えしますね。
アイスピックは、ロングタイプは大きな氷を割りやすく、ミニサイズは安全で小回りが利きます。
私はふだんから長いサイズのものを使用していますが、どちらでも好きなほうでいいと思いますよ。



攻めのロングタイプか、安定のミニサイズか、好きなほうの武器を選んでくれ
それでは、道具がそろったところで、さっそく氷をつくっていきましょう!
2. タッパーに水道水を入れて凍らせる
まずは、水道水からジャブジャブとタッパーに水を入れていきます。
浄水器があれば浄水器をとおして水を入れていきましょう。



なお、このときの注意点です
水は凍ると膨張するので、タッパーの中になみなみとは水は入れません。
タッパーの上から3~4cmほどすきまを空けた部分まで水を入れ、ふたをして冷凍庫に放り込むようにします。
あとは、このまま水が完全に固まるまで放置しておきます。
タッパーの水がカチカチの氷になるまでに1~2日の時間がかかります。
冷凍庫の性能などにもよりますが、深型のタッパーだと1日(24時間)ではできないと思います。2日くらいを見ておいたほうがよさそうです。
そんなわけなので、ひとまずは気長に待ちましょう。
ここでやることがなくなってしまったときは、記事最後の「氷をタッパーで作るときのお役立ち情報」もチェックしておいてください。
冷蔵庫で水道水が凍る仕組みや、純度の高い(透明に近い)氷のつくり方も解説してあります。
3. タッパーから氷を取り出す
冷凍庫に入れておいたタッパーの水はカチカチに凍りましたか?
そうしたら、タッパーから氷を取り出していきます。
タッパーの氷の外し方は、つぎのとおりです。
ふたをはずしてタッパーを逆さにし、水かぬるま湯をタッパーにかけて外側をほんのすこし溶かしたら、タッパーをふったり底を押したりして氷を引きはがす。
無理に上から押してもはがれなかったりします。



あとはムリに押すと、タッパーが割れる原因にもなるから気をつけてくれ
氷の取り出し方(タッパーからの外し方)としては、「外側を軽く溶かす」がいちばんスマートだと思います。
ちなみにこのとき、氷の表面(タッパーの上側)に微細なトゲができている場合があります。
タッパーから落ちてきた氷塊を手でキャッチしようとして、指をケガしないように注意してください。
作業は、まな板などの上でおこなうとはかどりますよ。


でもって、こちらがタッパーから取り出した氷です。みごとに中心部分が白くなっていますよね。
横からも見てみましょう。





空から稲妻が降りそそいだような、巨大生物が海中に飛び込んだような感じだな(白い部分)
ちなみに、この氷の白い部分は、水に含まれる不純物が固まったものです。
これは「冷凍庫での水道水の凍り方と氷の白い部分」にくわしく書いてあります。



そしてこのあとは、いよいよアイスピックを使って氷を割り取っていくのですが……、
氷を上手に割ったり削ったりするためには、氷について知っておくとうまくいきやすいです。
さきに予備知識として、「水が凍る仕組みと氷の構造」も読んでおくと成功率がアップします。
またアイスピックを使うのが初めてなら、「アイスピックの使い方」も読んでおいてください。
勢いあまって手を刺してしまう……などのケガ防止にもなりますよ。
4. まな板の上などで氷を何分割かする


では、タッパーでつくった氷を割っていきます。
まずは半分に割りたいので、割りたい部分の線上(画像の青い線)にアイスピックを入れていきましょう(画像①~⑧)。
ポイントは「12345678、12345678……」と、アイスピックで中心をコツコツ突いていくことです。
そうすると、氷の中心部分にあるであろう氷の目にわずかな亀裂が入っていきます。
で、その状態ですこし力を入れた一撃を加えると(画像⑨)、みごと真っ二つに氷は割れます。



まずは氷を半分に割るために、2往復は「画像①~⑧」を突いていこう
また、しっかりと狙ったラインに亀裂が入っていない状態で一撃を加えると、うまく割れずに変な方向に氷が割れてしまいます。
心配な場合は、割りたい部分の「線上側面や裏側」もアイスピックで突いておいてください。
側面というのは以下の赤線部分です。


