
パチンコにはもう二度と行かない……
そう強く心に誓っても、早ければ、その日の夜からまた行きたくなってきます。
そして気づけば、数日後にはもう、パチンコ・スロットを打ってしまっている……。
そんな状態でも、まだ手はあります。パチンコをやめる方法を、元依存症の私は知っています。
- ひとりでもできるパチンコを辞める11の方法
- それぞれの方法がもつ強力な効果と可能性
- パチンコに行ってしまう(やめられない)理由とは?
私はかつて、10年以上もパチンコ・スロットをやめることができなかった、重度のギャンブル依存症者でした。
いくらパチンコをやめる決心をしても、すこしでも「行こうかな」と思ったつぎの瞬間には家を飛び出していた、なんてことはくさるほどありました。



しかしそんな私でも、パチンコをやめることができたのです!
そこでこの記事では、私が実践してきたパチンコの辞め方のなかでも、
とくに効果があったと感じた方法
これを、ひとりでもできるものに厳選してお話しします。
「パチンコはもうやめよう、やめる」という、そのお気持ちの力になれるはずです。どうぞごらんください。


ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、以降はパチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力を借りるなどして依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。>> プロフィール詳細はこちら


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パチンコ・スロットのやめ方11選(一人でもできる)


この記事で紹介するのは、「ひとりでもできて、すぐにはじめられる」パチンコのやめ方です。
パチンコをやめる方法には、自分ひとりでできる方法以外にも、
- 家族
- 専門機関・自助グループ
など、他者の助けを借りる方法もあります。
ただ、自分だけの力でパチンコをやめることができれば、それに越したことはないですよね。



そんな理由からの「一人でもできる」です
おなじ悩みをもった先人たちも、実践してきたはずの方法です。
ではさっそく、「自分だけでできるパチンコのやめ方」を見ていきましょう!
1. パチンコ・パチスロ店について知る


そもそもの話、パチンコ・スロットとはいったいなんなのか?
これを知ることで、パチンコへの依存が弱まることがあるので、まずはその存在について見ていきましょう。
さていきなりですが、厳密にいうと、パチンコ・パチスロはギャンブルではありません。
日本では、
- 競馬・競艇
- 宝くじ
といった「公営賭博」以外は違法になります。
ですから、公営でないパチンコ店は、ギャンブルという扱いにはなっていないのです。



実際はギャンブルなのに、だな
では、なぜパチンコ店では「いくら勝った、負けた」ということが認められているのか?
それは「三点方式」とよばれる、一種の抜け道のような方式が採られているからにほかなりません。
三点方式


三点方式とは、パチンコ店の営業形態のことをいいます。
具体的には、以下のような仕組みとなっています。
- パチンコ店に来たお客さんは現金で出玉を借り、増やした出玉は特殊景品(プラスチックに入ったゴールドなど)に交換される
- パチンコ店の近所で営業している景品交換所(買取所)が、お客さんが持ってきた特殊景品を買い取る
- 景品交換所で交換された特殊景品は、景品問屋(卸業者)によって買い取られ、パチンコ店におろされる
勝ったときにもらえる特殊景品は、「①パチンコ店、②景品交換所、③景品問屋」という3つの業者を経由する。
このためパチンコ店は、直接換金をおこなっているわけではない。
よって、パチンコ・パチスロは賭博(ギャンブル)ではない、ということになるわけです。



なにを言っているんだ……?
そう思われるかもしれません。
しかし日本のパチンコ店は、このような営業をおこなっていて、それが国に認められているのです。
もしかすると今後、この三点方式が「禁止・廃止」になることもあるかもしれませんが、



そうなったとしても、代替案が出てくるだけでしょう
パチンコ・パチスロ台が、さまざまな規制をかいくぐっているようにですよね。
また、パチンコ業界の近年の動向を知ることも有効です。こちらもいっしょに見ていきましょう。
パチンコ店を取り巻く環境の変化


