【食欲不振】うさぎが急に餌を食べなくなった時にすべき確認と対策方法

うさぎさんが突然餌を食べなくなってしまうことはある。しかしそれと同じように、元気な姿に復活させる方法もある!

さっきまで元気だったうさぎさんが急に餌を食べなくなってしまった。朝起きたらうさぎさんが餌を全然食べていない。

こういったうさぎさんの食欲不振は大きな病気が隠れていることもあるため、初見だとかなり焦ると思うのですが、まずは落ち着いてください。確認すべき点を確認し、きちんとした対策を取れば、まるで餌を食べなかったのが嘘だったかのように自然と回復したりもすることもあるのです!

そこで、今回はうさぎさんが食欲不振になってしまった時の対策方法について、無事に復活を遂げたイブスター店長の記録と共にご紹介しよう。

うさぎが餌を食べない原因

うさぎさんが餌を食べなくなる「食欲不振」は何の前触れもなく突然起こることもあり、餌だけでなく水も飲まなくなってしまったり、うさぎさんがほとんど動かなくなってしまったり、場合によっては深刻な病気が隠れていたりと、うさぎさんが危険な状態に陥っている可能性もある症状です。

その原因は基本的には外的な要因か内的な要因、もしくはその両方が複合して起こることも少なくはなく、外的な要因では以下の3つの変化が。

  • 急激な温度(気温の)変化
  • 生活環境の変化によるストレス
  • 換毛期

内的な要因では以下の3つの病気が主な原因となることが多いです。

  • 胃腸うっ滞(毛球症)
  • 不正咬合
  • 急性胃拡張(腸閉塞)

それでは先に、この6つの主な原因をそれぞれ簡単に確認しておこう。

急激な温度(気温の)変化

うさぎさんの耳には多くの血管が通っていて、耳を冷やしたり温めたりして体温の調節を行っているのですが、私たちが季節の変わり目に体調を崩しやすいのと同じように、急激に気温が変化したりすると、体温調節がうまくいかずに体調を崩してしまうことがあり、それが食欲不振の原因となることがあります。

生活環境の変化によるストレス

飼い主さんの引っ越し、ペットホテルや友人宅などの自宅ではない場所にうさぎさんを預ける、うさぎさんの小屋の引っ越しで自分のにおいがついていないなど、うさぎさんが普段生活している環境が変わってしまうと、そのストレスで餌を食べなくなったり、うんちやおしっこをしなくなったりすることがあります。

換毛期

うさぎさんは大きく分けると春と秋の年に2回、体中の毛が生え変わる「換毛期」があるのですが、この換毛期はうさぎさんが大きなエネルギーを消耗すると一般的に言われているため、体力の消耗によって体調を崩してしまうこともあります。

胃腸うっ滞(毛球症)

胃腸うっ滞(毛球症)とは、繊維質の少ない食事や水不足、免疫力の低下やストレス、換毛期の抜け毛を大量に飲み込んでしまうなどの原因で胃腸の動きが止まってしまい、胃腸の中に残っている物の発酵によってお腹の中にガスが溜まり、うさぎさんはその痛みで動けなくなってしまうという病気です。「消化管うっ滞」とも呼ばれます。

胃腸うっ滞になってしまうと、「ガスが溜まる 痛みで動けない  餌を食べない ガスが溜まる」という悪循環に陥ってしまうこともあり、うさぎさんの病気の中でも致死率が高いことで知られています。

一般的に体(背中)を丸めてじっとしている状態が危ないとされ、胃腸うっ滞が疑われる場合はすぐに動物病院へ行く必要があります。

不正咬合

うさぎさんの歯は一生伸び続けるため、繊維質が豊富な牧草などを磨り潰しながら食べて歯が伸びすぎるのを防いでいるのですが、牧草をあまり食べないなどが原因で一部の歯が伸びすぎてしまい噛み合わせが悪くなってしまうと、「不正咬合」という病気になってしまいます。

不正咬合になると口の中が痛むため餌を食べることができず、涙やよだれが出ているといった症状が現れるようになります。

この場合もすぐに動物病院へ行き、伸びすぎた歯を削ってもらう必要があります。

急性胃拡張(腸閉塞)

かつてはうさぎさんの消化器障害は胃腸うっ滞(毛球症)の1つでまとめられていたようで、確かに古い飼育書などではそれしか載っていないこともあるのですが、近年ではうさぎさんの消化器障害はより細かく分類され、区別したものを総称して「ウサギ消化器症候群(RGIS:Rabbit Gastrointestinal Syndrome)」と呼んでいるそうです。