反対側の側面や裏側も突いておくと、氷が割れやすくなります。
加えて、ここからはスピード勝負となります。
水道水に含まれている不純物は氷に熱を伝えやすくしてしまうため、とくに中心に不純物が固まっているこの状態は氷が溶けやすいからです。
氷が溶けはじめてしまうと、氷がボソボソとやわらかくなり、思ったように割れなくなってしまいます。
氷がカチカチのうちに、手際よく氷を割っていきましょう。


今回は、大きな亀裂がYの字に入っていたので、それに逆らわずに3分割にしました。
タッパーの中で水が凍るさい、水の体積が膨張することによって、氷に亀裂が入ってしまうことがあるのです。
そういったときは、亀裂に沿って割ってあげるようにするとうまくいきますよ。
5. 使いやすい大きさに氷を割っていく


まな板などの上で大きな氷を分割できたら、つぎのステップです。
手前の3つのブロックのように、割った氷をさらに半分、さらに半分(または3分割)……と分割していきます。
コツは、さきほどのコツコツ&一撃とおなじ要領で、
- コンコンコンコン、カンッ
と、まな板の上に氷を置いた状態で氷を分割していきます。
一気にすべての大きな氷を分割する必要はありません。作業するスペースがなくなってしまうからです。大きな氷1コに手をつけたら、ほかの大きな氷は放置で、さきに手をつけたブロックから作業を進めていきます。
氷が手で持てるサイズになったら、こんどは手で氷を持ちながら割っていきます。
不純物などが固まった白い部分はあとから削り取ればいいので、ひとまず白い部分が付いたまま割ってしまって大丈夫です。
氷は、そのブロック(氷)の真ん中あたりをアイスピックで突いていくとうまく割れます。
大きな氷を割るときと同じで、真ん中の線を狙ってキツツキのようにコツコツ突いていれば、勝手に氷は割れます。
やっていればすぐに要領はつかめると思いますよ。


また、氷を分割している途中で、このような透明な正方形の氷が取れる部分もできたりします。



これは丸氷をつくる素材に使えます
丸氷もつくりたかったから、正方形で割り取り、いったん冷凍庫に戻しておきます。
丸氷をつくらない場合は、この手順は飛ばしてOKです。
ひとつずつ分割した氷をさらにこまかく分割していきましょう。
そして好みの大きさになったら、氷の白い部分を削り取って捨て、透明な部分だけを空になったタッパーにどんどん入れていきます。
手をつけた大ブロックの氷を割りおえたら、のこった大ブロックに手をつけていきます。これを2~3回ほどくり返して、すべての氷を割りおえたら作業終了です。
氷の白い部分は、上の画像のように、白い部分のエリアを直線で割るようにして削るとうまくいきます。
最初はある程度のロスが出ると思いますが、まずは安全重視で作業を進めていってみてください。


作業が終わると、いちどでこれくらいの透明な氷をつくれます。
できあがった氷はタッパーに入れたままふたをして保存するか、ジップロックなどの袋に移し替えて冷凍庫で保存しておくといいですよ。


不純物を取り除いた部分の氷は、これくらい透明です。
水道水からつくったとは思えないほどきれいですね!



ほとんどタダでつくったとは思えないほどのクオリティだな!
透明なかち割り氷をつくるだけなら、作業はここまでで終了です。お疲れさまでした!
やったことは、水道水をタッパーに入れてそのまま凍らせ、できあがった氷を割って、白い部分を削って捨てただけです。
とても簡単でしたね!
丸氷をつくる必要がなければ、いちどにたくさんの透明なかち割り氷をつくれます。
ぜひお家で氷づくりに挑戦してみてください!
さて、つづいては、透明な丸氷のつくり方もあわせて紹介しておきますね。
タッパーでできる透明な丸氷の作り方


透明な丸氷のつくり方もあわせて紹介します。
手順としては、さきほど確保した正方形に近い氷を、アイスピックで削って丸くしていきます。
少々難易度は上がりますが、以下の手順を参考に、こちらもトライしてみてください。
1. 正方形の氷を丸く成形する


こちらは、さきほどの大きい氷から取り出した、丸氷をつくる素材となる正方形の氷です。
軽く角を取ったらふたたび冷凍庫へもどし、カチカチに固まるまで待機します。
アイスピックは、氷の角を弾いて削るようにして使います。「割るではなく削る感じ」です。


