うさぎにペット保険は必要なのか?
それとも、ペット保険はいらないのか。
これは、保険(=万が一のため)というものの特性上、なかなかむずかしい問題でもあります。
ただ、加入しておいたほうがいい場合もやはりあるので、本記事ではつぎのことをお話しします。
- うさぎにペット保険は必要なのかいらないのか
- うさぎにかかる医療費(実例+年齢ごとの平均値)
- ペット保険が利用できる4社のプラン内容を徹底比較
私はミニレッキスという種類のウサギを飼っていますが、入りたかったペット保険には入れませんでした。
もともとは里親として引き取ったからで、
保険のことをゆっくり考えはじめたときにはすでに遅し。
第一候補は加入できる年齢制限をオーバーしていて、もう加入できなくなってしまったからです。
そういったこともあるので、ペット保険は、早い段階から考えておいたほうがいいと思います。
そこでこの記事では、うさぎのペット保険の必要性を、じっさいにかかった医療費をまじえて考えながら、
加入するとしたらどこのペット保険がいいのか?
これを解説していきます。
加入するしないはあとでいいと思うので、まずはペット保険について、いっしょに見ていきましょう!
この記事に登場するうさぎ
- ミニレッキスのイブスター店長
- 2016年11月生まれのオス(現在7歳)
- やや詳しいプロフィールはこちら
うさぎのペット保険はいらない?それとも必要?
まずは、うさぎのペット保険の必要性から見ていきましょう。
私たち人間がそうであるように、
- 体調をくずす
- 病気になってしまう
というのは、うさぎさんにも当然あります。
それで、そんなときは、
動物病院がうさぎさんを助けてくれるわけですよね。
でも、動物病院には、私たち人間のような「健康保険」の制度はありません。
つまり、動物の治療費は「全額自己負担」となるのがふつうで、
場合によってはこれがかなりの高額になってしまう
ということがあるのです。
そこで、そのようなお金の問題がでてきたときに役立つのが、
ペット保険だな
ペット保険に加入していれば、
- うさぎさんの治療費を負担してもらえる
- 入院・手術などの高額な医療費もカバーできる
と、もちろん月々の保険料はありますが、急な出費があっても安心できるというわけです。
(※保険会社が負担してくれる割合などはあとで解説します)
では、そんなペット保険が必要になる「うさぎさんの病気」とは、どんなものがあるのか?
つづいて、これを確認していきましょう。
うさぎがなりやすい病気・けが
うさぎさんがなりやすい病気・けがは、じつはいろいろとあります。
よく知られているものでいうと、以下のとおりです。
- 骨折
- 胃腸うっ滞(毛球症)
- エンセファリトゾーン症
- 食欲不振
- 不正咬合
- 膿瘍
- その他(尿路結石、子宮疾患)
それぞれ簡単に見ていきましょう
骨折
うさぎさんの骨は、犬や猫とくらべて軽くできているため、骨折しやすいです。
骨折が起きてしまうのは、つぎのような状況で、
- 爪切りなどのさいに強くおさえすぎてしまって骨折
- 足がすのこにハマってしまい、抜こうとあばれたところで骨折
この場合、「ギプスなどで固定するか、手術するか」など、とにかく病院に行く必要がでてきます。
とくに子ウサギの時期は、まだ足も小さいので、骨折のリスクも高いといえるでしょう。
胃腸うっ滞(毛球症)
うさぎの胃腸うっ滞(毛球症)とは、
飲み込んだ毛などがおなかのなかで詰まってしまい、うさぎさんが動けなくなる
という病気です。
おなかのなかにガスがたまる(その痛みで食事ができない)ことから、致死率が高い病気としても知られています。
この場合も病院に行き、つぎのような治療をしてもらわなければなりません。
- 内科療法(薬などを飲ませる)
- 場合によっては外科手術をする
エンセファリトゾーン症(Ez症)
エンセファリトゾーン症(Ez症)とは、うさぎさんの脳などで「寄生虫」がわるさをする病気です。
これを発症すると、つぎのように身体機能に異常が起こるようになり、
- 斜頸:首が左右どちらかにかたむいてしまう
- 眼振:目の焦点が合わない
