子ウサギが成長する体づくりのためや、大人ウサギが毎日を元気に過ごせるため、
それから高齢ウサギが健康でいられるため、だな
うさぎさんが毎日食べるペレットは、健康に大きくかかわるので、これを選ぶのは重要なミッションです。
ただ、ペレットにはいろんなものがあるので、最初はどれをあげればいいのかわからないのですよね。
そこで、そんな問題を解決するため、うさぎのペレットの選び方を厳選したおすすめ品7つとあわせて紹介します!
- うさぎのペレットの選び方
- うさぎのペレットのおすすめ品6つ(子ウサギ~高齢ウサギまで)
- いろいろ試してたどりついたイチオシの一品×1
うさぎのペレットは、メーカーによって「種類・値段・成分」などが異なりますし、うさぎさんの成長段階でも理想的なものは変わってきます。
なので、なにを基準に選べば? となってしまうと思うのですが、
大丈夫です、ご安心ください。
ペレットの選び方にはポイントがあって、そこを押さえておけば、すぐにベストなものを選んであげられるようになりますよ。
この記事を読んでもらえれば、成長期の子ウサギから高齢期のシニアまで、ペレットの選び方はバッチリです。
あわせてペレットのおすすめ品も紹介していくので、どうぞこちらも参考にしてください。
この記事に登場するうさぎ
- ミニレッキスのイブスター店長
- 2016年11月生まれのオス(現在7歳)
- やや詳しいプロフィールはこちら
うさぎのペレット(固形フード)の役割
はじめに、うさぎのペレットの必要性から確認しておきましょう。
大前提として、うさぎの主食は牧草ですが、それとならんで大切な役割を持つのがペレットです。
ペレットとは、さまざまな原材料や栄養素をまんべんなく混ぜてから粒状に固めた固形飼料(餌)のこと。
その役割は、ひと言でいえば、うさぎさんにとっての「栄養補助食品」のようなものです。
栄養補助食品とな?
うさぎはいろんな草を食べる完全な草食動物です。
もともと野生のウサギは、草や木の根・皮などから栄養を補給し、きびしい自然界を生き抜いてきました。
豊富に栄養はとれないなかでも、種類を食べるなどして、それでなんとかしのいできたわけですが……
やはり草だけだと、栄養不足になってしまいがちです
ようは、主食の牧草だけでは栄養にかたよりが出てしまい、健康な体をつくって維持していくのはむずかしい部分があるのですね。
加えて、飼育下では牧草1種類が基本になるので、それも栄養がかたよる原因になるようです。
そこで登場するのが、さまざまな原料・栄養がバランスよく配合されたペレット。
コレを食べれば、うさぎさんは、牧草だけでは不足する栄養を効率的におぎなえるようになります。
栄養補助食品とはそういうことで、ペレットは足りないものを補助する「副食」というわけなのです。
人間の食事でいうと「米=牧草、サラダ・おかず=ペレット」だな
ペレットには多くのものがあり、メーカーによって以下はそれぞれ異なりますが、
- ブランド
- 栄養成分や原材料の配合
- 形・味・匂い
基本的にはうさぎの成長や健康状態に合わせて分類されているので、選ぶのはそこまでむずかしくはありません。
ということで、つづいては、具体的なペレットの選び方を見ていきましょう。
うさぎのペレットの選び方
それでは、本題の「うさぎのペレットの選び方」について見ていきます。
ペレットの選び方にはいくつかの基準があって、おもなポイントは以下の5つです。
- 主原料から選ぶ
- 年齢や成長段階に合わせて選ぶ
- 保証成分から選ぶ
- 原材料から選ぶ
- 形、味、匂いから選ぶ
これがわかれば、子ウサギから高齢ウサギまで、ペレットの選び方はもうバッチリです。