素材の氷がふたたび固まったら、スピーディに氷を削っていきます。
やはり純度が高いとはいえ、氷屋さんの氷とくらべると溶けるのは早いです。
氷が溶けだすとうまく削れなかったり、変に割れてしまったりもあるため、氷はかたいうちに削っていきましょう。



鉄は熱いうちに打たなければならない、というのと同じようなことです


それから、丸氷を削ったり、手元の小さな氷を割るときは、このようにアイスピックの柄の下のほうを持つようにします。
こぶしから飛び出すニードルが長ければ長いほど、アイスピックで手を刺してしまう危険性は増すからです。
細かい作業をするときは、アイスピックの先端から数センチだけニードルを出すようにする握り方(画像よりもかなり下を握る持ち方)のほうが安全です。
いろんな持ち方を試してみて、いちばん使いやすいと思う場所を探してみてください。



そして、丸氷をつくるコツです
これは、手のひらの上で氷を多方向に回転させながら、正方形だった氷の出っ張っている部分を削ぎ落としていき、球体に近づけていくことです。
アイスピックは垂直に突くのではなく、斜めから突いて余計な部分を削ぎ落とすようにして使います(角を弾き飛ばすイメージ)。
なおかつ、これをスピーディにおこなうこと。
手の体温で氷は溶けていってしまいます。
ブロックの氷のときもそうでしたが、丸氷づくりも時間との勝負となります。
2. 丸氷をグラスに合わせて削っていく


さて、ある程度氷が丸い形になってきたら、もういちどこの状態で冷凍庫へもどしします。
ふたたびカチカチに固まるまで放置しましょう。


そして先ほどの丸氷がふたたび固まったら、ここからは最終的な仕上げの工程です。
丸氷を入れるグラスに合わせて、丸氷の大きさを調節するように削っていきます。
このとき、氷の幅をグラスの幅ちょうどぴったりのサイズにはせず、すこし小さめにつくるといいです。



ギチギチの氷は、グラスが割れる原因にもなってしまいます
グラスにすこし余裕をもたせるぐらいのサイズにするといいですよ。


そうして、グラスに入る大きさになったら完成!
せっかくなので、もういちど完成した丸氷を冷凍庫で冷やし、実際に使用してみることにしましょう。


完成した水道水からつくった丸氷。美しい仕上がりです。


こちらにお好みのウイスキーをそそいでいきます。これは「ウーロンチャ」というウイスキー。


丸氷でいただく烏龍茶の味は、格別なものでした……。
丸氷をつくるのはちょっと大変ですが、せっかくなので、ぜひ丸氷づくりにも挑戦してみてください。



あとは、もっと簡単に丸氷をつくれるアイテムもあるから、これも紹介しておくぞ~
EX. 便利アイテムを利用する


丸氷をつくるのは、正直カンタンにとはいきません。時間もかかります。
そこで、水(お湯)を入れて冷凍庫に入れておくだけで、簡単に純度の高い丸氷をつくれるアイテムがあります。
その名も、「ポーラーアイストレイ」。
ポーラーアイストレイは、特許を取得した特殊な2層のような構造でできています。
水道水の「透明な部分から凍りはじめて、最後に不純物が凍る性質(このあとでも解説)」を利用し、
さきに上部の丸い部分で透明な丸氷をつくり、最後に下部の台座で不純物を固まらせる
という方法で、透明な丸氷をつくれる仕組みになっています。
使用画像を見てみると、おおこれはスゴい!
水(お湯)を入れてそのまま冷凍庫で放置するだけで、これだけのクオリティの丸氷ができるのか、と思わせるシロモノでした。
ここまでのとおり、水道水から丸氷をつくるのはけっこう大変です。



あと丸氷って、つくるのに時間はかかっても、使うのはほんの一瞬のことなんですよね
なので、こういった便利グッズを活用するのもいいと思いますよ。
では、そんな感じで、本題は以上です。
タッパーで氷をつくったり、便利アイテムも活用するなどして、よい氷ライフをお過ごしください。
また最後に、家で氷をつくるさいのお役立ち情報もまとめておきますね。
氷をタッパーで作るときのお役立ち情報