- ローリング:姿勢を保持できずに転がってしまう
対処が遅れてしまうと、症状が治らなくなってしまうこともあるものです。
この場合も、病院で検査を受け、投薬などの治療をしてあげなければなりません。
なお、Ez症は無症状(未発症)もふくめると、50~80%のうさぎさんが感染しているともいわれます。
食欲不振
これは病気・けがというよりも体調不良で、食欲不振というものがあります。
季節の変わり目などで体調をくずしてしまい、うさぎさんが突然、ご飯を食べてくれなくなってしまうのです。
単なる体調不良なら、自力で回復することもたしかにあります。
ただ、ほかの病気がかくれている可能性もあるので、これも病院に行ったほうがまちがいはありません。
不正咬合(ふせいこうごう)
不正咬合とは、うさぎの歯の噛み合わせに異常が起きてしまう病気です。
口の中が痛んでご飯を食べられなくなってしまうため、食欲不振などを誘発します。
うさぎさんは「24時間以上なにも食べないと命が危険になる」ことでも知られています。
おなかのなかに有毒なガスがたまる、などの理由からだな
したがって、不正咬合があるときは、すぐに動物病院で歯を削ってもらう必要があるでしょう。
膿瘍(のうよう)
膿瘍とは、細菌感染などが原因で、うさぎさんの体(の一部)に膿がたまってしまう病気です。
うさぎさんの膿は、
放っておいても体内に吸収されるものではない
という特徴があり、これも病院での処置が必要となります。
できる場所によっては大がかりな手術も必要となるので、これにも注意したほうがいいでしょう。
その他
そのほかでいえば、まずは「尿路結石」があります。
うさぎさんの尿はカルシウムを多くふくんでいますが、食事の内容などによっては、これが尿道・膀胱などで固まってしまうのです。
これも治療は「内科療法や外科手術」などです
またメスのうさぎさんは、子宮の病気になりやすいことで知られています。
4~5歳以上になると60%以上が子宮疾患になるともいわれ、これも場合によっては手術が必要となります。
なお、これを予防するいちばんの方法は「避妊手術」だといいますよ。
ただし、予防にはペット保険は使えないなどの制約もあるので注意が必要です。また不正咬合も対象外となる場合が多いです。
うさぎの医療費平均と実例
ここまでの話で、うさぎさんはいろんな病気になることがわかりました。
では、じっさいのところ、
どれくらいの医療費が(平均として)かかっているのか?
これも気になるので、見ていきましょう
これに関しては、アニコム(保険会社)による「動物白書2019(pdf)」が参考になります。
同調査によれば、うさぎさんの年齢ごとにかかる医療費平均は、つぎのとおりとなっていました。
年齢 | 年間診療費 | 年齢 | 年間診療費 |
---|---|---|---|
0歳 | 8820円 | 4歳 | 50,748円 |
1歳 | 11,115円 | 5歳 | 47,649円 |
2歳 | 14,383円 | 6歳 | 63,666円 |
3歳 | 28,445円 | ー | ー |
一般的には「うさぎも高齢になればなるほど医療費も上がっていく」といわれています。
たしかにそのとおりで、3歳くらいから、医療費が一気に上がっているのがわかりますよね。
ただ、これはあくまで平均で、
私が飼っているイブスター店長の場合は、1~2歳くらいのほうが医療費は高くついていました。
内訳でいうと、つぎのとおりで、
- Ez症/1歳/検査+投薬治療で3万円くらい
- 膿瘍/2歳/簡単な手術+投薬治療で1万円くらい
めだった病気はこの2つだったと思います。
ちなみに、食欲不振もけっこうあって、これは(これまでに)最低でも3回はありましたよ。
結論:ペット保険は入っておけば安心
それでは、以上をもとに「ペット保険は必要なのか? いらないのか?」に答えをだしてみましょう。
これは正直いうと、運がよければいらないともいえます。
このあとで解説していきますが、ペット保険は、月々3000円前後くらいの保険料がかかります。
ということは、年間の医療費が3万~4万円以内でおさまれば、べつに保険に入っていなくてもいいわけですよね?
