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シングルモルトとは?ブレンデッドとの違いをわかりやすく解説【スコッチウイスキー】

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シングルモルトとは?ブレンデッドとの違いをわかりやすく解説【スコッチウイスキー】

シングルモルト? ブレンデッド? それもウイスキーなの?? なんて疑問にお答えします。

この記事でわかること(要約)
  • スコッチウイスキーとは(→スコットランドでつくられるウイスキーのこと)
  • シングルモルトとは(→1か所の蒸留所でつくられるスコットランドのウイスキーのこと)
  • モルトウイスキーとは(→スコッチウイスキーの原料になるウイスキーのこと)
  • シングルモルトとブレンデッドの違い(→1か所の蒸留所でつくられるのがシングルモルト、複数の蒸留所で+味をブレンドしてつくられるのがブレンデッド)

ウイスキーは大麦や穀類を原料とした蒸留酒のことをいいます。

5つの生産国でつくられるものが中心となっていますが、なかでも人気が高いのが、スコットランドでつくられるスコッチウイスキーです。

スコッチウイスキーは、生産される方法の違いなどによって、「シングルモルト」と「ブレンデッド」という2つの種類に大きく分けられます。

イブスター店長

前者のほうが人気は高いんだが、それぞれが多くのファンを獲得している魅惑のウイスキーだぞ

ただ、この分類方法が少々ややこしいんですよね。

そこでこの記事では、スコットランドのウイスキーについて、分類方法・特徴・種類・味わいなどをわかりやすく解説していきます。

著者プロフィール
ミナト

ミナト

元バーテンダー。現在は兼業ブロガーとして活動中。夢は海外放浪の旅にでること、自分のお店をつくること。ブログを通してひとりでも多くの方のお役に立ちたいと思っています。当ブログのコンセプトは「24時間営業の人生の休憩所」。>> プロフィール詳細はこちら

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目次

スコッチウイスキーの特徴と名前の由来

スコッチウイスキーの特徴と名前の由来

まずはスコッチウイスキーの基本から見ていきます。

冒頭でもふれましたが、スコッチウイスキーとは、イギリス北部のスコットランド地方でつくられたウイスキーの総称を指します。

その名前の意味や由来は、スコットランドでつくられたウイスキーということで、スコッチ(=スコットランド産の)ウイスキーと呼ばれています。

通称は「スコッチ」と、後半は略して呼ばれるのが一般的です。

スコッチがどうだ、スコッチがこうだ。

というのは、ようするに、スコットランドのウイスキー(スコッチウイスキー)を略称で呼んでいるだけの話なのですね。

ミナト

「スコッチ=スコッチウイスキー=スコットランドのウイスキー」と、図式にしてみるとわかりやすいかもです

スコッチウイスキーの特徴は、非常に個性的なところです。

製造過程では、原料を乾燥させる際、基本的にはピート(泥炭)というものが使用されるのですが、

ピートはこのすぐあとで見ていきます。

スコッチはそれによって、ピートに由来する独特のフレーバーを身にまとうのです。

これが、スコッチウイスキー最大の特徴かつ味の決め手でもあり、多くのファンを魅了する1つの要素にもなっています。

独特な味わいを生み出すピート(泥炭)

ピート(泥炭)

(参考:切り出されたピート)

では、ピートとはなんなのか?

これは、スコットランドの荒野に花を咲かせる植物である、ヘザーやシダ・コケなどの水生植物が枯れ、

  • 何千年にもわたって堆積してできた「泥炭(でいたん)」

のことをいいます。

泥炭は石炭になる前のものでもあります。

スコッチウイスキーではもともと、層になっている泥炭を切り出して乾燥させ、それを燃やした熱で、原料となる麦芽を乾燥させてきました。

イブスター店長

そしてこの時、燃やした泥炭から出る煙が麦芽に染み込むことで、スコッチウイスキーには「独特の煙のようなフレーバー」が生まれるんだ

このピート由来の燻香こそが「ピート香(こう)」や「スモーキー・フレーバー」と呼ばれる、スコッチが持つ特有のかぐわしいフレーバーなのです。

ピートをたき込む量や、たく・たかないはつくり手によっても異なり、いっさいたかないタイプのスコッチもあります。

したがって、すべてのスコッチから煙っぽい香りがするのかというと、そういうわけではありません。

ミナト

ピート香が強いタイプは、歯医者のにおいだとか、ヨードチンキ(消毒薬)の味だとかよくいわれます。でもそれがウマいんです!