このあとで、これらの条件をもとにおすすめ品も紹介するので、ざっと目をとおすくらいでも大丈夫ですよ。
ではさっそく、それぞれのポイントを説明していきます。
さきを急ぎたいときは「おすすめのペレット」まで進んでくれ
1. 主原料から選ぶ
まずはペレットの主原料から。
ペレットの主原料はじつは牧草なのですが、なにが使われているかというと、基本は以下の2つです。
- アルファルファ:たんぱく質とカルシウムを多くふくんだ特徴を持った、ヨーロッパ原産のマメ科の多年草
- チモシー:たんぱく質やカルシウムはすくない代わりに、繊維質が豊富な特徴を持った、ヨーロッパ原産のイネ科の多年草
アルファルファがメインのペレットはエネルギー量が多いです。
そのため、大切な体づくりの時期である成長期の子ウサギに適していて、そのほかでいえば、
- 妊娠・授乳で栄養が必要な繁殖期の母ウサギ
- 量を食べられなくなってやせてきた高齢期のお年寄りウサギ
こういった場合も、アルファルファのペレットが役に立ちます。
一方でチモシーがメインのペレットは、ヘルシーでうさぎの歯や胃腸にもいいです。
成長が落ち着いたあとの大人のウサギに適していて、基本はこのチモシーベースを使うことになるでしょう。
体型を維持する大人ウサギの時期がいちばん長いからだな
まとめると、主原料のちがいによる選び方は、以下のとおりです。
- アルファルファがメインのペレットは高カロリーで栄養バツグン。嗜好性は高く、とくに成長期の子ウサギの体づくりに適している
- チモシーがメインのペレットは低カロリーでヘルシー。趣向性は低いが、大人ウサギの体型&健康維持に適している
基本的にはアルファルファは子ウサギ、チモシーは大人ウサギ、とおぼえておけばOKです!
ちなみにチモシーが歯や胃腸にいいというのは、
- 牧草はうさぎの歯(一生伸びつづける)を適切な長さにすり減らしてくれる
- 繊維質が腸の蠕動運動をうながしてくれる
などの効果があるからです。くわしくは牧草の選び方でも解説してあります。
2. 年齢や成長段階に合わせて選ぶ
ペレットはうさぎさんの年齢や成長段階に合わせて選ぶのも大切なポイントです。
うさぎのライフステージに合わせて販売されているペレットも多く、モノによっては使い分けも必要になります。
それで、その成長段階はどう分けられているんだ?
具体的には、うさぎの成長段階は、以下の3段階で分けられることが多いです。
- 成長期
- 維持期
- 高齢期
ここでは、それぞれの年齢の目安と、そのときにあたえるペレットについて見ていきましょう。
成長期(子ウサギ)
子ウサギが大人ウサギへと育っていく「成長期」は、うさぎさんが体をつくる大切な時期です。
たくさんの栄養が必要となる時期だな
成長期はだいたい7か月~1歳くらいまでで、
この時期のペレットはさきのとおり、エネルギー量が多いアルファルファがメインのものがおすすめです。
一般的には子ウサギ用の「グロース」という名前でペレットが販売されています。
維持期(大人ウサギ)
子ウサギの成長が一段落して大人ウサギとなった維持期は、成長期ほどの栄養は必要ではなくなります。
体型や、歯、胃腸などの健康を維持していく時期で、基本はここでいちど、ペレットを変えることになります。
成長期のペレットをそのままあげていると、肥満になってしまったりもするからです
維持期は7か月~1歳から5歳くらいまでで、
この時期のペレットは、これもさきのとおり、ヘルシーなチモシーがメインのものがおすすめです。
一般的には大人ウサギ用の「メンテナンス」という名前で販売されています。
高齢期(シニア)
