【適正体重から計算!】うさぎに与える牧草とペレットの1日分の量

うさぎさんにはそれぞれの「適正体重」というものがあり、餌の分量を決めるに当たってはこれが重要になってきます。

うさぎさんに与える毎日の餌の分量は、実はメーカー、専門店、飼育書などによって意見が異なり、どれがベストなのかを判断するのは結構難しい。

特に、成長期(子ウサギ)や維持期(大人ウサギ)によっても適切な餌の分量は変わってくるので、大雑把な分量であげているとうさぎさんが痩せてしまったり、太ってしまったりと、健康にも影響が出てきてしまいます。

そこで、定期的に獣医の先生に体型をみてもらい、理想のウサギプロポーションを追い求める私が、これだ!という餌の分量についての指標をここにまとめました。悩ましい皆さんと全うさぎさんのために……

うさぎの食事の基本

うさぎさんが健康な体を作り、維持していくために必要なことで、最も大事なこととも言えるのが適切な食事とその分量。

うさぎさんは様々な草を食べる完全な草食動物で、食事の基本は牧草とペレットです。主食の牧草は歯や胃腸の健康を助けてくれ、牧草だけでは足りない栄養はペレットが効率的に補ってくれます。

食事を与えるのは基本的には朝と夕方以降の1日2回。うさぎさんは薄明薄暮性といって早朝や夕方の薄っすらと明るい時間帯に活動が活発になる生き物です。特に夕~夜にかけては活動的になることが多いので、夕~夜の時間帯は餌を多めにしてもいいでしょう。

そして、今回の本題である餌の分量。
これに関してはうさぎさんの成長段階によって大きく変わってきたりもするので、以下、牧草とペレットに分けてそれぞれ見ていこう!

成長期&維持期に与える牧草の量

成長期の子ウサギに適したアルファルファ牧草、維持期の大人ウサギに適したチモシー牧草。これらは年齢によって種類を切り替える必要がありますが、分量は年齢に関わらず常に食べ放題にしておくのがベストです。

牧草はうさぎさんの歯が伸びすぎるのを防ぎ、繊維質が飲み込んでしまった異物(毛球など)の排出を助けてくれる役割があるのですが、もっと根本的なところで、牧草はうさぎさんの体を作る栄養にもなります。

元々野生のウサギは決して栄養が豊富ではない草や木の根、木の皮などを食べていたのですが、そのような環境でも生き抜くため、うさぎさんの体には植物を腸内で発酵させて栄養に変換する機能が備わっているのです。

牧草はうさぎさんの全ての健康に関わる大事な食事。事実、かかりつけの獣医の先生もこう言っています。

獣医
獣医

とにかく牧草を食べさせてあげて下さい

よって、牧草は食べ放題がベスト!

分量は1日2回朝と夜に餌箱に沢山入れておき、うさぎさんが半日でどれくらい食べるのかを見極めながら、1度に補充する分量を調節していくといいと思います。

あまりにも沢山入れすぎて残ってしまうと、牧草は鮮度が落ちてうさぎさんが食べなくなったりもします。そうなった牧草は床材にするか、天日干しで香りを出すか、もしくは捨ててしまうかして、そのまま餌箱の中には入れておかないようにしよう!

イブスター店長
イブスター店長

ウサギはお腹が空いていても食べない物は食べないぞ。グルメアニマルだからな

成長期(子ウサギ)のペレットの量

続いて成長期(子ウサギ)のペレットの量ですが、ここから少し難しくなっていきます。

うさぎさんの成長は、生後4か月ほどの幼年期を経て6~7か月ほどで落ち着き、1年ほどで立派な大人ウサギになるというのが一般的なのですが、この成長期はうさぎさんが体を作る大事な時期で、ペレットの量が少ないと成長不良を起こしてしまう恐れがあるのです。