パチンコ店を取り巻く環境は、このところ急激に変化してきています。
かつては30兆円規模といわれていた市場規模は、半減するほどまでに縮小し、
- 新台価格の高騰・出玉規制の強化
- 相次ぐパチンコ店の閉店(推移:MAX約1万8000軒 → 7000軒台)
- それにともなう遊技人口の激減(推移:MAX3000万人 → 800万人台)
など、パチンコ店は苦しい境地に立たされています。
でも、それ以上に苦しい人がいるわけですよね?
そう、お店の経営を支えるために負担が増えている、「パチンコをやめたくてもやめられない私たち遊技者」です!
どうでしょう?



なんだ、いままで大切なお金をつぎ込んできたのはこんなところだったのか。そりゃ勝てないわけだよ
と、パチンコ店について調べていくと、一歩引いた目線で見ることができるようにもなります。
パチンコ店について知れば知るほどバカらしくなってきて、いつのまにかやめることができた。
というのはよく聞く話です。
当ブログでもそういった情報、たとえばつぎのようなものはまとめてあるので、
- パチンコが勝てない理由
- 技術介入性のナゾ(最初のほうで解説)
あわせて見てみてください。
ただし、パチンコ関係のことを調べるさいは、新台情報などのよけいな情報には注意してくださいね。
2. 欲しいものリストを作成する


通販サイトなどで、以下のものを片っ端からリストアップしていき、
- いま欲しいもの
- 欲しかったもの
パチンコに行きたくなったら好きなものを購入する、という方法も有効です。
購入するものの金額は、パチンコ店で使う金額と同等か、それ以下になるようにするのがポイントです。



で、この方法ではなにが起きるんだ?
ズバリ、パチンコに行きたい欲求や衝動を抑えられるようになります。
正当な価格の商品を、正当な金額を払って交換する。
そうすることで、本来正しくあるべきお金の使い方(=パチンコは異常)を確認できる、というわけですね。
「パチンコで勝ったら買おう」とかいう、わけのわからない思考を捨てることもできます!
さらに、この方法のメリットはそれだけではありません。
正しいお金の使い方を確認できると同時に、購買欲を満たすことでも、パチンコへの欲求を抑えられるのです!
パチンコ店で1回に使用する金額は、はっきりいって、遊技の範囲を軽く超えています。
あれは「正当な価格というには難がある」ので、きちんとしたものにお金を使いましょう。
正当な価格の支払いで「待った」がかかる


ところで、こんな経験はないでしょうか?
- その日はパチンコの前にどうしても買い物をする必要があった
- 手早く食べられる、ワンコイン程度のお昼でも食べてから出撃するか
- さて、腹ごしらえもすませたところで、いよいよパチンコ店へ……!
と、なったときにふと思うのです。



なんだか欲しいものも買えたし、お昼もおいしかったし、パチンコには行かなくてもよくなってきたな……
これは「抑え」が発生していますよね?
このように、正当なお金の使い方で欲求が満たされると、パチンコへの衝動に「待った」がかかります。
そしてこれをつづけるうちに、その「待った」はしだいに大きくなっていき、「ギャンブル行為への抑止力」となっていくのですね。
まだためしたことがないのなら、まずは実践してみましょう。
ふだんから使用している通販サイト、たとえば、
などで、欲しいものリストを作成してみてください。
なんならいま買うのもありです。とにかく最初の一歩を踏みだすのが大事なので、「欲しいものはお金をだして買う」クセをつけていきましょう。



ただし、この方法を実践するときは、
「こんどは買い物に依存して逆に出費が増えてしまった」、なんてことにはならないようにご注意を。
買い物は、自身の収入や支出に合った、適切なお金の使い方を心がけるのが大切ですよ。
趣味にお金を使うのも有効です
3. パチンコ店への経路を使わない


パチンコ店への経路を、きょうから使わないようにしましょう。
パチンコをするなら、マイホ(マイホール)、ようは行きつけのお店は最低でも1軒はありますよね?
そのお店に行く方法は、徒歩、自転車、どうせ勝つからタクシーと、それは人それぞれだと思うのですが、
行きつけのパチンコ店に行くさいは、おそらく「ほぼ毎回・おなじ経路」をたどっているのではないでしょうか?



