ワインやウイスキーのコルク栓が途中で折れてしまった。ボトルの中に落ちてしまった……。
そんなときの救出方法を紹介します。
- ワインやウイスキーのコルクが途中で折れたときの抜き方&中に入った時の取り出し方
- コルクが折れる原因と予防方法
ウイスキーやワインを飲もうと思ってコルク栓を抜こうとしたら、
- 途中で折れた、ちぎれた、割れた(崩れて壊れた)、中に入った(落ちた)……
なんてことは、よくあることです。
コルクは自然由来のものなので、そういう状況に遭遇することはあります。
イブスター店長しかし安心してほしい
ウイスキーでもワインでも、口元で折れたコルク栓は、じつは簡単に取り出せるからです。
しかも用意する道具も、だいたい家にあるものだけ。



方法さえ知ってしまえば、だれでも簡単にできますよ
この記事ではそんな、ワインやウイスキーのコルクが折れたときの抜き方を、予防対策とあわせて紹介します。


ミナト
元バーテンダー。現在は兼業ブロガーとして活動中。夢は海外放浪の旅にでること、自分のお店をつくること。ブログを通してひとりでも多くの方のお役に立ちたいと思っています。当ブログのコンセプトは「24時間営業の人生の休憩所」。>> プロフィール詳細はこちら
本日の1本


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【ひと言】:高級品なのにスクリューキャップ。コルクが折れる心配なしで長期保存も可能。



一生に一度は飲んでみたいウイスキーだな。バーで飲むと高いんだ
折れたコルクの抜き方&取り出し方


では早速本題です。
まずは、コルクが折れてボトルから取り出せなくなったときの対処法から見ていきましょう。
今回は、ウイスキーのボトルで折れたコルクを取り出すことにしますが、用意するものがあります。
「アイスピック1本」です。



ただ、家にアイスピックはないってことも多いと思うんだよな
そんなときは、つぎのようなものでも代用可能です。
- キリ
- マイナスドライバー(細いもの)
- たこ焼きピック
- BBQの串
- 千枚通し
アイスピックでなくても、先端が細く尖っていて、コルクを刺せる頑丈なものなら、基本的にはなんでも大丈夫です。



ちなみにアイスピックは、あると便利です
自宅で透明な氷をつくれるようにもなるので、このさいに購入しておくのもいいと思いますよ。
アイスピックは山忠のものがおすすめです。
それでは、物が用意できたところで、さっそく作業に取りかかりましょう。
コルクがかたくて頑丈な場合


まずは折れたコルクがかたくて頑丈な場合から。
この場合、このように折れた瓶口のコルクに、できるだけ深く、ななめにアイスピックを刺します。



コルクがかたく、アイスピックが刺さるようなら、救出はラクです
コルクを中から引っ張り上げるようにしてアイスピックに力を入れます。
そしてすこし動いたら、いちどアイスピックを抜いて刺す場所を変えます。
あとは同じようにして、コルクを引き上げていくだけです。
アイスピックひと刺し(同じ場所)で一気に引っ張りあげようとすると、コルクがくずれてしまう可能性があります。
よって、アイスピックで刺す場所はすこしずつ変えること、やたらめったらいろんなところを刺さないこと、の2点を意識するようにしましょう。
うまくいけば、刺して動かしてを2~3回ほどくりかえせば、「スポン!」とコルクが抜けますよ。
コルクがもろくなっている場合
コルクにアイスピックが刺さる場合は、あせらずにやれば簡単にコルクは取り出せます。
問題となるのは、コルクの劣化などによって、アイスピックを刺すとコルクがボロボロくずれてしまう場合です。



こういったコルクがボロボロの場合は、上記の方法ではうまくいかないことも多いです
なので、べつの方法に移行しましょう。
アイスピックで刺すとコルクがくずれてしまう場合、以下の状況によって、取る対策を変えていきます。
- コルクはもろいが、瓶口で固定されている
- コルクはもろく、固定も弱い
①のコルクが瓶口で固定されている場合です。
コルクが動かないなら、瓶口にはまっているコルクを、上のほうから少しずつアイスピックでけずっていきます。
そしてあとちょっとのところまできたら、アイスピックをななめに刺し、コルクを引き上げるようにして力を入れます。
そうすると、いっきに取れる場合もあります。