大人ウサギからお年寄りウサギになる高齢期は、ペレットの選び方には慎重になる時期です。
- 運動量が減って体重が増えてきた → 低カロリータイプに
- 量が食べられなくなってやせてきた → 高カロリータイプに
など、うさぎさんの健康状態に合わせて、ペレットを選んであげる必要もでてきます。
高齢期は5歳くらいからで、
この時期のペレットは、うさぎさんの体の衰えに応じて栄養が配合されるなどしています。
これも、一般的には高齢ウサギ用の「シニア」として販売されています。
3. 保証成分から選ぶ
ペレットのパッケージの裏側を見ると、成分表やカロリーなどが表記されています。
この成分表にも、ペレット選びの大切なポイントがあるので、見ていきましょう。
たとえば以下は、マルカンの「まんぷくチモシー」というペレットの成分表です。
基本的には、ペレットの成分表はこのように、
- たんぱく質
- 脂質
- 繊維質
- 粗灰分(そかいぶん:ミネラル成分のこと)
- カルシウム
- 水分
- カロリー(代謝エネルギー)
などの項目が表記されていて、ほとんどの場合カルシウム量の表記もあります。
※ちなみにこのまんぷくチモシーは、低繊維質・高カロリーで、あまりよくないです。
そして、ここで着目すべきは、
たんぱく質・脂質・繊維質・カルシウム・カロリー
の5点。これもそれぞれ見ていきましょう。
たんぱく質
たんぱく質はうさぎさんの成長に欠かせない大切な栄養素です。
子ウサギには15~18%、大人ウサギには12~15%
くらいのものが多く、目安としてもそれくらいがちょうどいいですよ。
- 子ウサギは体づくりがあるのでたんぱく質は多め
- 大人ウサギは体型の維持が必要なのでたんぱく質はすくなめ
と、基本的にはおぼえておくといいでしょう。
脂質
脂質(脂肪分)は多すぎるとうさぎさんが太ってしまいます。
しかし、だいたいのペレットは2~4%のあいだで大差はなく、そこまで大きく変わりません。
うさぎさんの体重が気になるときは脂質も気にかけてあげ、低めのものを選んであげるのがいいでしょう。
繊維質
主原料のところでも見ましたが、繊維質にはつぎの効果があるなど、かなり大事なポイントです。
- 伸びつづけるうさぎの歯をすり減らす
- 腸内細菌にエサをあたえて腸内環境をととのえる
- 腸の蠕動(ぜんどう)運動をうながし、毛などの異物をうんちといっしょに出しやすくする
基本的には、繊維質は多いに越したことはありません。
子ウサギには15~18%以上、大人ウサギからは20~24%以上
を目安に選んであげましょう。
繊維質はマシマシでヨロシク!
カルシウム
カルシウムはうさぎさんが骨などをつくるために必要な栄養素です。
とくに成長期の子ウサギにはしっかりとってもらいたい成分で、これも要チェックです。
ただ、大人ウサギの場合はとりすぎると「尿石症」になる可能性があるので、注意してください。
かなり痛いやつだな
そんなわけで、カルシウム量もチェックです。
目安としては、子ウサギには0.8~1.0%、大人ウサギ以上には0.5~0.7%くらいがちょうどいいでしょう。
カロリー(エネルギー)
カロリーは、私たちとおなじで、以下のようにしても選べます。
- ダイエットが必要なら低カロリーのもの
- 栄養をしっかりとってもらいたいときは高カロリーのもの
目安としては、230~250kcalは低カロリー、270~290kcalは高カロリー(100gあたり)といえます。
ただし、カロリーはメーカーによってバラつきがあります。
子ウサギ用も大人ウサギ用もあまり変わらなかったりもします