そこで、成長期のペレットの分量なのですが、これは主に、

  1. うさぎの体重の3~5%を1日に与える
  2. 成長期はペレットも食べ放題にする

という2つの意見に分かれます。

①のうさぎの体重の3~5%というのは、飼育書やメーカーの説明文に表記されている数値で、一般的なうさぎさんの成長に必要な分量がこれくらいという数字なのだと思います。生後4か月までの幼年期は多めの5%、それ以降は3~5%に調節するという、うさぎさんの体の大きさに合わせてペレットの分量も調節していくという与え方です。

②の成長期はペレットも食べ放題というのは、これもメーカー公表の意見ですが、成長期にペレットに制限をかけると栄養を十分に摂れなくなってしまい、体を作る成長に悪影響を及ぼしてしまうので、ペレットは食べ放題にするという与え方です。

そこで、私が思うには、成長期は基本的には②の食べ放題を選択し、もしペレットを食べ過ぎて牧草を食べなくなってしまうのであれば、ペレットは①の体重3~5%に切り替えるというのがベストではないかと思います。

うさぎさんの食いつきからして牧草よりもペレットの方が美味しい。しかし、ペレットでお腹が一杯になってしまい、牧草を食べなくなってしまうという状況は避けなければなりません。あくまでも主食は牧草なのです。

また、ペレットは生後6~7か月くらいで大人ウサギ用のものに切り替えることになるので、食べ放題にしていた場合はここで、ペレットの分量を体重の3~5%に調節する(大人になる1歳まで)というのがいいのではないかと思います。

イブスター店長の場合、成長期は牧草も沢山食べていたので1歳頃まではペレットも食べ放題にしていたのですが、やはり少し太ってしまいました。なので6~7か月のペレット切り替え時期から分量を調整するのがベストではないかと思いますよ。

POINT

ペレットを食べ放題にする場合は常に餌箱にペレットを山盛りに入れておくのではなく、うさぎさんが半日でどれくらいのペレットを食べているのかを日々観察し、基準の量で食べ切っていたら増やす、残っていたら減らすなどして、適切な量を見極めてあげるようにしよう!

維持期(大人ウサギ)のペレットの量

そして、うさぎさんが1歳を超えた維持期(大人ウサギ)のペレットの量ですが、これはもう少し難しくなります。

メーカーによっては維持期のペレットの量も4~6%と多めに表記されているものもあるのですが、近年はペレットは少なめにした方がいいという意見が多く、飼育書や動物病院の意見などを総合すると、維持期のペレットの量は体重の1~3%がベスト。

現に、イブスター店長かかりつけの獣医の先生も、

獣医
獣医

ペレットは少なめで大丈夫です。何よりも牧草を!

とのことで、体ができ上がった大人のうさぎさんにはそこまで多くのペレットは必要ないそうです。

しかし、ここで1つ問題が。

成長期のうさぎさんはどんどん体が大きくなるので、食べるだけペレットを与えてもいいとは思うのですが、大人になって体ができ上がったうさぎさんは必ずしもベストなプロポーションに仕上がっているとは限りません。

例えばイブスター店長のように少し太ってしまっているかもしれませんし、反対にペレットが足りていなくて少し痩せてしまっているかもしれません。

そこで、うさぎさんが大人になった後、体重の1~3%の分量でペレットをあげ続けていると、太り気味のうさぎさんは太り気味のままに。痩せ気味のうさぎさんは痩せ気味のままになってしまう可能性が出てくるのです。

よって、ここからはうさぎさんのベストな体型、「適正体重」を見極めてペレットの分量を調節してあげる必要が出てきます。

うさぎの適正体重の見分け方

私たち人間がそれぞれ身長や骨格が違うように、うさぎさんにもそれぞれの体の大きさがあるため、ベストな体型は当然うさぎさんによっても異なってきます。

適正体重とはそのうさぎさん、その個体に適した体重のことで、理想的な体型を維持できる体重のことを言います。

うさぎさんの適正体重の見分け方は、動物病院に行って獣医の先生にみてもらうのが一番早いのですが、実は飼い主さん自身でも見分ける方法があります。

それがこちら!