よって、つぎのような話があることからも、
- 3歳以内の医療費平均は3万円以下
- 4~5歳でもそこまでかからないこともある(イブスター店長の場合)
運がよく、とくになになければ、ペット保険に入る必要はないともいえます。
とはいえ、だな
やはり「万が一」が起こることもあるわけです。
たとえば、これは私の知り合いが飼っている猫の話で、2歳くらいで以下のことが起きたそうです。
- 猫が毛球症になって入院
- 各種検査+薬代+入院費用で20万円近くになった
- 運よく手術はしないですんだが、手術になっていたらそこに+30万円前後だった
- その後、知り合いはペット保険に入った
そんないきなり「うん十万円」といわれて払えるか? というと、そう簡単な話ではないですよね。
猫よりもウサギのほうが一般的には安くなりますが、
うさぎさんでも手術となると、10万円~20万円の医療費がかかることもじっさいにあります。
たとえば消化管うっ滞(毛球症)の手術で22万円など。保険会社が公開している一例です。
ですから、万が一の出費にそなえたいなら、ペット保険は入っておいたほうがいいでしょう。
十数万円とかになったらたぶん払えない……
なんていう場合はとくにそうです。
すべては安心してうさぎさんと過ごすため。
そのような「突然の出費に対応できない」状況なら、ペット保険は入るべきともいえるのではないでしょうか?
うさぎのペット保険の選び方(ポイント)
平均的な医療費でみると、うさぎのペット保険はいらないようにも思えてきます。
でも、うさぎさんも病気になるときはなりますし、入院・手術となると、費用もけっこうな額になってきます。
「無病息災」というわけにはなかなかいきません
したがって、急な出費が不安なときはとくに、ペット保険は必要になってくるでしょう。
そうなると、こんどはつぎのことが気になってきますよね?
で、どの保険がいいんだ?
そこで、ここからはうさぎのペット保険を見ていくことにしますが、
「ペット保険を選ぶポイント」
これがわからないと、保険会社のプランを見てもなんのこっちゃわかりません。
なので、さきにこちらから確認していきましょう
ちなみに、私が重要視するポイントはつぎの5点です。
- 窓口清算に対応しているか
- 補償割合はどれくらいか
- 保険料は一律か変動制か
- 年齢による加入制限はあるか
- 免責金額はあるか
これだけおさえておけば、どの保険会社がいいかわかるようになります。
それぞれ補足していくので、これもいっしょにチェックしていきましょう!
