うさぎの足の横にできもの(毛がはげた赤い腫れ物)があったら要注意【手術】

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うさぎの足の横にできもの(毛がはげた赤い腫れもの)があったときは要注意

うさぎの足の横が腫れていて、タコやこぶのようなできもの(しこりのようなもの)がある……。

イブスター店長

これは要注意だな

なぜかというと、場合によっては手術が必要になるほどのものだから。

本記事では、この「うさぎの足にできたなにか」問題が解決するまでの記録をお話しします。

この記事でわかること
  • うさぎの足の横にできものができた原因
  • 動物病院でおこなわれた(簡単な)手術の内容
  • 病院での治療費、その後の経過観察など

私が飼っているうさぎさんの足の横に、毛がはげた「ソアホックらしきもの」ができていたことがありました。

しかしこれは、まったくの見当違いで、原因はべつのことによる腫れだったのです。

ミナト

ちなみに以下、お食事中は「閲覧注意」でおねがいします

では、この足の横のできものはなんだったのか?

結論からいうと、これは、膿がたまっていることによる「膿瘍(のうよう)」というものだったのです!

そこでこの記事では、

うさぎの足の横に異常が発生してから解決するまでの一部始終

これをお話しします。

うさぎさんの足に「なにかできもの」ができていたときは、どうぞご参考にしてください。

(※2018年9月~12月ごろのできごとです)

パソコンをいじるイブスター店長

この記事に登場するうさぎ

目次

うさぎの足の横に腫れたできものが?

うさぎの足の横にできたできもの

(うさぎの足の横が赤く腫れている)

足の横に異常を発見したのは、イブスター店長が横になってくつろいでいるときでした。

右足の横の毛(一部)がはげ、赤くなっているのに気づいたのです。

ミナト

なんだこれは……ソアホックか?

ちなみにソアホックというのは、

「うさぎさんの足裏の毛がはげてしまい、その部分が炎症を起こしてしまう」

といった、室内飼いのうさぎさんによくみられる病気です。

しかし、ソアホックが足の裏ではなく「足の横にできる」というのは、あまり聞いたことがありません。

うさぎの足の横が赤く腫れている

ただ、この毛がはげた感じからして、ソアホックにしか見えない……。

そこで私は、ひとまずつぎのようにして、ソアホック対策用のクリームを患部にぬっておくことにしたのです。

クリームをぬった毛がはげて赤く腫れているうさぎの足

(クリームをぬられたイブスター店長の足)

イブスター店長

けれども、それは治らなかった……と

そう、治らなかった……というか、むしろ悪化している気配を感じました。

しばらくたってから見てみると、患部が「ふくらんできている」ように思えたからです。

ミナト

これは、ヤバいやつかもしれない……

問題を確認してから2~3か月ほどたってしまいましたが、私は、いつも行く動物病院へ向かうことにしたのです。

うさぎの足のできものには膿がたまっていた

動物病院にて
獣医

イブスター君、こんにちは

イブスター店長

おつかれ

動物病院の診察室に入り、イブスター店長をキャリーケースから解放。

彼は獣医の先生とあいさつをかわします。

そして私は、例の、足の横にできた「ソアホックらしきもの」について獣医師に説明しました。

獣医

なるほど……これは

ミナト

あっ、そういえば……

獣医の先生がイブスター店長の足をみてくれていたとき、私はあることを思い出します。

以前お世話になった「エンセファリトゾーン症(Ez症)」で気になることがあり、あとで聞こうと思っていたのです。

Ez症:うさぎさんの脳などに寄生虫が入ることで、身体機能に異常がでる病気です。

ミナト

まえにあった寄生虫の件ですが……

獣医

いや、それよりも、これを見てください

そういうと、獣医師は、イブスター店長の足(患部)を両の親指でおさえました。

すると……!

ニュルニュルニュルニュル……

黄色くて、細長い、なにかが、足のふくらんだところから出てきたのです。

ミナト

……え?

……寄生虫だ!

私は頭のなかで、そう叫んでいました。

うさぎの膿瘍(のうよう)とは

うさぎの膿瘍とは

寄生虫はまだ生きていた……?

そうか、やつらはこんなところで生き延び、再戦の機会をうかがっていたんだ。

ならば先生、いますぐに、やつらを駆逐してくださ……!

獣医

これは「膿」ですね

ミナト

……え?

この黄色くて細長いものは、寄生虫じゃなくて「うみ」

イブスター店長

説明しよう!

