当ブログは、じつは以前、外国人観光客向けに作成していた、自作のガイドブックがルーツとなっています。
当ブログを開設した目的については「About」というページで簡単にまとめてあるのですが、じつはそこでは書ききれていないこと、9割がたはやめていくといわれるほどきびしいブログでも、私がただひたすらに運営を続けている理由があります。
とくにこのブログを続ける理由については、いずれ詳しくお話ししたいと思ってはいたものの、残念ながら話をできるような段階ではない状態が続いていたため、これまでお話しすることができていませんでした。
しかし、当ブログも運営期間は3年を超え、もうそろそろ、少しくらいは大きなことをいってもいいだろうというところまでは来たような気がするので、今回は、私がブログを始めたきっかけと、そして、これまで語ることができなかった、ブログの運営をやめずに続ける理由についてもお話ししたいと思います。
ブログを始めたきっかけ
私がバーテンダーとして店で働いていた当時、2020年に開催されるはずだった東京オリンピックの効果もあってか、外国人のお客さんは年を追うごとに増え、これは私個人としてもいいことだと感じていました。
私はもともと異文化交流が好きであり、私自身も海外のバーでよくしてもらってうれしかったことから、外国人のお客さんが店に来てくれれば、そのときの恩返しができると思っていたからです。
そんなこともあって、外国人観光客にはよく話しかけたりもしていたのですが、話を聞いていると、どうもノープランの方が少なくはないことに私は気がつきます。日本(東京)には来たものの、とくに細かい予定は決めていないというのです。
あえて予定は立てずに、自由気ままに動く、というのが一部の外国人流のスタイルなのかもしれません。
しかし、街の情報は知っておいて損はないですし、知らないとたどり着けない場所もあります。それに、やはり現地の人間にしかわからないこともあるので、私はそういった方たちに、食事をすることができる場所や、近場の穴場スポット、有名な観光地などを教えてあげたりしていました。
そして、これがけっこうよろこんでもらえたので、ある日私は、外国人観光客向けに、自作の観光ガイドブック、題して「TOKYO GUIDE Vol.1」をつくろうと思い立ったのです。
このガイドブックは、個人的にアツいと感じる東京の飲食店や観光スポットの画像と地図、営業時間や行き方、簡単な紹介文などを記したもので、作成には時間を要しましたが、完成したものをバラや束で配っていると、以前よりも観光客からはよろこんでもらうことができました。
加えて、人から親切にされる、なにかをもらうということは気持ちがいいものですから、それじゃあもう一杯、と売上の貢献にもつながりました。
お客さんからはお礼としてチップを頂いたりすることもありましたが、それは全部店の売上として入れることになっていたので、私への実入りはいっさいありません。けれども、これはお金のためにやっていたことではなかったので、それはそれでいいと思っていたのです。
外国人向けのサイトを作ろうとした
おかげさまで「TOKYO GUIDE」は好評をいただいておりましたが、しかし、外国人観光客の来店率には波のようなものがあり、来るときはやたらと来るものの、来ないときはまったく来ません。
これは国による休日や観光シーズンもあるので、当然といえば当然のことでしょう。ただ、そうなると、私が作成したガイドブックは手渡しなので、効果を発揮することがなくなってしまいます。
せっかく時間をかけてつくったものが、活躍する場を失ってしまうというのは悲しいことです。そこで私は、そういうことであれば、これはネットでやればいいのではないか、と考え始めました。
ネットで同じ情報を発信していれば、外国からでも発見される可能性もありますし、それを見た観光客が、発信元の私が勤務していたバーに来てくれることもあるかもしれません。
しかし、そうはいっても、Webサイトの運営をしたこともない私が、いきなり外国向けのサイトをつくるというのはあまりにも難易度が高すぎると感じられ、しかも少し調べてみると、同じようなことを会社で運営しているようなサイトもあったため、この計画はひとまず見送らざるをえませんでした。
無料ブログの開設を経て現在に至る
「TOKYO GUIDE」Web版計画はボツになってしまいましたが、一度ネットでなにかをしてみようかと考え始めたことで、私はWebサイトをつくってみたいと感じるようになっていきました。