1. 窓口清算に対応しているか
ペット保険が、動物病院の「窓口清算」に対応しているかは重要です。
そもそもの話、ペット保険での補償の流れはどうなっているかというと、これはつぎのとおりで、
- 動物病院での清算は、いったん全額をこちらが払う
- 診断書・診療明細書などを用意し、保険会社に請求をする
- 後日、保険会社から口座に保険金が振り込まれる
「こちらがいったん立て替えてのあと清算」が基本です。
手術で高額な費用が必要になったけど、手もとにまとまったお金がない……
その場合でも、とにかくいったんは、こちらがなんとかして全額を支払わなければなりません。
ところが、窓口清算がある保険会社なら、その場で保険金を清算してくれます。
ようは、私たちが病院に行っての3割負担のように、
動物病院での支払いは「保険金が引かれた金額(自己負担分のみ)」になる
というわけです。
- いったん全額を立て替える必要はなし
- まとまったお金が手もとになくても安心
と、この窓口清算はかなりのメリットで、これがある保険会社はなかなか強いです。
2. 補償割合はどれくらいか
ペット保険は、じつは病院でかかった費用を全部払ってくれるわけではありません。
会社・プランにもよりますが、「補償割合」があり、そのぶんだけ保険金を支払ってくれる仕組みになっています。
なお、その補償割合は、だいたい以下のとおりで、
- 50%補償
- 70%補償
- 100%補償
補償の割合によって、プランの月額が変わったりもします。
ようは、自己負担をすくなくしたいなら、
補償割合の高いプランにしたほうがいい、という話です。
ただし、支払われる金額にも限度額があるので、そこも注意して見るようにしましょう。
3. 保険料は一律か変動制か
ペット保険の保険料は、うさぎさんの年齢によって毎年上がる「変動制」のものが多いです。
なぜかというと、高齢になればなるだけ医療費がかかる傾向にあり、保険会社の負担も増えていくからですよね。
でも、なかには保険料が「一律」のところもあるわけです
うさぎさんが何歳になっても保険料はそのまま。
そんなステキなプランをあつかっている会社もあるので、見つけたときはこれも要チェックです。
4. 加入に年齢制限はあるか
ペット保険は加入条件として「年齢制限」をもうけていることがあります。
これがある場合、うさぎさんがその年齢をオーバーしてしまうと、もうそのペット保険は利用できません。
残念なことに、そういう決まりになっているのです。
年齢制限は「4歳前後」が多いようだな
保険会社としても、うさぎさんが若いうちに入ってもらいたいのかもしれません。
そんなわけで、保険会社選びは、年齢制限にも気をつけたいところです。
5. 免責金額はあるか
ペット保険での「免責金額」とは、保険会社が支払わなくていい金額のことです。
たとえば、免責金額が5000円だったとすると、
5000円未満の支払いはすべて、飼い主さんの自己負担になる
といった仕組みです。
この場合は、5000円からが保険の対象になります
ただし、これはうさぎのペット保険で設定されていることはまずないので、そこまで心配する必要はありません。
「そういう仕組みもペット保険にはある」ということで、頭に入れておく程度でだいじょうぶですよ。
うさぎが利用できるペット保険4社のプランを比較
それでは、お待ちかねです。
ペット保険を選ぶポイントがわかったところで、ここからは、
うさぎが利用できるペット保険と、各社のプラン内容
これを見ていきましょう。
うさぎさんが利用できるペット保険は、犬猫とくらべてすくなく、以下の4社となっています。
- アニコム損保
- SBIプリズム少短
- ペットライフジャパン
- アイペット損保
ペット保険に入るなら「この4社のどれかになる」というわけですね
では、各社はどのような魅力的なプランを提供しているのか?
各社の保険プランを、メリット・デメリットとあわせて見ていきましょう!
アニコム損保:どうぶつ健保ふぁみりぃ
商品名 | 補償割合 | 通院・入院 | 手術 | 保険料 | 加入条件 |
---|---|---|---|---|---|
70%プラン | 70% | 1日14,000円まで 年20日まで | 1回140,000円まで 年2回まで | 3,270円~(月払) 35,680円~(年払) | 3歳11か月まで |
50%プラン | 50% | 1日10,000円まで 年20日まで | 1回100,000円まで 年2回まで | 2,460円~(月払) 26,820円~(年払) | 3歳11か月まで |
まずは、ペット保険のなかではもっとも人気があるアニコム損保から。
アニコム損保の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は、
- 70%補償
