
なんかいい餌箱はないのか?
うさぎの餌箱(ペレット入れ)探しって、地味にむずかしいですよね。
イタズラができるものだと、おなかがすいたうさぎさんが、かじったりもしてしまうからです。
しかし私は、ついにほとんどなにもされない餌箱を見つけてしまったので、この記事ではそれを紹介します。
- うさぎの餌箱へのイタズラ問題と危険性
- すべての問題を解決する陶器製ペレット入れの性能とは?
さきにいうと、私がたどりついたペレット入れは、SANKOのハッピーディッシュボウルです。



それで、この餌箱のなにがスゴいかをお伝えするため、
この記事では、ふつうの餌箱を使っていると起こりやすい問題についてもお話ししていきます。
それらの問題にあてはまるなら、このペレット入れは、すべてを解決してくれる可能性がありますよ。
かなりオススメなので、うさぎの餌箱をさがしているならぜひ参考にしてください。ではまいりましょう!


この記事に登場するうさぎ
- ミニレッキスのイブスター店長
- 2016年11月生まれのオス(現在7歳)
- やや詳しいプロフィールはこちら
うさぎの餌箱へのイタズラ問題





餌箱なんて、餌が入れば何でもいいんじゃないんですか?
100均に行けばうさぎの餌入れに使えるものはいくらでもあるので、そうもいいたくなりますよね。
でも、うさぎさんの場合、なかなかそういうわけにもいきません。
なぜかというと、冒頭でもふれたように、餌箱はとくにイタズラされやすいものでもあるからです。



で、そのイタズラってなんなんだ?
ということでまずは、うさぎの餌箱へのイタズラから見ていきましょう。
ふつうの餌箱で起こりやすい問題は3つあるので、危険性とあわせて、それぞれ簡単に確認していきます。
1. 餌箱をひっくり返す


はじめに、うさぎが「餌箱をひっくり返す」問題です。
これは固定ができない(または軽い)餌箱で起こりやすい問題で、つぎのことが原因となったりします。
- エサの量に不満がある(もっとほしい)
- 「ケージから出してほしい」など、飼い主さんの気を引いている
- つまらない、イライラしている、ただ遊んでいるだけ
音を出しての自己アピールなど、基本的には、うさぎさんの不満があらわれた行動だといえるでしょう。



それで、これのなにが問題なのかですが、
ただ単純にうるさいとかはまだよくて、うさぎさんの「前歯にあまりよくないのでは?」と私は思います。
うさぎは前歯に不自然な力が加わると「不正咬合」という噛み合わせ異常になることがあります。ケージの金網をよくかじるなども原因となります。
うさぎさんは意外と力持ちなので、いろんなものを口で持ち上げられます。
でもそれが、歯にいいかわるいかといったら最低でもよくはないですよね?
ですから、歯のダメージになりそうな「ひっくり返す」は、できればさせないほうがいいのです。
2. 餌箱を動かす(掘る)


うさぎさんが餌箱を(掘るようにして)動かすのも問題です。
これも固定できない餌箱に多く、
餌箱の下にエサやおやつが落ちている
というときに起こりやすいと感じますが、これはつぎのことが危険です。
- 餌箱が変な場所に動かされてじゃまになる
- 動いた餌箱がほかのものにあたって破損の危険
うさぎさんが動かした餌箱が、牧草入れの前や近くにあると、牧草が食べづらくなります。
それはまだしも、小屋の真下(ジャンプしておりる地点)とかに餌箱が動いていたらあぶないですよね?
うさぎさんは骨が軽い生きものなので、こうした着地ミスで骨折してしまうこともあるのです。



あとは餌箱の「衝突」だな
うさぎさんが掘る動作で餌箱を動かした場合、餌箱がお尻の下をくぐり抜けてすっ飛んでいくことがあります。
このとき、餌箱がべつのものに「カーン!」とぶつかってしまうと、備品がこわれてしまうこともあるでしょう。
ケガのもとにもなるので、そういった理由からも、餌箱が動かされるのはよくないのですね。
3. 餌箱をかじる


そして最大の問題が「うさぎが餌箱をかじる」です。
これはプラスチック製の餌箱だと問題になりやすいもので、



なにがよくないかというと、
つぎの流れが生まれてしまう、ということでしょう。
- おなかがすいたうさぎが餌箱をかじるようになる
- 飼い主さんはかじるのをやめさせたい → 餌をあげる
- うさぎは餌箱をかじれば餌がもらえると知る → 餌箱をかじって餌を催促するようになる



ハトの実験でもこんなのあったな……スキナー箱だったか?
それはさておき、私はこのループに巻き込まれた結果、使っていた餌箱が以下の状態となってしまいました。


(※餌箱がかじられて、とくに側面が大きくヘコんでいる)
うさぎさんの胃腸は強いです。
プラスチックの破片程度なら、かじって食べても問題は起こらないことのほうが多いです。



それでも、プラスチックは異物には変わりません
ですから、できるならやめさせる、つまり餌箱はかじられないようにしたほうがいいのですね。
こういった異物の誤飲は「胃腸うっ滞」の原因にもなります。できるだけプラスチックはかじらせないようにしましょう。
最強のうさぎの餌箱(ペレット入れ)を探せ!


