バーで本を読むのはアリなのかナシなのか。元バーテンダーが解説します。
- バーで本を読んでもいいのか?
- どのようなタイミング・本の種類ならいいのか
夜遅くまで開いていて、静かな空間というバーは、読書にはうってつけの場所かもしれません。
イブスター店長外で本を読みたいときもあるだろう。お店で手持ち無沙汰になったときには、間をもたせてもくれるな
しかし気になるのは、そもそもの話、バーで読書はOKなのか? ということでしょう。



私は7年ほどの現場経験があります。が、じつをいうと……、
「本を読むために来ました」というお客さんは、ゼロに近いといえるほど少なかったです。
それだけ、バーで読書をする人は少数派になるのですが、結論、バーで本を読むのは悪いことではなくマナー違反でもありません。
ただし、お店によってはNGとなる場合があります。
そうでなくても、「ここまではOKだけど、ここからはNG」という一般的な線引きもあります。
この記事では本好きなあなたのために、バーで読書をする際のルール的なものをまとめておきます。


ミナト
元バーテンダー。現在は兼業ブロガーとして活動中。夢は海外放浪の旅にでること、自分のお店をつくること。ブログを通してひとりでも多くの方のお役に立ちたいと思っています。当ブログのコンセプトは「24時間営業の人生の休憩所」。>> プロフィール詳細はこちら
本日の1本


- ラガヴーリン16年|シングルモルトスコッチウイスキー
【ひと言】:海の香りとスモーキーさのなかにエレガントな余韻。ウイスキー好きがたどりつく1本。



ラガヴーリンは「16年」が主流になっているぞ。読書にもピッタリの味わいだ
バーで読書は基本問題ないが推奨もされない?


バーで本を読むのは基本的には問題はありません。バーで読書はできます。
ただ、一般的には、バーで読書は推奨されるものではないように私は感じます。
バーという場所は、ほかのお客さんやお店に迷惑をかけなければ、好きなように過ごせる場所です。
よって、バーで読書をすること自体は、基本的にはマナー違反とはなりません。



お店による部分や、なにを読むかにもよりますが、本を読むのはバーでしてはいけないことではないです
読みたい本や新しく購入した本を持ち込んで、バーで読んでも、とくに問題はないといえます。
ただ、私個人の所見では、
マナー違反ではないけれど、推奨もしていない
といったスタンスのお店が多いのではないかなと感じます。



バーで読書が推奨されない理由ってのは、なんなんだ?
その理由は、「バーは店内がうす暗いので、環境が読書には向いていないから」というと、もっともらしく聞こえます。
しかし実際のところは、どちらかというと、
- バーは少なくとも本を読むための場所ではなく、「酒・会話・雰囲気」を楽しむ、大人の社交場としての要素が強い空間である
ので、そういったものを楽しんでほしいと思うお店が多いからではないかなと思います。
初めから本を読むためにバーに行って、注文をすませたあとは、本を読みつづける。
これは、アリかナシかでいうと、「どちらかというとふつうに飲食店として利用してもらいたい」と思うお店のほうが多いと私は感じます。
「うちは本を読むのは歓迎ですよ」としている街のバーも、たしかにあります。
しかしそういったお店でも、
- 混雑時は(読書は)避けてもらいたい
- バーテンダーとのコンタクト(注文など)はしてほしい
とするなど、読書は「推奨ではなく許可している」といったスタンスが多い印象ですね。



したがって、一般的な街のバーでは、カフェで本を読む感覚では利用しないほうがいいと思います
お店によっては完全にナシの場合もあると思うので、初めてのお店では勝手に本は読まず、まずは聞くようにもしたほうがいいでしょう。
ただ、このあとで見ていくように、最初から本を読むのを歓迎してくれるお店もあります。
「読書が推奨されるバーもあるので安心」に書いてあるので、あわせてチェックしておいてください。
ところで、冒頭で、本を読む常連さんがいたと私はいいました。
ではそういった方はどうだったのか?
というと、これはまったく問題はなく、むしろありがたいとさえ感じることも多々ありました。
そう、じつはバーには、読書が推奨されるようなタイミングもあるのです。
バーで本を読む絶好のタイミングとは
バーは飲食店なので、本を読むためだけに利用するのは、あまりよしとはならないと感じます。
居酒屋でもおなじ話で、飲まず食わずで本を読んでいたら、お店に迷惑になってしまうでしょう。
ファミレスなどは「読書・PC・勉強」などは比較的許容されていますが、バーはルールが厳しいほうなのでそうはいきにくいです。
ただし、そんななかでも、バーで本を読む絶好の機会は存在します。



それは……、「バーテンダーが忙しそうなとき」です
そのようなちょっとした空き時間は、バーで読書をする最適なタイミングになります。
たとえば、お店のバーテンダーが、ほかのお客さんへの対応や別の仕事で、忙しそうにしているときがあったとしましょう。
そんなとき、それまでバーテンダーと話していたあなたは、話し相手がいなくなって手持ち無沙汰になってしまいますよね。
でもそういったタイミングを見計らって本を読めば、対応できないバーテンダーとしても、ほかの仕事に集中できるのでありがたいわけです。
本を読みたいお客さんは自由に本を読むことができ、バーテンダーからも感謝される。
これを絶好のタイミングといわずして、なんといえばいいでしょうか!