- 50%補償
の2プランとなっています。
保険料はうさぎさんの年齢によって上がる「変動制」ですが、これはメリットの多さでカバーしています。
注目すべきは「窓口清算」があるところ。
対応動物病院はアニコム損保がいちばん多いので、これが最大の強みともいえるでしょう。
私のかかりつけの動物病院もアニコムに対応しています
そのほかでいえば、
- うさぎさんの顔写真入りの保険証を発行してもらえる
- 窓口対応でない病院でも、LINEで簡単に保険金を請求できる
- 年に1回、うんちを送って腸内フローラ測定をしてもらえる
- 病気や健康のことを、提携している獣医師にLINEで相談できる
- 万が一うさぎさんが迷子になったときは、ペット探偵がさがしてくれる
などなど、無料で利用できる付帯サービスがたくさん。
ただ、加入条件は「3歳11か月まで」と制限があって、これがデメリットです。
私はそれで機を逃してしまったのですが、それさえクリアできれば、ほとんどデメリットもないといえるでしょう。
あるとすれば、保険料がやや高いくらいだな
そんなわけで、アニコム損保は、まずは候補に上がるペット保険だといえます。
SBIプリズム少短:プリズムコール
商品名 | 補償割合 | 通院・入院 | 手術 | 保険料 | 加入条件 |
---|---|---|---|---|---|
グリーンプランⅡ | 100% | 通院/1日5,000円 入院/1日10,000円まで 年60日まで | 1回90,000円まで 年2回まで | 3,780円(月払) 41,570円(年払) | 満11歳未満 |
オレンジプランⅡ | 100% | 通院/1日4,000円 入院/1日8,000円まで 年60日まで | 1回60,000円まで 年2回まで | 3,130円(月払) 34,440円(年払) | 満11歳未満 |
ホワイトプランⅡ | 100% | 通院/補償なし 入院/1日10,000円まで 年30日まで | 1回150,000円まで 年2回まで | 1,660円(月払) 18,290円(年払) | 満11歳未満 |
SBIプリズム少短の「プリズムコール」も、候補に上がるペット保険のひとつです。
最大の強みは、高齢のうさぎさんでも入れるところ。
加入条件は「満11歳未満」と、ここまでの期間を設けているのはプリズムコールだけです。
まさに最後の砦です
そのほかでいえば、
- 補償割合は100%で限度額も高めに設定されている
- 保険料は「一律」で年齢が上がっても変わらない(変動なし)
と、これまたうれしい条件がそろっています。
1回の通院は5000円以内で収まることも多いので、全然ありだと感じますよ。
保険料は変わらず、高齢のうさぎさんでも入れる。そんな飼い主目線のやさしい保険だといえるでしょう。
お礼をいいたくなるペット保険です!
5歳以上のウサギが入れるのはここだけだ!
ペットライフジャパン:ペットライフ健保
商品名 | 補償割合 | 通院・入院 | 手術 | 保険料 | 加入条件 |
---|---|---|---|---|---|
サポート55 | 55% | 1日10,000円まで 年20日まで | 1回100,000円まで 年2回まで | 1400円~(月払) | 4歳11か月まで |
プレミアム70 | 70% | 1日10,000円まで 年20日まで | 1回100,000円まで 年2回まで | 2400円~(月払) | 4歳11か月まで |
スタンダード | 100% | 通院/1日2,000円 入院/1日5,000円まで 年25日まで | 1回30,000円まで 年2回まで | 1,900円(月払) | 4歳11か月まで |
スペシャル | 100% | 通院/1日3,000円 入院/1日7,500円まで 年25日まで | 1回45,000円まで 年2回まで | 3,300円(月払) | 4歳11か月まで |
ペットライフジャパンの「ペットライフ健保」は、
- アニコム損保と、
- SBIプリズム少短の、
いいとこどりといった感じのプランが用意されていますが、正直いうと「いまひとつ」です。
補償割合が55%と70%のプランは、たしかに月々の料金は安いです。
でも、そのぶん、アニコムのような付帯サービスは用意されていません。
また補償割合が100%のプランは、1日の限度額が安いので、これだったらプリズムコールのほうがいいです。
アニコムより、もうすこし安いところが……
というときに、候補として上がりますが、積極的に検討する要素はあまりないともいえます。
ただ、加入条件が「4歳11か月まで」と、アニコムよりは長いので、
- パーセント型の補償プランがいい
- 保険料はできるだけ安くしたい
- 年齢的にアニコムにはもう入れない
というときには、役に立つペット保険だといえるでしょう!