うさぎさん病気のひとつに、膿瘍(のうよう)というものがあります。

この膿瘍とは、細菌感染などによってウサギの体にできた、膿がたまった袋のようなもののこと。

(※またはその袋ができた状態をいいます)

不正咬合(噛み合わせ異常)がらみで、うさぎさんのアゴ周辺にできることが多い

ということで知られていますが、今回のように、全身に発生する可能性があるものです。

獣医

おそらく散歩中などに小さな傷ができて、そこから細菌が入って化膿したのでしょう

足の横という変な場所にできていたのは、そういった理由があったからだそうです。

ちなみに、うさぎさんの膿は、

  • 乳白色
  • クリームチーズ状(=濃くて固い)

という特徴があり、これは放っておいても体に吸収されるものではないといいます。

放っておけば放っておくだけ(基本的には)膿がたまっていく……。

私が最初に気づいたときよりも「ふくらんでいる」と感じたのは、これが理由だそうでした。

獣医

それから、さきほど患部をつまんだら破れたように、

なにかの拍子で、(膿の袋が)自然に破裂することもあるといいます。

しかしこれは、つぎのこともあって自然治癒は見込めず、

  • 破れた傷口のまわりに細菌感染が広がるおそれがある
  • うさぎさんが患部をなめて雑菌が入ると、また化膿してしまうおそれがある

状況が悪化してしまう危険性もあるそうでした。

ミナト

つまり私は、破裂寸前と、けっこうギリギリだったわけです

そして以上のことから、治療は外科的なもの(手術)になり、つぎの手順になるとのことでした。

膿瘍の治療手順
  1. 足の膿をしぼれるだけしぼりだす
  2. 抗生物質を飲んで体のなかから殺菌する
イブスター店長

で、その手術はいつやるんだ?

獣医

いまからです……

手術!うさぎの足から膿をしぼりだせ!

うさぎの足にできた膿瘍の手術

イブスター店長の足にあった「膿瘍」は、すでに破られてしまっています。

二次的な被害(周囲への感染)をふせぐためにも、処置はそのまま進められることになりました。

獣医

では、いきます

そういうと獣医の先生は、イブスター店長の足をしっかりとつかみ、ふたたび両の親指に力をこめました。

こんどは、指先の爪が白くなるほどに……!

イブスター店長

アアァァァァ!!!

はじめにドロリとした血がでたあと、問題の膿がでてきました。

その痛みから、イブスター店長は足を引っ込めようともがきます。

しかし獣医師は足を離しません。「しぼれるだけしぼる」の言葉どおり、全力で膿を出しにかかっているのです。

ミナト

先生、もう、もう大丈夫です……

足が折れてしまいそうないきおいに、早くおわってくれるのを祈ることしかできません。

とはいえ、中途半端になってしまえば、苦しむのはイブスター店長です。

それぞれが耐えるしか、この問題を解決させる方法はありませんでした……。

イブスター店長

グギギギギギ……

悶絶するイブスター店長。しかしこの戦いもいよいよ終盤です。

しばらく足の「しぼり」がつづくと、膿もでてこなくなってきたのです!

獣医

おわりました。腰を抜かしちゃいましたね(笑)

そして手術はぶじに(?)終了し、イブスター店長と足は解放されました。

その後は、飲み薬(抗生物質)の説明を受け、私は途中で気になった、

「再発した(=また膿がたまってきた)ときは、どうすればいいのか?」

これを獣医の先生に聞きます。

獣医師いわく、あまりにもひどいときは、切開して膿を取りだすことになるそうでした。

ようするに、今回のような処置でもダメなときは「より本格的な手術をすることになる」ということです。

獣医

そうならないためにも、もう一回しぼっておきましょうか

イブスター店長

アガッッッ!!!

よけいなことを聞いてしまったかもしれない……。

イブスター店長は追撃をくらい、これで(ほんとうに)手術は完了となりました。

うさぎの膿瘍の手術費用と薬代

膿瘍の手術もおわったので、つづいて清算です。

手術の費用や飲み薬の代金などは、以下のとおりとなりました。

診療内容数量単価料金
外用処置110001000
外用薬112001200
内服薬142002800
処方料1330330
合計 5330円

手術(外用処置)の費用は1000円と、かなり安くすみました。

これは「麻酔などを使って切開するものではなかったから」ではないかと思います。

外用薬は傷口を消毒するイソジンのようなもので、1日1~2回、傷口にたらして使用します。

内服薬(飲み薬)は1日2回で、1週間ぶんをもらいましたよ。

イブスター店長

さらばだ、マッドドクター

抗生物質での投薬治療とその後

足の手術がおわってからは、投薬治療がはじまりました。

ミナト

でもここで、2つのトラブルが起きたんですね

これも参考になるかと思うので、補足しておきましょう。

最終的にはどうなったのかとあわせて、こちらもごらんください。

1. ペレットを一時的に食べなくなった

うさぎがペレットを食べなくなった

投薬治療中に、イブスター店長が3日間だけ「ペレットを食べなくなる」事態が発生しました。

このとき彼は、薬を飲むのをかなりいやがっていて、まあこれが大変でした。

そこで私は、獣医師の指導のもと、

イブスター店長の好物である「大葉」に飲み薬をたらして食べさせる

というワザを使うことにしたのです。

ところが、それがわるかったのかもしれません。

イブスター店長

なんだこの大葉は? 食えたもんじゃないぞ!