それになにか問題があるのか?
これは大問題です。
おなじ道を使うことにより、パチンコに行く用事がないとき(仕事に行くなど)でも、「フラッシュバック」が起きてしまうことがあるからです!
フラッシュバック


フラッシュバックとは、つぎようなことをいいます。
- 薬物などを使用した感覚が突如として再現されること
- 過去の強烈なトラウマ体験が、なんらかのきっかけによって鮮明によみがえったりすること
そして、この「フラッシュバック」は、ギャンブル依存症においても起こりえます。
買い物や仕事に行くさい、ふだんパチンコ店へ向かう経路を使ったときのことを思い出してみてください。
以下のようなものが、 無意識のうちによみがえってきたことはないでしょうか?
- 朝から意気揚々とパチンコ店に向かっているときの高揚感
- パチンコ店での演出・引き・出玉などによって引き起こされる興奮
そして気づけば、頭のなかでは、パチンコのことばかり考えはじめてしまっているのです。



こないだの展開はアツかったよ



でもあそこで、アレを引けていれば……
なんだかパチンコに行きたくなってきたな……。
この現象は、パチンコ店に行く経路(景色)がきっかけとなってフラッシュバックが起きた、といえるでしょう。
さらにこのとき、私たちの脳内でも問題は起きています。
- 「パチンコに行きたい」によって、脳内ではドーパミンという“快楽”物質が分泌され、パチンコへの衝動は加速する
- じっさいに遊技をしてしまえば、それに加えて、β-エンドルフィン(いわゆる脳内麻薬)までもが分泌される
ギャンブル依存症になると脳が変化するといわれています。
私たちに「ギャンブル行為をして快感を得るんだ」と、脳から指令が出るようになってしまっているのですね。



これが「やめたくてもやめられなくなる」理由の根本だな
私たちは脳に爆弾を埋め込まれている


フラッシュバックについてまとめます。
私たちがふだん使うパチンコ店へのルートは、パチンコ体験を呼び覚まし、フラッシュバックを引き起こす。
ようは、パチンコ店へと向かう経路自体が、
- 意志とは関係なく
- パチンコ店へと歩を進めさせる起爆剤として
私たちの脳に記憶されてしまっている、ということなのです。
パチンコ店への経路をふだんから使用するのは、「ギャンブル衝動」という爆弾が埋まっている地雷原を、はだしで歩くようなもの。
多少不便ですが、回り道になってでも、
- パチンコ店への経路
- パチンコ店がある通り
これらの使用は避けたほうがいいでしょう。
パチンコをしたい衝動が起きるのを回避するためにです。
4. パチンコ関連の情報を徹底的に遮断する


パチンコに関連するものを見たり聞いたりすることは、すべてがパチンコ体験の「フラッシュバック」となる危険性があります。
よって、パチンコに行きたくなる衝動を起こさせないためにも、パチンコに関連する情報は徹底的に遮断しましょう。
パチンコ関連の情報を遮断する方法には、おもに以下のようなものがあります。
- 新台情報や試打・実践動画などを見ない【重要】
- パチンコ・パチスロのアプリやゲームをやらない
- パチンコ店の公式サイトやデータサイトは見ない【重要】
- 友人などとパチンコ関係の話をしない(近づかない)
- アニメやゲーム(とくにタイアップ系)と距離を置く
ようするに、パチンコ・パチスロを連想させる情報には、いっさいふれないようにするということです。
とはいえ、パチンコを連想させるものを完全にシャットアウトするのは、ひじょうにむずかしい。
たとえば、テレビでアニメを見ていて、キャラクターがオーラをまとっている映像を見ただけでも、行きたくなることはあります。