アイペット損保:うちの子cute
商品名 | 補償割合 | 通院・入院 | 手術 | 保険料 | 加入条件 |
---|---|---|---|---|---|
70%プラン | 70% | 通院/1日12,000円 入院/1日30,000円まで 年22日まで | 1回150,000円まで 年2回まで | 2,810円~(月払) 32,770円~(年払) | 1歳11か月まで |
50%プラン | 50% | 1日12,000円まで 年22日まで | 1回100,000円まで 年2回まで | 2,290円~(月払) 26,730円~(年払) | 1歳11か月まで |
30%プラン | 30% | 1日9,000円まで 年22日まで | 1回40,000円まで 年2回まで | 1,740円~(月払) 20,220円~(年払) | 1歳11か月まで |
アイペット損保の「うちの子cute(キュート)」も、窓口清算が利用できるペット保険です。
ただ、このペット保険には大きなデメリットがあって、うさぎさんの引き渡しまえにしか契約できません。
なんだって?
このアイペット損保は、じつは加入条件がかなりきびしく、
- 引き渡し時のうさぎさんの年齢は「0歳~1歳11か月まで」
- 申し込みはアイペット損保の「代理店かつ店頭のみ」
- 申し込み期限は「引き渡し」までで、Webからの申し込みはなし
と、最初の機会を逃したらもう入ることはできないのです。
それでいて、メリットは「アニコムよりちょっと安い」くらい。
なので、けっこう微妙です
これからうさぎさんをお迎えしようとしている
という場合だけ候補に上がりますが、これだったら、多少高くてもアニコムのほうがいいかなと。
それに、この手の「最初しかできない」系は、あとで解約することになるパターンが多いと感じます。
そういったこともあるので、これも個人的にはイマイチです。
うさぎのペット保険でおすすめはどれだ?
うさぎさんが利用できるペット保険の内容も見おわりました。
そこで、それぞれのメリット・デメリットをまとめて確認し、どの保険がいいのかを考えてみましょう。
まとめたものは、以下のとおりです。
窓口清算 | 保険料 | 補償割合 | 年齢制限 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|---|---|---|
アニコム損保 | あり | 変動制 やや高め | 50~70% | 3歳11か月まで | 付帯サービスが多い | 年齢制限がややきびしい |
SBIプリズム少短 | なし | 一律で固定 | 100% | 満11歳未満まで | 年齢制限の幅が広い | 補償金額がやや安い |
ペットライフジャパン | なし | 変動制と一律 | 55~100% | 4歳11か月まで | 保険料を変動と一律から選べる | どれも中途半端 |
アイペット損保 | あり | 変動制 やや安め | 30~70% | 1歳11か月まで | 窓口清算ができる | 加入条件がきびしすぎる |
結論としては、「アニコム損保かSBIプリズム少短」のどちらかがいいと私は思います。
なぜかというと、
- アニコム損保とSBIプリズム少短はよくできている
- ペットライフジャパンはその2つを超える要素があまりない
- アイペット損保はそこまで安くなく、それならアニコムのほうがいい
と、個人的には感じるからです。
イブスター店長が5歳を超えているので「プリズムコールしかない」というのもありますが……
そういった個人的な事情を抜きにしても、プラン内容からしてやはり「アニコムかプリズムコール」かなと。
というわけで、うさぎさんのペット保険は、
- うさぎが3歳11か月未満ならアニコムかプリズムコール
- うさぎが3歳11か月以上ならプリズムコールかペットライフジャパン
- うさぎが4歳11か月以上ならプリズムコール
という選び方がいいのでは? と思います。
もちろん、お迎えまえならアイペットもありです。
でも、ペット保険はお金がかかるので、ゆっくり考えられるものにしたほうがいいと思いますよ。
ぜひ参考にしてみてください!