したがってカロリーに関しては、うさぎさんの体重をみながら、必要であれば考えてあげるようにしましょう。
なお、カロリー表記がないペレットもときどきあるのですが、
- たんぱく質が高い、脂肪分が高い
- 繊維質が低い
この条件が重なると高カロリーになる傾向があるようです。こちらも参考にしてください。
4. 原材料から選ぶ
原材料にもチェックポイントがあります。
保証成分とおなじく、パッケージの裏や横に表記されていて、以下のようになっています。
これもマルカンの「まんぷくチモシー」の原材料です。
基本的には配合量が多いものから順に書かれているので、ほとんどの場合、チモシーかアルファルファからはじまります。
そして、ここでチェックしておきたいのは、
まずはチモシーかアルファルファか、どっちがベースになっているか。
そのほかでは、以下のような、健康にいい成分が配合されているかもチェックです。
- 乳酸菌・オリゴ糖など:うさぎの腸内環境をととのえてくれる働きがある
- アミノ酸:うさぎの免疫力や抵抗力を高めてくれる働きがある
これもペレットによって変わり、「食欲増進」や「尿臭抑制」などの効果があるものもあります。
また、ペレットにはつなぎとして小麦が使用されるのが一般的ですが、小麦には「グルテン」という、うさぎが消化しにくい成分がふくまれています。
そのため小麦不使用(グルテンフリー)のものも増えていて、その表記がパッケージにあればなおよしです。
グルテンフリーは、基本的にはワンランク上のペレットで、よりうさぎさんのお腹にやさしくなっていますよ。
小麦不使用なら原材料から小麦は消えるということだな
5. 形、味、匂いから選ぶ
そして最後に、ペレットの「形・味・匂い」です。
ペレットの形状はさまざまで、つぎのようなちがい・特徴があります。
- 大きい粒:食べごたえはあるが、子ウサギや高齢ウサギには大きすぎる場合も
- 小さい粒:子ウサギ~高齢ウサギまでみんな食べやすい
- 棒状:前歯にいい(くわえてポリポリいけるから)
かたさにも「①主流のソフトタイプと②かたいハードタイプ」があります。
これらは、パッケージにペレットの形が印刷されていたりもするので、購入するまえに確認しておきましょう。
(※ただしハードタイプはほとんどなく、大半はソフトタイプです)
ペレットの形は、大きいとうさぎさんが食べてくれなかったりもします。
ハードタイプは噛む力が弱くなってくる高齢ウサギには、食べるのがひと苦労となってしまうこともあります。
でも、これを知っておけば……
- 子ウサギや高齢ウサギには粒が小さいものにする
- 高齢ウサギには食べやすいソフトタイプにする
このようにペレットを選んであげられるので、もう大丈夫ですね!
それからペレットの味と匂い。
味は「はちみつ」などの嗜好性が高いものが配合されていると、食いつきがよくなります。
しかし匂いは、ほぼほぼ開封してみるまではわからないので、
新しいのを購入したときは、気に入ってくれることを祈って開封するんだ
ペレットの味が知りたい? そんなときは、ためしに自分で食べてみるのがおすすめだ。
子うさぎ~高齢うさぎまで使えるおすすめのペレット
ここまで、うさぎのペレットの選び方を5つの項目から見てきました。
これらを考慮すれば、きっとうさぎさんに適したペレットが見えてくるはずです。
ただ、成分などをもとにいちから探すのも大変ですよね?
そこでここでは、これまで見てきたことを考慮してのおすすめのペレットを6つ紹介します。
「コレだ!」というものはきっと見つかるはずなので、ぜひ参考にしてくださいね。
ラストには私がたどりついた一品も紹介するので、どうぞこちらにもご期待ください!