ここまでのまとめ
  • スコッチウイスキーはスコットランドでつくられているウイスキー
  • スコッチウイスキーの特徴はピート由来のスモーキーフレーバー(ただしモノによる)
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シングルモルトとブレンデッドの違いと分類方法

シングルモルトとブレンデッドの違いと分類方法

それでは、本題の「シングルモルト」と「ブレンデッド」の違いを説明していきます。

シングルモルトとブレンデッドは、スコッチウイスキーを大きく分類したときに出てくる種類を指していて、両方とも同じスコッチウイスキーです。

  • シングルモルト(ウイスキー)
  • ブレンデッド(ウイスキー)

と、先ほどの話と同様、一般的には後半の「ウイスキー」を略して呼んでいるだけで、両者ともにスコッチウイスキーです。

図式の例でいうと、基本は「スコッチウイスキー=(シングルモルト or ブレンデッド)」というかたちであらわすことができます。

また、これらの分類方法になると、話が少しむずかしくなります。

ミナト

ここからは、画像を見ながら2つのタイプのウイスキーへの理解を深めていきましょう

まずは以下をごらんください。

スコッチウイスキーのシングルモルトとブレンデッドの分け方

用語のくわしい説明はあとまわしにすることにして、ここでは、先に全体のニュアンスをつかめればOKです。

たとえば、スコットランドには「A、B、C」という3つの蒸留所があり、

  • A蒸留所ではそのまま飲んでもおいしいウイスキー(モルトウイスキー)
  • B蒸留所でも同じくそのまま飲んでもおいしいウイスキー(モルトウイスキー)を
  • C蒸留所ではおもに味をととのえるためのウイスキー(グレーンウイスキー)

つくっていたとします。

このとき、A蒸留所という、1か所の蒸留所内でつくられた、そのまま飲んでもおいしいウイスキーだけを混ぜてつくったものが「シングルモルト」です。

A・B蒸留所という、複数の蒸留所でつくられた、そのまま飲んでもおいしいウイスキーと、C蒸留所でつくられた味をととのえるウイスキーを混ぜてつくったウイスキーは「ブレンデッド」です。

ミナト

以上です!

ようは、スコットランドつくられるウイスキーは、基本的には、

  • 蒸留所をまたぐかまたがないか(1か所でつくられるか複数か所でつくられるか)

の違いで、シングルモルト・ブレンデッドに分かれる、というわけですね。

みかんジュースに置き換えるとわかりやすい

先ほどの画像では、まだわかりくいかもしれません。

そこで、さらにわかりやすくしたものがあるので、こちらの画像もあわせてごらんください。

シングルモルトとブレンデッドの分類

みかんの生産量トップ3の「和歌山、静岡、愛媛」では、みかんジュースをつくっています。

和歌山では、県産オリジナル品種のみかんだけを使用した個性的な味わいが特徴のシングルみかんジュース「WAKAYAMA」が大人気。(シングルモルト)

一方、和歌山・静岡の個性的なみかんと、愛媛のわけありみかんを使い、バランスをととのえて飲みやすくしたブレンドみかんジュース「MIKAN-BLEND」も同じく人気です。(ブレンデッド)

シングルモルトとブレンデッドの関係は、まさにこんな感じ。

県名を蒸留所に、みかんをウイスキーに戻して考えれば、これらの違いはもうバッチリですね。

ジュースの名前は架空のものです。

ちなみに、わかりやすいたとえで「わけあり」という言葉を使いましたが、調整用のグレーンウイスキーはわけありのウイスキーではありません。

愛媛のみかんも、おいしいものばかりということは、ご留意いただきたいと思います……!