グランドウサギ(お年寄り)はプリズムコールで決まりだな
うさぎのペット保険の資料を請求する方法
さて、これで最後となります。
うさぎのペット保険には、つぎのようなこまかい条件があったりもします。
- 飼い主さんだけが病院に薬をもらいに行く → 補償の対象外
- 不正咬合が原因となる処置 → 病気・けがとは認められない
- 先天性の異常 → 保険金の支払いはされない/判断は獣医師
それで、そういったこまかい内容を知らずに保険に加入してしまって、
えっ……そうなの?
と、あとから後悔してしまうパターンが、じつはペット保険には多いんですね。
飼い主さんだけが薬をもらいに行くのは、アニコム損保では、特例的に条件が緩和されています(2020年2月~当面のあいだ)。
ですから、ペット保険への加入を検討するのなら、絶対に資料請求はしたほうがいいです。
なので、ここではペット保険の資料請求方法を解説しておきます
ペット保険の資料は「保険スクエアbang!(※)」というサイトを利用すれば、一括で請求できます。
ただし、このサービスは「アニコム損保・SBIプリズム少短」の2つだけとなっているので、そのほかの資料は請求できません。
以下の資料がほしいときは、
ペットライフジャパンは公式サイトから請求できるので、アクセスしてみてください。
アイペット損保は、ネットでの資料請求もできず、ペットショップなどに直接問い合わせる必要があるようですよ。
「詳しくは代理店に聞いてください」だそうだ
それでは以下、おすすめ2社のペット保険の資料請求方法です。
ごらんください!
※追記:保険スクエアbang!(ペット保険)のサービスは2023年9月30日で終了しました。現在は以下の内容で資料請求はできなくなっています。
まずは「保険スクエアbang!」にアクセスし、資料請求スタート(無料)を押します。
つづいて、加入希望のペットの種類で「うさぎ等小動物」を選択。
その下の「お客様の情報」に住所・氏名などの個人情報を入力したら「次へ」を押しましょう。
すると、入力した内容の確認画面がでてきます。
問題がなければ、利用規約などに同意して「資料を一括請求する」を押しましょう。
メルマガなどが不要なら、赤枠のチェックをはずしておいてください。
最後にこの画面が表示されたら、ペット保険の資料請求は完了です。
約1週間以内に資料が届くので、あとは待つだけですね。
ちなみに、ペット保険の資料一括請求で届いた現物がこちらです。
私の場合は2~3日で届きました
アニコム損保(犬猫用も)とSBIプリズム少短の資料が入っています。
今回は「保険スクエアbang!」経由で契約するとつくれる、オリジナルフォトブックのクーポンも入っていました。
定期的にこのようなキャンペーンも開催しているので、ぜひ使ってみてくださいね。
うさぎのペット保険の選び方は以上だ!
今回のまとめ
- うさぎにペット保険はあったほうが安心
- アニコム損保かSBIプリズム少短がおすすめ
- 契約するまえに資料請求はしたほうがいい
ペット保険は毎月お金がかかりますし、うさぎさんもそこまで病気になるわけでもありません。
よって、うさぎのペット保険は、たしかに「必須」ではないとはいえます。
ただ、入院・手術などになることもあるので、
そういったときに備えておきたいなら、やはりペット保険は入っておいたほうがいいでしょう。
- ちょっとした体調不良のときでも、気軽に動物病院に行ける
- ただの体調不良と思っていたところ、そこで大きな病気が見つかった
など、ペット保険に入っておくメリットは多いです。
私たち人間がそうであるように、うさぎさんも無病息災とはいきません。
それに、うさぎさんの健康保険証をつくってもらえれば、それだけでもうれしい気分になりますよね?
窓口清算があるところだけだが、保険証はほしいな
ということで、安心してうさぎさんといっしょに暮らしていきたいなら、ペット保険に入っておくのはありです。
まずは資料を請求してみて、どうするかゆっくりと考えてみてくださいね。
うさぎの不正咬合と予防策
うさぎのソアホック対策
うさぎの胃腸うっ滞と対策
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