最後に、氷をタッパーでつくるときのお役立ち情報もまとめておきます。
こちらもチェックしておけば、よりうまく透明な氷をつくれるようになると思います。
あわせて確認しておいてくださいね。
冷凍庫での水道水の凍り方と氷の白い部分
まず、冷凍庫での水道水の凍り方と氷の白い部分についてです。
一般的に家庭で氷をつくる場合、製氷皿に水道水を入れて氷をつくると思います。
でも、できあがった氷を見てみると、なぜだか中が白くなっていますよね。



この、「水が凍って氷になったときにできる中心の白い部分」はなんなんだろうな?
これは、
水道水に含まれる空気(二酸化炭素)や、水道水を殺菌するために使われる塩素、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムといったミネラル分
などの、不純物が固まったものです。
水を製氷皿やタッパーに入れて冷凍庫に入れると、水は冷気があたる外側から凍っていきます。
このとき、水に溶け込んでいた空気や不純物は中心のほうに押し込まれていきます。
そして最終的に行き場を失った不純物は水の真ん中で凍るため、氷の中心部分が白くなるのです。
こうした水の凍り方により、外側は不純物がすくない(=純度が高い)氷ができあがります。



なので、できた氷の「外側は透明度が高くなる」んですね
深めで大きなタッパーを使用して氷をつくる理由は、ここにあります。
この水が固まる性質を利用して、純度の高い氷をたくさんつくるためです。
純度の高い透明な氷のつくり方
ちなみに、手間ひまをかけることで、純度の高い氷をつくることもできます。



「水が凍ったときの白い部分をすくなくする」方法だな
参考までに、その代表的な方法もいくつか紹介しておきましょう。
1. 水を煮沸する


水道水を火にかけて沸騰させる(煮沸する)ことで、水に溶け込んでいた空気や塩素などをとばすことができます。
水を煮沸させたあと、ある程度冷ましてから製氷皿やタッパーに入れて凍らせることで、不純物のすくない氷をつくることができます。



ただ、これはちょっと面倒くさいです。水道水は直入れで、凍った白い部分を削って捨てたほうがラクです
2. 軟水のミネラルウォーターを使用する


不純物がすくない軟水のミネラルウォーターを使って氷をつくることで、氷の純度を上げる方法です。
しかし、今回のように4リットルものミネラルウォーターをタッパーに入れるとなると、氷屋さんの氷や市販のものを買ったほうが安くなる場合もあります。
なので、これはコストパフォーマンスがいいとはいえません。
3. 冷凍庫の設定温度を弱くする


上記の方法と合わせることで、さらに効果を発揮するのが、この「水をゆっくり時間をかけて凍らせる」方法です。
一般的な家庭用冷蔵庫の冷凍室の温度は、国の規格によって-18℃以下と定められています。
しかしこの温度は、水を凍らせる温度としてはやや急すぎます。
そこで、冷凍室の設定温度を-10℃程度に変更し、ゆっくりと水を凍らせていきます。
そうすることで、水に溶け込んだ不純物が空気中に放出される時間ができ、純度の高い氷ができるのです。



ただ、冷凍室の温度設定って、どの冷蔵庫もいじれるわけではないよな
そして温度設定が変更できたとしても、冷凍保存しているほかの食品などが溶けてしまう、という問題点があります。
よって、この温度設定を変更する方法もビミョーです。
4. 水の中心部が凍る前に真ん中の水を捨てる


水は外側から純度の高い氷ができていきます。
氷の中心部に不純物が押し込まれて、最後に中心部分が固まるんでしたよね。
そこで、中心部が固まる前にタッパーを冷凍庫から取り出し、
- 氷の真ん中の、水がたまった空洞部分に穴を開けて、たまっている水を抜く
そして新しく水を入れなおす、という方法があります。



これから白くなる部分を、その前に捨ててしまうわけだな
これはたしかに、中心に集まった不純物を一網打尽にする画期的な方法なのですが……やはり少々面倒くさいです。
氷が全部固まりきらないよう時間に気をつかうのも大変ですし、また結局水を入れ替えても、入れ替えた部分の中心が白くなってしまいます。
なので、水道水をふつうに凍らせるのが一番ラクです。
今回はなんといっても「簡単に」透明な氷をつくるのがテーマなので、ふつうに水を入れて放置を私はおすすめしますよ。
もし興味があれば、いろいろと試してみてください。
水が凍る仕組みと氷の構造
水が凍る仕組みと氷の構造も解説しておきます。
水は、水素原子(H)2つと酸素原子(O)1つが結びついてできた、
- 水分子(H₂O)
という小さい粒がたくさんつらなることでできています。
水のときの水分子は、さまざまな方向へ向かって自由に動き回っています。
しかし、水の温度が0℃を下回ると、水分子は動きをとめて互いに結合し、結晶がつくられます。
そして、ひとつひとつの小さな結晶同士が集まっていくことで液体のすべてが結晶となり、氷という固体に変わるわけです。