そして、その消化器障害の中でも特に知っておかなければならない病気が、この「急性胃拡張」です。

急性胃拡張の原因はまだ全ては解明されていないのですが、胃の出口に毛球が詰まってしまったり、異物が腸に詰まることで腸閉塞を起こしてしまい、それによって胃が溜まったガスで大きく膨らんでしまうという病気で、短時間で症状が進んでいくことから、突然命を落としてしまい兼ねない危険な病気ということでも知られています。

さらに、この病気の恐ろしいところは、「急性」というように何の予兆もなく突然発症してしまうところにあり、さっきまで元気だったとしても、きちんと予防をしていても、うさぎさんの体調が急変してしまうのです。

急性胃拡張は特に季節の変わり目などの急激な温度変化、毛が沢山抜ける換毛期に起こることが多いとされ、急に餌を食べなくなる、突然排泄をしなくなる、激しい腹痛によってじっと動かない・体勢を何度も変える・触られることを嫌がる、歯ぎしり、痛みのショックによる体温低下などの症状が現れます。

イブスター店長
イブスター店長

毛球症、不正咬合と違って急性胃拡張は予兆がないところに注意だ

餌を食べない時に確認すべき点と対策

うさぎさんが急に餌を食べなくなってしまった場合、まずは落ち着いて確認すべきことを確認し、適切な対策を取ってあげれば、うさぎさんを自力だけでも元気な状態に復活させることはできると思います。

ただし、餌を食べなくなる前に胃腸うっ滞や不正咬合が疑われる症状が見られていた場合は話は別で、これはすぐに動物病院へ行った方がいいでしょう。

胃腸うっ滞であれば、以下のような症状。

  • 毎日餌を食べる量が少しずつ減っていた
  • うんちが小さく形がまばらになっていた
  • うんち同士が毛で数珠つなぎのようにつながっていた

不正咬合であれば、以下のような症状です。

  • 餌を食べたそうなのに食べられない、結果食べる量が減っていた
  • うんちが小さい、量が少ない
  • 涙が出ている、よだれが出ている

さらに、急性胃拡張はこれらとは違って突発的に起こるものなので、以下のような症状がいくつか当てはまる場合もすぐに動物病院へ行った方がいいと思われます。

  • 突然餌を食べなくなった、排泄をしなくなった
  • じっとして動かない、落ち着きなく体勢を何度も変える
  • お腹が膨らんでいる、お腹を触ると嫌がる、歯ぎしりをしている
  • 体温低下によって耳が冷たくなっている

また、草食動物であるうさぎさんの胃腸は常に動き続けているのですが、餌を食べないことによって胃腸の動きが24時間以上止まってしまうと、非常に危険な状態になると言われています。

これはお腹の中にガスが溜まることに加え、繊維質を食べないことによって腸内細菌のバランスが乱れてしまい(悪玉菌が増える)、うさぎさんにとって有害な毒素が生成されてしまうことにも関係があります。

よって、これは1つの目安ですが、一切餌を食べない状態が6時間以上続いている場合も動物病院へ行った方がいいかもしれません。なぜなら、危険水域である半日(12時間)を超えてから動くのでは、移動や帰宅後のことを考えると遅すぎると思われるからです。

そしてもう1つ、動物病院の薬などを使わずに復活できる場合でも、うさぎさんが餌を食べなくなってからは(うさぎさんにもよると思いますが)恐らく最低でも1~2時間ほどは何も食べないと思います。

この間はうさぎさんの体調が少しでも回復するのを待ってそっとしておくしかないため、もしこの時間をただ待つのが不安であれば、やはり動物病院へ行った方がいいでしょう。病院へ行けば大きな問題がなかったとしても安心できますからね。

それでは、前置きが長くなりましたが、ここからは餌を食べなくなったうさぎさんを復活させるための、確認すべき状況と対策を見ていこう!

1. ペレットを食べない

うさぎさんがペレット“だけ”を食べない場合、これは実はそこまで大きな問題はありません。ペレットはあくまでも副食であって主食ではないので、主食の牧草を食べてくれていれば、「盲腸便」という栄養が豊富につまった便からでも栄養補給はできるので、数日間くらいであればそこまで問題はないのです。

ただ、体調が良くなればまたすぐにペレットを食べ始めてくれると思うので、新鮮なペレットを一定量は餌箱に入れておくといいと思います。

ちなみに、イブスター店長の場合は最大で3日間ペレットを食べなかったことがありますが、その分牧草を食べていたので健康には問題はありませんでした。

2. 牧草を食べない

突然餌を食べなくなってしまった場合、うさぎさんは牧草も食べなくなってしまうと思うのですが、うさぎさんは牧草の葉や茎よりも嗜好性の高い穂先を好んで食べる傾向があるため、これもペレットと同じく新鮮な牧草を一定量は餌箱に入れておき、食べるかもしれないので穂先を多く入れておくといいでしょう。

