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バーテンが差別用語は過剰な言葉狩りなのか?それでも使用するのはよくない理由

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バーテンが差別用語は過剰な言葉狩りなのか?それでも使用するのはよくない理由

バーテンダーを略した「バーテン」という言葉がよくないとするのは、過剰な言葉狩りなのでしょうか?

この記事でわかること
  • バーテンの略称がよくないとされるのは近年の話?
  • しかしそれでもバーテンの略称は使わないほうがいい理由

バーテンという言葉は、正式名称のバーテンダーをただ単に短くした略称ではなく、差別用語としての意味合いもあるので禁句。

そういった話は前々からあり、以前私も、そのような話を以下の記事でしました。

ミナト

ただ、「その認識は近年になっての話で、言葉狩りなのでは?」という考え方もあると思います

というのも、言葉というものは、時代によって認識が異なります。

当時は差別意識もなくふつうに使われていたものでも、現代では差別用語として認識されるようになっている、というケースもあるからです。

そして、この「バーテン」という言葉は、それに該当する言葉でもあるとも考えられます。

この記事では、以前した話のつづきで、「バーテン=失礼」とする話のべつの可能性について言及しておきます。

ただ結論としては、やはり「バーテン」という略称は使わないほうがいいと私は思います。なぜなら、その呼び方はよくないと考えるバーテンダーは以前(近年よりも前)から少なくなかったからです。とくにきちんとしたお店だとなおさらです。

著者プロフィール
ミナト

ミナト

元バーテンダー。現在は兼業ブロガーとして活動中。夢は海外放浪の旅にでること、自分のお店をつくること。ブログを通してひとりでも多くの方のお役に立ちたいと思っています。当ブログのコンセプトは「24時間営業の人生の休憩所」。>> プロフィール詳細はこちら

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目次

ひと昔前の差別用語への認識

ひと昔前の差別用語への認識

この話をすることにしたのは、『Yの悲劇』を読んでいてのことでした。

ミステリ界の巨匠といわれるエラリー・クイーンの代表作です。

初版発行は昭和36年(西暦1961年)。定価は360円です(安い)。

田村隆一訳で赤いカバーの『Yの悲劇』を読み進めていくと、私は気になる箇所を発見しました。

乱酔のあげく、異常な血がたぎってくると、おとなしいバーテンにむかってハッター特有の怒りをまきちらしたことは数えきれないくらいだ。『Yの悲劇』田村隆一訳 p.27

イブスター店長

なるほど、昔の本に「バーテン」という単語が出てきたってわけだな

まず、私には過去の作品の表現をあげつらって非難する、いわゆる「言葉狩り」をする気はありません。

しかしこのように、ひと昔まえに発行された本には、現在は使用が不適切とされる表現が使われていることはかなり多いです。

たとえば、心身の障がいに関係した表現はよく見かけます。

目が見えない方、耳が聞こえない方、などをあらわす表現などです。

そういったものは改訂版でも、作者の表現が尊重されてそのまま表記されていることもあります。

このバーテンという言葉が登場する作品も、かなりたくさんのものがあります。

ミナト

それに関連した話では、書籍ではないですが、こういう話があります

以前私がバーで勤務していたとき、飼っているうさぎの話を、世代が上のお客さんにしていたところ、

「ウサ基地ですねぇ」

と、いまでは放送禁止用語となっている言葉がふつうにでてきたこともありました。

あることに異常に熱中していることをあらわす表現です。ここではあえて当て字で表記しています。

ようするに、なにがいいたいのかというと、

現代では差別用語・不適切用語とされているものでも、以前はまったくそんな意識もなく使われていた言葉は多数ある

ということ。

それらを使用していた当時の人からすれば、べつに差別をしているのではなくふつうに使っているだけ。

そういった認識が一般的だった言葉も多かったのではないかということです。

とくに人権意識がうすかったともいわれるひと昔まえの時代では、です。

そして、そんな言葉のひとつに、この「バーテン」という言葉があるのではないかとも思ったわけです。

バーテンが禁句になったのは比較的最近の話?

バーテンが禁句は比較的最近の話?

冒頭でもふれた以前の記事で、私は、バーの歴史的背景を紹介しながらつぎの話をしました。

  1. もともと日本人向けのバーはカフェーといって、クラブやキャバクラのようなお店が一般的だった
  2. 時代背景により、日本人向けのバーは性風俗店のような場所にもなっていった
  3. バーテンダーは、そのような無秩序なところで脇役として働いており、素行が悪い人も多かった
  4. バーテンダーは「バーテン」と、いつしかさげすみをふくんだ略称で呼ばれるようになったのではないか

当時(1920~1930年代)は、バーテンダーという職業が見下されていた感は否めません。

すくなくともリスペクトして職業名を省略して呼んでいることはなかったはずです。

ちなみに1930年出版の『モダン用語辞典』には、バーテンダーを略した「バーテン」という項目があります。少なくともこのころからバーテンの略称はありました。

イブスター店長

またぶらぶらして定職につかない人を意味する「フーテン」とかけて「バーテン」とする説もあるんだ

これは1960年代後半あたりの話ですね。

この時期のバーテンダーも、ぶらぶら・自堕落など、イメージは悪かったそうです。

そういった理由から、「バーテン」という略称には差別的な意味合いがあり、使用するのはよくないものとされているのです。

しかし、さきのとおりで、時代による言葉の使い方から、つぎのようにして「バーテン」が生まれた可能性もあります。

  • 言葉の生まれに関して、そもそも当時は差別意識がうすかった(なかった)
  • 差別意識はとくになく(逆にいえば、ナチュラルに差別をしていたともいえるものの)、単なる略称として「バーテン」が誕生
  • その後は、「バーテン」はただの略称として広まっていった