パチンコ・パチスロは、タイアップしたものが多く、それらのいち場面が「パチンコの演出を連想させる」ことがあるからです。
パチンコ関連の情報を完全に遮断しようとすると、信号機でさえも見られなくなってしまう場合もあるでしょう。



「青 → 黄色 → 赤」ですね
家から出られない(ふつうに事故ります)どころか、テレビもつけられなくなってしまい、文字どおりなにもできなくなってしまいます。
そこで、まずはできる範囲からパチンコの情報を遮断してみてください。
効果的なのは、パチンコと直結するような、試打・実践動画、データサイト、アプリなどの遮断。
できる範囲の情報を「徹底的に」遮断することで、パチンコに行きたくなる衝動を起こしにくくできますよ。
実践動画を見て打った気になる、という話も聞きますが、これは「間違った方法」だと私は考えています。自分で打ちたくなるだけなので注意しましょう。
5. 家計簿をつける


きょうから家計簿をつけるようにしましょう。
ギャンブル依存症の当事者は、じつはかなり倹約家が多いといいます。
それにはこんな理由があります。
- ふだんの出費は切り詰め、余ったお金をギャンブルにあてるから
- 生活を圧迫するほど負けているので、節約生活に慣れているから
- ギャンブル以外にお金を使う用途がない(それ以外に興味がない)から
では、なぜ私たちは、パチンコとなると「浪費家」になってしまうのか?



じつは、これも脳が関係しています
パチンコに依存すると脳が変化してしまい、ギャンブル以外には、脳が反応しにくくなることがわかっています。
ところが、なんとギャンブルに関することだけには、異常に脳が反応してしまうようになるそうです。



これは研究で明らかになっているぞ


左がギャンブル依存症者で右が健常者です。ギャンブル依存症の人は、ギャンブル以外のことへの刺激に脳が反応しづらくなっています。
だからこそ、私たちの出費の大半は、パチンコなどのギャンブルとなってしまうのですね。
おまけに高レートにも慣れてしまって、そこ(パチンコ)だけ金銭感覚がおかしくなっているのです。
そこで、毎月の出費をすべて家計簿につけることで、 金銭感覚を通常の状態にもどしていきます。
- 自分が毎月いくらで生活していて
- 毎月いくらパチンコに使っていたのか
これらを数字であらわすことで、どれだけパチンコの出費が異常かを知るのです。



ポイントはジュース1本まで(出費のすべて)を家計簿につけることです
じっさいにやってみると、
- いかに食費や交際費が安いか
- いかに生活のほぼすべてをパチンコに注ぎ込んできたか
これらを知ることができます。
あわせて、パチンコ店に行ってしまった場合は、その収支結果も記録していくと効果的ですよ。
6. 硬貨だけで生活する


必要最低限の出費(家賃・光熱費等)をすませたら、残りのお金はすべて500円玉などに替えてしまい、あとは硬貨だけで生活する方法です。
ふだんの生活で大きな買い物や出費はほとんどない、なんてことはないですか?



これは、私たちに共通することではないでしょうか
なぜなら、さきのとおりで、余剰となった生活費のほぼすべてがパチンコに消えているから。
それだったら、べつにお札がなくてもなんとかなりそうですよね?
この方法を駆使すれば、500円玉では出玉を借りられなくなるので、(両替でもしないかぎりは)パチンコに行けなくなります。
しかしお金がないわけではないので、生活はじゅうぶんに保障されると。
3000~4000円を超えたあたりから、買い物などの支払いが恥ずかしく感じるデメリットもたしかにあります。
けれども、