3. おやつだけ食べる

おやつだけは食べることができるという場合、これは自然に復活できる可能性は高いかもしれません。

基本的にうさぎさんは「おやつ、野菜 > ペレット > 牧草穂先 > 牧草葉茎」の順でよく食べると思うのですが、何かを食べることができれば最低でも胃腸の動きが完全に停止することは回避できるので、例えば1~2時間毎に1度おやつをあげるなどして、胃腸を動かしてあげます。

おやつはドライフルーツなどのお腹に良さそうなものがお勧めです。

4. 水を飲まない

食欲不振の状態ではうさぎさんは餌も食べられずに動けなくなってしまうので、当然ながら水を飲むこともできない状態となっていることが多いと思います。

水分不足は胃腸うっ滞の原因にもなるため、なんとかして水を飲ませてあげなければならないのですが、もしおやつだけは食べられるという場合、この場合は野菜が好きなうさぎさんであれば野菜も少しは食べることはできると思います。

野菜には多くの水分が含まれているため、少し水気を残したまま与えてあげれば、野菜で水分を補給することができ、それと同時に胃腸を動かすこともできるのです。給水ボトルから水を飲んでくれない時は、新鮮な野菜をケージの中に置いておくといいでしょう。

また、うさぎさんは香りが強いパセリやセロリ、大葉などを好んで食べる傾向があり、こういった野菜は食欲がないうさぎさんの食欲増進にも繋がるため、餌を食べない時は香りが強い野菜をチョイスしてあげるとグッド!

5. うんち、おしっこをしていない

うさぎさんが体調を崩してから暫くははうんちもおしっこもほとんどしないと思うのですが、これも一定時間様子を見てみて一切していないようなら動物病院、少しでもしているようならもう暫く様子見としてみてもいいかもしれません。

おしっこの場合は水を飲まなくなるので長時間しないこともあるとは思うのですが、胃腸が動いていればうんちは少なくとも出るはずなので、どちらかと言うとうんちの個数を気にかけてあげた方がいいかもしれません。

6. おやつ、野菜も食べない

前述の通り、うさぎさんが体調を崩してから暫くは何も食べられない状態が続くとは思うのですが、やや動けるようになってきてからも好物であるおやつ、野菜も食べられないとなると、それは好物ですらも食べられないほど体調が悪い、さらに水分補給もできないという状態でもあるので、一定時間この状態が続くようであれば、やはりこの場合も動物病院に行くことを選択した方が無難だと思います。

うさぎさんの胃腸を無理矢理にでも動かす方法にシリンジ(注射器のようなもの)で餌を与える「強制給仕」というものがありますが、万が一うさぎさんが胃拡張で胃がパンパンに膨らんでいた場合、これは胃の破裂を招き兼ねないという意見もあるので、やはり獣医の先生に診てもらった方がいいと思いますよ。

自力回復の記録:復活のイブスター店長

それでは最後に、ミニレッキスのイブスター店長が数時間前までは元気だったのにも関わらず、何の前触れもなく急に餌を食べなくなった時のことを、彼が自力で復活するまでの経緯と共にご紹介しよう。(画像は参考、別撮影)

某日24:00

急に餌を食べなくなったうさぎ

21時頃まではケージの外で遊び、餌も沢山食べていたイブスター店長。普段であれば24時頃になると、お腹が空いていることもあって活発に動き出すのですが、この日は静かだったため様子を見てみると、牧草が普段と比べて明らかに減っていません。

ケージから出してあげると若干息が荒く(呼吸が早く)、普段絶対に横にならない場所でも横になっていたことから体調に異変が起きていることは明らかで、落ち着きなく何度も体勢を直して横になったり、じっとしてあまり動かない。

好物である野菜を出しても食べず、食欲不振の状態。この時点で急性胃拡張が疑われたのですが、見たところお腹が腫れていることはなく、お腹を触っても嫌がりません。また、耳が熱くなっていたことから体温は逆に上がっていると思われたため、一先ず翌朝まで様子を見ることにし、ケージの中に牧草と小松菜の葉を入れておく。

7:00

手からペレットを食べるうさぎ

普段であれば朝になると餌を催促するイブスター店長ですが、この日はあまりにも静かすぎる。ケージの中を見てみると、おしっこは少ないながらも2回ほど、うんちも普段と比べると量はかなり少ないものの、一応していることはしていました(大きさは普段と同じくらい)。