スキマ時間を狙って本を読むのがいい感じなんだな
もちろん、バーに来たからには、バーテンダーやほかのお客さんと話さないといけないなんてルールはありません。
なにも話さずに、お酒だけ飲んで帰っても全然大丈夫です。
しかしバーテンダーが忙しければ、いずれにしても対応はできないので、お客さんが本を読んでいてもまったく問題はないのです。
ようするに、バーでの読書は、
バーを利用するメインの目的が読書となると推奨はされないが、サブ的な目的としてのバーでの読書は推奨されるタイミングもある
といったところでしょうか。
バーで本を読みたい方は、バーテンダーが別の仕事をしているときなど、ちょっとした空き時間を狙ってみるのがいいかもしれません。
読書が推奨されるバーもあるので安心


私の感覚では、一般的なバーというと、読書は推奨していないお店のほうが多いように感じます。
ただ、なかには、「どうぞ読書をするために来てください!」というスタンスのバーもあります。
本を読むためにバーに行きたいなら、最初からそういったお店を選んだほうがいいかもしれません。



読書が推奨されるバーとは、どういうところなんだ?
その特徴はわかりやすいです。
店内や併設スペースにたくさん本が置かれていて、自由に本を読めるようになっていること。
こういったバーは、読書を推奨していると考えていいと思います。
店内に本がなくても、お店の一角にテーブルライトが用意されているなど、本を読む用のスペースがあるお店もあります。こういったお店も読書OKと考えていいでしょう。
なお、そのようなお店は、つぎのようなスタイルをとっているところが多いと感じますが、
- ラウンジ
- カフェ・バー
- ホテルバー
一般的なバーでも、店主の趣味などで店内に本が飾られていて、自由に手に取れるお店はあります。



そういう本が読めるバーは、必然的に読書家が集まると思います
本を読むために来ていたのに、いつのまにか本を閉じていて、ほかのお客さんと話すのに夢中になっていた。
なんてこともあるかもしれません。それもバーの醍醐味というものでしょう。
あまり多くはないと思いますが、まわりを気にせずに本を読みたいなら、そういったお店を探してみるといいかもしれません。
あとは、お店の人に本を読んでいいかを直接聞くのがいいと思いますよ。
バーで読むのがOKなものとNGなもの


ここまでのとおり、バーで読書は、タイミングを見計らうかお店を選べば問題なくできます。
また、読んでいいもの、あまりよくないものの基準も存在するので、これもチェックしておきましょう。



これはおそらく、どこのバーでも共通することだと思います
バーで読んでOKなもの・NGなものの分類は、私の主観も入りますが、おおむね以下のとおりです。
| 読んでもOK | 読むのはNG |
| 文庫本、単行本サイズの文芸書など | 漫画、雑誌、週刊誌、新聞紙など |
その理由について解説していきます。
文庫本、単行本(OK)
読書というと、文庫本など、ふつうの本を指すことが多いと思います。
これくらいのサイズなら、ほかのお客さんの迷惑になることもなく、なにも問題はありません。
バーでの読書は、文庫本~単行本サイズのものが最も適しているといえると思います。
漫画、雑誌、週刊誌(NG)
漫画・雑誌・週刊誌などは、バーでは読むのはやめておいたほうがいいと思います。
バーは、非現実的な・独特な雰囲気をつくることで、お客さんからお金をもらっているような場所です。



なので、その雰囲気を損なうようなことは、基本的にマナー違反ということになるんですよね
漫画に関しては、わざわざバーで読むものでもないですよね?
たしかに漫画などが置いてあって自由に読めるバーもなかにはあります。
しかし一般的なバーでは、マンガは雰囲気を損なうと考えられるものでもあるので、NGと見なされることが多いと思います。
雑誌に関しては、サイズも大きく場所を取るのがあまりよくないです。



あとはページをめくる「ペラ音」が、静かなバーの雰囲気を損なうことにつながってしまうな
ただこれは内容にもよります。
読みたい雑誌があれば、お店の人に聞いてみるのが無難です。
週刊誌はニュースやスキャンダルなど、内容が俗っぽいのがビミョーです。
そしてやはり「ペラ音」も強いので、NGと見なされると思っておいたほうがいいでしょう。
新聞紙(NG)
新聞もバーで読むのは避けたほうがいいと思います。
新聞は、サイズが最も大きく、加えてページをめくるペラ音も大きいです。
内容は時事ネタなどの会話につながるのはいいとしても、雰囲気を損なうものとしてはレベルMAXとも考えられます。
バーの中で読むのは控えたほうがいいでしょう。