ただし、引き上げるのが難しそうな場合は、ムリはしないようにしよう
その場合は、被害(お酒にコルク片が混じる)を最小限に抑えるために、ボトルの中にあえてコルクを落として救出したほうがいいです。
②の固定が弱い場合も同様です。
ふれた瞬間にコルクが落ちてしまいそうな場合は、へたにいじるとコルクの破片がボトルの中に飛び散ってしまいます。
そうなる前に、あえてボトルの中に落として救出したほうが無難です。



ボトルのなかに落としたコルクの取り出し方は、つぎで解説していきますね
ボトルの中に入った(落ちた)コルクを取り出す方法


ではここからは、
- コルクがボトルの中に入った
- 被害を抑えるためにボトルの中にコルクを落とした
という場合の取り出し方について見ていきましょう。
この状況になると、用意する道具がすこし増えます。使用するアイテムは以下のとおりです。
- お酒を一時的に入れ替えるための容器
- 繊維が飛び散りにくい布
- じょうご(なくてもできます)
- こし器(あればでOK)



全部「キレイで乾燥しているもの」を使うようにしてくれ
これらの道具を使って、ボトルの中に落ちたコルクを取る手順は、以下のとおりです。
- お酒を移し替える
- ボトル内に布をたらして引き抜く
- お酒でボトル内を洗浄する
- お酒をボトルにもどす
それぞれくわしく見ていきましょう。
1. お酒を移し替える
まずはボトルの中にプカプカとコルクを浮かせたまま、中のお酒をべつの容器に移し替えます。
このとき、じょうごがあると作業がすこしラクになるので、あれば使ってみてください。



移し替える容器は清潔なものを使用します
お酒を移しおえたら、コルクの破片がないかを確認し、上からラップなどをかけて置いておきます。
2. ボトル内に布をたらして引き抜く


つぎに、繊維が飛び散りにくい清潔な布を、ボトルの中にできるだけ深く入れてたらします。
そうしたら、そのままボトルを逆さにし、落ちたコルクを瓶口のほうに転がして布の上に乗っけます。
それができたら、あとはいっきに布を引き抜くだけ!


布を引き抜くのといっしょに、コルクも「スポン!」と抜ける場合もあります。
が、ボトルの中に落ちたコルクが大きかったり、かたかったりすると、瓶口までしか出てこない場合もあります。


その場合は、最初のやり方と同様に、アイスピックで刺して瓶口にはまっているコルクを引き上げていけばOK!


これにて、コルクの救出は完了です。



お見事であった
3. お酒でボトル内を洗浄する
さてコルクが取れたら、ボトル内の洗浄です。
ボトルの中に、落ちたコルクの破片がないかを確認し、破片が残っている場合は移し替えたお酒をすこしボトルにもどして洗浄します。
洗浄に使用したお酒は、捨ててしまうのももったいないので、そのまま飲んでしまうかしてしまいましょう。
4. お酒をボトルにもどす
最後に、あればじょうごを使って、ボトルの中にお酒をもどします。
ふたは新しいコルク栓が必要になるので、ストックがあればそれを使用します。
なければひとまずラップで対応し、100均や通販などでゲットしておきましょう。



こういうときのために、ウイスキーやワインのコルク栓は捨てずにストックしておくと便利だぞ
ワインのコルクも、刃物などでけずれば、ウイスキーのコルク栓の代用品として使えますよ。
以上、折れたコルクの取り方でした。
あとは、ワインをうまく開けられないときや、ボトルの中身を移し替えられないときの、便利グッズを使った対策方法も紹介しておきます。
コルク関係は便利アイテムも活用してみよう


ウイスキーの場合、コルクが傷んでいて割れてしまうケースが多いです。
しかしワインの場合、
- ソムリエナイフのスクリューが、変にコルクの端に入ってしまって割れてしまった
といった、単純なミスでコルクが折れることも多いです。