1. ハイペット うさぎの恵&極
まずは、小動物用フードの製造・販売をおもにおこなっているハイペットのペレットから。
牧草だと「パスチャーチモシー」が有名で、フード関係は信頼できるメーカーです。
そしてこのハイペットから出ているペレットは、「恵」と「極」がアツいです。
恵(めぐみ)
粗たん白質:13.0~15.0%、粗脂肪:2.0~3.0%、粗繊維:22.0~26.0%、粗灰分:4.0~6.0%、水分:10.0%以下、カルシウム:0.3~0.5%、約240kcal/100g
牧草(チモシー)、小麦粉、きな粉、脱脂大豆粉、アミノ酸(リジン、メチオニン)、ビタミン類、食塩、ミネラル類、オリゴ糖、乳酸菌EC-12(殺菌処理)
ハイペットの恵シリーズは、ほかのペレットとはひと味ちがいます。
ウサギの食性観察から生まれた、前歯の使用をうながす新形状のロングペレットが採用されているのです。
- うさぎの不正咬合(歯の伸びすぎ)をケア
- 腸内環境をととのえる「乳酸菌・オリゴ糖」、抵抗力アップの「アミノ酸」も配合
などの効果があって、獣医師との共同開発品なので信頼度も高い!
また恵シリーズは以下の3種類で、うさぎさんの年齢に合わせて選べるのもいいです。
成分は繊維質がどれも21~26%と高く、カロリーも240~260kcalと低めなのもうれしいところ。
ちなみに子ウサギ用のグロースは、カルシウム量は0.3~0.5%と低めですが、その代わり脂肪分が3~4%と高いです。
子ウサギの成長には問題ないといえるでしょう!
極(きわみ)
粗たん白質:14.0~16.0%、粗脂肪:2.0~4.0%、粗繊維:20.0~24.0%、粗灰分:5.0~8.0%、水分:10.0%以下、カルシウム:0.5~0.7%、約240Kcal/100g
牧草(チモシー、アルファルファ)、豆類(きなこ、おから、脱脂大豆)、野菜類(にんじん、小松菜)、糟糠類、アミノ酸(リジン、メチオニン)、ビタミン類、食塩、ミネラル類、オリゴ糖、乳酸菌EC-12(殺菌処理)
そしてこちら、いわば恵の上位互換品がうさぎの極(きわみ)です。
- デンプン類・穀類フリー
- 小麦に含まれるグルテンもフリー
と、ダブルフリーを実現し、うさぎさんのおなかにやさしい(消化にいい)のが特徴です。
繊維質はこれも20~24%と高く、カロリーは240kcalとうれしいひかえめ。
恵とおなじくペレットの形状はロングタイプで、乳酸菌やオリゴ糖、アミノ酸も配合されています。
さらにきわみは、成長期~高齢期までオールステージが対象となっています。
ペレットを途中で替える必要がないところも便利だな
「極」の名に恥じないペレット、それが、うさぎのきわみというわけですね。
2. GEX ラビットプレミアムフード
たんぱく質:14.0%、脂肪:2.5%以上、粗繊維:18.5%以下、灰分:8.5%以下、水分:10.0%以下、カルシウム:0.7%以上、リン:0.35%以上、298kcal/100g
アルファルファミール、粟糠、コーンミール、小麦粉、フスマ、ソイプロテイン、酵母、アスコサン、ビタミン類、ミネラル類、フラクトオリゴ糖
GEX(ジェックス)も大手の小動物用品メーカーで、ここからは「ラビットプレミアムフード」がでています。
同ペレットは、うさぎさん本来の食生活を実現すべく、臨床獣医師とブリーダーによってつくられたもの。
あくまでも主食はチモシー牧草であることを前提とした、嗜好性の高いアルファルファがメインのペレットです。
- 対象は全年齢で食べやすい小粒タイプ!