それはちょうど、小さい店の中ではできることに限界があると感じ始めていたころで、こき使われるだけで先が見えない生活からなんとか抜け出したいとも思っていた絶妙なタイミング。
Webサイトは収益化もできるという話は以前から知っていたので、お金がない、ただそれだけのことでやりたいことがあまりにもできていなかった私は、この機会に、新たな可能性にも挑戦してみようと思ったのです。
それから私は手始めに、無料ブログを開設します。これは発見されてしまうと恥ずかしいのであまり詳しくはいえませんが、ウイスキーのレビューサイトのようなもので、当ブログの前身となるサイトだったということができるでしょう。
ところが、しばらくサイトを運営していると、いくつか問題が発生しました。
まず、当時は一部の酒(ビールやワインなど)以外を扱った記事には、初心者が最もサイトを収益化しやすいと思われる「Google Adsense」というものが利用できないようなことになっていました(のちに酒の条件は緩和)。
さらには、これはPCの調子が悪かったのかもしれません。記事を書いている途中でPCの様子がおかしくなり、数時間かけて書いた内容が消し飛んでしまい、おまけにバックアップも取られていない、という事態がたびたび発生。
前者もあれでしたが、とくに後者に関してはほんとうにやる気が失せる現象で、なおかつ、そもそも私はウイスキーについて語りたくてバーテンダーになったわけではなかったことから、この無料ブログは更新停止。
しばらくの充電期間を経て、私がほんとうにしたかったことはなんだったのかを考え直し、そして、当ブログが誕生したのです。
ブログの運営を続けている理由
当ブログを運営する目的や理由は、私が店の中だけではできなかった、ほんとうにしたかったことをすることであって、それは人助けであり、恩返しのようなものでもあるのですが、同時に、それは今後の私自身のためでもあります。
それがどういうことなのかを詳しくお話しするのが今回の本題でもあるので、ここからは、私がブログを続けているわけ、そしてこれまで語ることができなかった、運営の理由についてもお話ししていきます。
1. 人助けのため
私はかつてバーという場所で心を救われ、次は自分が人を救う側になりたいとの思いからバーテンダーを志しました。
ギャンブル依存などによって精神的に追い詰められ、どこにも居場所がないと感じていた当時の私に居場所を与えてくれた、なんというか、自分にも帰れる場所があるんだ、まだ生きていてもいいんだ、と思わせてくれたのがバーだったのです。
そのような経験から私は、次は以前の自分のように困っている人を助けたいと思うようになり、バーで働こうと思ったのですが、先ほども少しふれたように、小さい店の中では限界があって、途中からは本来の目的がほとんど果たせないような状況がじつは続いていました。
そして、こんなことをしていていいのだろうかとしだいに思うようになった私は、無料ブログでウイスキーのことなんぞ書いている場合ではないと感じ、更新停止からしばらくのあいだ考えたのちに当ブログを立ち上げ、まずは本来の目的である「人助け」をここで行うことにしたのです。
ようするに、これは先ほどのガイドブックの話と根本的なところは一緒で、オフラインでは限界があったので、活動の場をオンラインにも広げ、より多くの人を救えるように動こうと考えたわけです。
2. 活動資金の確保のため
残念なことに世の中というものは、きれいごとだけでやっていけるほど甘いものではなく、実際問題として人助けにもお金がかかります。
私の場合でいえば、ブログを維持するための月々の支払いや、更新などの作業をする場所の確保、つまり、活動をするための生活基盤を整えるのにもやはりお金がかかるわけで、どうしても活動資金は必要となってしまいます。
ただ、そんなものはじつはたいした問題ではありません。私がいうところの活動資金の確保が重要になるのは、遠い先の未来、私がバーに帰結したときの話なのです。
現在はこうして活動のメインの場をブログに置いていますが、私は最終的にはバーにも戻りたいと思っていて、ブログを運営すると同時に、自分で店も経営したいと考えています。お互いが向き合って話すことでしかわからないようなことが、どうしてもあったりもするからです。
そこで、店をつくるとなると、まずはその開業資金が必要になり、その後は店を維持するお金がかかるわけですが、私は店の運転資金をバーの売上だけに頼るのは危険だと以前から考えていて、ほかでも収入がなければ、なにかがあったときに、一発で閉店に追い込まれてもおかしくはないとつねづね感じています。
飲食店の経営は、それほどにきびしいものだからです。