味に異変を感じたのか、好物の大葉と、おなじく好きなペレットまでをも食べなくなってしまったのです。

うさぎさんに抗生物質を飲ませると、腸内環境が変化して「食べものの好みが変わる」という話があります。

それもあったのかもしれませんが、

好物に薬をまぜて食べさせる「フェイク」がわるかったのでは?

と、個人的には思っています。

(※「好物の味がおかしい → ペレットもあやしい」と感じてしまったのではないか、という話です)

ミナト

なので、薬は口から飲ませてあげるようにしました

牧草はたくさん食べていたので、健康状態には問題はありませんでした。

その後しばらくすると、大葉もペレットも食べてくれるようになりましたよ。

イブスター店長

うさぎにフェイクは通用しない、ということだ(?)

2. 飲み薬を蹴っ飛ばされた

飲み薬を蹴っ飛ばされた

これは私がわるいのですが、床に置いておいた飲み薬のボトルを蹴っ飛ばされ、また病院に行くことになりました。

最初は、つぎのようにして薬を飲ませようとしていました。

  1. 散歩中のうさぎさんの口もとにシリンジ(注射器のようなもの)を近づける
  2. 逃げ場がなくなる(追いつめられる)と、うさぎさんはあきらめて薬を飲んでくれる

けれどもさきのとおり、イブスター店長は薬を飲むのをいやがっていて、これがなかなかうまくいきません。

そして、そんなことをつづけていたときです。

彼はついに憤慨し、床に置いておいた(ふたが開いた)薬のボトルを蹴っ飛ばしたのです!

ミナト

いちばん高かった薬が……!

イブスター店長

これが3000円の蹴りの威力だ

私はもういちど動物病院に行き、追加で1週間ぶんの薬を購入しました。

しかたがなかったので、飲み薬は、イブスター店長をつかまえて飲ませました……。

(※以下、追加料金です)

診療内容数量単価料金
内服薬142002800
処方料1330330
合計 3130円

3. うさぎの足の状態(その後)

膿瘍が治ったうさぎの足

(膿瘍が治ったイブスター店長の足)

それから、これがいちばん大事なことで、その後の足の状態です。

手術後は、傷口もすぐにふさがっていて、そこを「しきりになめたり」といったこともありません。

1週間もしないうちに、(画像のとおり)きれいさっぱりと治り、すぐに毛でおおわれるようになりました。

ミナト

ちなみに消毒薬(イソジン)ですが、

あれは結局1~2回くらいしか使えませんでした。

イブスター店長に「イソジン投下」を警戒されていて、横になっているときに近づくと、逃げられてしまっていたからです。

ただ、この外用薬に関しては、

獣医

消毒薬は、いりますか?

と、必須ではないような感じだったので、なくても大丈夫だったのかもしれません。

その後も再発することはなく、足の膿瘍は完治したので、これはまあ良しとしておきましょう!

イブスター店長

壮絶な戦いだった……

今回のまとめ

  • うさぎの足の横にソアホックらしきものがあったら要注意
  • うさぎの細菌感染による「膿瘍」は手術の必要あり
  • できる場所によっては治療が困難になるのでペット保険も検討

うさぎさんの足の横にできたソアホックらしきものは、膿がたまった膿瘍というものでした。

ちょうどソアホック対策をしていたときだったので、

ミナト

これもそうなのかな?

と思ったのですが、ちがいましたね。やはり病院で話を聞いてきてよかったと思っています。

またイブスター店長の場合、この問題が起きたのは「生後2年くらい」のことでした。

それ以降は、目立った病気はしていないので、やはり生後1~2年はトラブルも起きやすいのかなと感じます。

前述したように、膿瘍は全身にできる可能性があり、できる場所によっては治療が困難になるといいます。

手術の費用も、数万円~と高額になることもあるそうです。

ミナト

なので(とくに最初のうちは)ペット保険に入っておくのもいいと感じました

ペット保険情報は、以下の関連記事でまとめてあるので、そちらもご参考にしてもらえればと思います。

うさぎさんの年齢によっては、保険に入れなくなってしまうこともあるので、早めのチェックがおすすめですよ。

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