ここまでの話で、つぎのことがわかりました。
- 餌箱は「固定できない・軽い・プラスチック製」だとイタズラされやすい
- 餌箱へのイタズラはケガ・病気などの危険もあるのでやめさせたほうがいい
つまり、このことから考えてベストな餌箱の条件は、
固定できる・重い・陶器製(材質的にかじれない)
ということになるわけで、ここからは、その条件に合う餌箱をさがしたときの話をしましょう。



まず私が目をつけたのは「川井」製品でした
ペット用品メーカーの川井(KAWAI)からは、固定できる陶器製の餌箱が販売されています。
そのひとつに「牧草ポット」という、餌箱としても使える牧草入れがあって、


これがもう大当たりだったので、餌箱単体の「フードフィーダー」も検討してみたわけです。
しかしこのフードフィーダーは「幅10×奥行10×高さ4.5(cm)」と、思った以上に小さい。
またケージによっては、側面のおしっこカバーの関係で、宙に浮いた状態でしか取り付けられませんでした。



できれば餌箱は床に置きたいよなあ
うさぎの(4本足で立つ)体の構造からして、餌箱は床にあったほうが食べやすいと私は思います。
私たち人間でいうと、茶碗が目線の高さに浮いていたら……食べにくいですよね?



それと似たような話ではないかと
そんなわけで、ペレット入れはべつのメーカーで探すことにしたのですが、なんと私は見つけてしまったのです。
それが、三晃(SANKO)から発売されている「ハッピーディッシュ」というシリーズでした。
ハッピーディッシュシリーズがアツい


SANKO(三晃商会)は、小動物の飼育用品を幅広く製造・販売しているメーカーです。
このSANKOからは「ハッピーディッシュ」という置き型の餌箱が販売されていて、これがなかなかよさそうでした。
ハッピーディッシュシリーズの特徴はつぎのとおりで、
- 口までの高さが低い小動物に合わせてつくられている
- 陶器製のかじられない餌箱で、安定感があって食べやすい
固定はできないのですが、そのぶん陶器製で重量もあるので動かされにくいです。
餌箱の種類は、上部が丸みを帯びた形状の「ハッピーディッシュラウンド(↓)」や、
ケージの隅にピッタリとはまる「ハッピーディッシュコーナー(↓)」など、
ケージの形によっても使い分けられるようになっています。



それで! なかでもひときわ目を引いたのが、
どれよりも大きく、抜群の安定感を誇るであろう「ハッピーディッシュボウル」でした。
そしてこの餌箱こそが、私がたどりついた陶器製ボウルだったのです。
SANKOのハッピーディッシュボウルをレビュー





ハッピーディッシュボウルを使いなさい
はじめてこのアイテムを見たとき、私はウサギの神からの声を聞いたと感じました。
「オメェがさがしてるのはコレだからさっさと買え」と。
……そんなわけで、ここからは餌箱のレビューです。
ハッピーディッシュボウルのすべてをごらんにいれましょう。全貌はこちらです!


まずは届いた状態から。
すこし固めの箱に入っていて、餌箱は梱包材で巻かれていました。
陶器製品は配送時の割れが心配ですが、その衝撃にはもちろん配慮がされているので安心です。


開封するとこのような状態でした。
ハッピーディッシュボウルは、ボウルの形状が「中心に向かうにつれて深くなる」丸底になっています。
この特徴によって、自然と餌が中心に集まりやすく、うさぎさんは餌を食べやすくなっているわけです。



そして忘れてはならないのが~!
ボウルの底にほどこされたお花のマーク。
うさぎさんは餌を食べきると、そのお花マークを見られるようになっています。
「ラーメンのスープ完飲おめでとう!」のような遊び心があって、うさぎさんはハッピーな気分になれるのです!
いずれにせよ、この餌箱を使えば、うさぎさんはしあわせになれるということですね。


横から見てみると、このとおり、底が深くなっていることがわかります。


ちなみに、ハッピーディッシュボウルのサイズは「幅15×奥行15×高さ7(cm)」とけっこう大きめです。



私が思っていたより1.5倍くらい大きかったです
ボールペンと比較すると画像のとおりで、安定感はバツグンだと感じました。
それから、手で持つとズッシリとした重量感があって、その重さですが……


なんと586グラム!
大きめのペットボトル1本分くらいの重量があるので、うさぎさんからは動かされにくくなっていますよ。
使いやすさと楽しさをかねそろえたハイスペック餌箱「ハッピーディッシュボウル」。
さて、その実力はいかに……!?
ペレットを入れてみた


(ペレットを入れてみた)
と、そのまえに、ペレットをボウルの中に入れてみて、私はあることに気がつきました。



さきにこれを補足しておきます
ボウルは底が深くなっているので、ペレットが自然と盛り上がるような感じになる……。
そう、ふだんとおなじ量を入れていても、たくさんペレットが入っているように見えるのです!