腸内環境をととのえてくれるフラクトオリゴ糖に加え、うさぎの免疫力を維持するRNAヌクレオチドも配合されていますよ。
ただ、このペレットは、繊維質が18.5%以下とやや低く、カロリーが298kcalと高めです。
なので、しっかりと主食の牧草を食べてくれるうさぎさんや、
最適な組み合わせでつくられた、同社の「ラビットプレミアムチモシー」といっしょに使うのがおすすめです。
腸内環境を強化する「シンバイオティクスブレンド」もあって、おなかが弱いうさぎさんにはこちらもいいですよ。
3. OXBOW エッセンシャル ラビットフード
粗たんぱく質:14.00%以上、粗脂肪:2.00%以上、粗繊維:25.00%以上29.00%以下、水分:10.00%以下、カルシウム:0.35%以上0.7%以下、リン:0.25%以上、塩分:0.30%
粗挽きチモシー、大豆外皮、大豆粕、サトウキビ糖蜜、粗挽き小麦、ナトリウムベントナイト、大豆オイル、食塩、ビタミン類、ミネラル類など
OXBOW(オックスボウ)は、アメリカで設立された小動物用フードなどを製造・販売しているメーカーです。
このメーカーから出ている、大人ウサギ用の「エッセンシャルアダルトラビットフード」は、世界的にも高く評価されています。
同ペレットは、嗜好性が高い(逆にいえば太りやすい)アルファルファは完全不使用。
チモシーをメインにすべて自然の素材だけでつくられていて、このことが世界中の獣医師から評価されているのだそうです。
そして、このペレットの特徴だが、
なんといっても繊維質の高さで、その量なんと25~29%と、この水準はかなり高いです。
(※今回のなかではいちばん高いです)
繊維質が豊富なので、ダイエット中のうさぎさんにもおすすめですよ。
もっとも、ペレットがハードタイプとかたいので、高齢ウサギは食べるのが大変となることもあると思います。
高齢ウサギにあたえるときは、食べづらそうにしていないか注意してみてあげるようにしましょう。
種類はおもに子ウサギ用の「ヤングラビットフード」と、大人ウサギ用の「アダルトラビットフード」の2種類。
4. 日本全薬工業 コンフィデンス
水分:10.0%以下、粗たんぱく質:14.0~17.0%、粗脂肪:2.0~4.0%、粗繊維:16.0~19.0%、粗灰分:6.0~8.0%、カルシウム:0.6~0.8%、リン:0.3~0.5%、280kcal/100g
アルファルファ、あわ糠、とうもろこし、小麦粉、脱脂大豆、ふすま、ビール酵母、植物抽出エキス、はちみつ、各種ビタミン・ミネラルなど
ラビットフード「コンフィデンス」は、長年ペットフードを開発してきた研究所と臨床獣医師によって共同開発された、療法食ともいえるペレットです。
その特徴は以下のとおりで、
- カルシウム量を制限して尿石症に配慮
- 対象は全年齢なので切り替える必要はなし
ハチミツが配合されているのでうさぎの食いつきもよく、ほかのペレットは食べないときにもためせます。
動物病院でおすすめされることも多く、
カルシウムっぽいおしっこが改善しました!
という飼い主さんの声もよく聞かれるなど、こちらも評判のいいペレットです。
もともとは動物病院専用でしたが、現在は通販でも入手できるようになりました。
繊維質が16~19%とやや低いので、しっかりと牧草も食べてもらいながらの使用がおすすめです。
ペレットが食べやすい小粒になって繊維質もアップした「コンフィデンスプレミアム」も要チェックですよ。
ちなみにコンフィデンスの主原料はアルファルファですが、ほかの原料を調節することで「低カルシウム・低カロリー」を実現しているそうです。
5. その他の人気があるペレット
このあとでイチオシの一品もひかえているので、のこりはここで一気に紹介します。
そのほかの人気があるうさぎのペレットです。こちらもペレット選びの参考にしてくださいね。
SANKO ラビットプラス
粗タンパク質:13.0%以上、粗脂肪:2.5%以上、粗繊維:22.0%以下、粗灰分:10.0%以下、水分:10.0%以下、カルシウム:0.6%以上、240kcal以上/100g
チモシーミール、ホイミーフィード、脱脂大豆粕、ふすま、アルファルファミール、小麦粉、ポリフェノール、茶葉エキス、オオバコ、タンポポ、ビタミン類、ミネラル類、酵母等
SANKOのラビットプラスは、ダイエットを目指すうさぎさんにおすすめのペレットです。
低カロリーで体型維持にもいいですし、タンポポ・オオバコ・ポリフェノールなども配合されていて、
- 消化機能を活発にする
- 尿臭抑制、免疫力アップ
など、いろんな効果が期待できます。
商品展開はつぎのとおり。
- ダイエット・グロース(子ウサギの成長用)
- ダイエット・メンテナンス(大人ウサギのダイエット用)
- ダイエット・ライト(大人ウサギ~高齢ウサギのダイエット用)
- シニア・サポート(大人ウサギ~高齢ウサギの栄養摂取用)
子ウサギ用にはアルファルファが配合されているので、しっかり成長をサポートしてくれます。
またシニア・サポートはダイエット目的ではなく、栄養摂取を目的としたペレットになっています。
ちなみにダイエット・ライトのカロリーは「220kcal以上/100g」と、今回のなかではいちばん低いです!