ワインは、自宅でひとりで飲む場合は、まあそれでもなんとかなります
が、友人とのパーティや、大切な人とのお祝いなどでコルクが折れてしまうと、「もうワインなんか開けたくない!」となってしまいますよね。
せっかくの大切な時間に水を差すなんてことは、きっとワインも望んでいないでしょう。



そこで、そんなトラブルが起きてしまわないように、だ
ワインを簡単に開けたい場合は、ソムリエナイフにこだわらず、便利なアイテムも活用してみてください。
コルクを簡単にボトルの中から引っ張り上げる便利アイテムもありますよ。
1. スクリュープル(セルフ・プリング式)オープナー


スクリュープルは、
- 石油採掘に使われていたボーリング技術と
- NASAで開発された特殊コーティング技術
から発明された「だれでも簡単に、そして最小限の力で」ワインを開けられる超すぐれもの。
使い方はひじょうに簡単で、スクリュープルを立てたワインの瓶口にセットしてスクリューを刺します。
あとは時計周りにハンドルを回すだけ。
これだけで、コルクが自動的に引きあがってきます。
その使いやすさは、「世界最速オープナー」としてギネス記録に認定されているほどのもの。
ワインのコルクを抜くさいに役立つことまちがいなしのスクリュープルは、簡単、スムーズ、失敗なし!
一家に一個置いておくといいですよ。



ワイン好きな人へのプレゼントとしてもおすすめだぞ
2. 二枚刃(プロング)式オープナー


二枚刃式オープナーは、コルクをはさんで抜栓するタイプのワインオープナーです。
コルクに穴を開ける必要がないため、コルクの破片が出にくいという特徴があります。



これは、コルクがもろくなっていることが多い、「ヴィンテージもののワイン」を開封するさいにおすすめのオープナーです
ただし、樹脂製コルク(プラスチックからつくられるコルク)に使用すると、ボトルの口が割れてしまう危険性があるため、取り扱いには注意が必要でもあります。
使い方は、ボトルを立てた状態で長いほう、つづいて短いほうの刃を、コルクの両サイドにグリグリと刺し込んでいきます。
そして奥まで刃が入ったら、ハンドル部分を回転させながらコルクを引き抜いていけばOK!
ヴィンテージワイン好きや、コルクを傷つけずに集めたい方におすすめの一品です。



ヴィンテージワイン用に「ザ・デュランド」といって、スクリューと二枚刃式が合体したコルク抜き(高級品)もあるぞ
3. コルクリフター


コルクリフターは、ボトルの中に落ちてしまったコルクを、ボトルの中身を移し替えることなく、そのままの状態でも救出できる便利アイテムです。
ボトルを立てた状態でコルクリフターをボトルの中にたらすと、先端が鉤爪状になった3本のキャッチャーがコルクをキャッチ。
中心部分についたリングを下げてそのまま引き上げれば、無事にコルクを救出できる仕組みになっています。
スパークリングやシャンパンといった、移し替えるのが不可能な発泡性のものでもいけます。
またボトルの中身を移し替えている時間がない、移し替えるのが面倒、という場合にもおすすめのアイテムとなっていますよ。



ボトルの中に落ちたコルクを取るなら、これがいちばん便利だと思うぞ
ワインやウイスキーのコルクが折れる原因と対処法


本題は以上ですが、最後に、コルクを折れないようにする予防対策的な話もしておきます。
コルクが折れたり割れたりしてしまう理由を、事前にできる対策といっしょに確認していきましょう。



コルクというものは、柔軟性や弾力性にとみ、密封性にすぐれた性質があります
しかし天然素材からつくられたものなので、ひとつひとつがまったく同じというわけではありません。
またつくられた年代によっては、コルクの品質にばらつきがあるということもあります。
そんなコルク栓が折れる理由は、おもに以下の4つです。
- コルクの経年劣化
- コルクが乾燥している
- 開栓時に圧力がかかる
- 糖分がコルクに染み込んでいる
それぞれの内容を、取れる対策とあわせてお話ししていきますね。
1. コルクの経年劣化(ボロボロ)
コルクは天然素材を原料とした自然のものなので、長い時間がたてば、当然劣化することもありえます。
そんなとき、経年劣化によってコルクのどこかに小さなヒビが入っていたり、もろくなっていたりすると、コルク栓をひねったさいに、ボロッと折れてしまうのです。
これは、どうしてもふせげない部分もあるので、ある程度はしかたがないと思っていたほうがいいかもしれません。
2. コルクが乾燥している
ウイスキーなどのボトルの場合は、箱に入れられて縦置きで保管されていることが多いです。
この状態で長く置かれていると、コルク栓が乾燥してかたくなってしまうことがあります。
これによってなにが起こるのかというと、コルク栓をひねっても動かなくなってしまいます。