これはダイエットにもよさそうだな


うさぎさんの目線ではこのように見えるはず。
たくさん餌が入っているように見えれば、うさぎさんの満足度も上がるというものです。





またペレットを食べ進めると、この状態になるのが理想ですが、
じっさいには、ここまでスルスルとは(真ん中には)寄ってきません。
それでも、ボウルは丸底になっているので、ふつうの平らなタイプよりもかなり食べやすそうだと感じましたよ。


そんなわけでいよいよです。
ペレットにかくされた底文字「完食おめでとう」を見るときは来たのです!
うさぎの食べやすさは?じっさいに使ってみた


(ケージにセットしたハッピーディッシュボウル)
イブスター店長の夕食の時間がやってきたので、じっさいに使ってみました。
餌箱にペレットを入れ、ケージのコーナーに設置してみると、上の画像のとおり。
これがほぼジャストフィットで、もはや固定もできている感がありました。


夕食にありつくイブスター店長です。



これは……すばらしい
ボウルの上部はオープンになっているので、首を曲げたりする必要はありません。
どこからでも餌を食べることができ、とても食べやすそうです。


真ん中からペレットを食べ進めています。
底が平らなタイプだと、ペレットが外側に散っていったりもするのですが、このボウルはそれがありません。
丸型でペレットが中心に集まりやすいのは、「=外側に散りにくい」でもあったのですね。





……? これは、お花マークだな
なるほど、中心から食べていくと、完食まえでもお花の「ごちそう様マーク」は見られると。
まあそんなのはどうでもいい話で、そのまま一気にペレットを完食してくれました。
これまでいくつかペレット入れを試してきましたが、使いやすさはすでにダントツのレベルでした!



食べにくさとかのストレスはゼロです
ちなみに、その後の話をすると、つぎのとおりで、
- 餌箱を動かすのは、エサがすき間に落ちているときにあるくらいでほぼなし(そのまま餌箱を置いておける、ひっくり返すのは不可能)
- 餌箱が大きいのでトイレとして使ってしまう(うんちをする)もなし。あったとしても数える程度で、たまたま入ったようなときくらい
以降は餌箱(ペレット入れ)は、これをずっと使っています。
(※2年半以上使っています)
よごれたときの掃除も拭くだけ簡単で、かじり傷もつかないなど、ずっと使いつづけられる逸品でしたよ。





ハッピーディッシュボウル……三種の神器のひとつと認めよう
洗濯機、冷蔵庫、ハッピーディッシュボウル(?)
それくらいよかったので、うさぎの餌箱探しでお困りなら、ぜひためしてみてください。
これはおすすめのペレット入れでした!
今回のまとめ
- ペレット入れは「固定できる・重い・陶器製」がいい
- ハッピーディッシュボウルは重くて陶器製で使いやすい
- どうしてもダメなときは毎回餌箱を下げるのもあり
うさぎの餌箱をハッピーディッシュボウルに変えてから、とくに問題だった「かじって催促」がなくなりました。
餌箱を動かされることもほぼなく、ケージの中に置きっぱなしでもだいじょうぶになりましたよ。



陶器製でお手入れもラクで、安全性も高いので満足しています
餌箱がプラスチック製でお困りのときなんかは、ぜひためしてもらいたいアイテムです。
もっとも、いまのままでなんとかしたいということもあると思います。
そんなときは、餌箱を毎回下げるという方法も検討してみてください。
ごはんの時間だけ餌箱を出すようにすれば、イタズラできるものもなくなって「セーフ」というわけです。



100均で代用するならそれがいいかもしれないな
ただ私はそれが面倒くさくて、置きっぱなしOKの餌箱をさがしていたところ、これにたどりつきました。
この陶器製ボウルは、ちょっとした手間をはぶきたいニーズにもこたえてくれます。
ずっと使えるものなので、きちんとした餌箱なら、ハッピーディッシュボウルがとくにおすすめですよ。
たどりついた牧草入れはこちら
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うさぎのケージレイアウトまとめ
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いちどは使ってみる価値はあるので、ぜひこちらも試してみてください。
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