「読み終わったから捨てといてくれ」とかいうのもナシですね
ゴミは持ち帰りましょう!
バーで本を読む際の注意点まとめ


話は以上ですが、最後に、バーで本を読む際の注意点をまとめておきますね。
これまで見てきたとおりで、バーで読書をするには絶好のタイミングがあります。



お店の人が忙しそうにしているときだったな
また本を読むのに適したお店もあって、心ゆくまで読書を楽しむことも可能です。
ただし、いずれの場合も、時間には気を使う必要があります。
以下の関連記事でも解説してありますが、
バーには滞在する時間にもルール的なものがあります。
本の世界に入り込みすぎるあまり、時間を忘れてしまうこともあるでしょう。
しかしバーは、一杯だけで長々と居座るのはよしとはされません。
どこで本を読むにしても、最低1時間に1杯は注文をしておいたほうがいいと考えておけば間違いはないと思います。
また、初めて入ったバーなどで、



バーテンダーさんと話したいけれど、その糸口が見つからないから、ひとまず本を読んで間をもたすことにしよう……
ということをすると、逆にバーテンダーからは話しかけられなくなるので、これにもご注意ください。
お客さんが本を読んでいれば、バーテンダーは邪魔はしまいと、気を使って声はかけないようにします。
お客さんがほんとうは話したかったとしても、です。
バーテンダーとは話したい、けれど、それまでどうすればいいかわからない。
そういう場合は、なにもせずにボトルなどを眺めていれば、ほぼ話しかけてもらえます。
バーでは変に間をもたせようとする必要はないということですね。
バーで電子書籍を読むのはどうなのか?





あと、これは番外編だ
本ではなく、バーで「電子書籍」を読むのはどうか、という話です。
近年は紙媒体を持ち歩かなくても本が読める「電子書籍」の需要が高まってきています。
そうなると、バーでデジタルな本を読むのはどうなのかという話になってきますよね?
電子書籍であれば、なにを読んでいるか周りからはわからないですし、音もしませんから。



ただ、これに関しては、控えたほうが無難でしょう
電子書籍を読む場合は、タブレット端末を利用することになると思います。
しかしタブレットはサイズが大きく、
- 画面のバックライトがまわりのお客さんの迷惑になる
- ノートパソコン代わりに作業できる(→ノートPCと見なされる場合も)
といった理由から、タブレットを使用していると、バーでは注意されることもあります。
唯一抜け道があるとすれば、スマホで電子書籍を読むことでしょうか。
スマホならいじっていても基本的には問題はありません。
画面が小さくて読みにくいとは思いますが、読めないこともないとは思います。



でも、そこまでするなら、ふつうに本を読める場所を探したほうが早いと思うんだよな
よって、バーで本が読みたいときは、初めから読書ウェルカムなお店を探してみるといいと思いますよ。
タブレットの持ち込みも、読書OKのお店なら、文句をいわれることも少ないと思います。
今回のまとめ
- バーは読書自体はOKだけど推奨もされない
- 最初から本を読むのがウェルカムなバーもある
- お店の雰囲気を損なう読み物はNGなので気をつけよう
バーで本を読むのは問題はありませんが、推奨もされないと感じます。
ちょっとした時間に読むにはいいと思います。しかし最初から読書が目的なら、行くお店を選んだほうがいいでしょう。
マナーを守って、楽しくバーを活用してくれればと思います。



ただし、つぎのようなお店では、店主の意向で「読書自体をお断り」としていることもあるかもしれません
- 無言の静けさをよく思わない店主のお店
- お客さんが読書のマナーを守ってくれないお店
ハウスルールで、読書をお断りとしているお店もあるかもしれません。
気になったら、本を読んでもいいのかを、まずはバーテンダーに聞いてみるのがいいと思います。



そこで反応が悪ければ、(本が読みたいときは)お店を変えればいいだけだ
聞いてみて、べつに問題はないとのことなら、マナーを守って本を読んでいれば大丈夫でしょう。
バーで本を読みたいというあなたの、参考になればと思います。
バーでは会話を楽しむのもおすすめです
ちなみに、私も本は好きなのでよく読みます。
ただ、本はバーでは読まず、自宅で読むことにしています。



本の内容は、いつどこで読んでも、変わることはないですよね
しかしバーでは、そのときにしかできない会話があったりもするからです。
じつは冒頭の常連さんも、途中からは、そっちのほう(会話)に楽しさを見いだされていました。
本好きなお友達をバーで見つけられたりもして、いつも話に花を咲かせていました。
本を読むよりも、人と話したほうが楽しい、といいたいわけではありません。
でも、バーではそのときにしかできない話もあるので、会話を楽しんでみるのもいいと思いますよ。



あとは、「読書も会話も楽しむ」という、いいとこどりだな
バーテンダーがほかの仕事を始めたときなどは、読書チャンスです。
文庫本は持ち歩いておくと、いろんなときに役に立ちます。



コメント(確認後に反映/少々お時間をいただきます)