WordPressの設定に「更新情報サービス」というものがありますよね。
あの部分を空欄にしている理由、ようは更新情報サービスは設定しなくていいと思う理由をお話しします。
- WordPressの更新情報サービスとは
- WordPressでPing送信は不要だと考える4つの理由
WordPressの更新情報(通知)サービスは、設定不要だと私は思っています
じっさいに設定していない(というか途中でやめた)ですし、まったく問題も起きていません。
むしろ設定することで受けるデメリットのほうが多いと思っています。
この記事でお話しするのは、そういった、WordPressの更新情報サービスは設定しなくていいと思う理由です。
あくまでひとつの意見ですが、更新通知(Ping送信)の設定をするさいの参考にしてください。
ミナト
ブログ歴7年目の兼業ブロガー。月間PVは最高11万、ブログ収益は月20万円を達成。ブログで夢を叶えるのを目標に日々まい進中。ひとりでも多くの「うだつの上がらない生活から抜け出したい」と思う方のお役に立ちたいと思っています。>> プロフィール詳細はこちら
WordPressの更新情報サービスとは?
まずは「WordPressの更新情報サービスとはなんなのか?」から確認していきましょう。
これは記事を更新したときに、検索エンジンやブログサイトに更新を伝えてくれる機能だな
ブログ記事は、書いて公開しても、すぐに検索に引っかかるようになるわけではありません。
Googleなどの検索エンジンに記事を見つけてもらって、ネット上に登録されることで、はじめて検索にヒットするようになります。
それで、ブログを運営している側からすれば、1秒でも早くインデックスしてほしいわけですよね?
そこで登場するのが「ブログ更新情報サービス」です。
ここにいくつかのサイトを登録しておけば、「Ping送信」といって、自動で記事の更新通知を送ってくれるようにできます。
検索エンジンに見つけてもらうのをただ待つのではなく、こちらからさきに伝える。
こうすることで、ブログ記事のインデックスを早めるというのが、更新情報サービスを使う目的というわけですね。
WordPressでPing送信は不要だと思う4つの理由
WordPressの更新情報サービスについてまとめると、以下のようにいえます。
- 記事を更新すると、設定した先に自動で更新通知(Ping送信)がおこなわれる
- これにより、ブログ記事のインデックス登録(ネット上で検索できる状態にする)が早まるのが期待できる
しかし私は、いまでは、この更新情報サービスは設定不要だと考えています。
ぶっちゃけると、設定する意味がないと思っています!
では、どうして私はそのように考え、じっさいに設定もしていないのか?
ここでは私が、WordPressの更新情報サービスを「空欄」に(Ping送信はナシに)している理由をお話しします。
1. ブログがスパム扱いされるのを防ぐため
WordPressで更新情報サービスを設定すると、ブログがスパムあつかいされる可能性があります。
第一に、それをふせぐためというのがあります。
WordPressで更新情報サービスを設定すると、自動で更新通知(Ping送信)がおこなわれるわけだよな
そのタイミングは、以下のようなものがあるのですが……、
- 記事を公開したとき
- 記事を更新したとき
- 下書き保存をしたとき
そう、じつはPing送信は、ブログ記事の下書き保存をしたときも送信される仕様になっているのです。
以下の画像は、下書き保存で送信された「Ping」の履歴です
このときは、約35分のあいだに14回、2分半に1回の更新通知がおこなれていたことがわかりました。
(※ちょうど2分に1回送信されている履歴が多いので、記事の自動保存でもPing送信はされていたのだと思います)
このような内容のない更新通知は、Googleにスパムとして認識されてしまう可能性があります。
ブログがスパムサイトとしてあつかわれてしまえば、記事はインデックスなんてしてもらえません。
つまりPing送信を設定していることで、逆にインデックスされなくなってしまう危険性もあるわけです。
もっとも、それがWordPressの仕様ならば、だ
GoogleもそれくらいのPing送信なら正常ととらえてくれるかもしれません。
そのような大量のPing送信をふせぐためのプラグインも以前はありました。
しかしそのプラグイン(WordPress Ping Optimizer)は、脆弱性の問題が指摘されるなどして、2024年8月時点では配布が終了となっているようです。
となると、Googleがどう判断するかになってくるわけですが、リスクがあるなら回避するに越したことはありません。
ブログをスパムあつかいされたい人なんていないので、だから私はPing送信はなしにしています。
2. Ping送信先があまり有効と思えないから
WordPressの更新情報サービスで設定するPing送信先は、いろんなサイトで紹介されています。
しかしそれらの送信先があまり有効とは思えないのも、私が設定していない理由のひとつです。
更新情報で設定する先は、「WordPress Ping送信先」とかで検索すれば、いろいろでてくると思う
そこで紹介されているのは、だいたい以下のようなURLとなっています。
URL | サイト |
---|---|
http://api.my.yahoo.com/RPC2 | myYahoo(海外向け検索サイト) |
http://blog.goo.ne.jp/XMLRPC | gooブログ(ブログサイト) |
http://blogsearch.google.co.jp/ping/RPC2 | サ終のため「Google検索」に転送 |
http://blogsearch.google.com/ping/RPC2 | サ終のため「Google検索」に転送 |
http://ping.dendou.jp/ | ブログの殿堂(ブログサイト) |
http://blog.with2.net/ping.php/ | 人気ブログランキング(ブログサイト) |