そして現代に入ると、人権や職業差別などへの意識が高まります。

そこで当時の劣悪な環境で生まれた「バーテン」の略称は、職業を見下しているように感じられると認識され、使用するのは不適切となったと。

ようするに、バーテンという略称は、

言葉の生まれと普及の段階ではまだ差別用語としての認識はなく、そのように意識されるようになったのは、比較的最近の現代に入ってから

とする考え方もあるという話です。

差別用語なのか差別用語ではないのか。

この話は、結局のところ、時代による認識のちがいなのではないかとも考えられるわけです。

それでも「バーテン」は使わないほうがいい理由

それでもバーテンはNGな理由

バーテンの略称は、当時はとくに差別意識もなく使われていた可能性があるという話をしました。

しかし結局、「バーテン」という言葉は使わないほうがいいと私は思います。

なぜなら、以前からそう呼ばれることをよく思っていなかったバーテンダーの話は聞くからです。

ミナト

たしかに、バーテンの言葉が(大々的に)不適切とされるようになったのは、近年の話だと思います

人権意識の高まりなどから、差別用語・不適切用語が整理されるようになってからの話でしょう。

いまでも「バーテン」は単なる略称で、「差別というのはちょっと違うのでは?」と感じる人もいるとは思います。

1900年代後半の、比較的ライトなお店などでは、どこか格好をつけて自らを「バーテン」呼びする人もいたように思います。

イブスター店長

「バーテン」はただの略称として浸透してきている、とする考え方もあるようだな

ただ、じっさい私は現場で見聞きしましたが、そういう話になる以前から、バーテンと呼ばれるのをよくないと思っていたバーテンダーはいました。

すくなくとも、2000年代以前からそのような話はあったと認識しています。

フーテンの言葉が使われ始めたのが1960年代後半です。

それ以降の、バー業界が負のイメージを払拭するために努力していた時代にも、バーテン呼びをよくないと思う人はまちがいなくいたと思います。

そのあとの世代にも、バーテン呼びをよくないと考えるバーテンダーはいて、その考えは受け継がれているからです。

ようは、「バーテン」という言葉が不適切用語として整備されるまえから、

差別的な意味合いや蔑称(べっしょう)ととらえて、不快に思うバーテンダーはいた

と、私は思うわけです。

ミナト

言わないだけで、バーテン呼びされるのはイヤだと感じていたバーテンダーも少なくなかったと思います。なので使わないほうがいいと

いまでも、ある程度きちんとしたお店のバーテンダーに聞くと、おそらく多くの方は口をそろえてこう言います。

「バーテンと略すのはあまりよくないとされていますね。歴史的な背景や、フーテンとかけたとする話もあるので……」

そういうわけで、シンプルに、「バーテン」と略すのをよくないと(または不快に)思うバーテンダーがいる以上、使わないほうがいいと思います。

イブスター店長

これは、最近になって始まった「言葉狩り」というわけではないと思うんだよな

以前から「バーテン」呼びはよくないとする考えはあって、それが時代とともに大々的に広まったのではないか、と私は思うわけです。

今回のまとめ

  • 時代によって言葉への意識は異なる
  • バーテンは当時はただの略称だった可能性もたしかにある
  • しかし結局不快に思う人がいる以上、使わないに越したことはない

バーテンという言葉は、かつては単純に略称として使われていた時期もあったと思います。

しかしそれを差別的な意味合いとして使用していた人がいたのも、同時に真実だったのかもしれません。

ミナト

フーテンとかけたとする説があるようにです

だからこそ、当時から「バーテン」と略して呼ばれることをよくないと思うバーテンダーはいたのではないでしょうか。

この「バーテン」という言葉に関しての問題は、過剰な言葉狩りには気をつけないといけないという意味でも、ひじょうにデリケートな問題です。

しかし結論としては、

それをよくないと(または不快に)感じるバーテンダーがひとりでもいる以上、使用するのは控えたほうがいい

という話になると思います。

「バーテン」が失礼というのは、近年の不適切用語が整備される以前からの話と私は認識しています。

ただの略称とした時代、そうではなかった時期、それらは混在しているようにも思います。

それなら、不快に思う人がいるかもしれない以上、いまは使わないほうがいいと私は思うのですが、どうでしょうか?

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コメント(確認後に反映/少々お時間をいただきます)

コメント一覧 (1件)

  • もうすぐ、俺はアラ還だけど、バーテンってワードは憧れだった時代もある。
    新宿でも横浜でも。
    バーテンダーなんて呼び方は、「ぼっちゃん」みたいな慇懃無礼な言い方だったね。
    本人たちもまだバーテン始めて1年ですとか、バーテン歴5年とか言っていたね。 
    年上のカッコいいバーテンはバーテンさん、年下の腕の良いバーテンは、バーテン
    ただし、若造の見習いはバーテンとは呼ばない。
    スタッフだよ。

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