どうしてこんな屈辱的な思いをしなければならないんだ……
と考えると、その怒りの感情が、禁パチンコを継続させる力に変わることもあるのです。
これは逆に、メリットととらえていきましょう!
怒りや苦しみといった負の感情は、原動力としてひじょうに強力です。
もちろん、パチンコをやめることができた未来や希望といった、正の感情を原動力にできればなおよしですよ。
借金がある場合の注意点


なお、この硬貨生活の注意点として、以下のようなケースがあります。
パチンコに行かなくなってお金を使わないようになり、両替した500円玉がどんどんたまっていく。
お金が貯まるのはなにも問題はありません。
ただ借金があるとなると話はべつで、その場合、500円玉をためていくのは逆効果となってしまいます。
つぎのような理由があるからです。
- 硬貨を貯めて一気に返済しようとしても高確率で失敗する
- 借金はあるだけで高額な利息が発生する(貯金をしてる場合じゃない)
硬貨貯金が貯まっていくと、努力もあって、それをパチンコの借金返済にあてるのに抵抗が生まれます。



私はその硬貨貯金の失敗で、苦労して貯めた約20万円が消えました
それに利息も「ちりも積もれば」で、トータルでは100万円以上もの金額を私は払ってきました。
そんなわけですから、借金があるのなら、それの完済を最優先するようにしましょう。



お金は可能なかぎり返済にまわす、ということだな
借金返済のめどが立たないときは、無料のシミュレーター
過払い金はあったとしても、こちらが「返してくれ」といわなければ、なかったことにされてしまいます。



何十万、何百万とあってもです
ですから、とくに借金の返済がむずかしいなら、まずは診断だけでもしてもらってみてください。
借金問題は、放っておいてもなにも解決しませんし、利息分の損が増えていくだけです。
診断だけでもしてみる、その行動はかならずさきにつながっていくので、とにかくアクションを起こすことです。


7. パチンコ店の会員カードはすべて破棄する


パチンコ店の会員カードがあるなら、それを“いますぐに”破棄しましょう。
パチンコ店では、会員カードがあると、さまざまな特典を受けられます。
それに、台移動ができないお店なんかは、これがあれば移動できるようになるので、
- 行きつけのパチンコ店
- 何度か行ったことがあるパチンコ店
など、すでに会員カードは何枚かあるのではないかと思います。
しかしこれらも、持っているだけでパチンコに行きたくなる要因になるので、一刻も早く破棄する必要があります。
数枚、十数枚の貯玉があっても破棄してしまいましょう。



数十円、数百円がもったいないから景品と交換だけ……
と思っていると、それが数万円、数十万円の損失を生み出すことになります。
また、来店ポイントなどがたまっている場合も同様です。
「あと何ポイントで景品と交換できるから」と思うのなら、お金を出して、欲しい景品とおなじものを購入したほうがいいですよ。



これも「欲しいものリスト」に入れておいたほうがいいな
パチンコ店の会員カードは真っぷたつに割って、すべてゴミ箱に捨ててしまいましょう!
8. キャッシュカードを破壊する


キャッシュカードをみずから破棄し、(お金をおろすのを)通帳だけにすることで、パチンコ店に行くのをふせぐ方法です。
大手の銀行では、通帳のみでのATM引き出しはできないところが多いです。
そのため、お金をおろそうと思えば、窓口の営業時間中に、通帳と印鑑を持って行かなければなりません。
つまり、途中でお金が足りなくなっても、
時間帯によっては追加でお金をおろすことができなくなる
こうなるので、まずは所持金以上に負けることはなくなります。
おまけに、



いつお金が足りなくなるかわからないなら……
と、使える金額に制限がかかることで、パチンコ店に行くことへの抑止力も生まれます。
パチンコで勝負中、お金が足りなくなりそうなのに引き出せない(途中で中断せざるをえない)のは、かなりつらいですよね。