うさぎの適正体重の早見表

(出典:http://www.therabbithouse.com/diet/rabbit-weight.asp(英語)

これは「The Rabbit House」という海外の飼育サイトの「うさぎの適正体重早見表」で、痩せすぎの①番から太りすぎの⑤番までがうさぎさんの見た目つきで解説されていて、恐らくこれが一番わかりやすいと思います。

ちなみに体型の5段階評価では以下のようなことが書かれています。

痩せすぎ(1番)

  • 背骨、助骨、股関節(臀部)の骨は肉付きがなく、鋭く目立つ
  • 骨盤と脊椎の周りにくぼみ
  • 脂肪と筋肉が少なく、手足が細く骨ばっていると感じ、移動する能力が損なわれる可能性

痩せ気味(2番)

  • 背骨と腰の骨は感じやすい
  • 脂肪と筋肉が少し少ない

理想的(3番)

  • 首から尻尾まで、そして腰から腰までが滑らかな曲線
  • 背骨、肋骨、股関節(臀部)の骨は触りやすいが、厚い布で覆われているように鋭くない
  • いくつかのウサギ(特にメス)は、あごの下に毛皮の巻き物(肉垂:にくすい)を持っているが、これを優しくつまんだ時に皮膚のひだのように感じる

太り気味(4番)

  • 助骨、背骨、股関節(臀部)の骨を手で感じるためには圧力をかける必要がある
  • 一般的に見た目が丸く感じられ、肉付きがいい
  • メスはあごの下をつまんだ時、脂肪のように感じる大きなたわみがある可能性

太りすぎ(5番)

  • 助骨を感じることができない、背骨と腰の骨は感じることが難しい
  • 足首、尻尾および首の周りに巻かれたような脂肪、及び垂れ下がったお腹
  • 自由に動き回るのが難しい

また、その下にはうさぎさんを上から見た体型も示されていて、理想的な体型ははっきりとした、それでいてへこみ過ぎていないくびれがあることがわかります。

以上のことから、ウサギの理想的な体型(適正体重)というのは、

  1. 首から尻尾、腰までが滑らかな曲線を描いていてくびれがあること
  2. 肋骨、背骨、臀部の骨は簡単に触れるが、鋭く骨ばっていないこと
  3. 特にメスのウサギは、あごの下の肉垂が皮膚のひだのようになっていること

というのが1つの指標になると思います。

うさぎの肋骨、背骨、股関節(臀部)

ちなみに、適正体重を知るために必要なうさぎさんの骨の場所はこのようになっていて、肋骨は首の後ろ、耳の下からお腹あたりにかけて。背骨は体の中心。臀部の骨はお尻あたりにあります。

イブスター店長
イブスター店長

骨の場所は今回だけの特別サービスだ

うさぎの体重をはかる

うさぎさんを触ってみて、そして見た目で体型が判断できたら、次はうさぎさんの体重を量ります。

体重も動物病院に行けば量ってもらえるのですが、これも飼い主さん自身で量る方法があります。

それがこちら!

これは小動物用の体重計、その名も「ペットくん」。

この体重計は5g単位でのデジタル計測、収納に便利な縦置きOKの薄型、簡単ワンタッチでの計測など、なかなか優れた体重計です。もちろんうさぎさんにも対応。

が、想像してみてほしい。うさぎさんを体重計の上に置いたとして、果たしてそのままじっと体重を量らせてくれるだろうか?いや、それはやはり難しい。特に持ち上げられるのが好きではないうさぎさんは脱兎の如く逃げていってしまうだろう。

しかし、この「ペットくん」はなんと、うさぎさんをキャリーケースの中に入れた状態で体重を量る機能「風袋機能」を搭載しているのです!!

これはもう動物病院で量るのと一緒!細かくうさぎさんの体重を量りたいという方、頻繁に動物病院へは行けないという方には、この体重計はオススメだ!