ここまでのまとめ
  • シングルモルトは単一の蒸留所でつくられたモルトウイスキーだけでつくられる
  • ブレンデッドは複数の蒸留所でつくられたモルトウイスキーと、調整用のグレーンウイスキーでつくられる

スコッチウイスキーの種類と用語解説

スコッチウイスキーの特徴と用語解説

それでは最後に、シングルモルトとブレンデッドの特徴や違いについて、もう少しくわしく解説します。

ほかにもあるスコッチの種類や、先ほど出てきた用語についても見ていきます。

ミナト

なおこれも、先ほどの画像を見ながらだとわかりやすいです

それらを見ながら、まずはスコッチウイスキーの原料となるウイスキーから見ていきましょう。

モルトウイスキーとグレーンウイスキー

モルトウイスキーとグレーンウイスキー

スコッチウイスキーは、モルトウイスキー同士、またはモルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせてつくられます。

原料となるウイスキーは、それぞれ異なる特徴を持っています。

モルトウイスキー

モルトウイスキー

モルトウイスキーとは、大麦麦芽のみを原料につくられるウイスキーのこと。

100を超えるスコットランドの蒸留所でつくられています。

ミナト

その最大の特徴は……、

  • ピートのたき込み具合から蒸留釜の形状、蒸留所がある気候まで、すべてが蒸留所によって異なる

ということから、生まれてくるウイスキーがそれぞれ「個性」を持っていること。

そのため、モルトウイスキーは、ラウド(声高な)スピリッツとも呼ばれています。

グレーンウイスキー

グレーンウイスキー

グレーンウイスキーとは、大麦麦芽と、トウモロコシや小麦といった穀類を原料につくられるウイスキーのこと。

モルトウイスキーの蒸留所の数と比べると、10分の1以下の数しかありませんが、規模は大きく、設備も近代的な蒸留所でつくられています。

その特徴は、モルトウイスキーとは反対に、風味はライトでおだやかなこと。

そのため、グレーンウイスキーはサイレント(寡黙な)スピリッツとも呼ばれます。

イブスター店長

グレーンウイスキーは、基本的には、モルトウイスキーとのブレンド用につくられているぞ

ヴァッティングとブレンド(ブレンディング)

ヴァッティングとブレンディング(ブレンド)

続いて、スコッチの原料となるウイスキーを混ぜ合わせる用語である、ヴァッティングとブレンド(ブレンディング)について解説します。

ヴァッティング

ヴァッティング

モルトウイスキーは、貯蔵環境などによって、ひと樽ごとに個性や風味が微妙に異なります。

よって最終的には、モルトウイスキー同士を混ぜ合わせる(ブレンドする)ことで風味のバランスをととのえます。

この作業のことを「ヴァッティング」といいます。

ミナト

ヴァット(Vat)とは、「大桶」という意味を持つ言葉です

モルトウイスキー同士を大桶に入れて混ぜ合わせることから、ヴァッティングと呼ばれています。

この用語はあくまでも、モルトウイスキー同士を混ぜ合わせる場合にかぎって使用されます。

ブレンド(ブレンディング)

ブレンド(ブレンディング)

個性的なモルトウイスキーとマイルドなグレーンウイスキーを混ぜ合わせる

ウイスキーを飲みやすく、そして飲み飽きない風味にととのえる作業です。

この作業を「ブレンド(ブレンディング)」といいます。

これは、混ぜ合わせるという意味ではヴァッティングと変わりません。

しかしモルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせる場合はヴァッティングとは呼びません。

ブレンド(ブレンディング)と呼び分けられています。

シングルモルトとブレンデッド

スコッチウイスキーのシングルモルトとブレンデッド

今回の本題である、スコッチウイスキーを分類すると出てくる、シングルモルトウイスキーとブレンデッドウイスキーについてです。

シングルモルトウイスキー

グレンフィディック12年

(シングルモルトを代表する銘柄の1つ、グレンフィディック12年)

単一の蒸留所内でつくられた個性豊かなモルトウイスキー同士を、

  • ほかの蒸留所のものとは混ぜ合わせずに、個々の蒸留所内でのみ混ぜ合わせる(ヴァッティングする)