そのため、そういったリスクを回避するにはほかでも収入源をつくっておく必要があり、その調達をなしうる可能性がブログにはあると思っているので、そのような理由からも私はブログを収益化しています。
新たな活動の場をつくり出し、存続させるための活動資金。この非情な現実世界ではくやしいことに、夢を見るにも、夢を叶えるにも、お金がかかってしまうのです。
3. 人に道を示すため
人生というものには、勉強して受験戦争を勝ち抜き、進学して就職活動で選考を進め、会社の出世レースで生き残る、といった、ある種の決まった王道のルートのようなものがあるようにも思います。
私はこういったものには興味がなく、なにかもっとおもしろいことがあるのではないかと探していた結果、いつの間にかギャンブル依存症になっていて、このルートからは脱落してしまったのですが、これから脱落すると一気に選択肢が狭まり、下手すると、もうはいあがれなくなってしまうこともあるのが現実ではないでしょうか。
いい条件の就職先は残されておらず、生活を維持するだけでもいっぱいいっぱいで、お金が貯まることはなく、まるで先も見えず、続くのはひたすらの現状維持。
私は、この状況から脱出するには、もはや自力で稼ぐしか道はないと思っています。それもあって私は、ブログに活路を見いだそうとしました。
ブログというグラウンドは、学歴も資格も職歴も関係がない、ただ個人の経験だけがものをいい、あらゆる経験が武器になる、オールジャンル対応の戦場のようだと感じます。
そこでは、王道のルートに乗っていたか、乗っていなかったなどはどうでもいい話。つまり、一度そのルートから脱落してしまった人でも、いくらでもはいあがれるチャンスがこの世界にはあると私は思うのです。
ところで、なんの本かは忘れてしまいましたが、たしか漫画の台詞で、「言葉の重みは、その人間がこれまでにしてきた覚悟の多さで決まる」といったようなものがありました。
この台詞には感銘を受けたからこそ、いまでもそこだけ私は覚えているのですけれど、ことブログの運営においては、言葉の重みを決定づけるのは、収益やアクセス数などの実績にほかならないと私は思っています。
こうすれば収益が上がります。こうしたらアクセス数が増えます。これでもっとうまくいくはずですよ。
そういった話は、実績を伴ってこそ初めて意味をなすもので、伴っていないのであれば、それはフェイクか空論にすぎないでしょう。逆にいうと、実績が伴っていないのであれば、そんな無責任なことはいってはいけないと私は思っています。
そう、じつをいうと、私があきらめず、ただひたむきにブログの運営作業を続け、アクセス数や収益を追っているのは、かつての私のように、お金も貯まらず、先も見えず、現状維持だけが続いているような人に、自力ではいあがれる道を示したいと思っているからでもあるのです。
日々の更新作業は必要となりますが、場所を問わず、一定の収益をブログが生み出してくれれば、私のように、夢や目標を追うことができるようになるかもしれません。一度はあきらめてしまったことでも、ふたたび挑戦することができるようになるかもしれません。
私にとってはこれも人助けの一環です。そして、その人助けを行うためには、まずは私が実績をつくり、可能性を体現しなければなりません。そういったこともあるからこそ、私は上を目指し続けているのです。
いずれは、そのノウハウを伝授することができる日もきっと来るでしょう。そう信じて私は、今日もブログの運営作業に精を出すのです。
今回のまとめ
・ブログを続ける理由は人助けのためであり、自分のためでもある
・私も1度はブログをやめているので、2回目で10%を引いたことになります
ブログは9割がたの人がやめていくといわれていますが、その理由というは、かけた労力や時間に対する結果がついてこない、ついてきたとしてもあまりにも時間がかかりすぎることや、初めのころは不可能としか思えない集計結果しか出ないことなどがあると思います。
実際に私も無料ブログで1回やめていますし、9割はやめるというのは、だいたい合っているのではないかなとも思います。
ただ、可能性を信じてみるというのも悪くはありません。
5年後、10年後がどうなっているかはわかりませんし、ブログというものがもしかすると、この先の未来で消滅することもあるかもしれません。しかし、結局のところ、世の中などというものは半年先、1年先のことでさえ誰にもわからないので、考えても仕方がないのです。
いま、目の前にある可能性をただひたすらに追うしかない。私はそう思ってブログの運営作業にいそしんでいます。
コメント(確認後に反映/少々お時間をいただきます)