まるでコルクが、ボトルの口に「ガッチリとHOLD」されているようになってしまうんですよね
で、この状態で力まかせにコルク栓をひねると、ボロッと折れてしまうと。
そこで、乾燥したコルクの対策ですが、
- ボトルを横に寝かせてコルク栓を中の液体で湿らせる
とすると、乾燥したコルクがやわらかくなったり、すべりがよくなったりすることがあります。
ボトルを縦置きにしようが横置きにしようがコルクは乾燥しない、という説もあります。
が、開栓前はやっておくに越したことはないと思いますよ。
3. 開栓時に圧力がかかる
ウイスキーやワインのボトルはコルク栓によって密封されています。
そのため、コルク栓を引き抜こうとすると、引き抜く方向とは逆の方向の(戻そうとする)圧力がコルクにかかります。



これによって、「途中まではうまくいっていたのに、最後の最後でコルクが折れた……」が起きやすくなるんだな
これへの対策ですが、ウイスキーの場合は、さきほどの乾燥対策と同様にボトルを横にして、
- コルク栓の部分をやさしくグリグリと左右にずらし、コルクをずらして空気をボトル内に送り込む
ということをします。
ワインの場合は、オープナーのスクリューをコルクにすこし貫通させてから引き抜くようにします。
こうすることによって、「プシュー」とボトル内に空気が送り込まれ、圧を逃がすことができます。
4. 糖分がコルクに染み込んでいる
コルクは密封性にすぐれていますが、経年劣化で、コルクが収縮したり弾力性が低下したりします。
そうなると、ウイスキーやワインの持つ水分が、コルクをすり抜けられるようになってしまい、液体が蒸発(揮発)することもあります。
それと同様に、ワインやウイスキーに含まれる糖質の成分がコルクに染み込んでしまうことがあります。
糖分がコルクに染み込むと、ベタベタした糖分がかたまって、コルクがボトルの口にガッチリと張り付いてしまうことがあるのです。
これへの対策は、
- ぬらしたタオルや蒸したタオルでボトルの口をつつんで蒸らし、コルク栓をあたためていく
と、バリバリにかたまった糖分がやわらかくなり、コルクの張り付きが緩和されることがあります。
コルクの見た目が黒くなっていたりとベタベタ感があるときは、ぜひ試してみてください。
今回のまとめ
- 折れたコルクがかたい場合はアイスピック等で引き抜ける
- コルクがボロボロの場合は、ボトルの中に落として救出したほうが安全
- 事前にコルクを折れにくくする対策も有効
ウイスキーやワインのコルク栓が折れたり、中に入ってしまうことはあります。
そんなとき、コルクがかたければ、アイスピックなどの先が尖ったものがあればすぐに取り出せます。
刺して、てこの原理のようにして、引き上げていく感じです。
コルクがボロボロの場合は、中に落としてしまったほうが安全なケースも多いです。
お酒をいったん移し替え、清潔な布をボトル内に垂らし、布でコルクをキャッチして引っ張り出します。
コルクリフターといった便利アイテムもあるので、こちらも活用してみてください。



また、ボトルを開ける前にちょっとしたひと工夫をすることで、コルクを折れにくくすることもできます
なんだかコルク栓が折れそうなときは、
- ボトルを横に寝かせてコルクを濡らす
- コルクをずらして空気を送り込む
- コルク栓を蒸しタオルで温める
といった対策方法も取ってみてくださいね。
それでは、よいウイスキー・ワインライフを!








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