ペレットの分量を計算する

うさぎさんの体型、そして体重がわかったところで、いよいよ1日のペレットの分量が決定します。

うさぎさんの体重あたりのペレットの計算式は以下の通り。

計算式

体重(g)×0.01(1%の場合)=1日分のペレット量(g)

例えば、うさぎさんの体重が2㎏(2,000g)だったとすると、体重の1~3%のペレット量は20g~60gということになります。

そして、維持期(大人ウサギ)に必要なペレット量は、飼育書や動物病院、獣医の先生などの意見を基にさらに絞り込むと、1~3%の中でも、1.5%前後がベストだそうなので、適正体重(理想体型)からのブレを考慮した上でベストなペレットの分量をはじき出すと、以下のようになります。

  • 太り気味のうさぎさんには1~2%のペレットをあげてダイエット
  • 理想的な体型(適正体重)のうさぎさんには1.5%前後のペレットをあげて現状維持
  • 痩せ気味のうさぎさんには2~3%のペレットをあげて体重増量

このように、うさぎさんの体重から計算したペレットを朝夜に分けて与えてあげ、適正体重に近付けていく、もしくは適正体重を維持する、というのがいいでしょう!

うさぎのペレットの計量

ちなみにペレットの量り方ですが、これはデジタルのものがオススメ。

バネ式の物、特に100均の物は私も持っているのですが、毎回ズレますし、正確な分量を計量することができません。うさぎさんの体型や体重をはかっても、ペレットの分量がアバウトではここで全てが水の泡になってしまうのです!

そうならないためにも量りは正確性のデジタルがグッド!
私が使用しているのはタニタのクッキングスケールで、この量りは1g単位(より高性能なシリーズは0.1g単位)で計量ができ、当然カップなどの重さは引いて量ることができるので使いやすい!うさぎさんのベストプロポーションのためには、デジタル量りは必須アイテムだ!

イブスター店長の場合

うさぎ(ミニレッキス)の体型

それでは最後に、ダイエット中でもあるイブスター店長が食べているペレットの分量をご紹介しよう。

イブスター店長は骨格がしっかりとしていて、一般的なミニレッキスよりも大きくなったのですが、ペレットが多かったこともあってMAX体重は2.6㎏。

そこからダイエットを始め、ペレットの量を徐々に減らしていき、現在は体重の2%くらいの1日50g程度を、朝15g、昼5g、夜30gの3回に分けてあげているのですが、きちんと量った3分割が功を奏したのか、体重は2.4㎏台まで減量に成功!

触った感じは背骨、臀部は簡単に感じることができますが、肋骨を触るには一部軽い圧力が必要となる部分があり、見た目はややくびれが少なく、少しお腹が出ているようにも見えます。

獣医の先生が言うには、もう少し痩せるとベストだそうなので、どうやらイブスター店長の適正体重は2.1~2.3㎏くらいのようです。

イブスター店長
イブスター店長

まだ減量は続くのか……!?

そっぽを向くうさぎ

そっぽを向くイブスター店長。好きなだけペレットが食べられなくなってしまったからだ。しかし、それも理想的なウサギプロポーションのためだ……

彼のダイエットは続く。

今回のまとめ

・牧草は成長期、維持期に関わらず食べ放題
・ペレットは成長期は食べ放題でも、6~7か月頃から調整を始める
・1歳以降のペレット量は適正体重の1.5%前後が理想的

うさぎさんはどちらかと言うと痩せるより太ることの方が多いと思うのですが、体重が増えると足への負担が増えるため、ソアホックという足の裏の毛がはげてしまう病気のリスクが高まります。

特に短毛種であるミニレッキスはソアホックになりやすく、イブスター店長がダイエットを始めたのも実はソアホック対策のため。

うさぎさんが太っていてもいいことは特にありません。是非ともお家のうさぎさんの適正体重を見極め、食事の管理をしてあげ、日々の健康に役立ててほしいと思います。

それと、うさぎさんが1歳くらいになったら健康診断も兼ねて、一度動物病院に連れていってあげるといいぞ!

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