このように、氷は水の結晶同士の結合によって構成されています
そういった特性から、この結晶同士の結合部(結晶同士の境界線)は割れやすくなっています。
そしてこれが、いわゆる「氷の目」と呼ばれるものです。
氷の目とは、氷が割れやすい線のような部分のことをいいますが、つまるところそれは「結晶同士の境界線」のことなのです。
氷屋さんでつくられる氷は、高い温度でつくられることもあって、結晶が大きく均一にならぶようになります。
一方、水道水から冷凍庫でつくる氷は、低い温度でつくられることもあって、結晶が小さく不規則にならぶようになります。



結晶が大きいと、結合している境界線、つまり氷の目がすくなくなる……
なので氷屋さんの氷は割りやすいのですが、水道水から冷凍庫でつくった氷は、
- 結晶が小さく、氷の目が変則的にある
ので、意図しない方向に氷が割れたり、割れやすくなっていたりすることがあります。
よって、タッパーでつくる氷は、割れ方に「運の要素」が入ってきたりします。
しかしそれが逆におもしろかったりもして、毎回飽きずに氷をつくっていくことができます。
アイスピックの使い方
あとは、アイスピックの使い方ですね。
初めてだとケガの心配もあるので、確認しておいてください。
アイスピックは大きな氷を割る場合と、手元の氷を割る場合で持ち方が変わってきます。
タッパーから取り出した大きな氷を割っていくときは、柄の部分をしっかりと持ち、キツツキのようにコツコツ突くようにして使用します。



重力に逆らわず、アイスピックの重みを利用して、垂直に振り下ろすように氷を突いていくのがポイントだ
アイスピックは、無理やり力まかせに「ドスッ!」と氷を突く使い方は、危ないです。
- 手首を痛めてしまう
- 勢い余って手を刺してしまう
などのケガをする原因にもなるので注意してください。
さきほどの氷の構造で見てきたように、
- 氷の結び付きをはがすようなイメージで氷を突いていく
と、うまく氷を割ることができます。
手元の氷を割るときや、丸氷を成形するときは、アイスピックの柄の下のほうを握るようにします。
アイスピックのニードルを短くするような感じです。
このように持つことで、振りもコンパクトになり、手を刺してしまったりのケガも減ります。



短く持つことで、より正確に氷を削っていけるようになりますよ
アイスピックは、使っているうちにどんどん慣れていくと思います。
ロングサイズは汎用性が高いですが、家で使うなら、ミニサイズのアイスピックが使いやすくておすすめです。
今回のまとめ
- 透明な氷は家でも簡単につくれる
- 用意するものはタッパーとアイスピックだけ
- タッパーで凍らせた氷を分割し、適度なサイズに割ったり削ったりするだけ
透明な氷は、自宅でも簡単につくれます。
用意するものはタッパーとアイスピックだけで、作業は凍らせた氷を割っていくだけです。
白い部分は削って捨てることで、透明なかち割り氷だけをのこすことができます。



冷蔵庫にタッパーを入れられるスペースがあれば、ぜひトライしてみてほしい
大きいサイズのタッパーが冷凍庫に入らなければ、もうすこし小さいサイズでもいけます。
冷凍庫の空き場所と相談しながら、タッパーを選んでみてください。
あとは、アイスピックを使うときはケガには注意しましょう。



たぶんだれでも、手を刺してしまうことはあると思います
ただ、あってもちょっと刺してしまって「イテッ」くらいなので、そこまで心配する必要はありません。
慣れればすぐに使いこなせるようになると思うので、ぜひやってみてくださいね。
慣れてきたら丸氷の成形にも挑戦してみてください。
丸氷を簡単につくりたいときは、便利アイテムを活用する方法もありです!
丸氷を簡単に作れるアイテム









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