朝までの間に牧草を僅かと小松菜の葉を1枚だけ食べていたようで、ペレットを手にのせてあげると5粒だけ食べ、新しい小松菜の葉を少しだけ齧る。

この時点で何も食べない、排泄もしていないようなら朝一番で動物病院に行こうと思っていましたが、自分から少しでも何かを食べるイブスター店長の姿に自然復活の兆しを見た私は、様子見を続行。

12:00

ペレットを餌箱から食べるうさぎ

一度帰宅し、イブスター店長の様子をみると、私が帰宅したと同時に餌箱の中のペレットを少しだけ食べる。普段であれば朝の分のペレットはこの時間には食べ切っているので、やはり食欲がない状態は続いている模様。給水ボトルの水、牧草も全然減っていません。

おやつの袋をガサガサすると寄ってきたため、ドライフルーツをあげる。牧草の穂先を2つほど食べる。

16:00

普段は朝に補充した牧草もほぼなくなっている時間ですが、やはりほとんど減っていません。ケージから出してあげると少しうんちをし、水分補給のためにも小松菜の葉をあげると、2枚だけ食べる。

18:00

パセリを食べるうさぎ

食欲増進と水分補給のため、パセリと大葉を購入し、パセリ1/4束、大葉1束を上げると両方とも少しずつ食べ始め、後に完食。牧草は葉の部分を少しだけ、ペレットも少しずつ食べ始める。

21:00~22:00

ここでようやくおしっこを確認。量は溜まっていたのか、普段と同じ、もしくは少し多いくらい。うんちの量も回復傾向。

22時には朝与えたペレットの半分(10g)を完食。牧草も次第に食べ始める。

翌24:00~25:00

牧草を食べるうさぎ

朝与えたペレット(20g)を完食。まだ食べたがっていたのでペレットを追加し、牧草も追加するとガツガツ食べ始める。

25時には給水ボトルから水を飲んでいることを確認。

26:00

食欲不振から回復したうさぎ

追加したペレット(10gほど)を完食。再びおしっこを確認。動きが普段通り俊敏になる。イブスター店長、ここに完全復活を遂げる。

イブスター店長
イブスター店長

今回の戦いはなかなか厳しかったが、まだ敵ではなかったようだな

今回のまとめ

・うさぎが急に餌を食べなくなる原因は多岐にわたる
・特に注意すべきは何の前触れもない急性胃拡張
・自力だけで復活する場合もある。ただ、迷ったら動物病院へ行こう

今回イブスター店長が食欲不振に陥った原因は恐らく2つの理由があり、1つ目は気温の急激な変化、2つ目は換毛期だったと思われます。

その日は、前日までは暖房がないと肌寒いくらいだったのが、突然冷房がないと少し暑く感じるくらいに気温が上昇し、それと同時に、復活を遂げた日には一部の柄が変わるくらい大量の毛が抜けたのです。

耳が熱かったことからも、恐らく急な体温調節がうまくいかなかったところに、換毛による大量のエネルギー消耗が重なり、それが引き金となって体調を崩し胃腸の働きも低下。結果、食欲不振につながったのではないかと思います。

ただ、うさぎさんの生態は未だ謎な部分も多く、今回の私の場合も実際は原因が定かではないですし、食欲不振から回復するかどうかは、病気なのかそうではないのか、そして、うさぎさんそれぞれの体力・生命力によっても変わってくる話だと思います。

なので、うさぎさんが餌を食べなくなった時に不安であれば、暫くの様子見も避け、動物病院に連れていってあげた方がいいでしょう。もし危険な消化器の病気を発症していたのであれば、一刻も早い対応がうさぎさんの命を救うことに繋がるからです。

うさぎさんの命を守ることができるのは飼い主さんだけ。うさぎさんの様子がおかしい、原因がまるでわからない、復活の兆しが見えない。そんな時は、すぐに病院に連れていってあげよう。

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Comment

  1. みゆき

    こんばんは!
    イブスター店長、復活して良かったです!
    長年うさぎを飼っている私にもとても勉強になりますし、大事にされてるイブスター店長を見ていると幸せな気分になります。
    本当にイブスター店長可愛いです(^^)
    またお邪魔します!

  2. 投稿作成者

    コメントありがとうございます!
    私も最初見た時は焦ったのですが無事に復活してくれてホッとしています。うさぎさんの体調不良に関しては未だ謎な部分も多いようなので難しいですね。
    また、イブスター店長の生態に関しては他にも色々あるので、定期的に更新していきたいと思います。是非また遊びに来て下さい!

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