エアコンがぶっ壊れているのではないかと疑う前に掃除をしてみると、冷房は劇的な復活を遂げるかもしれません。
エアコンをガンガン効かしているのに部屋が全く冷えない、それどころか、むしろ暑くなっているような気がする……なんてことは夏場によくあります。
こういった場合、真っ先に疑われるのはエアコンがぶっ壊れているのではないかということなのですが、実はいくつかの簡単な方法で、冷房の効率を飛躍的に向上させることができるのです。
熱中症予防にもなるので、冷房復活作戦でエアコンの効率を上げ、電気代を節約し、快適に夏を乗り切ろう!
猛暑でエアコンの性能は大幅にダウン
私の自宅は材質からして熱がこもりやすいのと、暑さと湿気に弱いウサギが住んでいるので、夏場は24時間体制でエアコンと扇風機を稼働させています。
常識的な暑さであればこれで特に問題は起こりません。外は別としても室内はひんやりとするので、割と快適に夏を過ごすことができています。ただ、それは常識的な暑さであればの話で、非常識な暑さとなると話は変わってきます。
そう、真夏を超えた猛暑です。
まさに茹(う)だるという言葉がぴったりな猛暑日となると、暑さレベルは危険水域に突入、外は熱中症で人が倒れてもおかしくない気温です。そしてそれに伴い、エアコンの効きは悪くなり始め、部屋の中の室温までもぐんぐん上昇していってしまうのです。
私の自宅は、エアコンを18~19度に設定し、風量も最大近くまで上げていたというのに室温が30度を超えました。これが猛暑の実力といったところでしょうか。
しかし、そんな悠長なことは言っていられません。私はまだ耐えられるのでいいとしても、このままだとウサギが暑さでぶっ倒れてしまうのです!
エアコンがぶっ壊れているのか、それとも気温がぶっ飛んでいるだけなのか。重い腰を上げる時は来たのです。
エアコンの冷房効率を上げる方法
私が使用しているエアコンはダイキン製なのですが、ルームエアコンの「冷えない、冷たい風が出ない」というトラブルについては、公式ページでだいたいの対策が書かれています。
抜粋すると、以下のようなチェック項目と、それに応じた対策が記載されています。
- フィルターが汚れていないか
- 吹出口や上部の吸込口がふさがっていないか
- 部屋の外から空気が入ってきていないか
- 室外機の吹出口や吸込口がふさがっていないか
こういったことを解決していくと、エアコンの効きが良くなる可能性があるのだそうですが、私の場合は突然効きが悪くなり始めたので、本当にそれだけで症状が改善するのかは非常に疑わしいところでした。
ただ、掃除するくらいであれば体を動かせばいいだけなので、ダメもとで掃除だけでもしてみることにしました。
ということで以下、掃除したエアコンの部分です。
フィルターの掃除
まずはエアコンのフィルター掃除。
このフィルターのほこり具合は以前掃除したときのもので、今回はここまでほこりはたまってはいなかったのですが、ブラシでゴシゴシ水洗い。
そして水気を取ってからエアコンにセット!
なんと、これだけで室温は1.5度下がりました。
嘘だろ? と思われるかもしれませんが、本当なのです。信じられないのはむしろ私のほうでした。
そして、可能性を感じた私は次なる掃除へ。
上部の吸い込み口の掃除
エアコンの吸い込み口とは上部のここ。しばらく放置していたところ、目を背けたくなるほどにほこりまみれとなっていました。
ここは掃除機でほこりを吸った後、ハンディモップで残ったほこりを除去していきます。ちなみに、めぼしい踏み台がなかったのでテーブルの上に乗っかって掃除をしていたところ、テーブルの足が体重で折れました。
見事な着地で怪我をすることもなく、テーブルも直ったのでよかったのですが、ここは掃除する前に踏み台を用意しておいたほうがいいかもしれません。
これでエアコン上部のほこりも除去完了! 微妙にほこりは残っていますが、十分でしょう!
吹き出し口のカビ除去
それとエアコンの吹き出し口。ここはふさがっているわけではなかったのですが、カビがすごかったのでカビを除去します。
このウイング部分(ルーバー)の外し方は簡単で、この場合は取り付け部の穴に右から左に差し込まれているだけなので、軽くしならせて外すことができます。無事に取り外せたらこれも水洗い。
かなりキレイになりました!
エアコンを掃除した結果&電気代の変化
今回、部屋の暑さ対策でしたことはエアコンのフィルター掃除と、上部の吸い込み口の掃除くらいですが、掃除をする前とした後では、設定温度・風量を少し弱くしても以下のように室温が変化しました。
28度ちょっとと、2度近く室温が下がっています。
エアコンから出る風の冷たさや風量も明らかに変化していたので、掃除するだけでもエアコンの効き目は大きく変わるということです。
また、そうなると電気代も節約できるはずなので、こちらも確認してみると、
赤い矢印がついている12日がエアコンのフィルターを掃除した日で、この日の使用電力は14.90kWhでしたが、翌13日に上部の吸い込み口も掃除すると14.00Kwh。その後は13.80kWh、13.60kWhと順調に使用電力数も減少していっています。
要するにほこりが悪さをしていたということです。
また、この画面は楽天でんき(楽天エナジー)のものですが、楽天でんきはポイントがたまるだけでなく、使用電力を月ごと、日ごとにも確認できるのでオススメです。
今回のまとめ
・ほこり除去で無駄な電力の垂れ流しを防ぐことができる
・そのほかにもエアコン効果を上げる方法はいくつかある
エアコンを掃除するだけでもエアコンの効き目を上げることができますが、そのほかの方法としては、
- 窓から入ってくる熱を遮断するためカーテンを閉める
- 室外機の周りに物を置かない、室外機に直射日光を当てないよう日陰をつくる
などの方法があります。
特に室外機は、熱を屋外に放出して冷たい空気を室内機(エアコン)に送るといった部屋を冷やす重要な役割をしているため、これが直射日光にさらされていると、熱の放出機能が著しく低下、エアコンの効きが悪くなってしまうのです。
ちょっと面倒ですが、掃除だけでもダメな場合は、室外機に日陰をつくってあげるといいかもしれません。
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