バーで知らないお客さんに話しかけるときは、バーテンダーに協力してもらうか、場の空気を読む必要があるでしょう。
- バーで知らない人と話す方法とそのさいの注意点まとめ
バーに一人で行ってみると、バーテンダーと知らないほかのお客さんが楽しそうに会話をしていて、
あなた自分もその話題に入りたいな、ほかのお客さんと話してみたいな
と思うことはあると思います。
ところが、そこで「自分もそう思います!」と突然会話に参加してしまうと、
それまで楽しそうだったほかのお客さんは「あっ、はい……」のようになってしまい……
お互いがばつの悪い思いをしてしまう、ということが起きてしまう場合もあります。
バーには、ほかのお客さんからは話しかけられたくないという人も少なからずいるからです。そういった方のための話もあとで少しふれます。



とはいえ、バーの醍醐味は「会話」で、私の経験上、話したくない人は比較的少数派です
みんな、だれかと話したくてバーに来ているような部分は大きいです。
そこでこの記事では、バーでの醍醐味を最大限楽しめるように、
- ほかのお客さんに話しかける方法や、会話に参加するわざ、そして、それをしていいのかどうかを見極めるための注意点
などをお話ししていきますね。
さきにまとめておくと、バーで知らない人と話すには「①バーテンダーの仲介を得る、②直接声をかけてみていけそうならそのまま話す、ダメそうならすぐ撤退する」という方法がおすすめです。


ミナト
元バーテンダー。現在は兼業ブロガーとして活動中。夢は海外放浪の旅にでること、自分のお店をつくること。ブログを通してひとりでも多くの方のお役に立ちたいと思っています。当ブログのコンセプトは「24時間営業の人生の休憩所」。>> プロフィール詳細はこちら
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知っているウイスキーの話題でも知らない人と仲良くなれるぞ
まずはその場の「間や空気」を読もう


バーはつぎのようなことが起きる場所ですが、
- 知らないお客さん同士がその日に仲良くなれる
- バーテンダーを囲んで談議に花を咲かせたりできる
バーに来るお客さんというのは、じつは人それぞれ目的が違います。
誰とでも仲良くといったように、人と話すことが好きなお客さんは多いです。
しかしバーテンダーとしか話したくない、つまり横の(お客さん同士の)つながりは極力持ちたくないというお客さんもいます。
ほんとうに誰とも話さず、一人で静かにお酒を飲みたいというお客さんだっています。



そのため、会話が盛り上がっていたとしても、です
そのお客さんがほかの人とも話したいのかというと、かならずしもそういうわけではありません。
バーテンダーと話していたのが、「ほかのお客さんとはあまり話したくない人」だった場合、突然会話に入ると水を差す感じになってしまうこともあるわけです。
ほかのお客さんに話しかけたり、会話に参加したりする際は、まずはその場の状況や空気を読まなければなりません。
ようは、話しかけたいお客さんがどういうタイプの人かを、見極める必要があるのです。



といっても、どうすればそんなことができるんだ?
というと、しばらくは「見る」というよりも「聞く」に徹すること。
具体的にいうと、参加したい話題が出ていてもしばらくはその話を聞いているだけにしておきます。
そうしながら、以下のようなことを観察します。
- そのお客さんは話しかけても大丈夫そうな人なのか
- どれくらいの距離感でバーテンダーと話しているのか
- どのような話をしているのか
そして、それらの情報からいけそうだと判断したら、まずは「ジャブを打つ」のです!
バーで知らない人との会話に入るわざ


お客さんを観察し、いけそうな気配を感じたら、すぐ話しかけるのではなくジャブを打ちます。
このジャブ打ちは、
- ダイレクトにはいかないことで失敗するリスクを減らし、バーテンダーからの仲介も待てる
という、ノーリスクハイリターンの完全無欠な戦法です。
ジャブの打ち方は、おもに以下の2つのパターンがあります。
それぞれくわしく見ていきましょう。
補足
相手に「話しかけても大丈夫そうだ」の判断基準は人によっても異なります。
よってスムーズに会話に参加するには、バーテンダーに仲介してもらうのがいちばんです。
バーテンダーとの関係性があれば、あなたを会話に(自然に)混ぜてくれます。