まずmyYahooのような、海外向けサイトに日本のブログ更新情報を通知しても、あまり意味はないと思われます。
理由は単純で、日本向けのサービスではないからです。
gooブログは、国内の無料ブログサイト(※)です。
※ユーザー登録すればブログを開設できるサービスで、そのサイトを利用したブログが集まっています。アメブロとかはてなブログとか、そういったものとおなじです。
その無料ブログで開設したブログなら、「更新しました」と通知する意味はあると思います。
しかしそのサイト内のブログでなければ、更新通知が送られてもあまり効果はないと感じます。
Googleブログ検索は、2016年にサービスが終了しています
「blogsearch.google~」を入れても、PingはGoogle検索のトップページに送信されます。
更新通知を検索トップに送っても意味があるとは思えません。
また人気ブログランキングのようなランキングサイトは、外部のブログでも登録できます。
そのようなランキングサイトに登録しているなら、そのサイトへ向けたPing送信を設定するのは有効だと思います。
しかしランキングサイトに登録していないのなら、Ping送信をしてもあまり意味はないでしょう。
あとは、WordPressに最初から設定されている「http://rpc.pingomatic.com/」だな
これは「ピン・オ・マティック」という、やはり海外向けのサイトです。
日本のブログ更新を通知しても、効果があるとは考えにくいのではないでしょうか。
ということで、いろんなサイトで紹介されているPing送信先に更新通知を送っても、あまり意味はないと私は思っています。
企業サイトで有名な「バズ部」でも、「Ping送信は不要だと考えている」としています。
(参考:WordPress初期設定の33項目を全解説|おすすめの設定例を全て見せます-バズ部)
Ping送信を設定不要と考えている企業サイトはほかにもあり、近年は設定しないほうが主流になってきているような気がします。
3. Googleにはサーチコンソールで登録リクエストできるから
記事の更新をPing送信する最大の理由は、検索エンジンにインデックスしてもらうことです。
しかしGoogleなら、サーチコンソール(略してサチコ)からインデックスをリクエストできます
つまりサーチコンソールのほうで更新通知はできるので、Ping送信はしなくてもいいという考えです。
記事が検索エンジンに登録されるのは、クローラーという巡回ロボットの仕事によるものです。
その巡回を、サーチコンソールからリクエストできるわけだ
それなら、Ping送信をしなくても、サーチコンソールからのリクエストだけでいいのではないでしょうか?
更新の通知が1回ですむなら、それでいいと思います。
ですから私は、Ping送信ではなく、更新の通知はサーチコンソールでのインデックスリクエストからおこなっています。
4. インデックスされる速度は変わらなかったから
ここまでのことから、私はある段階から、更新情報サービスを空欄にすることにしました。
途中までは私もいろいろ設定していたのですが、設定はナシにすることにしました。初期設定の「http://rpc.pingomatic.com/」も、あまり恩恵はないと考えて消していました。
その結果、記事のインデックス速度が遅くなるようなことはなかったんですよね
WordPressの更新情報サービスを設定しても、していなくても、インデックスの速度は変わらなかったわけです。
つまりPing送信を設定しても効果がなかったので、それ以降はずっと更新情報サービスは空欄のままにしています。
ブログを始めた初期のころは、1秒でも早くインデックスしてもらいたいわけだよな(わかる)
だからPing送信とか、プラグインも使ってさらに送信したりとか、したくなるわけです。
が、あれこれやっても、インデックスの速度はあまり変わらないと私は思います。
じっさいに私も、記事を公開してからインデックスされるまで1週間以上とか、それくらいかかっていた時期はありました。
しかしそういうときは、最終的には「待つ」しかなかったんですよね。
結局、記事のインデックス速度が速まるのは「どれだけブログを成長させられたか」です
いい記事をたくさん書いて、検索エンジンにブログ自体が評価されるようになれば、記事のインデックス速度は早まります。
放っておいても勝手にクローラーがまわってきて、更新内容を登録してくれるようにもなります。
したがって、すべきなのは、更新通知(Ping送信)をあれこれいじるのではなくて、いい記事をどんどん書くこと。
これに尽きると思うので、労力は記事の作成にまわしていくことを私はおすすめします。
今回のまとめ
- WordPressには更新を通知してくれる機能がある
- しかしPing送信はスパム扱いされる可能性があり、しかもあまり意味がない
- いい記事をたくさん書いてブログを成長させるのがインデックス登録へのカギ
WordPressには記事の更新を通知してくれる機能(Ping送信)があります。
しかしこのPing送信は、Googleにスパムあつかいされる可能性があり、おまけに設定してもあまり効果は望めません。
記事の更新はサーチコンソールのほうでもできるので、そちらでするのがおすすめです。
なので私は、更新情報サービスは「空欄」でいいと思っています
公開・更新した記事をいち早くインデックスさせるのに必要なのは、日々の積み重ねだと思います。
いずれはクローラーも早めにまわってきてくれるようになるので、いい記事を書くことに集中しましょう。
ただ例外として、ブログのランキングサイトに登録している場合は、そのサイトにPing送信するのは有効だと思う
そのランキングサイト内から代理で(手動で)送信できる場合もありますが、この場合は設定しておく意味はあると思います。
こういったランキングサイトの利用状況に応じて、更新情報サービスの設定をする・しないを考えてみてください。
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