イースター プレミアムレシピ
たんぱく質:12.0%以上、脂質:2.0%以上、粗繊維:21.0%以下、灰分:9.0%以下、水分:10.0%以下、カルシウム:0.6%以上、リン:0.3%以上、255kcal以上/100g
チモシーミール、えん麦、米糠、乾燥おから、タピオカ澱粉粕、脱脂大豆、ビール酵母、脱脂米糠、ビートパルプ、ゼオライト、ブドウ糖、植物抽出発酵エキス、たんぽぽ粉末、おおばこ粉末、乾燥カモミール、乾燥ローズマリー、殺菌処理乳酸菌、ミネラル類、アミノ酸類、ビタミン類
小動物のペットフードを販売するイースターは、さきにいうと、私がたどりついたペレットのメーカーです。
そんなイースターの「プレミアムレシピ」には、以下の特徴があります。
- 獣医師との共同開発で小麦不使用
- うさぎの尿臭に配慮したダブル消臭成分を配合
- うさぎの健康維持に乳酸菌・野草・ハーブも配合
特筆すべきは毛球(おなかで毛などが詰まるうっ滞)に配慮しての「小麦不使用」なところでしょう。
商品展開はつぎの3種類ですが、
成長段階で分かれているペレットでグルテンフリーのものは、じつはあまり多くありません。
おなかに配慮しながら、ペレットを順番に変えていきたいときは、その願望をかなえてくれることでしょう。
うさぎの成長にあわせてペレットを変えるのは、楽しみのひとつでもあるからな
250g×4パックで小分けされているのも、鮮度が保ててありがたいです。
ということで、今晩の夕食は、イースター社の「プレミアムレシピ」でいかがでしょうか!?
うさぎ用ペレットでたどり着いたイチオシの一品
うさぎのおすすめペレットには、各メーカーの特徴が光っていましたね。
それはあとでまとめることにして、これでラストです。
私が紆余曲折をへて、ついにたどり着いた、イチオシの一品をご紹介しましょう。
こちらでございます!!