ただその方法(仲介してもらう)は、バーテンダーとある程度の面識がなければ使えません
よってバーテンダーとの関係性が浅いときは、少しばかり回りくどいのですが、このジャブ打ちが効果を発揮します。
1. ほかのお客さんをチラ見する


バーのカウンターは、基本的にはそこまで長くはありません。
「聞く」に徹していれば、会話の内容はだいたい耳に入ってくると思います。
そこで、あるタイミングが来たとき、会話の方向(ほかのお客さんの方向)をチラッとだけ見ます。
たとえば、その話題には興味があるとか、その話は自分も知っている、といったタイミングで、



面白そうな話だなあ
なんてことを考えながら、チラチラ見るのではなく、チラッとだけ見るのです。
そういったささいな動きでも、注意深いバーテンダーは見ています。
あなたの「会話に参加したい気配」を察知して、大丈夫そうだと判断すれば、話を振ってくれたりもするわけです。



お客さんは「鮫島事件」て知ってますか?
といったようにです。
ただし、あまりチラチラ見ていると、バーテンダーからもほかのお客さんからも、
「もしかしてやばい人??」
と警戒される可能性があります。
チラ見が使用できる回数は、2~3回程度と考えておいたほうがいいかもしれません。
2. 一人でうなずいてみる


これも1つ目のチラ見と同様のアクションです。
「聞く」に徹するなかで、その意見は共感できるとか、「そうそう」と思ったときなどに、その場でちょっとうなずいてみます。



「うんうん、そうなんだよなあ……」といったようにだな
するとどうでしょう。
あなたの「会話に参加したい気配」を察知したバーテンダーは、こう話を振ってくれるかもしれません。



お客さんは「鮫島事件」て……、おっと、誰か来たようだ
ただし、これも先ほどと同じく、です。
ひとりでずっとウンウンやっていると、バーテンダーとほかのお客さんから「やっぱりやばい人!?」と、さらに警戒されてしまう可能性があります。
このうなずきが使用できる回数も、1~2回程度と考えておいたほうがいいでしょう。
バーテンダーの仲介を経ずに直接話しかける方法


さきほどのようなジャブを打つことで、バーテンダーが話を仲介してくれることは期待できます。
ただ、そのようなジャブを放ってみても、
- バーテンダーは動いてくれない、もしくは会話を仲介してくれない
という場合もあるので、そういったときは、バーテンダーの仲介を経ずに直接話しかけてみるのもありでしょう。



もっとも、それをする前に、「なぜバーテンダーは仲介してくれないのか」を考えてから行動を起こしたほうがいいぞ
ジャブを放ってもバーテンダーが動かない理由には、おもに以下のような可能性が考えられます。
- バーテンダーと会話しているお客さんが、ほかの人とは話したくないタイプ
- バーテンダーと会話しているお客さんが、ほかの人と話す人なのかまだわからない
- バーテンダーが忙しくてジャブに気づいていない、もしくは気づいていても即座に対応できない
たとえば、あなたの放ったジャブにバーテンダーが気づいてくれたとします。
しかしあなたには話しかけてくれるも、ほかのお客さんとはつなげてくれない。
この場合は、そのお客さんはほかの人とは話したくない可能性もけっこうでてきます。
なので、このようなときは、バーテンダーとほかのお客さんの会話から、お互いの距離感をはかってみるといいかもしれません。
バーテンダーとほかのお客さんの距離感が比較的近い(=仲がいい)場合、これは①の可能性が高いとも考えられます。反対に、バーテンダーとほかのお客さんの距離感が比較的遠い(=関係が浅い)場合、これは②の可能性が高いとも考えられます。
しかしそうはいっても、みんなお酒を飲んでいるわけです。