お金が足りなくなったらどうしよう
といった思考が、パチンコ店に行く前に頭をよぎれば、「やっぱり行くのはやめておこうかな」と考えをあらためるきっかけにもなります。
まだ実践したことがなければ、いちどは試してみる価値はあるでしょう。
ただし、消費者金融のキャッシュカードなどを持っていてはなんの意味もありません。
効果を最大限に発揮させるには、そういったカードもすべて破棄するか、借金がある場合は完済後に解約する必要が出てきます。
支払いはすべてクレジットカードにしてしまって現金を持ち歩かないのも有効です。
- パチンコ店ではクレジットカードで出玉を借りることはできない
からですね。ただ、これもキャッシングができてしまうので、やはり最強なのは全部カードを破棄することです。
借金を自力で返済するコツ
9. 自作の禁パチ・禁スロカウンターを作る


日めくり式の禁パチンコカウンターを自分で作り、それを毎日1枚ずつめくっていく方法です。
禁パチカウンターの作り方はとても簡単。
100均などでメモ帳を購入してきたら、メモの部分を3等分に切って、それぞれのページに「0~9」までの数字を記入するだけです。


完成すると、このような感じとなります。
アプリなどの自動カウンターを使うのではなく、毎日パチンコに行かなかった自分の努力を褒めながらめくるのがいいでしょう。
私の経験上、このカウンターは、とくに30日を超えてから強い効果を発揮するようになります。



ほんとうに行っていいのか……?



ダメだ、いままでためたカウンターが無駄になってしまう……
こんな感じです。
ある程度カウンターの日数がたまってくると、パチンコに行きたくなったとき、禁を破ろうとしている自分をいましめる声が聞こえるようになるのです。
いきなり30日間もパチンコ店に行かない、というのは、かなりむずかしいです。
ですから、まずは最初の1週間、つづけて2週間を目標に、これもきょうからカウントをはじめてみてください。
それがクリアできれば、もうワンセットちょっとで30日もクリアですよ!
- 卓上カレンダーに書き込む
- 大きめの紙に「〇月〇日からパチンコをやめる!」と書いて壁に貼っておく
これらの方法も有効です。「パチンコに行きたくなくなる画像」として超ハマり画像などを見かけますが、このカウンターこそが最大の「その画像」になるはずです。
10. ざんげの日記をつける


- パチンコによって人を傷つけてきた
- パチンコのために人との約束を破ってしまった
- パチンコのせいで法を犯してしまいそうになったことがある
パチンコ・パチスロによって苦しめられてきたのなら、人には絶対にいえないようなことが、1つや2つはあると思います。
それらを毎日でなくてもいいので、覚えていることから日記に書いていきましょう。



人間の脳は、忘れるようにできています
つらかったことや嫌だったこと、苦しかった記憶などは、ある程度は忘れることで「苦しみが蓄積していくのをふせげる」から。
それは、ギャンブルでの体験も一緒です。
- パチンコ店で1日に10万円も負けた
- パチンコに行っていたせいで、家族や恋人などの大切な人と喧嘩になった
- パチンコをやめられないのが苦しくて、死ぬことばかり考えていた
こういったつらい過去は、だれしもがあったものの、忘れることで、なんとかこれまでやってこれた。
しかし、だからこそ、いまそれを思い出そうとしても、じつは直近の(つらい)ことぐらいしか覚えていなかったりもするんですよね。
苦しみを浄化する「忘却」の機能が、ギャンブル依存症では逆効果となってしまうことがある……。
そこで、「ざんげの日記」の登場です。
パチンコへの衝動を未然に防ぐ「ざんげの日記」


それでは、この「ざんげの日記」をつけることで、いったいなにが起こるのか?
具体的な手順から解説します。
- まず、記憶を過去にさかのぼって、自分がしでかしたこと、苦しかったことをあえて掘り起こし、記録として日記につけていく
- そして、パチンコに行きそうになってしまったときではなく、ふだんからときどき見返したり、日記を書いたりするようにする
パチンコは、行きそうになってしまってからでは、すでに遅いことが多いです。