という製法でつくられるウイスキーを、シングルモルトウイスキーといいます。

その特徴はズバリ、1本1本のウイスキーが、蒸留所によって異なる個性を放っていること。

強烈ではげしい個性を持つものから、やさしさに溢れているものまで……。

シングルモルトの風味は千差万別です。

ひとたび口に含めば、その個性におどろかされます。

イブスター店長

蒸留所の景色や、そこで働くひとびとにまで思いをはせることもできるかもしれない

それが、シングルモルトの持つ魅力です。

後半のウイスキーは略して「シングルモルト」と呼ばれることが多いです。

できあがった製品は、蒸留所の名を冠しているのが一般的となっています。

たとえばグレンフィディック蒸留所でつくられたシングルモルトは「グレンフィディック12年」といった感じです。

ブレンデッドウイスキー

ジョニーウォーカーブラックラベル

(ブレンデッドを代表する銘柄の1つ、ジョニーウォーカーの黒ラベル)

  • 通常は数十種類の個性豊かなモルトウイスキーと、数種類のマイルドなグレーンウイスキーを混ぜ合わせる(ブレンドする)

という製法でつくられるウイスキーを、ブレンデッドウイスキーといいます。

その特徴は、先ほども見てきたように、飲みやすく、そして飲み飽きないこと。

強烈な個性は、時として飽きを呼んでしまう場合もあります。

そんなときは、飲み飽きないものを飲みたくもなるというもの。

イブスター店長

ひとたび口に含めば、落ち着ける場所に今日も戻ってきたことを感じさせてくれる……

それが、ブレンデッドの持つ魅力です。

シングルモルトと同様、後半は略して「ブレンデッド」と呼ばれることが一般的となっています。

ヴァッテッドモルトとピュアモルト(ブレンデッドモルト)

スコッチウイスキーのヴァッテッドモルトとピュアモルト

最後に、スコッチウイスキーをこまかく分類すると出てくる、ヴァッテッドモルトとその他についても解説しておきます。

これは最初はおぼえなくてもいいと思います。スコッチ中~上級者向けの話です。

ヴァッテッドモルトとピュアモルト(ブレンデッドモルト)

ヴァッテッドモルトとその他ウイスキー

ヴァッテッドモルトとは、複数の蒸留所でつくられたモルトウイスキー同士を混ぜ合わせてつくられるウイスキーのことをいいます。

ミナト

シングルモルトに近いですが少し異なります。「ブレンデッドのグレーンウイスキーなし」のような感じです

これもスコッチウイスキーに分類されますが、位置づけとしてはやや特殊な部類となっています。

ピュアモルトとは(画像には載せていませんが)、モルトウイスキー100%でつくられるウイスキーのことです。

ちなみに、ピュアモルトに関しては、その分類方法から、シングルモルトもヴァッテッドモルトも、ピュアモルトということになります。

もともと業界内では、ピュアモルトはヴァッテッドモルトのことを指して呼んでいたそうです。

しかし2009年に制定されたスコッチウイスキーの規則で、「ピュアモルト」の言葉の使用が禁止となり、両者は「ブレンデッドモルト」で統一されることになっています。

そのため、このへんは覚えなくても大丈夫です。

ブレンデッド(ヴァッテッド)モルトもあまり見かけないマイナーなウイスキーなので、これらは頭の片隅にでも置いておくくらいで大丈夫かなと思いますよ。

今回のまとめ

  • スコッチはスコットランドでつくられたウイスキー
  • 大きく分けるとシングルモルトとブレンデッドに分類される
  • シングルモルトは個性的で、ブレンデッドは飲みやすい

スコッチウイスキーとは、スコットランドでつくられるウイスキーです。

製法の違いから、おもにシングルモルトとブレンデッドの2種類に分けられます。

今回の話で、スコッチがなんなのかは、かなり理解が深まったと思います。

ミナト

より詳しく見ていくと、スコッチにもいろいろあります(たとえばヴァッテッドモルトなど)

しかし基本的によく見かけるのはシングルモルトとブレンデッドの2種類です。

この2つだけ覚えておけば、とくに問題はないと思いますよ。

イブスター店長

あとは、よくわからなくなったときは、みかんジュースの話を思い出してみてくれ

この話だけで、スコッチの分類という大きな疑問はきっと解決するはずです。

身近によくわからないという人がいたときは、みかんジュースの話をしておけば、だいたい理解してくれると思いますよ。

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