まあそこまで慎重になりすぎる必要もないともいえるだろう
なので、ジャブを打っても動きがないときは、ひとまずちょこっと話しかけてみるのが早いです。



「鮫島事件」なんですが、じつは自分も……
といったふうにですね。
それに対する相手の返答が、



えっ、そうなんですか!?
と、食いついてきた場合は、会話が成立し、目的を果たすことができたと思っていいでしょう。
会話というのは最初が肝心です。
そこがクリアできれば、あとは勝手に盛り上がったりもするものですよ。
会話が続かなかったらサッと身を引こう
一方で、相手がさきほどとはまったく逆の反応をすることがあります。
つぎのような、話しかけても全然食いついてこない場合です。



「鮫島事件」なんですが、じつは自分も……



あっ、そうなんですねぇ……



…………
このような場合、そのお客さんは、話したくないというサインを出している可能性が高いと思われます。
なので、変に深追いはせず、いさぎよく身を引いたほうがいいでしょう。
逆にいうと、あなたが「バーで話しかけられたくない」場合は、そのような対応をとる(そうなんですね、くらいで話を切る)のがいいと思います。
もっとも、相手のお客さんが、
- その日は知らない人と話す気力すら残っていない日だった
- 人見知りで話しかけられたことにビックリしてしまった
ということもあったりします。
かならずしもそういった反応(塩対応)が、「人に話しかけられたくない」となるわけではありません。
つぎのようにひと言添えておくと、
- あなたが先に帰る場合は「お先に失礼します」
- 相手が先に帰る場合は「おやすみなさい」など
次に会ったときは向こうから話しかけてくれることもあったりしますよ。
したがって、バーで知らない人と話したいときは、
- ジャブ(バーテンダーの仲介を待つ)を放ち、
- つづいてストレート(知らない人に直接話しかける)を放つ
- ストレートがかわされたら、みずからリングアウト(ひとまず会話はやめておく)
これがいいのではないでしょうか?
会話がつづかなかった場合、バーテンダーもフォローしてくれます。
変に気まずい空気のままになってしまうことはありません。
ダメならダメで、そこまで気にする必要もないと思いますよ。お酒も飲んでいますからね!
バーで知らない人に話しかける際のマナーと注意点


バーでほかのお客さんと会話をしたいときは、いきなりではなく、少し様子を見てから話しかけるのがスマートです。



また、それに加えて、知らないお客さんに話しかける際には注意点もあるぞ
話す内容や立ち振る舞いなど、気をつけておきたいマナーもあるので、これもあわせて確認しておきましょう。
バーで知らない人に話しかける際の注意点は、おもに以下の5つです。
- 礼節をわきまえる
- 酔っぱらってからむようなのはNG
- 根掘り葉掘り聞かない
- 相手がグループの場合は静観が無難
- 相手が女性の場合はナンパ認定に注意
1. 礼節をわきまえる


お互い初対面の場合、礼節をわきまえ、相手に敬意をもって接するのは人として当然のことです。
いきなりタメ口で話しかけると、「なんだこいつは」と思われてしまってもおかしくはありません。
少なくとも最初は敬語で話すのがいいと思いますよ。



最初からタメ口は、すくなくとも「いい印象を人に与えることはない」と思うぞ
もちろん、仲良くなったあとで、タメ口になったりすることはあります。
しかしその際も、「礼に始まり礼に終わる」の精神は忘れないようにしたいですね。
2. 酔っぱらってからむようなのはNG


酒に酔った勢いでからむようにして話しかけるのは、バーでは完全にアウトです。
からまれたほうは面倒くさいと感じますし、きっと不愉快に感じてしまうと思います。
そもそもの話、バーは「酔う」場所ではあっても、「酔っぱらう」場所ではありません。
飲み過ぎている場合は、バーには行かないというのも英断ですよ。
3. 根掘り葉掘り聞かない


初対面同士の場合、
- 相手のことが知りたいから、話を途切れさせないために、
といった理由から、相手の年齢や職業、出身地や居住地、家族構成なんかまで、根掘り葉掘り聞いてしまう人がいます。
しかしこれは、質問される側からすると少々うっとうしいものです。