パチンコへの衝動は、あまりにも強すぎるからですよね
よって私たちは、日ごろから、その衝動を起こさないようにしなければなりません。
そんなとき、このざんげの日記は、
- 見返したり、
- 書いたりすることで、
忘れていたパチンコでのつらい過去を思い出させ、ギャンブルへの衝動が大きくなるのを未然にふせいでくれます。
私たちの精神状態をたもつ「忘却」の機能をあえて捨てることで、ギャンブルへのあらがいを見いだすのです!
日記を書いていて、



なんてことをしていたんだ自分は……
と、つらくなってしまうこともあるかと思います。
ですから、あまりしんどくならない程度に、ときどきでいいので日記をつけてみましょう。
これもある程度の「時間・量」が増えていくと、強い効果を発揮するようになりますよ。
11. 家族や友人、恋人と心のなかで約束をする


パチンコをやめた未来を、心のなかでいいので、家族・恋人などの大切な人と約束しましょう。
ギャンブル依存症になってしまうと、世の中の中心がパチンコになってしまいます。
- 大切な人と会う約束
- パチンコをやめる約束
そんなものは、パチンコへの衝動の前では無力と化してしまいます。
なぜかというと、パチンコがこの世の中で、いちばん大切なものになってしまうから。
パチンコをするためなら、約束なんてすぐに破ってしまいますし、嘘でもなんでもついて行ってしまいます。
そして大切な人からは、きっと、こういわれてしまうでしょう。
また嘘をついた。また約束を破った。もう信用できないよ。
しかし、大切な人を裏切ることは、本心からの行動ではありません。
ほんとうに大切なものは、パチンコなんかではないことは、心の奥底ではわかっているはず。
ただ、パチンコへの衝動を抑えきれないだけ、それだけのことなのです。



意志が弱いとかの問題じゃないんですよ
これまで見てきた方法で、パチンコへの衝動を抑えることができたのなら、自分の心のなかだけでもいい。
- 旅行に連れていってあげよう
- おいしいものをいっしょに食べに行こう
- なにかプレゼントをしてあげよう、よろこんでくれるかな
大切な人と、パチンコをやめた未来を約束してあげてください。
そして、パチンコをやめることができたとき、その約束を果たしてあげてください。
パチンコで得られる幸福感はまやかしです。
大切な人との約束を果たせたとき、きっとかけがえのない、ほんとうの幸せを感じることができると思います。
「恋人がいまはいない」ということなら、未来でできる予定の相手、そんな人に約束してあげてください!
今回のまとめ&これらを実践した結果
- パチンコをやめるには衝動を抑えるのがカギ
- 借金は強い衝動(取り返したい)を起こすので解決を優先
- ひとりではダメでも、まだ方法はあるから諦めてはいけない
最後に、これらの方法を実践した結果をお話しします。



私は「元」パチンコ依存症です
たしかに、これらの方法を駆使することで、パチンコをやめることはできました。
ただ、ひとつだけいっておかなければならないのは、
「ひとりでもできる方法」だけでは“完全に”やめられたわけではなかった、
ということです。
どの方法にも効果があることは保証します。
間違いなく結果は出ると思いますし、これらの方法だけでパチンコをやめられることもあると思います。
ここまでやらなくても、パチンコ・スロットをやめられる場合もきっとあるでしょう。
しかし私の場合、一定期間はうまくいっても、気がゆるんだすきに強いきっかけがあると、ふたたびパチンコ店へと戻ってしまうことが多かったのです。
とはいえ、話はこれでおわりではありません。
冒頭でもふれたように、パチンコをやめる方法には、今回のもの以外にも「家族や専門機関、自助グループの助けを借りる方法」があります。
そう、私は完全な状態を目指して、以下のような「人の助けを借りる」方法を実践。
そして、土台をつくったうえで今回の方法を駆使したことで、ついにパチンコをやめきることができました。
もし、本記事の方法だけではパチンコをやめられなかったら、人の力を借りる方法もぜひためしてみてください。