銘柄 | イースター バニーセレクション メンテナンス |
主原料 | チモシー |
ペレットのタイプ | 小粒 ソフトタイプ |
内容量 | 1.5kg/3.5kg/6.5kg |
バニーセレクション・シリーズは、獣医師およびうさぎ専門店の協力によって開発された、室内飼いウサギ用の高品質総合栄養フードです。
「長い歴史を持つアメリカ研究協議会(NRC)の基準にもとづいて、うさぎの成長段階に合わせた栄養素・繊維質などに着目した、選りすぐりの高品質牧草を主原料に完成したペレット」
とのことで、その品質の高さには(私もふくめて)愛用者が続出! ユーザーからは「バニセレ」の愛称で親しまれています。
そんな同製品の特徴は、「低カロリー・高繊維質・低カルシウム」の3本柱。
大人ウサギ用のメンテナンスは、つぎのようにうさぎの健康を維持してくれます。
- チモシー牧草が主原料なので、肥満が気になるうさぎのプロポーション維持に役立つ
- 高繊維質がお腹や歯の健康を助け、適切なカルシウム量がうさぎの体づくりを維持してくれる
また気になる成分は以下のとおりで、
たんぱく質・脂質は低め、繊維質は高め、カルシウムも低めとすべてがちょうどいい。
さらにカロリーは235kcalと、驚異の低カロリーとなっているのにも注目です。
これは当時私がさがしたなかで、もっとも低い数値となっていました。
原材料にはうさぎさんの腸内環境をととのえる乳酸菌や、抵抗力を上げるアミノ酸も配合されています。
ペレットも小粒で食べやすく、これまた匂いもよくて、いうことなしです。
商品展開はつぎの4種類で、
7歳以降のスーパーシニアまであるのも、ほかのペレットとはちがいます。
子ウサギから使っていれば、おなじメーカーの製品なので、切り替えによるストレスも軽減できますよ。
じっさい私も「メンテナンス→シニア」の切り替えは瞬時に完了しました
さらにすごいのは、それだけではないところです。
なんと、バニーセレクションには、
といった、うさぎさんの品種に合わせた専用ペレットの展開もあるのです!
我々だけの専用装備というわけだな
しかも、バニーセレクションには、上位版のプロシリーズの展開もあるんですね。
これはなんと、小麦不使用のグルテンフリー。
基本的には店頭販売限定品ですが、うさぎさんのおなかの調子が気になるときは、こちらもおすすめですよ。
そんなわけで私は、シニアのまえは、メンテナンス3.5kgをいつもまとめ買いしていました。
バニセレ・ダンボールもすてきですね。
やっぱバニーセレクションよ
バニーセレクション・ダンボールに感銘を受けるイブスター店長です。
以前までは肥満気味だったのも改善しましたし、それによってソアホック(足裏の毛がはげる)もよくなりました。
食いつきもかなりよくて、これを食べるのが毎日の楽しみにもなっているように感じます。
私がバニーセレクションをおすすめするのには、そういった理由もあります。ためしてみる価値ありですよ。
今回のまとめ
- ペレットはうさぎの栄養補助食品
- ペレットの選び方は年齢、成分、原料などが参考になる
- メーカーの特徴を見て、うさぎさんにあったペレットを選んであげよう
ペレットはうさぎさんが毎日食べるものなので、とくに気をつかってあげたいもののひとつです。
どれにすればいいか最初はわからないと思うのですが、今回見てきた内容で選び方はもうバッチリですね。
子ウサギから高齢ウサギまで、成長段階に合わせたベストなものを選んであげましょう!
それとおすすめペレットのまとめだな
この記事で紹介したペレットには、以下の特徴があります。
メーカー | 製品名 | 特徴 |
ハイペット | うさぎの恵&極 | 棒状で前歯にいい、極はグルテンフリー |
GEX | ラビットプレミアムフード | 嗜好性が高い、同社の牧草とセット使いがおすすめ |
oxbow | エッセンシャルラビットフード | 素材は自然のものだけで繊維質が高い、ハードタイプ |
日本全薬工業 | コンフィデンス | カルシウム少なめの療法食、動物病院でもおすすめされる |
SANKO | ラビットプラス | ダイエットがしたいうさぎにおすすめ |
イースター | プレミアムレシピ | 小麦不使用、成長にあわせて3段階のラインナップ |
イースター | バニーセレクション | 低カロリー・高繊維質・低カルシウム、バリエーションも豊富 |
各メーカーのペレットには、それぞれの強み・決め手があります。
どれも特徴的な利点があるので、こちらもペレット選びの参考にしてください。
あと街のペットショップでは、やたらと安いペレットも販売されていますが、
繊維質が低いとかカロリーが高いとか、低価格のペレットには、なにかしらよくないところがあります。
うさぎさんの健康はなにかあってからでは遅いケースも多いので、しっかりとしたものを選んであげてくださいね。
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