自分はいま調査されているのか?
と、過剰な詮索は、不信感をつのらせるだけとなってしまいます。
質問攻めはよくないので、しないように気をつけるようにしましょう。
一定の距離感を保つことも、バーでのたしなみのひとつです。
まずはいきなり距離を詰めようとはせずに、あたりさわりのない話題から始めてみるのがいいでしょう
信用できる人だなと相手が思ってくれれば、相手のほうから、自分のことを話してくれたりもするものですよ。
4. 相手がグループの場合は静観が無難


会話に参加したいと思った相手が、仲間うちのグループや男女のカップルで来ている場合です。
このようなグループの会話には、無理に入っていかないほうがいいでしょう。
そのお客さんたちは、かぎられた時間を、仲間や恋人と過ごしたいと思っていることも多いからです。



たとえば、ほんとうに久々、10年ぶりに再開した仲間のグループが飲みに来ていたとしよう
そのグループの人たちは、仲間と過ごせる時間を最後まで大切にしたいと思っているはずです。
カップルの男性がお手洗いに行っているあいだに女性が声をかけられていて、
- 戻ってきたら変に盛り上がっていた
としたら、男性からすれば、モヤモヤした気持ちにもなってしまうかもしれません。
楽しかった時間が台無しになってしまう、ということもあるかもしれないですよね。
そういったこともあるので、相手がグループの場合は、会話に混ざりたかったとしても静観するのが無難かなと私は思います。
5. 相手が女性の場合はナンパ認定に注意


話しかける相手が女性(あなたは男性)の場合は、ナンパにならないよう注意しましょう。



バーでのナンパ行為は問答無用でアウトだぞ
ただ、むずかしいのは、女性のお客さんに話しかけたとき、
こちらにナンパする意図がなかったとしても、女性のお客さんが「ナンパされた」と感じた
のなら、それはナンパとして認定されてしまう、ということです。
下心が見え見えなのはもってのほかです。
しかしそうではなくて、ふつうに話してみたいときはどうすればいいのか?



これはもう、男性・女性、分け隔てなく、初対面の人への対応をすればいいと思います
相手が女性でも、純粋に話してみたいのなら、
- 男性・女性、分け隔てない会話をする
- 一定の距離間など、マナーを守って接することを心がける
そうすれば、話しかけられた女性のほうもきっと、ナンパではないと理解してくれるはずだと思います。
相手が女性、男性にかぎらず、「男たるもの、紳士的であれ!」ということですね。
今回のまとめ
- お客さんに話しかける場合はバーテンダーに仲介してもらうと早い
- 自分から話しかける場合は間や空気を読もう(ダメそうだったらすぐ撤退)
- 相手が同性でも異性でも、マナーを守って楽しく会話
バーで知らない人と話すには、まずはジャブを打ち、バーテンダーに仲介してもらうのが早いです。
仲介が得られなかったら、ためしにちょっと声をかけてみます。
そこでいけそうならそのまま話をつづけてみて、ダメそうならすぐ撤退するのが、バーで知らない人と話すコツです。



まあでも、二度と会わないかもしれないほかのお客さんに、そこまで気を遣う必要はあるのか?
と思われるかもしれません。
しかし人と人とのつきあいは、土足での踏み込み合いではありません。
とくに知らない者同士の社交場であるバーとなれば、それはなおさらのこととなります。
あなたがお店でした気遣いがあれば、バーテンダーはそれをしっかりとおぼえてくれています。
また、「そのときの人」とお店で会う可能性も低くはないと思います。
そのように今後につながる話でもあるので、人への気遣いはしたほうがいいと思いますよ。
人と人とがお互い良好な関係を保てるのは、「親しき仲にも礼儀がある」からだと私は思っています。
知らない人と話してみたいときは、それを念頭に置きつつ、バーで新しい仲間をつくってもらいたいと思います。



バーでできた仲間は、困っているときや悩んでいるときなどに、あなたの味方にもなってくれますよ



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