こんな私でもやめることができました
一生パチンコがやめられないなんてことは、けっしてありません。
そのことは、元重度のギャンブル依存症者である私がお約束します。
あきらめなければ、パチンコに苦しめられることのない、本来の人生は取り戻せるのです!
そしてそれをなすのが、きょうからの行動です。
「思っているだけ」では、絶対にパチンコはやめられないので、ぜひトライしてみてくださいね。
自分で行く場合は「最初の1週間を乗りきる脱パチンコ術」も有効です。こちらもあわせて使ってみてください!
\ 借金がある場合は診断から /
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借金の完済を目指す方法まとめ
パチンコ以外の趣味をつくろう
ギャンブル依存症の克服方法まとめ
コメント
コメント一覧 (4件)
はじめまして。
パチンコを辞めたくて仕方なく、このサイトへ辿り着きました。
懺悔•禁パチのブログを毎日書くことにしたのですが、この記事の内容を紹介しても良いでしょうか?
不躾な相談となり申し訳ないですが、ご検討いただきたく存じます。
もふかさん、はじめまして。
記事を見ていただきありがとうございます。
日記のかわりにブログを書くのはいいことですね。きっとご自身の力になると思いますよ。
当ブログの内容はこの記事にかぎらず、引用元を明示(リンクを表記)していただければ、ご自由に引用いただけます。
「この記事でこういった内容が書かれていて……」というふうな使い方でしたら、一部の内容をそのまま引用していただくのも全然大丈夫ですよ!
ただ、これは当ブログ以外でもそうですが、全文または大部分を転載……というのは著作権的にアレになってしまうのでご注意いただければと思います!
ご紹介していただけるのは私もうれしいので、よろしければ使ってください。
またなにかわからないことがありましたら、お気軽に相談してくださいね。
はじめまして!
パチンコはやっていても損をする、辞めるのかベスト、と分かっていても今日だけ…次に大勝したら…年内だけ…現状ある好きな機種が無くなったら…と自分に打つ理由をつけて打ってしまっています
また自分は特別なヒキがあるから他の人とは違う等の根拠の無い自信(過去成功体験)でもパチンコに行ってしまってます
とにかく辞めたいので、こちらでご紹介頂いた内容を実践します!
まずはこれを書いたら貯玉が1000発あるカードを切り捨てます
パチンコのせいでホント色々犠牲にしてきました
大切な人と約束していたけど当たりが終わらなくて待たしたり、前日にかなり負けたため翌日にリベンジに行くために仕事を放って朝からパチンコ
いままでの負けを計算しておけばもっと自覚出来ていたんだと思い悔やまれますがここに来てやめる気力に拍車がかかりました!ありがとうございます
なべちゃんさん、はじめまして、コメントをありがとうございます。
私も好きな機種がなくなるまで……はよくやりました。
とくにお金に困っているときなんかは、成功体験(一時的に勝っていい思いができた)を追いかけたりもよくしました。
でもおもしろい機種ってどんどん出てきてやめられなくなりますし、お金に困っているときにやると結局はさらに困るだけなんですよね。
この記事で紹介した方法以外にも、
・パチンコ店を出禁になる
・相談機関や自助グループを利用する
・休日は昼寝をして時間をつぶす
・新しい趣味をさがす
などなど、効果的な方法はまだあります。
別記事でもまとめてあるので、ぜひ合わせ技でためしてみてもらえればと思います。
パチンコ店に行かなくなって、私は時間をものすごく有効活用できるようになりました。
おなじく過去にはいろいろとやらかしてきたのですが、現在はその失った時間や機会を取り戻そうと前向きになれています。
大事なのは「これから」です。いっしょにがんばりましょう。こちらこそありがとうございました!